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【17歳】

【17歳】31☆

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「……シオン……ご飯…食べる?」

「……今は……良い……それより……」

「うん…」

………今は抱き締めてほしい………

カヤがベッドに上がって俺を引き寄せて一緒に横になった。
胸に耳を当てるとカヤの心臓の音が規則正しく聞こえて安心する。

「……身体…大丈夫?」

「うん……まだほんの少しダルいけど……」

最近身体の回復が異常に早い気がするんだけど……愛し子って進化するんだろうか……

「先輩から…守れなくて…ゴメン…チュ…」

カヤが優しく顔中にキスをしていく。

「うぅん……俺も大丈夫って…思ってたから…‥カヤ……」

「……ん……?」

「口に…して……」

「俺も…止まらなくなるよ……」

「……うん…良いから……んんっ…」

返事をした途端、唇を深く重ねられて舌が入ってきた。

「……ぅ……ふっ……ぁん………」

オークの様に激しく求められるキスも今日の事を忘れられて良いが、カヤの甘く蕩ける様なキスは俺の心を癒やしてくれる。
あの感触を忘れたいから…今日は自分から服を脱いでいった。

「クチュ……シフォ…ン………ん……」

「ふぁ……んんっ………」

奥歯まで歯列をなぞられ深く深く丹念に確認するようにねっとりと舌を絡めとられ、口の端から唾液が流れ落ちていく。

「……んぁ……カ……ヤ…っっ…」

カヤの手が胸に来て一瞬身体が強張る。
……いや……違う……手の熱さが……先輩じゃ……

「……優しく触ると…ん…やっぱり…考えちゃうよね…チュッ…」

「……んっ……そんな事…ぅっ…」

あるんだろうか…

「じゃぁ……俺も……」

唇が離れて俺を見下ろす……カヤの瞳が妖しく揺らめいている。

「シオンに…お仕置きしなきゃ…ね……」

「んぅっ!」

胸に顔を埋めて先端を含みながら甘く舌で転がし。もう片方はまだ脱いでなかったズボンの上からペニスを強く擦った。

___ズクンッ___

強い刺激に一気に勃ち上がるがズボンの生地が邪魔をする。
先走りがペニスを伝う感触から逃げたくて…早く脱ぎたいのに……脱ぎたいのに……

「ダメ……」

「やだっ……脱ぎたっ…あんっ!」

カヤが俺の手を制してスボンの上から強く舌を這わせたり形を確認するように噛まれる。
俺のズボンの中ではトプトプと精液が出ている感覚が止まらないのが分かった…だってっ……後ろまで……トロトロと流れてくる……

「んんぅ…っ…これ…やだぁ……脱ぐぅ…カヤッ……お願……だからっ…」

身体を捩りながら後孔に掛かる自分の精液の感覚から逃れようとするが、どう捻っても逃げられなかった。

「しょうがないな……」

カヤが腰の横を甘噛みしながらズボンを一気に脱がせる。
ズルッ……と脱がされた俺のペニスは開放感にブルンと元気に勃ち上がった。

「フフッ……後ろまで……しっかり濡れてるね。」

「……見るなぁっ………んあぁっ!!」

「見るなって……ここ?」

___グググ………___

「んんんぅ!」

「……昨日……いっぱいされただけあって……すぐに3本……入ったね……ん…中…まだ残ってる?」

「ひゃ……グリグリ…ッ……しなぃ……オー…クッ…魔法っ…あぁんっ!!」

カヤの手が音を立ててグリグリと左右に回転されビクビクと身体が反応する。
中にオークの精液が残ってる?いや、オーク…洗浄魔法かけたよな?
もしかして…ワザと残したのか⁉

「シオン……捏ねられるの…好きでしょ…?あと…ん…」

指を入れられたままカヤの唇は俺の乳首を含み、強く吸い上げたり噛んだり刺激を与え始めると指の抽送も始めた。

「あぁっ………んっ…ぅ……あっあっぁっ……んんんんぅ!!カヤ………ッ……やっ…音…やぁっ…イ……くっん……!」

昨日散々抱かれていたので指を入れられただけでもイッてしまいそうなのに……

___ヌポッ___

「……んぅっ……ぁ……カ…ヤァァァァアアア!!」

___グポンッ!!___

ワザと音を立てて指を抜かれて一瞬気が抜けた途端、勃ち上がったカヤのペニスが再奥まで一気に入ってきた。

「ハァァアッ!!……ぁ……んんんんっ!」

「………シオン……俺は……っ!」

「ひゃんっ!」

次第に何度も最奥を突かれ、カヤが色々言っても何を言われているのかがすぐに理解できない。

「閉じ込めて……しまいたいっっ!」

「あぁぁぁぁあああっっ!!!」

俺達は同時に達し、カヤの精液は俺の最奥から更に奥へ熱く流れていく。
そしてオークより奥へと注ぐように腰を限界まで俺に打ち付けた。

「……っ……熱いぃ……っっ。」

………頭を焼き尽くす程……熱い………

カヤが俺の唇を塞ぐ。
息をすることも許さないように……逃げる俺を逃さない。
意識が飛びそうになった時に体勢を変えられて再び求められる。

先輩はどこを触った?
先輩はどこをキスした……

朦朧とする頭で返事をすると上書きするように強く吸い……強く痕を残していく……こんな事をされても……俺はオークやカヤを嫌いにも…本当に怖いとも思えない……先輩とは違う……違うんだよ……オークの手が…カヤの手が……熱くて…俺の心を焦がしていく。

「シオン……シオン……ッ!」

「カヤ……カ……ヤ……カッ……あぁっ!」

何度も何度も声が枯れそうなくらい啼いて…イかされて……やっと俺の身体からカヤが離れた。
昨日散々俺の身体を貪ったオークの精液と…更に注がれたカヤの精液が俺の中に混ざって残り、入りきれなかった精液が後孔から滴り落ちる。

………ズクン……ズクン………


身体の奥で鼓動がする……最近2人に抱かれた後に感じる鼓動……この感じ……いつか経験したような……思い出すなとどこかで声がするけど……思い出さなきゃいけない気がする………でも…だんだん眠くなってきた……

「シオン…少し…寝る…?」

「……ん…や…だ…寝…な……」

だって…思い出さなきゃ……
そう思いながらも睡魔には勝てず、俺は眠りに落ちていった。
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