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エピローグ【その後】
前編
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「「パパ~ッ!」」
ポフッ…と、俺が眠っていたベッドに俺の可愛い双子が乗って俺を起こす。
儀式から数年も経たずに俺はカヤとシオンの子どもを同時に産んだ。
……そりゃ…あれだけヤられりゃな……それに毎日大量の祝福をもらった日には……双子も出来るってもんだろう…でも、ここ数年は出来ないな…
「カヤとオークはどうした?」
「うん、カヤパパはママの所に行ってるよ。」
黒髪にシルバーのメッシュが入った俺とカヤが半分ずつ似た息子のカエデ。
「えっとね……オークパパは……どっか行ったの…」
カエデが元気に言ったから自分も…と言いたい所だが、居場所が分からず半泣きのもう1人の息子のダフニ。
性格は…俺になる前のシオンによく似ている。
シルバーの髪は俺だけど、見た目はオーク似だ。
「良いんだよダフニ。アイツはいつもの事だから。それより……ミズキは?」
あれから出来ないと思っていたクロバイとライの間にもカエデとダフニの翌年に娘のミズキが産まれた。
もちろん、それだけ愛されているのだから当然も当然なんだろうけど……クロバイがママや精霊達に祝福をセーブさせてた所を見ると……独占欲強いな……きっと…ハッ…じゃぁ…俺が出来てないのも…もしかして………
あの2人は今日は付き合い始めた記念日とかで、遠出をするからとミズキを俺達に預けて出掛けて行った。
ライは一緒に行きたかったようだけど……クロバイがライと2人きりになりたかったんだろうなぁ…いや、娘を愛してないわけじゃないんだけどさ……ミズキも…クロバイに似たのか…子どもの割にしっかりしてるんだよなぁ……
___コンコン___
「おはよう…シオンパパ…身体……大丈夫…?」
「あっ。おはよう、ミズキ…あれ、それは?」
小さなミズキが手に持っているのは俺のマグカップだった。
「うん……昨日……大変だったみたいだから……このハーブティ…私が育てたの…飲んでみて。」
___カァァァァァ…!___
「…それは…どうも……ありがとうございますぅぅぅ……」
昨日…この部屋防音だし…声は聞こえて無いよな…
「え?昨日?何か特訓してたの?パパ?」
「ズルい!俺もしたかったぁ!」
純粋なこの2人の瞳が……辛いっ!!
「いやぁ…ちょっとな…うんっ!ありがとな、ミズキッ!ありがたくもらうぞ!」
俺はミズキが入れたハーブティを飲むと、身体が軽くなるのを感じた。
「……わっ…これ…」
「ん…これ…ライパパにもよく作るの……効いて良かった……サクラお姉ちゃんとカイエに相談して、どんどん…改良するね。」
ミズキが満足げに親指を立てた。
最近クロバイに付いてローズウッド家に行くミズキはサクラと仲が良く……多分ミズキはサクラが好きなんだろう。
「パパ、美味し?」
「うん、美味いぞ♪」
「僕も作れるかなぁ…」
「あぁ、作れると良いな。」
ハーブティを飲んで事も立ちと話している内にダルい身体が動くようになった。
……流石だミズキ…俺達大人は歳を取らないとは言え…将来を考えると本当に楽しみだよ…っ!
俺達の子ども達は産まれてすぐにママに見てもらったが、精霊の恩恵は強いがローズウッド家と近い感じだそうだ。
精霊達には最高に愛されるが、命は普通の人より少し長寿になるくらいだろう。
俺はここで…みんなをしっかりと見守って…そして…看取るつもりでいる。
「さぁ、今日は天気も良いから…お前たちのお昼は外で食べようか!」
「うん!あの樹のそばが良い!」
「そうだね、寂しがってるもんね。」
「…うん……もうすぐ生まれそうだしね……」
___ん?寂しい?…生まれそう…??___
「あれ?シオンパパ、分かんなかった?あの樹…もうすぐ生まれるよ。」
「精霊王かなぁ…」
「ん~カヤパパ生まれたばっかりじゃん。きっと違うよ。」
子ども達がワイワイ話しているけど…全く頭に入ってこない…
「生まれる…もしかして……」
「ん……あの子…シオンパパに…ちょっと似てる…」
「ミズキ…分かるの?」
「何と…なく?」
「スゲェ!俺、寂しいしか分かんなかった!」
「うん!僕も!!」
2人がミズキを褒めるとミズキはとても嬉しそうに微笑んだ。
そっか……シオン…また…会えるのか。
「そっか…じゃぁ、尚更一緒にいなきゃな。お前達の弟か妹だから。」
「……弟だよ…」
「え⁉もう分かんのっ⁉」
「…ん…」
グッと、親指を立てるミズキ。
うん…クロバイだけじゃなく、ライの血もしっかりと受け継いでる。
折角だからと、子ども達と一緒にサンドイッチを作り、ミズキが自分の家から持って来たサンドイッチに合うハーブティを入れて樹の下にやってきた。
この数年、樹はスクスクと成長して陽射しを上手に隠すまでになった。
…おかしいな…樹ってこんなに成長早かったっけ?
