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第1章
白いのと、黒いの
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食堂に着けば、すでにキリトが支度を整え、宰相のヴァルト、そして客人である辺境伯ステラグラン侯爵は立ち上がって王を迎えた。
そして、王に従って入室するルナの足元に、二つの影が擦り寄る。
それを見下ろして、自然とルナの顔が綻んだ。
「シロ」
柔らかい声で呼べば、ルナの腰のあたりに頬を強めにすり寄せる。
そして、もう一つの影。
初めてその姿を見たときには、美しい男性だったけれど。黒く艶やかな毛並みの、しなやかな体軀の獣。
「…クロ」
そう、ルナが口にした瞬間、2匹の獣がルナを見る目が、なんとも言えず物言いたげなものになる。
呼ばれた方も流石に、自分のことだと認識していた。いや。この状況、そしてこの呼び方で他の何者かであると考える余地は、一片たりとも残されていない。
「私の名は知っているだろう。なんだ、その名は」
不機嫌な声が、気に入らなかったとあからさまに伝えてくるが。気にした様子もなくルナはその目を困ったように2匹の獣に向ける。
とりあえず、国王の食事の場でする話ではない。
聞き流して、レオボルトが食卓につくのに従う。
同席するよう促すような視線を無視し、ルナは当然のようにキリトの手伝いに回る。
その動きを目で追い、レオボルトはため息をついた。
「それでは、もうしばらく滞在をするということでよろしいか」
食事をしながらヴァルトはシルヴィに問いかける。表情筋が死滅しているのかと思うほどに表情を動かすことなく食事を続けながら、シルヴィはそれに頷いた。
会話を聞くつもりはないが聞こえてくる声、見えてしまう様子にルナはため息を溢しそうになる。ルナが知っている頃の彼は、こんな風ではなかった。表情豊かではなかったけれど、優しい少年だった。穏やかに微笑むことも、目を和ませることもあった。のだけれど。
今回の両親と兄夫婦に降りかかったことでこのようになっているのか、まさか、とは思うが、自分の身勝手が招いたのか。
「兄夫婦には忘形見がおります。その子の安全のためにも、今回の件を綺麗に片付けて、領地で暮らせるようにせねばなりません」
「忘形見…今はどこに」
「信頼のおける場所に、預けております。あれが成人するまでは辺境伯を務め、その後は正統な継承者に辺境伯を継いでもらい、近くにいれば厄介ごとの種となりますので何処かへ去ろうと思っております」
「…この国に、思い入れはなさそうだな」
ヴァルトとのやり取りに不意に口を挟んだレオボルトの言葉に、シルヴィは何も答えない。それは肯定の意味だろう。思い入れはない、むしろ、早く捨て去りたいほどで。辺境という地にいながらさらに国境付近の砦に詰め、あらゆることを遮断するように生きていたのに。突然届いた訃報で予定外に表舞台に引き摺り出された。
そうしてみれば、望みもしない、おぞましいような姻戚を結ぼうとする誘いや派閥への誘い。派閥争いが昂じての後継争いで多くの血を流してからまだ、それほど経っていないというのに。その時を経験しているものも多く、何より目の前のこの国王が、その結果王位についたその人だというのに。
「人と関わるのは、向いてないのです」
そんな言葉で、返答を躱すが。
視界の端でルナの表情が強張ったのを確認すれば、レオボルトは手招いてやりたくなる。だが、それをすれば望まぬ結果を呼び寄せてしまいかねない。この男は、きっと、疑っている。己が貶めたかつての婚約者の同じ名をもつこの少女を。
若干なりとも、辺境伯家に起こった惨事の詳細が掴めたことで、シルヴィを離宮に入れておく必要をレオボルトは感じなくなった。それはヴァルトも同じことで、もうしばらく滞在すると聞けば、既に伝えてあった通り、王宮に部屋を用意すると伝える。
そうすればこれまでのように不便な思いをさせることもなくなるだろうし、離れて滞在させている従者たちと合流することができる。
だが、予想外にあまりそれを喜んではいなさそうなシルヴィを、レオボルトは冷えた目で眺めた。疑念から来るあたりの強さで、これ以上ルナを煩わせたくはない。
