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【15歳】
【15歳】9
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朝の朝食は………気不味いものだった…
無言で朝メシを食べた後はカヤは執務室へ行った。
ユズの朝メシはザクロがしてくれたそうだ。
いずれはザクロがこちらに配属なら………って、俺がオークと結婚したら…だよな?
周りを固められてる?
春になれば学園の入学式だ。
主人公は小柄な…可愛らしい男の子だったよな…名前……なんだっけ…?
___コンコン___
「あ、はい。」
「シオン、大丈夫か?」
心配した顔のオークが入って来た。
朝は結局体調がすぐれないと部屋食扱いになったままだったな。
…………エッチな雰囲気になって行けませんでした……は、流石に良くないよなぁ……
「あ…大丈夫。心配掛けてゴメン。」
「顔色は大丈夫そうだな。熱は……」
オークが自分の額の髪を掻き上げて、俺の額にあてた。
「……大丈夫そうだな……」
「………大丈夫…だから…」
うぅ………いたたまれない…
「なぁ…学園の事なんだが…」
「ん?どうした?」
「今、生徒会補佐にならないかと俺とお前にも打診が来ているんだが………どうする?」
「ん?」
生徒会…補佐?
いやいやいや!生徒会補佐って、あの生徒会?!
オークは設定じゃあ遊び三昧で、生徒会とは犬猿の仲だったぞ?!
………バグか?!
「どうかしたか?」
「いや、何でもない。」
「体調悪い時にする話しじゃなかったな。この話は忘れてくれ。」
取り敢えず、生徒会の話は次の機会となった。
「もう学園の準備は出来ているのか?」
「うん。あとは制服と…杖かな?」
制服がオートクチュールって………流石は貴族だよなぁ…
学園は一応遠いが、共に通うカヤが移動魔法を習得しているので問題はない。
俺?………移動魔法…習得出来ませんでしたぁぁ!
他のは大体出来るんだけどなぁ。
学園にはいくつか学科があり、騎士学科・魔法学科・総合学科とある。
あと、共に付き添う従者はそれ専用の学科もあり、主が勉強中は従者も必要なスキルを身に付ける為に勉強の時間が設けられている。
俺とオークは総合学科、カヤは従者の学科だ。
ちなみにヒイラギ・アゼリア・ザクロは騎士学科出身だ。
カイエは意外にも魔法学科出身だった…本当に意外。
何か魔法学科で杖の振り方にキレがありすぎて、最終的に総合学科に行かされたらしい。
キレ……一体どんな振り方してたのやら………
「杖は誰が用意するんだ?」
「あ、何かクロバイが用意してくれるって。オークは?」
「俺は父がしてくれるらしい。」
杖は、自分より魔力の高い者から贈られると良いとされ、大体は親か魔術の指導者が多いけど……我が家ではクロバイが一番魔力が高いからと、父がお願いしたらしい。
どこかのテーマパークみたいにお店に入って「杖が主人を選ぶ」みたいな事はないんだろうか?
杖かぁ………
杖のベースとなる材料は木だ。
元々木は好きだけど…どんな木だろう…黒檀とか…個人的には好きなんだけどなぁ。
俺の今の顔じゃ合わないか。
じゃあ…名前のローズウッド…あ、マホガニーとか?
考えたら楽しくなってきたなぁ♪
色々と思いを巡らせなが日々は過ぎて行った。
___そして、入学1週間前。
晴れた日の早朝___
「シオン様、カヤ。」
俺のお気に入りの樹の下で、クロバイが黒衣のマントを羽織って俺達の前に立っている。
俺達の少し離れた場所に、俺の両親とユズ、カイエ。
そして、ヒイラギとアゼリア、ザクロもいて大家族勢揃い。
父はお腹の大きい母を支えているので、カイエがユズを抱っこしている。
ユズは高い高いと、ご機嫌だ。
「では………杖の授与の儀式を始めましょう。まずはカヤ…前へ…」
「はい。」
カヤが前へ行くと大きな樹がサワサワと、葉を揺らし始めた。
早朝の朝の爽やかさのある風に吹かれ、少し斜めから入る日の光りは幻想的でまるで今からお祈りでも始まるんじゃないかとさえ思う。
「良い『樹』は良い『気』を運び、良い『木』も選びます。この樹は樹齢1000年を越えているので、きっと今後の支えともなる杖の木を贈るでしょう。」
カヤがクロバイの前に立つとクロバイが自分の杖を取り出し、腕を高々と伸ばして術を唱えた。
…………何だろ…不謹慎だけど……タロットカードの「魔術師」そのものだなぁ…黒衣のマントだけど。
そんな事を思っていたら、上から杖かと思っていたら木の棒と枝が3本降りてきてクロバイの胸辺りでフワフワと浮いている。
「カヤ…お前には『杉』『南天』『紅葉』だ。」
あれ?全部日本名?
