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【18歳】

【18歳】8☆ オークver.

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最近、クロバイやカイエの厳しい特訓に耐えていたら、日に日に力が漲って行くのが分かる。
魔力も何故か増幅し、剣術や武術もカイエとカヤを相手でないと物足りない。
城での仕事は兄と、兄の補佐に付くカリン先輩とフジ先輩とに任せれば良いと思っていたら……何故か仕事が沢山回り始めてきた。

「はぁ……ヒイラギ……」

「……何ですか?」

王宮の俺の執務室で飲み物を運んできたヒイラギに声を掛ける。

「……俺は王位何位だ…」

「1位…では、ないのですが……」

「前々から思っていたが、俺は……また担がれてるよな。」

うん、逃げよう。

「ヒイラギ。」

「はい。」

「俺は、仕事を放棄しようと思う。」

「真顔で何言ってんですかっ⁉」

許されるならばすぐにでも王族から退き、シオンの元で…何ならシオンの屋敷でずっと過ごしていたい。

連れ去って山奥にでも攫って行きたが……

……シオンの大事な弟妹がいるんだよな……

ユズとサクラは今の俺にとっても可愛い弟妹だ。
神は何て愛らしい人間を作ったのだろうと思う。
最近ユズは行儀見習いで王宮に行って俺の弟と一緒に遊ぶこともあるようだ。
……弟がユズを気に入っているのは……血筋…なんだろうか?
ヒイラギから俺が今王族から退くと、シオンの屋敷に警備している事やその他諸々、撤退する事になると言われて言葉に詰まった。
そうなると…かなり厳しいな…

「……と、冷静になって頂いた所…でっ…こちら書類です。」

ドサッと、追加されて資料を見て俺は折衷案を出した。


___仕事するから仕事場をシオンの屋敷にしてくれ!___


そこから、強引に理由を付けてシオンの屋敷で仕事をしているが…全くシオンに触れられない……何故って?

___キィィィンッ!!!___

「そこっ!動きが鈍いっっ!!」

「……くっ!」

訓練時はやたらと流暢に喋りだしたカイエ。
…アイツ…本気の訓練は結構覇気もあって長時間だ。

そしてこちらも……

「魔力を最大に。」

「ぅっ…くっ!」

「弱い!貴方ならもっといけるだろうっ!!」

……火力最大って…何に使うんだよっっ……

訓練はカヤと合同の時もあるが、基本交代で1対1でガッツリ行われた。

せめて夜は…と、シオンと共に寝る。
そう……隣で子供の様に…それでも今は良い。
そばにいたい…………コイツカヤは邪魔だがな。
シオンの屋敷にある精霊の樹の周りに、見たことのない花が咲き乱れているとヒイラギ達から報告が上がった。
最近精霊の木のそばで訓練をする事がないから全く気が付かなかった。

そして夜……シオンに呼び出された。

「……あ、オーク。」

 
……俺を見て微笑むシオンの背景にある精霊の樹を囲む様に咲いた薄紅色の花は……

なんてこんな切ない気持ちにさせるんだろう………


「ごめんな、大変な時に呼び出して。」

「…………」

「オーク?」

「……っ……いや………大丈夫だ。それよりこの花は…」

「…あぁ、この花は俺の前の世界の花だよ。桜って言うんだ。妹の…サクラの名前の由来の花だよ。」

「…あぁ…この花がそうなのか……」

なんて美しい花なんだろう……コイツの育った世界は…きっと美しいものに溢れていたんだろうな。
2人でしばらく見上げていると、ふいにシオンが口を開いた。


「……なぁ…オーク……俺…決めた……」

「………そうか………」

「……ごめん……」

……ハハッ……何となくそんな気がした。
やっぱり……アイツを選ぶのか……


___カヤとオーク……2人が好きだ___


……今……何て言った?

「あれ、聞こえなかった?」

「……いやっ…聞こえなかった………のか?」

「あっ……やっぱり、都合が良すぎるよなっ!」

「いや……ぇ……その………つまり……」

「……うん……俺には2人が必要なんだ……ごめぅっ!」

俺は俯いて話すシオンに抱き着いて唇を合わせた。

「……んっ……ふっ……ぁ…んんぅ……っ。」

思わず激しくシオンを求めて舌を入れてしまった。
最近触る事がなかなか無かったので、一度タガが外れるとシオンをもっと感じたくて一気に服を脱がしていく。

「……ん…ぁっ……オーク…ッ…!」

すると、シオンも応えるように俺の首に腕を絡めてきた。

「もう…を外して…っ……良いっ…て……事か…よ?」

「んぁっ……っ…ふぁっ……そぅ………た…だっ……」

シオンの背を桜の樹に付け、脚を股の間に潜らせて股間を刺激する。
すると、シオンは身体を撓らせてこちらを見る。

「……アイツも……一緒なんだな……」

「あぁんっ……!」

グリッと、ワザと脚で擦るように上下に揺らすと、シオンが愛らしい声が耳元で聞こえた。

「……ごめっ……!」

「謝ってほしくてやったわけじゃねぇよ……」


…………でも……っ!


「……シオン……しっかり掴まっとけ……」

「ぁっ……んんぅっ!!」

俺はシオンの片足を持ち上げて後孔を慣らさず、そのまま自分のものをねじ込んだ。
今では慣らさなくてもすんなり入るとは思うが、いきなりの圧迫感はあるだろう。
でも……慣らす時間が惜しい……

「あっ……オー…クッ……」

「……くっ……んっ!!」

「あぁぁあああっ!!」

樹を背にしているからと、もう片方の脚を勢い良く上げると反動とシオンの自重で俺を一気に飲み込んだ。
快感が一気に身体をかけ巡る。

……コイツも……同じ気持ちでいてくれているだろうか……

「……シオ…ンッ……愛してる……」

「……オークッ………俺も…ぉっ……」

「………っ!」

「…愛……して…る……あぁぁああああっっ!!!」

体中の血液が沸騰してしまったんじゃないかというほどに熱を感じ、心臓の音が木霊する。
コイツは……本当に……敵わない…!

「……オーク…ッ……」

「…何だっ……」

外でのこういう行為は、いつもならこの辺で「止めて」と懇願するんだけど…

「気持ち……いっ……もっ…と………」

「……え…⁉」

「……良ぃ……かっ……っ……らぁ……っっ……姉さん……に……人…ぁっ…払ぃ……頼ん……やぁっ!!おっきっ!!!」

グッと、身体の中心に熱が籠もる。
桜の花びらがシオンの髪に降りてくる。


……あぁ……やっと……俺のシオンになってくれた……


いや…の…ではないけれど……


……少しでも俺を残しておきたくて……何度も…何度もシオンの中に注ぎ込む………あぁ……なんて……幸せで……なんて残酷な告白だろう……
でも……俺はそれでも良い。
俺はシオンのそばにいたいんだ。

俺は人払いの時間が終わる、月明かりが頂上に来るまで……俺は桜の樹の下で、シオンを何度も抱いた。
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