「離宮で過ごしたことは皆が知っている。いろいろ聞かれるかもしれんが、適当にかわしておけ。面倒になったら、宰相を呼ぶといい。まあ、社交の場での関係を作る足掛かりにするなら、好きに使え」
「は…」
思わず間抜けな声になったと思いながら、シルヴィは不敵な顔の国王を訝るように眺める。
「意外だったか。別に、口止めの必要もない。何を知ったところで、何もさせん。大変な時期に離宮に1人押し込めて不便な思いをさせたが、まあ、その特別扱いされた立場を存分に利用することだ」
言い放つと、これで食事は終わりとレオボルトはキリトに合図をする。
食後のお茶を少し寛げるスペースにキリトが用意すれば、ここではルナは逃げきれなかった。
何かの箍が外れたレオボルトは、遠慮なくルナを側に置こうとする。いや、何より。今はルナを休ませたいというのが第一にあり、床に数多くおいたクッションにルナを座らせ、その傍に自らも腰を下ろす。
促されて同じようにキリトが用意したティーセットを囲んでヴァルトとシルヴィが腰を下ろせば、当たり前のように2匹の獣はルナに寄り添って寛いだ姿勢をとる。
文句を言いたいルナは、それでも、言っても聞かない顔をしているレオボルトに気づき諦めのため息をつく。どうせ、この滞在の間にシルヴィはレオボルトの自由な振る舞いを目にしている。今更、どうでも良いか、という思いももちろんあって。
そんな風に視線をそらせば、こちらはこちらで物言いたげなクロの視線を受け止めることになった。
「だって、あなたの名前。表で出すようなものじゃないでしょう?」
何者かは知らないが、名を呼んだことでつながりができたことはルナの方も感じている。それは、シロと同じようなもので、となれば、やはり只者ではなくて。
文句ありげに目を細めるクロの耳の後ろを、ルナは擽るように撫でる。そうされてしまえば心地良く、甘えるように自ら擦り付けに行きたくなるのが本能なのだが。
「シロとクロ、ちょうどいいでしょ?」
「「はぁ…」」
まさかの。
2匹の獣に揃って深く深くため息をつかれることになり、目に見えてルナは膨れて口を尖らせた。
誘惑に負けて、レオボルトがその頬を摘んでしまうのは…仕方なくないぞ?と、ヴァルトが心の中で叫びたくなったのは、仕方ないだろう。
そして、王に従って入室するルナの足元に、二つの影が擦り寄る。
それを見下ろして、自然とルナの顔が綻んだ。
「シロ」
柔らかい声で呼べば、ルナの腰のあたりに頬を強めにすり寄せる。
そして、もう一つの影。
初めてその姿を見たときには、美しい男性だったけれど。黒く艶やかな毛並みの、しなやかな体軀の獣。
「…クロ」
そう、ルナが口にした瞬間、2匹の獣がルナを見る目が、なんとも言えず物言いたげなものになる。
呼ばれた方も流石に、自分のことだと認識していた。いや。この状況、そしてこの呼び方で他の何者かであると考える余地は、一片たりとも残されていない。
「私の名は知っているだろう。なんだ、その名は」
不機嫌な声が、気に入らなかったとあからさまに伝えてくるが。気にした様子もなくルナはその目を困ったように2匹の獣に向ける。
とりあえず、国王の食事の場でする話ではない。
聞き流して、レオボルトが食卓につくのに従う。
同席するよう促すような視線を無視し、ルナは当然のようにキリトの手伝いに回る。
その動きを目で追い、レオボルトはため息をついた。
「それでは、もうしばらく滞在をするということでよろしいか」
食事をしながらヴァルトはシルヴィに問いかける。表情筋が死滅しているのかと思うほどに表情を動かすことなく食事を続けながら、シルヴィはそれに頷いた。
会話を聞くつもりはないが聞こえてくる声、見えてしまう様子にルナはため息を溢しそうになる。ルナが知っている頃の彼は、こんな風ではなかった。表情豊かではなかったけれど、優しい少年だった。穏やかに微笑むことも、目を和ませることもあった。のだけれど。
今回の両親と兄夫婦に降りかかったことでこのようになっているのか、まさか、とは思うが、自分の身勝手が招いたのか。
「兄夫婦には忘形見がおります。その子の安全のためにも、今回の件を綺麗に片付けて、領地で暮らせるようにせねばなりません」
「忘形見…今はどこに」
