11 / 21
10☆
しおりを挟む
___チチチチ…___
朝になってしまった……
「…朝か…ッ…ウヒャア!」
「おはよ、マコ。」
あの後ユキの手に引かれて無言で部屋へと戻り、シャワーも備えてあるのにそのままベッドへと潜った。
すぐに眠れずたまにユキの方を見たら壁側に向いていたので寝ている思っていたんだけど、眠りが浅くうつらうつらとしながら寝返りをうって再びユキを見ようとしたら目の前にいた。
俺…寝たのか…いや、寝たよな…朝だもん。
でも、寝不足の頭にキラキラした瞳をこちらに向けるのは反則だと思う。
「お…おはよ…」
「マコ、昨日の返事……キスを拒まなかったって事は…俺を受け入れてくれたで良いよね?」
「え゛?」
「……え?」
キラキラした朝、俺達は固まった。
昨日は流されてキスしたけど、俺…ユキを恋愛対象として好きなのか?
考えろぉ、俺っ!
主人公から桜の木の下に呼ばれた
↓
告白された
↓
キスされた
↓
今ここ
「マコ…やっぱり…ダメ?」
「グゥッ……ダメじゃ…ない…デスゥ…」
何そのウルウルなワンコ⁉
思わず良いって返事しちゃったよ!
反則じゃね?そんなのゲームにないし今までもなかったよ⁉
推しの好きなんて、恋愛じゃくても好きって返しちゃうじゃん!
あ゛ぁあっ!しかも1年で告白ぅっっ‼
R18 モード突入じゃん!
…あれ、でも待てよ…俺モブじゃん!お助けキャラだよっ‼
「嬉しいっ。」
___ガバッ!___
「んむっ!」
関係あったぁぁ!
「ん…ぅ…や…っ……激…し……ぃんっ…」
いきなり貪ってくるキスって、ユキさんどんだけ溜めてんだよぉっ!
舌まで入って顔を横に向けようにも何度も人生をBLの恋のキューピッドとして捧げてきた腐男子には回避能力がなく、唇が離れた時にはグッタリとしていた。
「ハァ……マコの唇…甘いね。それに、そんなに目を潤ませて…俺を煽ってる?」
「ハァ…ぁ……んな訳…ぁるかぁ…バカァ…」
「……っ…」
「…待っ…てぇえっ!」
息も絶え絶えで返事をしたけど…ヤベェ……今の俺…どっかのBL受そのまんまじゃん。
このままだと、俺の尻がとっても危険!
俺は激しいキスで涙目となっていたのを活かしてユキに訴えた。
「ゴメン…俺…こういうのって慣れてなくてっ……」
「……ハッ…そうだよね。」
頬を染めて興奮気味だったユキが少し冷静になってくれた。
よしよし、このまま行くぞ。
「俺……エッチとかすぐにやるのって……」
えっと…思い出せっ。
遥か昔……転生前に薄い本で読んだチワワ系男子が言ってたやつ………
「……俺……エッチしちゃったらなし崩しにそればかりになりそうで……付き合うならたくさん他の事を楽しんで……したいなっ……その……イチャイチャ…とか…」
「…っ!」
良しっ、食いついた!
俺は身体を起こしてユキの目を見て言った。
「ユキとはたくさん幼馴染として楽しんだけどさ……そのっ…幼馴染以上の…俺とさっ…イチャイチャ……しない?」
頑張れ俺の眼力!寝不足だけど、瞳は淀んでるかもしれないけど、今のユキには誤魔化せると思う!
「……マコと…イチャイチャ…」
「…ん……それに俺…勉強しときたいからさ…」
どうしたらエッチを先延ばしに出来るのかを!
「…勉強…」
「うん!だから……この先は、お預けなっ。」
「うん、分かった。俺も、マコにもっと好きになってもらうように…勉強…しておくねっ!」
その後、ユキからキスは毎日したいと懇願され、朝は学校に支障が出るので夜なら良いと返事をした。
*****************
そこからユキの猛アピールが始まった。
「…ユキ…」
「何?」
テレビを観ようとソファーに座ったらイチャイチャしたいと引き寄せられ、膝の上に乗せられた。
「…テレビに集中出来ないんだけど…」
「ん…俺も…テレビに集中出来ない…チュ。」
いや、そこはしようよ。
「…っ…あのさ……んっ…」
「チュ…何…?」
「…エッチ…しないって…言った…んん…」
後ろから首筋にキスをされて変な声が出る。
「エッチじゃないよ?これは…キス……チュ。」
「ぁんっ。」
……ぁん?
待て待て待てぃ!俺、なんて声出してやがる!
「フフッ、可愛い。」
「可愛くないっ。ユキ、離れろっ!」
「ヤダ。」
___ドサッ___
「わっ。」
「だって、こういうのもイチャイチャだよ?他のクラスのヤツだってこんな風に過ごしてるって聞いたもん。」
もん…じゃねぇ。どんなヤツだよっ!