「……今日…水に魔石入れた?」
「…あっ…忘れて………ハッ!!!」
「……カエデ…ダフニ……」
流石は子ども。
コソコソと話しているつもりでも、子どもの地声は…デカい。
___ゴンッ!ゴンッ!!___
「「ごめんなさ~い!」」
「謝って済むもんじゃありません!そこに座りなさいっ!!」
「……座ってるよ、パパ…」
「ミズキは良いのっ!それよりっ、勝手に魔力を注いで駄目じゃないか!」
「……だって…」
「この樹が……」
2人の前で仁王立ちをして叱ろうとした瞬間…ミズキに止められた。
「…パパ…駄目…2人は悪くない。この子がお願いしたから。」
「え?」
「この子……1日でも早く私達に会いたかったの。でも……1番早く会いたかったのは……シオンパパ…だよ?」
「そう…なのか…?」
俺は樹の幹に手を添えた。
___サワサワサワ…___
風も無いのに葉が揺れて優しい風が起こる。
「あ、嬉しそう。」
「うん、笑ってるね。」
ミズキが樹の幹に手を添えて額を付ける。
「……うん…もうすぐ生まれるね…そうだね…ごめんね…クロバイパパ…待ってて…」
それから俺達はサンドイッチを食べながら、この樹の名前を考えていた。
「ん~……でもなぁ…」
「だよねぇ…」
「ん……そう」
「「「やっぱり、シオンパパに決めて欲しい。」」」
子ども達が俺の顔を見て言った。
「この樹…パパ大好きだもん。」
「うん、今も早く生まれたがってるよね。お水ちょうだいって言ってるし…あ、魔石が入ったお水持ってくるね!」
「パパ…会ってるよね?この子と…だから…パパが…決めなきゃ。」
ミズキに言われて確信した。
やっぱりこの樹は小さなシオンだったんだ。
「ん…分かった。」
********
数日してクロバイ達が帰宅して事情を話し、カヤを通じてママと姉さん…そしてなんと、王宮の精霊の樹もやって来た。
『……初めまして……僕……』
『ウフフ、精霊の樹にはとても珍しい、男の子なのよ~』
ママに紹介されて姉さんの後ろからこっそりと顔を出した。
『もう。あなたみんなの結婚式にも出なかったんだからっ!』
「初めまして…こちらが俺達の息子の………あれ…カエデ……?」
「……はじめ…まして……」
あらあら、まぁまぁまぁ…
こりゃ…カエデの初恋…か?