「信頼のおける場所に、預けております。あれが成人するまでは辺境伯を務め、その後は正統な継承者に辺境伯を継いでもらい、近くにいれば厄介ごとの種となりますので何処かへ去ろうと思っております」
「…この国に、思い入れはなさそうだな」
ヴァルトとのやり取りに不意に口を挟んだレオボルトの言葉に、シルヴィは何も答えない。それは肯定の意味だろう。思い入れはない、むしろ、早く捨て去りたいほどで。辺境という地にいながらさらに国境付近の砦に詰め、あらゆることを遮断するように生きていたのに。突然届いた訃報で予定外に表舞台に引き摺り出された。
そうしてみれば、望みもしない、おぞましいような姻戚を結ぼうとする誘いや派閥への誘い。派閥争いが昂じての後継争いで多くの血を流してからまだ、それほど経っていないというのに。その時を経験しているものも多く、何より目の前のこの国王が、その結果王位についたその人だというのに。
「人と関わるのは、向いてないのです」
そんな言葉で、返答を躱すが。
視界の端でルナの表情が強張ったのを確認すれば、レオボルトは手招いてやりたくなる。だが、それをすれば望まぬ結果を呼び寄せてしまいかねない。この男は、きっと、疑っている。己が貶めたかつての婚約者の同じ名をもつこの少女を。
若干なりとも、辺境伯家に起こった惨事の詳細が掴めたことで、シルヴィを離宮に入れておく必要をレオボルトは感じなくなった。それはヴァルトも同じことで、もうしばらく滞在すると聞けば、既に伝えてあった通り、王宮に部屋を用意すると伝える。
そうすればこれまでのように不便な思いをさせることもなくなるだろうし、離れて滞在させている従者たちと合流することができる。
だが、予想外にあまりそれを喜んではいなさそうなシルヴィを、レオボルトは冷えた目で眺めた。疑念から来るあたりの強さで、これ以上ルナを煩わせたくはない。
「離宮で過ごしたことは皆が知っている。いろいろ聞かれるかもしれんが、適当にかわしておけ。面倒になったら、宰相を呼ぶといい。まあ、社交の場での関係を作る足掛かりにするなら、好きに使え」
「は…」
思わず間抜けな声になったと思いながら、シルヴィは不敵な顔の国王を訝るように眺める。
「意外だったか。別に、口止めの必要もない。何を知ったところで、何もさせん。大変な時期に離宮に1人押し込めて不便な思いをさせたが、まあ、その特別扱いされた立場を存分に利用することだ」
言い放つと、これで食事は終わりとレオボルトはキリトに合図をする。
食後のお茶を少し寛げるスペースにキリトが用意すれば、ここではルナは逃げきれなかった。
何かの箍が外れたレオボルトは、遠慮なくルナを側に置こうとする。いや、何より。今はルナを休ませたいというのが第一にあり、床に数多くおいたクッションにルナを座らせ、その傍に自らも腰を下ろす。
促されて同じようにキリトが用意したティーセットを囲んでヴァルトとシルヴィが腰を下ろせば、当たり前のように2匹の獣はルナに寄り添って寛いだ姿勢をとる。
文句を言いたいルナは、それでも、言っても聞かない顔をしているレオボルトに気づき諦めのため息をつく。どうせ、この滞在の間にシルヴィはレオボルトの自由な振る舞いを目にしている。今更、どうでも良いか、という思いももちろんあって。
そんな風に視線をそらせば、こちらはこちらで物言いたげなクロの視線を受け止めることになった。
「だって、あなたの名前。表で出すようなものじゃないでしょう?」
何者かは知らないが、名を呼んだことでつながりができたことはルナの方も感じている。それは、シロと同じようなもので、となれば、やはり只者ではなくて。
文句ありげに目を細めるクロの耳の後ろを、ルナは擽るように撫でる。そうされてしまえば心地良く、甘えるように自ら擦り付けに行きたくなるのが本能なのだが。
「シロとクロ、ちょうどいいでしょ?」
「「はぁ…」」
まさかの。
2匹の獣に揃って深く深くため息をつかれることになり、目に見えてルナは膨れて口を尖らせた。
誘惑に負けて、レオボルトがその頬を摘んでしまうのは…仕方なくないぞ?と、ヴァルトが心の中で叫びたくなったのは、仕方ないだろう。
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