目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【17歳】

【17歳】11☆

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朝起きると珍しくカヤはまだ寝息を立てていた。
あれ、薄っすら明るくなり始めてはいるけど…まだみんなが起きている時間ではなさそうだ。

ふぉぉぉ…カヤの寝姿…珍しい。

「……ん……」

フフッ…綺麗だなぁ…もうゲームのまんまの姿だ……睫毛長いなぁ……

「……キス…しても良いんだよ…?」

「わぁっ!」

近くで見ていたら急にカヤが目を開けて覆い被さってきた。

「……昨日の…ん……物足りなくて…起きちゃった?チュッ。」

「……んっ…違っ…」

「今日は…チュ…カーニバルの振替休日で…チュ…チュ…休みだし……オーク様も…チュ…今日は溜まった公務で…来ないし……今日は…ん…俺のシオンで…いて…チュ……ダメ…?」

……珍しい…カヤが……甘えてる…?

「ぁあっ…んんぅっ!…そこっ……やぁっ…!」

「チュプ…ん……まだ…柔らかいね…トロトロだ…プチュッ…」

キスをしながら下半身へと移動し、腰を少し高く上げられたかと思うと後孔に舌を入れられた。

「いっ……ぁ…っ……ぁ……んぅ!」

舌をすぼめて更に奥へと入るのを喜ぶ様に腰が動いてしまう。

「ん………ぁあっっ…」

「……ん………ふっ……」

更に腰を高く上げられて、俺に見せつけるように舌をゆっくりと出し入れしてされ、俺は腹への圧迫感と恥ずかしさで顔を反らした。

「チュポッ…シオン……こっち…見てて…」

ワザと音を立てて後孔から舌を出してカヤが囁いた。

「やだ…恥ずかしい……」

「シオンの気持ち良い顔…俺大好きなのに…」

「俺は…やだ…かっこ…悪いし………あんっ!」

「そんな事無い……じゃぁ………」

そう言いながらカヤの既に猛りきっていたペニスが腰を上げられた状態から少しずつ入れられていたが途中で止まり、カヤが正座の姿勢となったので俺の身体が少し反れる。

「………ぁっ……カ…ヤ……?」

いつもの気持ち良いとこまであと…ちょっとなんだけど……もどかしい……

「もっと恥ずかしくなれば良い…シオン…手を回して…」

「……ん……ひゃぁぁあっ!」

グンッ!と、腰を掴まれて上体を起こされたと同時に最奥までカヤのペニスが突き抜けた。

「あぁぁぁぁぁあああっっ‼」

ブシュッ!と、潮が吹いて俺は一気に来る快楽に目がチカチカとして息も出来なくなる。

「……くぅっ!シオン……締まるっ‼い…き…してっ‼」

「あぁぁぁぁぁっ‼」

カヤの言葉は理解できるがビクビクと身体が震えて言うことを聞かない。
快楽が…無くならない……!

「くっ……んっ…うぅっ!」

リズムよくグポグポと最奥を突き上げられる。
気持ち良すぎて頭がショートしそうだ。

「やっ……あぁっ…………んっ…い…いぃ………っ!」

「い……ぃっ…?……シオ…ン…?」

あまりの快楽に言葉に出来ないので、コクコクと頷いて返事をした。

「じゃぁ…一緒に……っ…イこうねっっ!」

「はっ…ぁんっ!」

腹が破れるんじゃないかと思うほど何度も突き上げられて…そして…

「あっ……ぁあぁぁあっっ!イ…くぅ…っ‼カヤ…ァッ‼」
「俺も……くっ……ぅ…シオンッ‼」

窓から入る朝日を背に、2人同時に果てた。

「……ハァ……ハァ……シオン…………」

「カヤ……」

……太陽が…温かい……

気が済むまでキスをして、その後カヤに洗浄魔法を掛けてもらって俺達は昼過ぎまで再び眠りについた。


___昼過ぎ___


隣を見るとカヤは起きていた。

「フフッ…さっきの仕返し。シオン可愛い。」

「……可愛い…言うなっ……起きてたのかよ…」

「うん。俺達授業とか一緒じゃないし、最近1日ずっと一緒の日は無かったから……だから…嬉しくて……」

「本当に…ゴメン…すぐに選べなくて。」

「良いよ。だって……悩んでくれるって事は……少しは俺に気持ちはあるんだから。だから…俺は大丈夫。それに…」

「……んっ……」

カヤが俺を腰に手を回して引き寄せる。

「前ほどオーク様…嫌いじゃないよ……アイツに取られたくは…無いけどね…チュッ。」

「ん…フフッ…2人仲良い時もあるもんな。」

「ズルいって…思う時もあるけどね…チュ……マンドラゴラとか……チュ。」

「ハハッ…擽ったいっ……あれ……父上に頼んで屋敷でやってみるか?」

じゃれ合ってキスをされて…何だか心も擽ったいな。

「フフッ……夏休み……やってみようかな……」

クスクスと笑いながら約束をし、そして着替えをして遅めの昼食をカヤが取りに行った。

オークに断罪される可能性が低い今、オークにもちゃんと向き合いたい。
オークは第3王子。上に2人もいるから、成人すれば公爵となるのか?
そのせいか俺は婚約者候補だが妃教育を受けていない。
それに将来の妃候補なら閨の事も黙認はされないだろう。
いや…今の王様なら…フランクに「良いんじゃないか?」とか言いそうだな…

山に行かないにしても、カヤを選んでもオークを選んでも…この屋敷はいずれユズのものだ。ちゃんと色々と準備はしなければいけないだろう。


カチャ。


「シオン、お待たせ。」

カヤがベッドトレイに食事を乗せて運んでくれた。

「美味しそう。」

「うん、エンジュが最近シオンの元気がないからって…」

ガラスのスープカップにはカボチャのポタージュ、ベーグルには野菜とローストビーフが挟まって美味しそうだ。

「あ、こっちはアボカドとエビかぁ…」

「シオン、好きでしょ?」

「うん♪」

「シオン……ゆっくりで良いけど……これ以上…増やさないでね……チュウッ。」

「んぅっ!…何の…事?」

「先輩……気を付けて……」

ん?カヤまで言うのか?
そんな事ないと思うんだけどなぁ……

俺はエンジュの作ってくれたベーグルサンドを頬張りながらカヤと食事を楽しみ、トイレ以外はずっとベッドにいてカヤに甘やかされた。
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