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女除けのため、洗礼を受ける 5
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今の人は誰、と、とりあえず聞く前に放り込まれたサロンで。
あれよあれよと剥かれてしまえば、戸惑う間に手際良く磨かれていく。
いや、それは。生涯に一度くらい、全身磨いてもらうとかそんな贅沢してみたいと思っていたけれど。心の準備も予告もなく放り込まれるとか。しかも放り込まれたここで何をされるかも聞かされていない。
緊張は施術している方にも当然伝わるようで、うつ伏せにされて背中に何やらされている、と言うことくらいしか分からない状況で声をかけられる。
「緊張されてますか?リラックスしていてください。眠ってしまう方もいらっしゃいますが、お声がけしますので」
「はあ…」
リラックスできるのは、ここで自分の身に何が起きるのかわかっている人たちだけだと思う、と、絢佳は唸る。
心配している声が、どうしました?と聞いてくれるので、できれば最初にその気遣いが欲しかった、と思ってしまう。まあ、向こうはこちらが何もわかっていないなんて想像もしないんだろうと思えば、途中でも気遣ってもらったことに感謝しよう。
「あの、これからわたしは何をされるのでしょう?」
「は?」
「いや、まあ。こういうの憧れてはいましたけど、何も聞かされていなくて。行ってこい、と夫に放り出されたもので」
「あら」
声からでも驚きが伝わってくる。くすくすとそれが笑いを含み、背中に触れる手がなんとなく、優しくなった気がする。
「旦那様からのサプライズですか。素敵ですね」
絶対、そんなにいいものじゃないと思う。基本、庶民なのだ。レセプションとやらに出るために、少しでも平凡を底上げするための必要経費なんだろうな、と。サプライズではなく、流れ作業。レセプションへの出席の中に含まれた業務の一環みたいな。
と、考えていてだんだん落ち込んでくる。
「せっかくですから、リラックスしてください。緊張していてもリラックスして楽しんでも、お受けいただくのは同じサービスです」
どうせなら、と言われれば、それもそうかと納得する。慣れていないので身を任せる、には色々と考えてしまうし、あまりというよりほとんど全く自信のない全身を晒して触れられることに覚える抵抗を押さえ込むのに苦労はするけれど。
確かに余計なことを考えているのも勿体無い。ここでやってみたかった経験をさせてもらった分、後で働けば良いと開き直るとしよう。
と覚悟を決めて。
前進、くまなくマッサージされ、同時進行で念入りに髪の毛のトリートメントを受け、これまた気になっていた顔剃りもしてもらい。
堪能するには庶民感覚のせいかどうしても緊張したり恐縮したりしてしまうわけだが、これはこれで。うん。なかなか良い体験ができる休日だよね、とは思う。
しっかりと仕上げられ、さらさらすぎて柔らかすぎてまとめるのに行きつけの美容院でも決まった人にしかお願いできない髪もしっかりと纏められ。
見せてもらっていなかった今夜の衣装も、有無をいわせず着せられてみれば流石に腰が引けた。
品の良いネイビーのイブニングドレスは驚くほどに体のラインに沿っていて、あつらえたようなサイズ。デコルテを強調し、背中が大きく開いたデザインは、確かにこういうことをしてもらってなければ露出が高すぎて表に出られない。というか、恥ずかしくてすでに出たくない。
「あの…」
声をかけると、さすがサロンで働くお姉様方。美しい顔がどうされました?と穏やかに問いかける。
「これで外に出るの、ちょと…」
「良くお似合いですが」
「いや、着られてる感がものすごいんですけど」
何を言っているのか、という顔をされて、やんわりと促されてしまえば、そこに頃合いを見計らったように迎えに来ていた天羽と浅葱が目を見開くのを目にしてしまう。
そうだよね、似合わないよね。平凡の底上げというか、平凡な人間が高級な服に着られて、その服の分だけ高級感をオプションでつけたみたいになってるよね。と目を逸らすのだけど、当たり前のように2人揃って近づいてくる。
そのまま跪く浅葱に慌てれば、支えるように天羽に腰に手を回され、見計らったように浅葱がドレスの裾から足を掬い上げる。
あまりに自然に履き替えさせられたのは、昨日浅葱が持ち帰ったはずの靴で。
