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戻って来たジルコンの話では経緯がよく分からないが、聖女は城が預ることになった。
彼女と話すと癒やされるとかで、城での彼女の人気は高い。
過度のスキンシップは『信頼の証』として認識されているらしい。
「ダイヤ様やモルダ様は何て言ってんのさ。」
「今お2人は外遊中だ。外遊前の聖女は大人しかったらしい。あそこまでだとモルダ様が黙ってないだろ。」
ダイヤ様とモルダ様はロードの両親だ。
我が国の王は外交に長け、モルダ様は転生前のウチの母のようにサバサバして人当たりも良い。
外交ではお淑やかに微笑んでいるが、俺達の前ではウチの母親と学園時代からの親友で、俺とガーネットのもう1人の元気な母ちゃんだ。
「外遊…あぁ、隣国のベリル王子の件もあるのか。そういや、入学式に殿下いたか?」
「それが…王宮にもベリル殿下がいなかったんだよな。」
俺を探して三千里…流石に入学式に参加しなかったのを親にバレ、お説教の使者が来る前には戻るらしい。
「明日には登校出来るみたいだよ。あ、ちなみにリオと同じクラスね。」
同じクラスかぁ……
「フフフ、刺激的な学園生活になりそうだな。」
「お前…他人事だと思って。」
「今日の件は少し調べてみるよ。2人共、俺が渡したアクセサリーは絶対外すなよ。」
「分かった…ちょっと疲れたから食事まで寝るよ。夕食の時間になったら起こしてくれ。」
「了解。」
異世界転生してある程度時間が経ったモブな俺と、異世界転生を自覚したばかりの聖女。
ストロベリーの名を身体で表すような赤寄りのピンクにエメラルドの瞳。華奢な身体に甘い声……乳は…デカい。
俺、もう少し小さい美乳派だからさぁ…みんな違ってみんな良いけど、俺には走ったら揺れて酔いそうな乳はいらんのだよ。
目が合った途端に顔を背けられて避けられてるから絶対無いだろうけど、惚れられても平凡顔に普通のオレンジ色の髪、ちょっと茶色い瞳の俺には相応しくないしな。
聖女は何処からどう見てもヒロインな顔だ。
平々凡々な俺は煌めいた恋愛は妹に任せて、ささやかで癒やされる恋愛をしていきたいものだ。
ま、あんな派手な女子の目に入るとも思わんしな~。
ウトウトしながら考えている内にすっかり眠っていて、気付けば夕食の時間となっていた。
「あれ?ガーネットは?」
「それが…今日のことがショックだったみたいで…」
「一体何があったんだ?」
食堂に行くといつも俺より先に来て席に付いているガーネットがおらず、ジルコンとガーネット専属使用人のパールから色々と聞いた両親が心配していた。
「俺もよく分からないからジルコンに調査を頼んでいる。ロードの表情で一瞬気になることもあったしな。」
ガーネットを注意した時、一瞬顔が歪んだんだよな。
嫌悪感…というよりは、苦しんで何かと戦ってるような…
「父上、母上。特に母上はガーネットに付いていて欲しい。」
「もちろんよ。」
両親に食事をしながら今日のことを話していると、王宮から従者がやって来て「次の日からロードは聖女と一緒に学校に行く」という理由で別行動となった。
___翌日___
よく眠れなかったせいか…朝日がいつも以上にキツい…
___コンコン___
「おはよう、よく…眠れなかったみたいだな。」
「おはよ、ジルコン。まぁ…な、今日ガーネットは登校できそうか?」
「いや…パールの話では、登校も別となったショックで寝込んでしまったようだ。今日はお前だけだ。」
「まぁ…そうなるよな。分かった、何かあったらすぐに教えてくれ。」
「今日はお前も休むか?寝不足だろ?」
「いや、聖女のことももう少し様子を見たいし…学園に行くよ。」
学園に着いて教室へ入ると、ロードにベッタリの聖女がいた。
「おはよ、リオ。」
「おはよ。コーラル、アウィン。」
「聖女、かなり強引だよな。」
「うん、僕も来た時はビックリしたよ。当たり前のように横に座ってさ。」
教室の席は自由だ。
ロードと聖女は前の席に横並びで座り、周りも当たり前のように受け入れている。
何だ…この違和感。
「…おはよう、みんな。」
「「「おはよう、オニキス。」」」
「……何だ、この光景は。誰も何も思わんのか?」
「やっぱり、オニキスもそう思う⁉」
「思うも何も…淑女のすることじゃないだろう?」
嫌悪の顔で聖女を見る。
聖女はこちらをみるとニッコリと笑って手を振った。
……こりゃ、好意の視線と間違えてるな……
「……っ!」
顔を歪めるオニキス、クスクスと笑う聖女。
こりゃ「ウフフ、照れちゃって可愛い♡」とか思ってんだろうなぁ…
「申し訳ないけど…僕、あの聖女…苦手。」
「う~ん…俺も…何か苦手かなぁ…近寄りたくないんだよね。」
「俺も、苦手だ。」
俺は聖女の言う攻略対象ではないだろうから良いんだけどさ、ただ近くにいたら違和感があるんだよなぁ。
「あ、そう言えば…今日、入学式に参加してなかった生徒が来るって聞いたよ。」
「あぁ、そう言えば…隣国の…」
隣国…あ゛っ…忘れてたぁ!
