目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【15歳】

【15歳】1☆

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15歳になりました。

クチュ…チュッ………チュク…

「ん………ふっ…………ぅっん………」

只今、カヤによる閨の講義です………
あの日の数日後からキスは習ってたけど、14歳になってから本格的な閨の講義を始まったんだよね。

今は口の中に相手の舌を受け入れてるんだけど…

…最近思うんだけどさぁ…

俺……「受」……かな…?

おかしいなぁ…王子以外は俺は「攻」設定だったよなぁ……

閨の講義って、基本両方じゃあ……あ…何も…考えられなくなって来た…

「あ…んっ………ちょ………カヤ…」

チュク……チュッ…

「ふぁ………もっ………んんっ……」

ジュッ!

「んぅっ!!」

舌を思い切り吸われ、俺はビクビクと感じてしまう。
もうっ!俺が攻める講義はない…のかよぉっ!!

「フフッ………シオン様……トロッ…トロ…♡」

「んぁ………」  

舌を吸われながら唇が離れ、俺は少し舌を突き出した形でぼ~っとしてしまった。

「そう……そうやって……俺を煽って…」

チュクッ…チュ…チュ…

「んぅ……」

耳朶を喰まれ、そのまま耳の中に向かって甘噛みしたりキスを繰り返す。
俺は教えられた通りカヤの首に腕を回して感じるままに喘ぐが………

おかしいなぁ………俺…確かカヤとかゲームの主人公には「攻」っぽかったんだけど…?

これ…明らかに「受」だよな?

___ジュッ!!___

「あぁんっ!」

考え事をしていたせいか反応が悪かったらしく、カヤが首筋を思い切り吸った。

「………こんな時に考え事…?」

………あ…ヤベッ!この顔…
妖艶さを帯びたこの笑顔…この顔のカヤは………

「ひゃぁんっ!」

「いけない子ですね………」

身体を少し浮かしたかと思うと強く乳首を摘まれ、俺は身体を撓らせる。

「だって……俺は………抱く方っ…んっ!」

「こんなイヤらしい身体………してるのにっ……無理…っ…」

乳首を嚙まれながら股間に手が伸びてペニスを握られた。

「あぁぁぁあんっ!」

もう先走りが起きてたそれは、少しの刺激でイッてしまいそうに反り立っている。
それを精が出ない様にしっかりと根元から握られているのだ。

「やぁっ!出し…たいっのっ…に……んっ………離しっ……」

自分の手をカヤの握る手へ伸ばそうとした所で止められ、根元を握っている反対の手が愛撫を激しくする。

「やっ…あっあっあっ……ぁんんっ!もぅ………離せぇっ!」

快感が降りず、身体がガクガクと震えだした。
乳首を甘噛みされて更に快感が身体を巡る。

「やぁあっ!イッちゃ…………っ!あんんんぅっ!!」

プシュッ!

カヤが急に根元を離した事で止められていた勢い良く精が放たれた。

「ハァ………ハァ……ハァ…」

「フフッ………今日も、たっ…くさん出ましたね…こんな甘い声をして…チュッ……煽り方だけは十分……合格ですよ…チュク。」

「あぁんっ!」

首筋をキスをされ…吸われる。

閨の講義は今の所キスや愛撫を受けるだけだ。
転生前の経験で本当は知っているはずなんだが……こんなに甘くて溶かされる愛され方は………知らない…

「今日の講義は……ここまで…では、身体を清めますね。」

「………ハァ………ぅん……」

身体を清められながら俺は思う。


___こいつは…俺を抱きながら……どう感じているの?___


「お着替えを…」

いや、止めておこう。

「…うん。」

俺は悪役令息。

「では………お休みなさいませ…」

「………お休み…」

いずれはここを離れる人間なのだから……


___次の日___

今日は王子とヒイラギさん達がまた訓練にやってきた。

俺は年相応に身長は伸びたと思うが、周りがそれ以上に伸びて…………

すくすくすくすく伸びやがってぇぇぇっ!
竹かよっっ!!

俺とカイエ以外、みんな190cm前後たぁ…バスケチーム組んだらスゲェな。
王都の街でみんなで集まるとかなり目立つんだろうなぁ。


「にぃたまさま~!」


てちてちとやって来るのは我が家の超癒し!

「ユズ~♡」

あの時の母のお腹にいた子は男の子で、名前は「ユズ」にしました♪
柚子、好きなんだよなぁ~。

マジ天使♡

「にぃたまさま…っ…きゃあっ♡」

ポフッ…っと、抱きついてにこにこされると、どんな人もイチコロだ。

「あぁぁあっ!ユズ~~っ!!可愛いっ!」

「にぃたまさま!しゅきっ!!」

「あらあら、ユズ。にぃにはこれからお勉強よ~。」

「あ、母上。お身体は大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫よ~。クロバイの作ってくれるお茶が良く効くのよね♡」


___母、3人目です…___


父は今月泣く泣く外せないお仕事で隣の国へ。
なので護衛を兼ねて手を挙げたヒイラギさんがやって来た。

…………貴方、『第3王子騎士』だよね?

「あ、私の事はお気になさらず。王子からも了解は頂いておりますので。」

「ユズ………今日はにぃに、忙しい。俺とヒイラギが相手する。」

「あ、そうですね。ポーロウニア様はご一緒致しますが、ユズ様とのお散歩が終わりましたらお休み下さい。」

「あらあら、ありがとう。」

ユズはてちてちと歩いて大人はその後ろをゾロゾロと……

その姿を見送ってから、俺達はいつも魔法の訓練をしている中庭へやってきた。

「さて、今日の魔法は…だいぶコントロール出来てきたので、お互いの魔力を与えながら身体の中に循環させる訓練にしましょう。」

クロバイから言われてカヤと俺はお互い向き合い、手を握る。

相手への魔力の気の流れを意識し、水が流れるイメージでお互いの魔力を融合して循環させのだ。
そうする事によって相性にもよるが、魔力が強化されて一時的ではあるが能力が上がるらしい。

「始め。」

静かに言われて相手へ魔力を流す。

「………んっ……」

……暖かい……

「………ふっ……」

…あ…カヤも……俺の魔力…感じてる…?

相手の魔力がこんなに心地良いとは………
フフッ…転生してみるもんだな…
ゲームの画面じゃスマホやモニターの機械の温かさだけだもんな。

俺達はクロバイに一度ストップと言われても気付かない程、お互いの魔力に心地良く酔いしれていた。
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