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【17歳】
【17歳】22☆
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「……ハァ………ぁ………ハァ……ん…」
日が落ちる頃には息も絶え絶えになってきた……俺だけな。
そしてカヤの方は…流石次代の妖精王……
「シオン、飲み物と食事…貰ってくるね。」
…と、起き上がって少し気怠気に髪を掻き揚げた後、俺に洗浄魔法をして服を着せ…そしてフラつかずに自分も外に出れる服を着て部屋を出たよっ!
あんだけヤッて少し気怠気⁉
そして戻ってきた時には
「お風呂…もうすぐ入れるからね。」
って!風呂準備したのか?
どんだけ体力お化けだよぉっ‼
「………ありがと………」
「シオン…スープは飲める?」
カボチャのポタージュだ。
これって…
「そうだよ。これはお昼にユズ様が収穫したんだって。」
「美味い……ユズ、俺より作物育てるのが上手くなりそうだな。」
「この野菜スティックもユズ様だよ。
一生懸命シオンに食べてもらいたいって育てたらしいね。」
スティック状に切ったキュウリを食べると、みずみずしいキュウリの香りが口の中で広がって美味しい。
「そっか…美味かったと伝えてくれ。」
「うん…言っておくね。」
飲みきったカップを渡す時に顔が近付いてキスされた。
………うっ…この甘い雰囲気…擽ったいのもあるけど…まだちょっと気恥ずかしい………
今日のメインはサイコロステーキだ。
やっぱり1口で食べやすく切ってくれている。
魔法で皿を温かくしているのか、いつまでたっても肉は冷えなかった。
お腹がいっぱいになりカヤが空いた食器を片付けに行っている間に怖いもの見たさで自分の服をチラッと覗いてみると…
………見なきゃ良かった………
ソッと直した所でカヤが戻って来た。
「なぁ…こんなに痕をまた付けられたら…俺……ずっと別館にいなきゃいけないじゃん……」
「ずっといたら良いんじゃない?」
「……数日って言ったよな……」
「フフッ、冗談だよ。痕は服の中だけの範囲だから脱がないと分からないよ。それが分かったって事は……シオン…捲って確認したの…?」
カァッ!っと、顔が一気に赤くなる。
「いやっ…だって……その……気になるし……」
「本当はここに閉じ込めたいくらい付けたいけど…ユズ様が楽しみにしているのに残す訳ないでしょ?……それに…」
カヤがベッドに腰掛けて俺を引き寄せた。
「…俺が…シオンにも分り辛い場所に付けたから♡」
分りづらい場所ぉ⁉どこだぁっ‼
「内緒♪じゃぁ…シオン、申し訳無いけど、先にお風呂に浸かっていてくれるかな?俺はちょっとベッドメイクし直すね。」
ベッドメイク…?いつも洗浄魔法だけで済んでたのに…
そっか。たまにはシーツ取り替えとかした方が良いのかなぁ?
そう考えている内にカヤにお姫様抱っこしてバスルームへと連れて行かれると、昨日とは違うキャンドルが灯されていた。
…ん?アロマキャンドルじゃなさそうなのに仄かに香るこの香りは……
「あ、この香り…」
「柚子だよ。確か…ユズ様の名前と同じ樹がこれなんだよね?ユズ様が収穫したものがお風呂にも入ってるよ。じゃぁ、ちょっと待っててね。」
風呂に入ると柚子がゴロゴロ浮いていた。
柚子湯……フフッ転生前に戻った感じだ。
身体が癒やされる。
だが……ユズよ…さっきから聞いてりゃどんだけ色々収穫してるんだ…?将来当主じゃなくそれじゃ農業メインだよ……
柚子の香りを楽しみながらのんびり浸かっていたらカヤが戻って来た。
「……カヤは入らないのか……?」
別に…一緒に入るのを期待してる…とかじゃ……ないんだけど……
「ん…今日は良いよ。」
カヤが縁に座ったので手を伸ばすと握り返してきた。
「そろそろ出ようか。」
「…あぁ、そうだな。」
カヤがそばに予め置いていた大きなタオル地のブランケットを俺に巻きお姫様抱っこをしてベッドへ戻ると…
「…わぁ……」
ベッドの上には赤を中心に色んな種類のバラの花びらが散りばめられ、こちらにはバラの香りのアロマキャンドルが置かれている。
俺はベッドで降ろされると上着を脱ぎ始めたカヤがベッドに上がり、俺の手を握った。
「あぁ…やっぱり綺麗だ……赤は真紅のバラの花びらにして良かった…白く透き通るようなシオンの肌に…バラはよく似合う…」
「カヤ……」
「シオン……愛してる…チュッ……」
「………っ…」
「返事は…今は良い…俺が言いたかっただけだから……」
ゆっくりと押し倒されながらカヤが覆い被さって手をキスし、ゆっくりと腕に…肩に……そして首に…段々と上に上がって……
「もう俺…チュ……遠慮はしないから…チュッ…」
耳にキスをし、頬にキスをする。
「…んっ…遠慮なんて……最初からしてない…くせに…」
「…そうかな……」
そう言いながらカヤが俺の下唇を甘噛みした。
「…シオンから…キス…して…」
「………」
俺は軽くカヤの唇に触れる。
「……可愛い……」
「可愛ぃ…言う…んむっ…」
口を開けた途端カヤの舌が入ってくる。
歯列をなぞり、舌を絡めてからゆっくり堪能されて離れていった。
「ん…可愛いよ…今日はその可愛いシオンに……お願い事をして…良い?」
「……え…何…?」
トロトロにされた今言う?