もしかして…
「あ゛ぁ゛っっ!!!」
時すでに遅し…逃げようとしたら、相手はそのドアからやって来て、しかも目が合ってしまった。
___ツカツカツカ…___
「もしかして…もしかして、君は…」
「……な…何でしょうか?俺は…」
「この声…この顔…化粧をしていなくても分かる…普段は薄化粧なんですね。」
化粧なんかしてねぇし。
「いや…誰かと勘違いされているのでは?俺は…」
「その…貴女の口から発する、俺と、いう唇…声…俺には誤魔化されない…貴女だ…」
薄い水色なのに陽に当たるとガラスのように透明感のある輝く髪に蜂蜜色の瞳。
アウィンやオニキスのようにイケメンだけど…コイツ…イケメンの皮を被った変態だっ!
「俺は男です。急用を思い出しましたので…今日は屋敷へ戻ります…し…失礼っっ!」
___ダッ!___
「あっ!」
俺は脱兎のごとく走って逃げた。
「はぁ…はぁ……っ…」
「待って!」
今日は女装じゃないから結構離れている。これなら上手く巻けるか?
…と、思ったら中庭で捕まった。
「待って…と……言ってるのにぃっ!!」
「わぁあっ!」
___ズザァッ!!!___
体力は向こうが上だったようで、中庭に付くなり一気に距離を詰められて飛びつかれた。
「……ハァ…ハァ……やっと…捕まえ……っっ!」
「……んっ……ハァ……ぁ……っ……もっ……離っ…」
覆い被された状態で両手首を掴まれ、上を見上げると走ったせいで顔が赤くなった隣国の王子がこちらを見ていた。
「……ハァッ……ハァ…ぇっと…」
確か名前…そうだ…
「ベ…リル様っ…離し……っ!」
振り解こうとした途端、顔が近付く。
「…っ…離せ…っつ~てんだろうがよっ!このド変態がぁっっ!!」
___ガッ!___
「グゥッ!」
俺は思い切り腹に蹴りを入れて走って自分の待機している御者とジルコンがいる控室へと逃げ込み、そのまま屋敷へと帰っていった。
彼女と話すと癒やされるとかで、城での彼女の人気は高い。
過度のスキンシップは『信頼の証』として認識されているらしい。
「ダイヤ様やモルダ様は何て言ってんのさ。」
「今お2人は外遊中だ。外遊前の聖女は大人しかったらしい。あそこまでだとモルダ様が黙ってないだろ。」
ダイヤ様とモルダ様はロードの両親だ。
我が国の王は外交に長け、モルダ様は転生前のウチの母のようにサバサバして人当たりも良い。
外交ではお淑やかに微笑んでいるが、俺達の前ではウチの母親と学園時代からの親友で、俺とガーネットのもう1人の元気な母ちゃんだ。
「外遊…あぁ、隣国のベリル王子の件もあるのか。そういや、入学式に殿下いたか?」
「それが…王宮にもベリル殿下がいなかったんだよな。」
俺を探して三千里…流石に入学式に参加しなかったのを親にバレ、お説教の使者が来る前には戻るらしい。
「明日には登校出来るみたいだよ。あ、ちなみにリオと同じクラスね。」
同じクラスかぁ……
「フフフ、刺激的な学園生活になりそうだな。」
「お前…他人事だと思って。」
「今日の件は少し調べてみるよ。2人共、俺が渡したアクセサリーは絶対外すなよ。」
「分かった…ちょっと疲れたから食事まで寝るよ。夕食の時間になったら起こしてくれ。」
「了解。」
異世界転生してある程度時間が経ったモブな俺と、異世界転生を自覚したばかりの聖女。
ストロベリーの名を身体で表すような赤寄りのピンクにエメラルドの瞳。華奢な身体に甘い声……乳は…デカい。
俺、もう少し小さい美乳派だからさぁ…みんな違ってみんな良いけど、俺には走ったら揺れて酔いそうな乳はいらんのだよ。
目が合った途端に顔を背けられて避けられてるから絶対無いだろうけど、惚れられても平凡顔に普通のオレンジ色の髪、ちょっと茶色い瞳の俺には相応しくないしな。
聖女は何処からどう見てもヒロインな顔だ。
平々凡々な俺は煌めいた恋愛は妹に任せて、ささやかで癒やされる恋愛をしていきたいものだ。
ま、あんな派手な女子の目に入るとも思わんしな~。
ウトウトしながら考えている内にすっかり眠っていて、気付けば夕食の時間となっていた。
「あれ?ガーネットは?」
「それが…今日のことがショックだったみたいで…」
「一体何があったんだ?」
食堂に行くといつも俺より先に来て席に付いているガーネットがおらず、ジルコンとガーネット専属使用人のパールから色々と聞いた両親が心配していた。
