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弟の友達と朝
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朝になると、奏斗はいちばん早くリビングに着いていた。
昨日のことで頭がいっぱいで凛にどんな顔で会おうと1人でギクシャクする。
(隼人もいるし、普通にしねぇと……)
頬を叩いて気持ちを切り替えると、奏斗は朝ご飯を作り始める。
朝ご飯は、ホットケーキを焼こうと準備を始めた。
そして、ホットケーキを焼くいい匂いが漂い始めると、リビングのドアが開き、眠そうな隼人と、寝起きにも関わらずシャキッとした凛が入ってきた。
「おはよぉ」
「おはようございます」
「おはよう。朝飯作ってるからちょっと待っててくれ」
いい色をしたホットケーキが出来上がり、机に並べる。
「やったあ!ホットケーキだ!」
隼人はテンションが上がってきていた。
そして、また隼人は、奏斗を凛の前の席に誘導した。
(緊張する……)
緊張していたのはつかの間、凛は元の感じに戻っていて、奏斗は少し安心して朝食を共にできた。
そして、話が弾んでいた時だった。
隼人が何気なくとんでもないことを言った。
「今日かな兄お休みだったよね?」
「ああ」
「じゃあ、これから凛くんと遊んできなよ!」
「……え?」
驚きでいっぱいな奏斗は、ちゃんとした言葉がでなかった。
しかし凛から出てきたのは、同意の言葉ではなかった。
「でも、奏斗さんせっかくの休みだし、ゆっくりさせてあげた方がいいんじゃない?いつも頑張ってくれてんだしさ」
「……そっか、そうだね……気が利かなくてごめんね、かな兄。今日はゆっくりしてて」
少し残念そうにしている隼人と気を利かせてくれた凛。
ゆっくりしようと思った奏斗だが、「いや、待てよ」 と少し考えた。
(せっかくイケメンと出かけられるチャンス……無駄にしてもいいのか奏斗!)
「いいや、凛さえよければ、出かけようぜ」
口角を上げて言った奏斗に2人とも驚いた顔をしている。
そして凛は嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとうございます。とびきりの休日にしましょう」
そして、朝ご飯を食べ終えた凛は、オシャレな服に着替えに家に戻り、奏斗も服選びに気合いを入れた。
「では、また後で」
「おう、駅前で待ってる」
隼人は心の中でガッツポーズをした。
(頑張れ、凛くん!)
昨日のことで頭がいっぱいで凛にどんな顔で会おうと1人でギクシャクする。
(隼人もいるし、普通にしねぇと……)
頬を叩いて気持ちを切り替えると、奏斗は朝ご飯を作り始める。
朝ご飯は、ホットケーキを焼こうと準備を始めた。
そして、ホットケーキを焼くいい匂いが漂い始めると、リビングのドアが開き、眠そうな隼人と、寝起きにも関わらずシャキッとした凛が入ってきた。
「おはよぉ」
「おはようございます」
「おはよう。朝飯作ってるからちょっと待っててくれ」
いい色をしたホットケーキが出来上がり、机に並べる。
「やったあ!ホットケーキだ!」
隼人はテンションが上がってきていた。
そして、また隼人は、奏斗を凛の前の席に誘導した。
(緊張する……)
緊張していたのはつかの間、凛は元の感じに戻っていて、奏斗は少し安心して朝食を共にできた。
そして、話が弾んでいた時だった。
隼人が何気なくとんでもないことを言った。
「今日かな兄お休みだったよね?」
「ああ」
「じゃあ、これから凛くんと遊んできなよ!」
「……え?」
驚きでいっぱいな奏斗は、ちゃんとした言葉がでなかった。
しかし凛から出てきたのは、同意の言葉ではなかった。
「でも、奏斗さんせっかくの休みだし、ゆっくりさせてあげた方がいいんじゃない?いつも頑張ってくれてんだしさ」
「……そっか、そうだね……気が利かなくてごめんね、かな兄。今日はゆっくりしてて」
少し残念そうにしている隼人と気を利かせてくれた凛。
ゆっくりしようと思った奏斗だが、「いや、待てよ」 と少し考えた。
(せっかくイケメンと出かけられるチャンス……無駄にしてもいいのか奏斗!)
「いいや、凛さえよければ、出かけようぜ」
口角を上げて言った奏斗に2人とも驚いた顔をしている。
そして凛は嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとうございます。とびきりの休日にしましょう」
そして、朝ご飯を食べ終えた凛は、オシャレな服に着替えに家に戻り、奏斗も服選びに気合いを入れた。
「では、また後で」
「おう、駅前で待ってる」
隼人は心の中でガッツポーズをした。
(頑張れ、凛くん!)
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