何も考えられないんだけど。
「難しい事は…俺、無理だよ?」
「うん、大丈夫。」
そう言うと横になり、俺の身体を引き寄せた。
日が落ちる頃には息も絶え絶えになってきた……俺だけな。
そしてカヤの方は…流石次代の妖精王……
「シオン、飲み物と食事…貰ってくるね。」
…と、起き上がって少し気怠気に髪を掻き揚げた後、俺に洗浄魔法をして服を着せ…そしてフラつかずに自分も外に出れる服を着て部屋を出たよっ!
あんだけヤッて少し気怠気⁉
そして戻ってきた時には
「お風呂…もうすぐ入れるからね。」
って!風呂準備したのか?
どんだけ体力お化けだよぉっ‼
「………ありがと………」
「シオン…スープは飲める?」
カボチャのポタージュだ。
これって…
「そうだよ。これはお昼にユズ様が収穫したんだって。」
「美味い……ユズ、俺より作物育てるのが上手くなりそうだな。」
「この野菜スティックもユズ様だよ。
一生懸命シオンに食べてもらいたいって育てたらしいね。」
スティック状に切ったキュウリを食べると、みずみずしいキュウリの香りが口の中で広がって美味しい。
「そっか…美味かったと伝えてくれ。」
「うん…言っておくね。」
飲みきったカップを渡す時に顔が近付いてキスされた。
………うっ…この甘い雰囲気…擽ったいのもあるけど…まだちょっと気恥ずかしい………
今日のメインはサイコロステーキだ。
やっぱり1口で食べやすく切ってくれている。
魔法で皿を温かくしているのか、いつまでたっても肉は冷えなかった。
お腹がいっぱいになりカヤが空いた食器を片付けに行っている間に怖いもの見たさで自分の服をチラッと覗いてみると…
………見なきゃ良かった………
ソッと直した所でカヤが戻って来た。
「なぁ…こんなに痕をまた付けられたら…俺……ずっと別館にいなきゃいけないじゃん……」
「ずっといたら良いんじゃない?」
「……数日って言ったよな……」
「フフッ、冗談だよ。痕は服の中だけの範囲だから脱がないと分からないよ。それが分かったって事は……シオン…捲って確認したの…?」
カァッ!っと、顔が一気に赤くなる。
「いやっ…だって……その……気になるし……」
「本当はここに閉じ込めたいくらい付けたいけど…ユズ様が楽しみにしているのに残す訳ないでしょ?……それに…」
カヤがベッドに腰掛けて俺を引き寄せた。
「…俺が…シオンにも分り辛い場所に付けたから♡」
分りづらい場所ぉ⁉どこだぁっ‼
「内緒♪じゃぁ…シオン、申し訳無いけど、先にお風呂に浸かっていてくれるかな?俺はちょっとベッドメイクし直すね。」
ベッドメイク…?いつも洗浄魔法だけで済んでたのに…
そっか。たまにはシーツ取り替えとかした方が良いのかなぁ?
そう考えている内にカヤにお姫様抱っこしてバスルームへと連れて行かれると、昨日とは違うキャンドルが灯されていた。
…ん?アロマキャンドルじゃなさそうなのに仄かに香るこの香りは……
「あ、この香り…」
「柚子だよ。確か…ユズ様の名前と同じ樹がこれなんだよね?ユズ様が収穫したものがお風呂にも入ってるよ。じゃぁ、ちょっと待っててね。」
風呂に入ると柚子がゴロゴロ浮いていた。
柚子湯……フフッ転生前に戻った感じだ。
身体が癒やされる。
だが……ユズよ…さっきから聞いてりゃどんだけ色々収穫してるんだ…?将来当主じゃなくそれじゃ農業メインだよ……
柚子の香りを楽しみながらのんびり浸かっていたらカヤが戻って来た。
「……カヤは入らないのか……?」
別に…一緒に入るのを期待してる…とかじゃ……ないんだけど……
「ん…今日は良いよ。」
カヤが縁に座ったので手を伸ばすと握り返してきた。
「そろそろ出ようか。」
「…あぁ、そうだな。」
カヤがそばに予め置いていた大きなタオル地のブランケットを俺に巻きお姫様抱っこをしてベッドへ戻ると…
「…わぁ……」
ベッドの上には赤を中心に色んな種類のバラの花びらが散りばめられ、こちらにはバラの香りのアロマキャンドルが置かれている。
俺はベッドで降ろされると上着を脱ぎ始めたカヤがベッドに上がり、俺の手を握った。
「あぁ…やっぱり綺麗だ……赤は真紅のバラの花びらにして良かった…白く透き通るようなシオンの肌に…バラはよく似合う…」
「カヤ……」
「シオン……愛してる…チュッ……」
「………っ…」
「返事は…今は良い…俺が言いたかっただけだから……」
ゆっくりと押し倒されながらカヤが覆い被さって手をキスし、ゆっくりと腕に…肩に……そして首に…段々と上に上がって……
「もう俺…チュ……遠慮はしないから…チュッ…」
耳にキスをし、頬にキスをする。
「…んっ…遠慮なんて……最初からしてない…くせに…」
「…そうかな……」
そう言いながらカヤが俺の下唇を甘噛みした。
「…シオンから…キス…して…」
「………」
俺は軽くカヤの唇に触れる。
「……可愛い……」
「可愛ぃ…言う…んむっ…」
口を開けた途端カヤの舌が入ってくる。
歯列をなぞり、舌を絡めてからゆっくり堪能されて離れていった。
「ん…可愛いよ…今日はその可愛いシオンに……お願い事をして…良い?」
「……え…何…?」
トロトロにされた今言う?
何も考えられないんだけど。
「難しい事は…俺、無理だよ?」
「うん、大丈夫。」
そう言うと横になり、俺の身体を引き寄せた。
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