……あ、そっか。そういや同時通訳みたいに頭に変換されるからか。
忘れてた。
「……『紅葉』は…私からの『贈り木』だ…」
クロバイが術を唱えながら杖を振ると暖かい光りに包まれて1本の杖となった。
ふぉぉぉお!スッゲー!!
個人個人で違うのかぁっ!
しかも俺の大好きなこの樹が選んでくれるなんて!
「この木々は、この樹がお前をずっと見てきて選んだものだ。この木々が1本の杖となり、お前の助けとなるだろう。では……受け取りなさい。」
「はい。」
浮いている杖を手に取ると樹がサワサワと嬉しそうに葉を揺らす。
「樹が嬉しそうだ。杖との相性も良い感じだな。」
「ありがとうございます。」
「では…シオン様。」
「はい。」
シオンがこちらに下がって来たので、今度は俺が前に行く。
クロバイの前へ立つと再び腕を高々と伸ばして術を唱えた。
樹が何か…さっきより…ちょっとザワザワしてる?
そして今度も木の棒と枝が4本降りてきてクロバイの胸辺りでフワフワと浮いている。
「シオン様…貴方には『マロニエ』『紫式部』『欅』『ウォールナット』………『ウォールナット』は…私からの『贈り木』です。」
ん…マロニエは…セイヨウトチノキだよな?…紫式部………?
聞いたことない木の名前だ…花かなぁ…でも、こんな所で日本を思い出すとは思わなかった。
…にしても、4つも貰って良いのかなぁ。
そして、クロバイが術を唱えながら杖を振ると暖かい光りに包まれて1本の杖となった。
「この木々はこの樹が貴方をずっと見てきて選んだものです。この木々が1本の杖となり、貴方の助けとなるでしょう。では……お受け取り下さい。」
「………はい。」
…………何か気分は卒業証書授与…………
思わず腰が低くなって受け取った。
___パァァァァァ!!___
「っ!!」
突然さっきとは違って周りがキラキラと輝いてる?
何?俺何かした?!
___。.✽.。.:*:.。.☆.。.:*:.。.✽。.___
突然大きな樹が木の葉を動かして歌が響いてきた。
人間にしたらハミング?言葉じゃ無い、日本語訳にも出来ないみたいだけど………
歓びの歌だと言う事は分かる。
葉はサワサワと揺れて日の光りが様々な形の模様を地面に映していく。
自分にも映される木陰と日の光りがとても綺麗で思わず見惚れてしまう。
5分程歌ったあと、樹はまた静かになった。
*********************
スミマセン、大きな樹の歌声が読む方の文字登録?環境で文字化けしているかもしれません。
もしそうでしたら申し訳ごさいません。
イメージ的にはキラキラとした女性の歓びの歌声の様な感じです。
mana.
無言で朝メシを食べた後はカヤは執務室へ行った。
ユズの朝メシはザクロがしてくれたそうだ。
いずれはザクロがこちらに配属なら………って、俺がオークと結婚したら…だよな?
周りを固められてる?
春になれば学園の入学式だ。
主人公は小柄な…可愛らしい男の子だったよな…名前……なんだっけ…?
___コンコン___
「あ、はい。」
「シオン、大丈夫か?」
心配した顔のオークが入って来た。
朝は結局体調がすぐれないと部屋食扱いになったままだったな。
…………エッチな雰囲気になって行けませんでした……は、流石に良くないよなぁ……
「あ…大丈夫。心配掛けてゴメン。」
「顔色は大丈夫そうだな。熱は……」
オークが自分の額の髪を掻き上げて、俺の額にあてた。
「……大丈夫そうだな……」
「………大丈夫…だから…」
うぅ………いたたまれない…
「なぁ…学園の事なんだが…」
「ん?どうした?」
「今、生徒会補佐にならないかと俺とお前にも打診が来ているんだが………どうする?」
「ん?」
生徒会…補佐?
いやいやいや!生徒会補佐って、あの生徒会?!
オークは設定じゃあ遊び三昧で、生徒会とは犬猿の仲だったぞ?!
………バグか?!
「どうかしたか?」
「いや、何でもない。」
「体調悪い時にする話しじゃなかったな。この話は忘れてくれ。」
取り敢えず、生徒会の話は次の機会となった。
「もう学園の準備は出来ているのか?」
「うん。あとは制服と…杖かな?」
制服がオートクチュールって………流石は貴族だよなぁ…
学園は一応遠いが、共に通うカヤが移動魔法を習得しているので問題はない。
俺?………移動魔法…習得出来ませんでしたぁぁ!
他のは大体出来るんだけどなぁ。
学園にはいくつか学科があり、騎士学科・魔法学科・総合学科とある。
あと、共に付き添う従者はそれ専用の学科もあり、主が勉強中は従者も必要なスキルを身に付ける為に勉強の時間が設けられている。
俺とオークは総合学科、カヤは従者の学科だ。
ちなみにヒイラギ・アゼリア・ザクロは騎士学科出身だ。
カイエは意外にも魔法学科出身だった…本当に意外。
何か魔法学科で杖の振り方にキレがありすぎて、最終的に総合学科に行かされたらしい。
キレ……一体どんな振り方してたのやら………
「杖は誰が用意するんだ?」
「あ、何かクロバイが用意してくれるって。オークは?」
「俺は父がしてくれるらしい。」
杖は、自分より魔力の高い者から贈られると良いとされ、大体は親か魔術の指導者が多いけど……我が家ではクロバイが一番魔力が高いからと、父がお願いしたらしい。
どこかのテーマパークみたいにお店に入って「杖が主人を選ぶ」みたいな事はないんだろうか?