「初めまして、僕はダフニ。」
「最初に挨拶したのは双子の息子のカエデね。そして…」
「私達の娘だ…」
「初めまして、私…ミズキ…よろしくね。」
『…はい…』
『もうっ…どっちが年上よっ!しっかりなさい!』
『だって…姉様…っ!』
「……あ…シオンパパ…」
みんなで家の樹の下での挨拶が済んだ辺りで、樹が光った。
『……生まれるわね……ちょっと力が弱いわね…少し助けてあげるわね。あとは…頑張って出てらっしゃい。』
「待ってるよ!」
「早く出ておいで!」
「一緒に…遊ぼ……」
子ども達が樹の周りで応援している。
すると…スルリと小さな子どもが樹の股から生まれた。
___わぁ!___
「……お帰りローズ…待ってたよ…」
「ろーず…?」
「うん…ローズウッド家のローズ…本当は女の子によく付ける名前なんだけど……君は元々はローズウッド家の人間だったからね。」
俺はローズを抱っこして言った。
「嫌なら変えりゃ良い。どうせ人生は長いんだ。ゆっくりノンビリ生きていこう。」
ローズはそこから沢山の精霊から祝福を貰い、母にも会わせた。
………そこからまた長い……長い月日が巡った………
ポフッ…と、俺が眠っていたベッドに俺の可愛い双子が乗って俺を起こす。
儀式から数年も経たずに俺はカヤとシオンの子どもを同時に産んだ。
……そりゃ…あれだけヤられりゃな……それに毎日大量の祝福をもらった日には……双子も出来るってもんだろう…でも、ここ数年は出来ないな…
「カヤとオークはどうした?」
「うん、カヤパパはママの所に行ってるよ。」
黒髪にシルバーのメッシュが入った俺とカヤが半分ずつ似た息子のカエデ。
「えっとね……オークパパは……どっか行ったの…」
カエデが元気に言ったから自分も…と言いたい所だが、居場所が分からず半泣きのもう1人の息子のダフニ。
性格は…俺になる前のシオンによく似ている。
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「良いんだよダフニ。アイツはいつもの事だから。それより……ミズキは?」
あれから出来ないと思っていたクロバイとライの間にもカエデとダフニの翌年に娘のミズキが産まれた。
もちろん、それだけ愛されているのだから当然も当然なんだろうけど……クロバイがママや精霊達に祝福をセーブさせてた所を見ると……独占欲強いな……きっと…ハッ…じゃぁ…俺が出来てないのも…もしかして………
あの2人は今日は付き合い始めた記念日とかで、遠出をするからとミズキを俺達に預けて出掛けて行った。
ライは一緒に行きたかったようだけど……クロバイがライと2人きりになりたかったんだろうなぁ…いや、娘を愛してないわけじゃないんだけどさ……ミズキも…クロバイに似たのか…子どもの割にしっかりしてるんだよなぁ……
___コンコン___
「おはよう…シオンパパ…身体……大丈夫…?」
「あっ。おはよう、ミズキ…あれ、それは?」
小さなミズキが手に持っているのは俺のマグカップだった。
「うん……昨日……大変だったみたいだから……このハーブティ…私が育てたの…飲んでみて。」
___カァァァァァ…!___
「…それは…どうも……ありがとうございますぅぅぅ……」
昨日…この部屋防音だし…声は聞こえて無いよな…
「え?昨日?何か特訓してたの?パパ?」
「ズルい!俺もしたかったぁ!」
純粋なこの2人の瞳が……辛いっ!!
「いやぁ…ちょっとな…うんっ!ありがとな、ミズキッ!ありがたくもらうぞ!」
俺はミズキが入れたハーブティを飲むと、身体が軽くなるのを感じた。
「……わっ…これ…」
「ん…これ…ライパパにもよく作るの……効いて良かった……サクラお姉ちゃんとカイエに相談して、どんどん…改良するね。」
ミズキが満足げに親指を立てた。
最近クロバイに付いてローズウッド家に行くミズキはサクラと仲が良く……多分ミズキはサクラが好きなんだろう。
「パパ、美味し?」
「うん、美味いぞ♪」
「僕も作れるかなぁ…」
「あぁ、作れると良いな。」
ハーブティを飲んで事も立ちと話している内にダルい身体が動くようになった。
……流石だミズキ…俺達大人は歳を取らないとは言え…将来を考えると本当に楽しみだよ…っ!
俺達の子ども達は産まれてすぐにママに見てもらったが、精霊の恩恵は強いがローズウッド家と近い感じだそうだ。
精霊達には最高に愛されるが、命は普通の人より少し長寿になるくらいだろう。
俺はここで…みんなをしっかりと見守って…そして…看取るつもりでいる。
「さぁ、今日は天気も良いから…お前たちのお昼は外で食べようか!」
「うん!あの樹のそばが良い!」
「そうだね、寂しがってるもんね。」
「…うん……もうすぐ生まれそうだしね……」
___ん?寂しい?…生まれそう…??___
「あれ?シオンパパ、分かんなかった?あの樹…もうすぐ生まれるよ。」
「精霊王かなぁ…」
「ん~カヤパパ生まれたばっかりじゃん。きっと違うよ。」
子ども達がワイワイ話しているけど…全く頭に入ってこない…
「生まれる…もしかして……」
「ん……あの子…シオンパパに…ちょっと似てる…」
「ミズキ…分かるの?」
「何と…なく?」
「スゲェ!俺、寂しいしか分かんなかった!」
「うん!僕も!!」
2人がミズキを褒めるとミズキはとても嬉しそうに微笑んだ。
そっか……シオン…また…会えるのか。
「そっか…じゃぁ、尚更一緒にいなきゃな。お前達の弟か妹だから。」
「……弟だよ…」
「え⁉もう分かんのっ⁉」
「…ん…」
グッと、親指を立てるミズキ。
うん…クロバイだけじゃなく、ライの血もしっかりと受け継いでる。
折角だからと、子ども達と一緒にサンドイッチを作り、ミズキが自分の家から持って来たサンドイッチに合うハーブティを入れて樹の下にやってきた。
この数年、樹はスクスクと成長して陽射しを上手に隠すまでになった。
…おかしいな…樹ってこんなに成長早かったっけ?