「こんな風にさ…額にキスしたり…チュ…頬にキス……チュ……そして……唇にも……」
「んん…」
額からのキスが擽ったくて身を捩っていたら唇に来た時には俺は頭が真っ白になって受け入れてしまう。
「マコ……大好き……」
「ふぁ……っ……ん………っっ……」
受にも攻にもなれる主人公ユキなせいか最初からあちこちキスをし始めたので頑張って抵抗してるんだけど即陥落され…ハッ…違う違う、今も抵抗してるっ!頑張れ俺っっ‼
「マコ…俺をもっと…好きになって……」
「ヒャッ!」
___ピクンッ!___
ユキの指が俺の下半身へと手が伸びる。
「ここ…反応してる…」
ズボン越しに触られる股間の膨らみに俺は微かに反応した。
「…ゃ…触るな……」
「じゃあ…こっちは?」
いつの間にか捲られたTシャツから俺の胸が露になっている。
ユキの指が俺の乳首を摘み、刺激を与えた。
「やぁっ!」
___ビクンッ!___
「マコ……」
___クチュ……カリッ___
「んんっ……ぁあっ!」
ユキの顔が俺の胸へと落ちていき、その唇は俺の乳首を弄ぶ。
舌で軽く転がされ、歯を立てて齧られて俺は声を抑える事が出来なかった。
「マコ…もっと…声を聞かせて…」
ユキがウットリとした顔で俺の首筋に顔を埋める。
「あっ…ん……もっ…ん………こ…の……ぉっ!」
___ゴンッ!___
「痛ぁっ!」
力を振り絞って両手で首元から引き離し、思い切り頭突いてやった。
「いい加減にしろぉっ!このっ…おバカァ‼」
キスだけはどこ行ったぁ!
普通は頬とか口だろうがよっ‼
俺はその後、頭突きの痛みでフラフラしながらユキを正座させて説教した。
朝になってしまった……
「…朝か…ッ…ウヒャア!」
「おはよ、マコ。」
あの後ユキの手に引かれて無言で部屋へと戻り、シャワーも備えてあるのにそのままベッドへと潜った。
すぐに眠れずたまにユキの方を見たら壁側に向いていたので寝ている思っていたんだけど、眠りが浅くうつらうつらとしながら寝返りをうって再びユキを見ようとしたら目の前にいた。
俺…寝たのか…いや、寝たよな…朝だもん。
でも、寝不足の頭にキラキラした瞳をこちらに向けるのは反則だと思う。
「お…おはよ…」
「マコ、昨日の返事……キスを拒まなかったって事は…俺を受け入れてくれたで良いよね?」
「え゛?」
「……え?」
キラキラした朝、俺達は固まった。
昨日は流されてキスしたけど、俺…ユキを恋愛対象として好きなのか?
考えろぉ、俺っ!
主人公から桜の木の下に呼ばれた
↓
告白された
↓
キスされた
↓
今ここ
「マコ…やっぱり…ダメ?」
「グゥッ……ダメじゃ…ない…デスゥ…」
何そのウルウルなワンコ⁉
思わず良いって返事しちゃったよ!
反則じゃね?そんなのゲームにないし今までもなかったよ⁉
推しの好きなんて、恋愛じゃくても好きって返しちゃうじゃん!
あ゛ぁあっ!しかも1年で告白ぅっっ‼
R18 モード突入じゃん!
…あれ、でも待てよ…俺モブじゃん!お助けキャラだよっ‼
「嬉しいっ。」
___ガバッ!___
「んむっ!」
関係あったぁぁ!
「ん…ぅ…や…っ……激…し……ぃんっ…」
いきなり貪ってくるキスって、ユキさんどんだけ溜めてんだよぉっ!
舌まで入って顔を横に向けようにも何度も人生をBLの恋のキューピッドとして捧げてきた腐男子には回避能力がなく、唇が離れた時にはグッタリとしていた。
「ハァ……マコの唇…甘いね。それに、そんなに目を潤ませて…俺を煽ってる?」
「ハァ…ぁ……んな訳…ぁるかぁ…バカァ…」
「……っ…」
「…待っ…てぇえっ!」
息も絶え絶えで返事をしたけど…ヤベェ……今の俺…どっかのBL受そのまんまじゃん。
このままだと、俺の尻がとっても危険!
俺は激しいキスで涙目となっていたのを活かしてユキに訴えた。
「ゴメン…俺…こういうのって慣れてなくてっ……」
「……ハッ…そうだよね。」
頬を染めて興奮気味だったユキが少し冷静になってくれた。
よしよし、このまま行くぞ。
「俺……エッチとかすぐにやるのって……」
えっと…思い出せっ。
遥か昔……転生前に薄い本で読んだチワワ系男子が言ってたやつ………
「……俺……エッチしちゃったらなし崩しにそればかりになりそうで……付き合うならたくさん他の事を楽しんで……したいなっ……その……イチャイチャ…とか…」
「…っ!」
良しっ、食いついた!