杖かぁ………
杖のベースとなる材料は木だ。
元々木は好きだけど…どんな木だろう…黒檀とか…個人的には好きなんだけどなぁ。
俺の今の顔じゃ合わないか。
じゃあ…名前のローズウッド…あ、マホガニーとか?
考えたら楽しくなってきたなぁ♪
色々と思いを巡らせなが日々は過ぎて行った。
___そして、入学1週間前。
晴れた日の早朝___
「シオン様、カヤ。」
俺のお気に入りの樹の下で、クロバイが黒衣のマントを羽織って俺達の前に立っている。
俺達の少し離れた場所に、俺の両親とユズ、カイエ。
そして、ヒイラギとアゼリア、ザクロもいて大家族勢揃い。
父はお腹の大きい母を支えているので、カイエがユズを抱っこしている。
ユズは高い高いと、ご機嫌だ。
「では………杖の授与の儀式を始めましょう。まずはカヤ…前へ…」
「はい。」
カヤが前へ行くと大きな樹がサワサワと、葉を揺らし始めた。
早朝の朝の爽やかさのある風に吹かれ、少し斜めから入る日の光りは幻想的でまるで今からお祈りでも始まるんじゃないかとさえ思う。
「良い『樹』は良い『気』を運び、良い『木』も選びます。この樹は樹齢1000年を越えているので、きっと今後の支えともなる杖の木を贈るでしょう。」
カヤがクロバイの前に立つとクロバイが自分の杖を取り出し、腕を高々と伸ばして術を唱えた。
…………何だろ…不謹慎だけど……タロットカードの「魔術師」そのものだなぁ…黒衣のマントだけど。
そんな事を思っていたら、上から杖かと思っていたら木の棒と枝が3本降りてきてクロバイの胸辺りでフワフワと浮いている。
「カヤ…お前には『杉』『南天』『紅葉』だ。」
あれ?全部日本名?
……あ、そっか。そういや同時通訳みたいに頭に変換されるからか。
忘れてた。
「……『紅葉』は…私からの『贈り木』だ…」
クロバイが術を唱えながら杖を振ると暖かい光りに包まれて1本の杖となった。
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しかも俺の大好きなこの樹が選んでくれるなんて!
「この木々は、この樹がお前をずっと見てきて選んだものだ。この木々が1本の杖となり、お前の助けとなるだろう。では……受け取りなさい。」
「はい。」
浮いている杖を手に取ると樹がサワサワと嬉しそうに葉を揺らす。
「樹が嬉しそうだ。杖との相性も良い感じだな。」
「ありがとうございます。」
「では…シオン様。」
「はい。」
シオンがこちらに下がって来たので、今度は俺が前に行く。
クロバイの前へ立つと再び腕を高々と伸ばして術を唱えた。
樹が何か…さっきより…ちょっとザワザワしてる?
そして今度も木の棒と枝が4本降りてきてクロバイの胸辺りでフワフワと浮いている。
「シオン様…貴方には『マロニエ』『紫式部』『欅』『ウォールナット』………『ウォールナット』は…私からの『贈り木』です。」
ん…マロニエは…セイヨウトチノキだよな?…紫式部………?
聞いたことない木の名前だ…花かなぁ…でも、こんな所で日本を思い出すとは思わなかった。
…にしても、4つも貰って良いのかなぁ。
そして、クロバイが術を唱えながら杖を振ると暖かい光りに包まれて1本の杖となった。
「この木々はこの樹が貴方をずっと見てきて選んだものです。この木々が1本の杖となり、貴方の助けとなるでしょう。では……お受け取り下さい。」
「………はい。」
…………何か気分は卒業証書授与…………
思わず腰が低くなって受け取った。
___パァァァァァ!!___
「っ!!」
突然さっきとは違って周りがキラキラと輝いてる?
何?俺何かした?!
___。.✽.。.:*:.。.☆.。.:*:.。.✽。.___
突然大きな樹が木の葉を動かして歌が響いてきた。
人間にしたらハミング?言葉じゃ無い、日本語訳にも出来ないみたいだけど………
歓びの歌だと言う事は分かる。
葉はサワサワと揺れて日の光りが様々な形の模様を地面に映していく。
自分にも映される木陰と日の光りがとても綺麗で思わず見惚れてしまう。
5分程歌ったあと、樹はまた静かになった。
*********************
スミマセン、大きな樹の歌声が読む方の文字登録?環境で文字化けしているかもしれません。
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