「俺もよく分からないからジルコンに調査を頼んでいる。ロードの表情で一瞬気になることもあったしな。」
ガーネットを注意した時、一瞬顔が歪んだんだよな。
嫌悪感…というよりは、苦しんで何かと戦ってるような…
「父上、母上。特に母上はガーネットに付いていて欲しい。」
「もちろんよ。」
両親に食事をしながら今日のことを話していると、王宮から従者がやって来て「次の日からロードは聖女と一緒に学校に行く」という理由で別行動となった。
___翌日___
よく眠れなかったせいか…朝日がいつも以上にキツい…
___コンコン___
「おはよう、よく…眠れなかったみたいだな。」
「おはよ、ジルコン。まぁ…な、今日ガーネットは登校できそうか?」
「いや…パールの話では、登校も別となったショックで寝込んでしまったようだ。今日はお前だけだ。」
「まぁ…そうなるよな。分かった、何かあったらすぐに教えてくれ。」
「今日はお前も休むか?寝不足だろ?」
「いや、聖女のことももう少し様子を見たいし…学園に行くよ。」
学園に着いて教室へ入ると、ロードにベッタリの聖女がいた。
「おはよ、リオ。」
「おはよ。コーラル、アウィン。」
「聖女、かなり強引だよな。」
「うん、僕も来た時はビックリしたよ。当たり前のように横に座ってさ。」
教室の席は自由だ。
ロードと聖女は前の席に横並びで座り、周りも当たり前のように受け入れている。
何だ…この違和感。
「…おはよう、みんな。」
「「「おはよう、オニキス。」」」
「……何だ、この光景は。誰も何も思わんのか?」
「やっぱり、オニキスもそう思う⁉」
「思うも何も…淑女のすることじゃないだろう?」
嫌悪の顔で聖女を見る。
聖女はこちらをみるとニッコリと笑って手を振った。
……こりゃ、好意の視線と間違えてるな……
「……っ!」
顔を歪めるオニキス、クスクスと笑う聖女。
こりゃ「ウフフ、照れちゃって可愛い♡」とか思ってんだろうなぁ…
「申し訳ないけど…僕、あの聖女…苦手。」
「う~ん…俺も…何か苦手かなぁ…近寄りたくないんだよね。」
「俺も、苦手だ。」
俺は聖女の言う攻略対象ではないだろうから良いんだけどさ、ただ近くにいたら違和感があるんだよなぁ。
「あ、そう言えば…今日、入学式に参加してなかった生徒が来るって聞いたよ。」
「あぁ、そう言えば…隣国の…」
隣国…あ゛っ…忘れてたぁ!
もしかして…
「あ゛ぁ゛っっ!!!」
時すでに遅し…逃げようとしたら、相手はそのドアからやって来て、しかも目が合ってしまった。
___ツカツカツカ…___
「もしかして…もしかして、君は…」
「……な…何でしょうか?俺は…」
「この声…この顔…化粧をしていなくても分かる…普段は薄化粧なんですね。」
化粧なんかしてねぇし。
「いや…誰かと勘違いされているのでは?俺は…」
「その…貴女の口から発する、俺と、いう唇…声…俺には誤魔化されない…貴女だ…」
薄い水色なのに陽に当たるとガラスのように透明感のある輝く髪に蜂蜜色の瞳。
アウィンやオニキスのようにイケメンだけど…コイツ…イケメンの皮を被った変態だっ!
「俺は男です。急用を思い出しましたので…今日は屋敷へ戻ります…し…失礼っっ!」
___ダッ!___
「あっ!」
俺は脱兎のごとく走って逃げた。
「はぁ…はぁ……っ…」
「待って!」
今日は女装じゃないから結構離れている。これなら上手く巻けるか?
…と、思ったら中庭で捕まった。
「待って…と……言ってるのにぃっ!!」
「わぁあっ!」
___ズザァッ!!!___
体力は向こうが上だったようで、中庭に付くなり一気に距離を詰められて飛びつかれた。
「……ハァ…ハァ……やっと…捕まえ……っっ!」
「……んっ……ハァ……ぁ……っ……もっ……離っ…」
覆い被された状態で両手首を掴まれ、上を見上げると走ったせいで顔が赤くなった隣国の王子がこちらを見ていた。
「……ハァッ……ハァ…ぇっと…」
確か名前…そうだ…
「ベ…リル様っ…離し……っ!」
振り解こうとした途端、顔が近付く。
「…っ…離せ…っつ~てんだろうがよっ!このド変態がぁっっ!!」
___ガッ!___
「グゥッ!」
俺は思い切り腹に蹴りを入れて走って自分の待機している御者とジルコンがいる控室へと逃げ込み、そのまま屋敷へと帰っていった。
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