「……今日…水に魔石入れた?」
「…あっ…忘れて………ハッ!!!」
「……カエデ…ダフニ……」
流石は子ども。
コソコソと話しているつもりでも、子どもの地声は…デカい。
___ゴンッ!ゴンッ!!___
「「ごめんなさ~い!」」
「謝って済むもんじゃありません!そこに座りなさいっ!!」
「……座ってるよ、パパ…」
「ミズキは良いのっ!それよりっ、勝手に魔力を注いで駄目じゃないか!」
「……だって…」
「この樹が……」
2人の前で仁王立ちをして叱ろうとした瞬間…ミズキに止められた。
「…パパ…駄目…2人は悪くない。この子がお願いしたから。」
「え?」
「この子……1日でも早く私達に会いたかったの。でも……1番早く会いたかったのは……シオンパパ…だよ?」
「そう…なのか…?」
俺は樹の幹に手を添えた。
___サワサワサワ…___
風も無いのに葉が揺れて優しい風が起こる。
「あ、嬉しそう。」
「うん、笑ってるね。」
ミズキが樹の幹に手を添えて額を付ける。
「……うん…もうすぐ生まれるね…そうだね…ごめんね…クロバイパパ…待ってて…」
それから俺達はサンドイッチを食べながら、この樹の名前を考えていた。
「ん~……でもなぁ…」
「だよねぇ…」
「ん……そう」
「「「やっぱり、シオンパパに決めて欲しい。」」」
子ども達が俺の顔を見て言った。
「この樹…パパ大好きだもん。」
「うん、今も早く生まれたがってるよね。お水ちょうだいって言ってるし…あ、魔石が入ったお水持ってくるね!」
「パパ…会ってるよね?この子と…だから…パパが…決めなきゃ。」
ミズキに言われて確信した。
やっぱりこの樹は小さなシオンだったんだ。
「ん…分かった。」
********
数日してクロバイ達が帰宅して事情を話し、カヤを通じてママと姉さん…そしてなんと、王宮の精霊の樹もやって来た。
『……初めまして……僕……』
『ウフフ、精霊の樹にはとても珍しい、男の子なのよ~』
ママに紹介されて姉さんの後ろからこっそりと顔を出した。
『もう。あなたみんなの結婚式にも出なかったんだからっ!』
「初めまして…こちらが俺達の息子の………あれ…カエデ……?」
「……はじめ…まして……」
あらあら、まぁまぁまぁ…
こりゃ…カエデの初恋…か?
「初めまして、僕はダフニ。」
「最初に挨拶したのは双子の息子のカエデね。そして…」
「私達の娘だ…」
「初めまして、私…ミズキ…よろしくね。」
『…はい…』
『もうっ…どっちが年上よっ!しっかりなさい!』
『だって…姉様…っ!』
「……あ…シオンパパ…」
みんなで家の樹の下での挨拶が済んだ辺りで、樹が光った。
『……生まれるわね……ちょっと力が弱いわね…少し助けてあげるわね。あとは…頑張って出てらっしゃい。』
「待ってるよ!」
「早く出ておいで!」
「一緒に…遊ぼ……」
子ども達が樹の周りで応援している。
すると…スルリと小さな子どもが樹の股から生まれた。
___わぁ!___
「……お帰りローズ…待ってたよ…」
「ろーず…?」
「うん…ローズウッド家のローズ…本当は女の子によく付ける名前なんだけど……君は元々はローズウッド家の人間だったからね。」
俺はローズを抱っこして言った。
「嫌なら変えりゃ良い。どうせ人生は長いんだ。ゆっくりノンビリ生きていこう。」
ローズはそこから沢山の精霊から祝福を貰い、母にも会わせた。
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