履いてみて、驚いた。昨日見たときには、絶対に2~3歩で転ぶ、と思ったのに。変に当たることも、つま先に体重がかかりすぎることもなくて痛いところもないし、慣れないはずの高いピンヒールなのにバランスも怖くない。
あれ、と思っているのが顔に出ていたようで、浅葱が誇らしげに笑うのは、確かな仕事をした職人の自信に満ち溢れている。
「少し、靴の中を触っただけだけど。痛くないだろう?普段の歩き方からバランスがとりやすいように体重のかかり方も計算したけど」
そんなことできるの?と驚きながら、感動で声も出ずにただ何度も頷けば、なぜか不満げに腰に回されている天羽の腕に力がこもる。
何?と見上げて、ああ、と気づいた。
この着慣れないドレスも、初めての靴も、一生に一度の体験みたいな高級サロンも。この人が用意してくれたのだった。釈然とはしないけれど、でも言うべきは感謝の言葉だなとは思い浮かぶ。
「ありがとう。プリティ・ウーマンになった気分だわ」
その例えに、ふは、と天羽と浅葱が笑う。同年代だよなぁ、と。確かに、たとえで年、わかっちゃうよね、と苦笑いになれば、天羽がヒールのおかげで近くなった絢佳の耳に口を寄せた。
「似合ってる。ぴったりだったな」
「あなたが選んだの?」
「お前が着るのに、他のやつに選ばせるわけがないだろう」
呆れたように当然のように言い返される言葉に思い切り違和感を覚えながら、はあ、とぼんやり頷けば、苦笑いをしながら浅葱に促された。
そろそろ、会場に行かないといけないらしい。
その前に、と絢佳は我が物顔で自分を引き寄せる天羽を見上げる。
「さっきの人は?」
一瞬、本気で何のことか考えている様子に、まさかこの少しの時間で記憶から消し去るとか、どれだけ興味ないんだとおそろしくなる。あの人は確実に、天羽を狙っている人。なのに。
ああ、と思い出して、思い出すのと一緒に不機嫌な空気が漂う。
せっかくの時間の話題になったことすら不愉快で。
2人の背後からついていきながら、手に取るように天羽の考えがわかる浅葱はやれやれと思うけれど。あんなので済まない洗礼を、これからこの女性はきっと受けなければならないのに。
「うちのスタッフだった」
過去形?と首を傾げるが、この話題はこれで終わりだと言わんばかりに、天羽の手に力がこもった。
あれよあれよと剥かれてしまえば、戸惑う間に手際良く磨かれていく。
いや、それは。生涯に一度くらい、全身磨いてもらうとかそんな贅沢してみたいと思っていたけれど。心の準備も予告もなく放り込まれるとか。しかも放り込まれたここで何をされるかも聞かされていない。
緊張は施術している方にも当然伝わるようで、うつ伏せにされて背中に何やらされている、と言うことくらいしか分からない状況で声をかけられる。
「緊張されてますか?リラックスしていてください。眠ってしまう方もいらっしゃいますが、お声がけしますので」
「はあ…」
リラックスできるのは、ここで自分の身に何が起きるのかわかっている人たちだけだと思う、と、絢佳は唸る。
心配している声が、どうしました?と聞いてくれるので、できれば最初にその気遣いが欲しかった、と思ってしまう。まあ、向こうはこちらが何もわかっていないなんて想像もしないんだろうと思えば、途中でも気遣ってもらったことに感謝しよう。
「あの、これからわたしは何をされるのでしょう?」
「は?」
「いや、まあ。こういうの憧れてはいましたけど、何も聞かされていなくて。行ってこい、と夫に放り出されたもので」
「あら」
声からでも驚きが伝わってくる。くすくすとそれが笑いを含み、背中に触れる手がなんとなく、優しくなった気がする。
「旦那様からのサプライズですか。素敵ですね」
絶対、そんなにいいものじゃないと思う。基本、庶民なのだ。レセプションとやらに出るために、少しでも平凡を底上げするための必要経費なんだろうな、と。サプライズではなく、流れ作業。レセプションへの出席の中に含まれた業務の一環みたいな。
と、考えていてだんだん落ち込んでくる。
「せっかくですから、リラックスしてください。緊張していてもリラックスして楽しんでも、お受けいただくのは同じサービスです」
どうせなら、と言われれば、それもそうかと納得する。慣れていないので身を任せる、には色々と考えてしまうし、あまりというよりほとんど全く自信のない全身を晒して触れられることに覚える抵抗を押さえ込むのに苦労はするけれど。
確かに余計なことを考えているのも勿体無い。ここでやってみたかった経験をさせてもらった分、後で働けば良いと開き直るとしよう。
と覚悟を決めて。
前進、くまなくマッサージされ、同時進行で念入りに髪の毛のトリートメントを受け、これまた気になっていた顔剃りもしてもらい。
堪能するには庶民感覚のせいかどうしても緊張したり恐縮したりしてしまうわけだが、これはこれで。うん。なかなか良い体験ができる休日だよね、とは思う。
しっかりと仕上げられ、さらさらすぎて柔らかすぎてまとめるのに行きつけの美容院でも決まった人にしかお願いできない髪もしっかりと纏められ。
見せてもらっていなかった今夜の衣装も、有無をいわせず着せられてみれば流石に腰が引けた。
品の良いネイビーのイブニングドレスは驚くほどに体のラインに沿っていて、あつらえたようなサイズ。デコルテを強調し、背中が大きく開いたデザインは、確かにこういうことをしてもらってなければ露出が高すぎて表に出られない。というか、恥ずかしくてすでに出たくない。
「あの…」
声をかけると、さすがサロンで働くお姉様方。美しい顔がどうされました?と穏やかに問いかける。
「これで外に出るの、ちょと…」
「良くお似合いですが」
「いや、着られてる感がものすごいんですけど」
何を言っているのか、という顔をされて、やんわりと促されてしまえば、そこに頃合いを見計らったように迎えに来ていた天羽と浅葱が目を見開くのを目にしてしまう。
そうだよね、似合わないよね。平凡の底上げというか、平凡な人間が高級な服に着られて、その服の分だけ高級感をオプションでつけたみたいになってるよね。と目を逸らすのだけど、当たり前のように2人揃って近づいてくる。
そのまま跪く浅葱に慌てれば、支えるように天羽に腰に手を回され、見計らったように浅葱がドレスの裾から足を掬い上げる。
あまりに自然に履き替えさせられたのは、昨日浅葱が持ち帰ったはずの靴で。
履いてみて、驚いた。昨日見たときには、絶対に2~3歩で転ぶ、と思ったのに。変に当たることも、つま先に体重がかかりすぎることもなくて痛いところもないし、慣れないはずの高いピンヒールなのにバランスも怖くない。
あれ、と思っているのが顔に出ていたようで、浅葱が誇らしげに笑うのは、確かな仕事をした職人の自信に満ち溢れている。
「少し、靴の中を触っただけだけど。痛くないだろう?普段の歩き方からバランスがとりやすいように体重のかかり方も計算したけど」
そんなことできるの?と驚きながら、感動で声も出ずにただ何度も頷けば、なぜか不満げに腰に回されている天羽の腕に力がこもる。
何?と見上げて、ああ、と気づいた。
この着慣れないドレスも、初めての靴も、一生に一度の体験みたいな高級サロンも。この人が用意してくれたのだった。釈然とはしないけれど、でも言うべきは感謝の言葉だなとは思い浮かぶ。
「ありがとう。プリティ・ウーマンになった気分だわ」
その例えに、ふは、と天羽と浅葱が笑う。同年代だよなぁ、と。確かに、たとえで年、わかっちゃうよね、と苦笑いになれば、天羽がヒールのおかげで近くなった絢佳の耳に口を寄せた。
「似合ってる。ぴったりだったな」
「あなたが選んだの?」
「お前が着るのに、他のやつに選ばせるわけがないだろう」
呆れたように当然のように言い返される言葉に思い切り違和感を覚えながら、はあ、とぼんやり頷けば、苦笑いをしながら浅葱に促された。
そろそろ、会場に行かないといけないらしい。
その前に、と絢佳は我が物顔で自分を引き寄せる天羽を見上げる。
「さっきの人は?」
一瞬、本気で何のことか考えている様子に、まさかこの少しの時間で記憶から消し去るとか、どれだけ興味ないんだとおそろしくなる。あの人は確実に、天羽を狙っている人。なのに。
ああ、と思い出して、思い出すのと一緒に不機嫌な空気が漂う。
せっかくの時間の話題になったことすら不愉快で。
2人の背後からついていきながら、手に取るように天羽の考えがわかる浅葱はやれやれと思うけれど。あんなので済まない洗礼を、これからこの女性はきっと受けなければならないのに。
「うちのスタッフだった」
過去形?と首を傾げるが、この話題はこれで終わりだと言わんばかりに、天羽の手に力がこもった。
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