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アティカス参上
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その時、ノックの音と共にまさかのアティカスの声。タイミング悪っ!!
あまりに起きてこない王子を心配して、確認しにきちゃったのかな?
「殿下、お休みの所申し訳ありません。今、宜しいでしょうか?」
オレとアーネラ様は、目を見開き数秒間見つめ合った後、どうしようっ!?と同時に王子を見た。
王子はオレにニコリと笑い、シラッとした目でアーネラ様を見る。そして、
「いいよ、入れ」
とアティカスに告げたのだ。
いや、王子それないよ!鬼なのかな??
アーネラ様なんてパニクってベッドの下に隠れようとしてるよ!
と、ワタワタしている間にアティカスが入ってきた。
「殿下、おはようございます…ああニナもこちらにいたのか…と、そちらはアーネラ様??」
「おっ、おっはよーアティカス!」
「あ…おっ…おはようございます。アティカス殿」
身なりを整えつつ挨拶するアーネラ様に、サッと美しい敬礼をするアティカス。
きっと、こんな朝っぱらからどんな集まりなのかと疑問で頭が一杯だろうな。
そんな顔は一切見せないけど。
「お久しぶりにございます。アーネラ様」
アティカスに、小さく微笑まれたアーネラ様の顔は茹で蛸の様に赤い。
ああ、ベッドの下なんかに入ろうとしたから、髪もドレスも少し乱れている。
コソコソと、アーネラ様のアレコレをお直しするオレ。
アーネラ様って、出会った頃はクールで完璧なお嬢様って感じだったけど意外とヌケた所があるんだよな。
でも、それが何だか可愛くて放っておけない。
「そうだ、アティカス」
「はい」
「ニナが俺の婚約者になったから」
「…な、なるほど…」
いつの間にか、ゆったりと大きなソファに座る王子。
また唐突な!ドギマギとアティカスを見るとあまり驚いていない。何で?人間と魔獣だよ?王族とホワイトタヌキだよ?
いつの間に、そんな事に??!!!とかならないの??
アティカスは、そっとアーネラ様の様子を心配そうに伺う。
そりゃそうだよな。アーネラ様は、王子の元婚約者候補だ。
そしてどう見ても、修羅場真っ只中な感じだよな、この状況。
でもアーネラ様はそれ所じゃない。
目の前のアティカスと、目も合わせられずに下を向いてモジモジしている。
「だからと言って、ニナに対しては今まで通りに頼む。その方がいいだろうニナ?」
「あ、うん!絶対にそうして欲しい!」
アティカスにまで、敬語や様付けとかされたらショックすぎる!
あまりに起きてこない王子を心配して、確認しにきちゃったのかな?
「殿下、お休みの所申し訳ありません。今、宜しいでしょうか?」
オレとアーネラ様は、目を見開き数秒間見つめ合った後、どうしようっ!?と同時に王子を見た。
王子はオレにニコリと笑い、シラッとした目でアーネラ様を見る。そして、
「いいよ、入れ」
とアティカスに告げたのだ。
いや、王子それないよ!鬼なのかな??
アーネラ様なんてパニクってベッドの下に隠れようとしてるよ!
と、ワタワタしている間にアティカスが入ってきた。
「殿下、おはようございます…ああニナもこちらにいたのか…と、そちらはアーネラ様??」
「おっ、おっはよーアティカス!」
「あ…おっ…おはようございます。アティカス殿」
身なりを整えつつ挨拶するアーネラ様に、サッと美しい敬礼をするアティカス。
きっと、こんな朝っぱらからどんな集まりなのかと疑問で頭が一杯だろうな。
そんな顔は一切見せないけど。
「お久しぶりにございます。アーネラ様」
アティカスに、小さく微笑まれたアーネラ様の顔は茹で蛸の様に赤い。
ああ、ベッドの下なんかに入ろうとしたから、髪もドレスも少し乱れている。
コソコソと、アーネラ様のアレコレをお直しするオレ。
アーネラ様って、出会った頃はクールで完璧なお嬢様って感じだったけど意外とヌケた所があるんだよな。
でも、それが何だか可愛くて放っておけない。
「そうだ、アティカス」
「はい」
「ニナが俺の婚約者になったから」
「…な、なるほど…」
いつの間にか、ゆったりと大きなソファに座る王子。
また唐突な!ドギマギとアティカスを見るとあまり驚いていない。何で?人間と魔獣だよ?王族とホワイトタヌキだよ?
いつの間に、そんな事に??!!!とかならないの??
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そりゃそうだよな。アーネラ様は、王子の元婚約者候補だ。
そしてどう見ても、修羅場真っ只中な感じだよな、この状況。
でもアーネラ様はそれ所じゃない。
目の前のアティカスと、目も合わせられずに下を向いてモジモジしている。
「だからと言って、ニナに対しては今まで通りに頼む。その方がいいだろうニナ?」
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