俺は身体を起こしてユキの目を見て言った。
「ユキとはたくさん幼馴染として楽しんだけどさ……そのっ…幼馴染以上の…俺とさっ…イチャイチャ……しない?」
頑張れ俺の眼力!寝不足だけど、瞳は淀んでるかもしれないけど、今のユキには誤魔化せると思う!
「……マコと…イチャイチャ…」
「…ん……それに俺…勉強しときたいからさ…」
どうしたらエッチを先延ばしに出来るのかを!
「…勉強…」
「うん!だから……この先は、お預けなっ。」
「うん、分かった。俺も、マコにもっと好きになってもらうように…勉強…しておくねっ!」
その後、ユキからキスは毎日したいと懇願され、朝は学校に支障が出るので夜なら良いと返事をした。
*****************
そこからユキの猛アピールが始まった。
「…ユキ…」
「何?」
テレビを観ようとソファーに座ったらイチャイチャしたいと引き寄せられ、膝の上に乗せられた。
「…テレビに集中出来ないんだけど…」
「ん…俺も…テレビに集中出来ない…チュ。」
いや、そこはしようよ。
「…っ…あのさ……んっ…」
「チュ…何…?」
「…エッチ…しないって…言った…んん…」
後ろから首筋にキスをされて変な声が出る。
「エッチじゃないよ?これは…キス……チュ。」
「ぁんっ。」
……ぁん?
待て待て待てぃ!俺、なんて声出してやがる!
「フフッ、可愛い。」
「可愛くないっ。ユキ、離れろっ!」
「ヤダ。」
___ドサッ___
「わっ。」
「だって、こういうのもイチャイチャだよ?他のクラスのヤツだってこんな風に過ごしてるって聞いたもん。」
もん…じゃねぇ。どんなヤツだよっ!
「こんな風にさ…額にキスしたり…チュ…頬にキス……チュ……そして……唇にも……」
「んん…」
額からのキスが擽ったくて身を捩っていたら唇に来た時には俺は頭が真っ白になって受け入れてしまう。
「マコ……大好き……」
「ふぁ……っ……ん………っっ……」
受にも攻にもなれる主人公ユキなせいか最初からあちこちキスをし始めたので頑張って抵抗してるんだけど即陥落され…ハッ…違う違う、今も抵抗してるっ!頑張れ俺っっ‼
「マコ…俺をもっと…好きになって……」
「ヒャッ!」
___ピクンッ!___
ユキの指が俺の下半身へと手が伸びる。
「ここ…反応してる…」
ズボン越しに触られる股間の膨らみに俺は微かに反応した。
「…ゃ…触るな……」
「じゃあ…こっちは?」
いつの間にか捲られたTシャツから俺の胸が露になっている。
ユキの指が俺の乳首を摘み、刺激を与えた。
「やぁっ!」
___ビクンッ!___
「マコ……」
___クチュ……カリッ___
「んんっ……ぁあっ!」
ユキの顔が俺の胸へと落ちていき、その唇は俺の乳首を弄ぶ。
舌で軽く転がされ、歯を立てて齧られて俺は声を抑える事が出来なかった。
「マコ…もっと…声を聞かせて…」
ユキがウットリとした顔で俺の首筋に顔を埋める。
「あっ…ん……もっ…ん………こ…の……ぉっ!」
___ゴンッ!___
「痛ぁっ!」
力を振り絞って両手で首元から引き離し、思い切り頭突いてやった。
「いい加減にしろぉっ!このっ…おバカァ‼」
キスだけはどこ行ったぁ!
普通は頬とか口だろうがよっ‼
俺はその後、頭突きの痛みでフラフラしながらユキを正座させて説教した。
452
お気に入りに追加
922
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
究極の雨男で疎まれていた俺ですが異世界では熱烈歓迎を受けています
まつぼっくり
BL
ずっとこの可笑しな体質が嫌だった。でも、いつかこの体質で救える命もあるんじゃないかと思っていた。
シリアスそうでシリアスではない
攻 異世界の虎さん✕ 受 究極の雨男
ムーンさんからの転載です
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました
拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。
昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。
タイトルを変えてみました。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
俺がイケメン皇子に溺愛されるまでの物語 ~ただし勘違い中~
空兎
BL
大国の第一皇子と結婚する予定だった姉ちゃんが失踪したせいで俺が身代わりに嫁ぐ羽目になった。ええええっ、俺自国でハーレム作るつもりだったのに何でこんな目に!?しかもなんかよくわからんが皇子にめっちゃ嫌われているんですけど!?このままだと自国の存続が危なそうなので仕方なしにチートスキル使いながらラザール帝国で自分の有用性アピールして人間関係を築いているんだけどその度に皇子が不機嫌になります。なにこれめんどい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる