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恋のバカンスは、予言通りにはいかない!?
Only love #9
しおりを挟む「土岐っ……も、離れ、てっ?」
でも、駄目だ。このままイっちゃうわけにはいかない。
だって、そうなったら土岐の口ん中にアレがピューッ、だよ。自主規制音をピィーッと鳴らしても後の祭り! てなことになっちまう。
それだけは駄目だ。そんなの無理。恥ずかしすぎるっ。
「お願い。もぉ、離してっ?」
「何、言ってる。イきたいなら、いつでもイけばいい」
けど、ぬるっとうごめくその感覚は、なかなか俺から離れてくれない。
「ん、はっ……ふぁ、っ」
きゅうきゅうに張りつめた欲望を翻弄され続け、俺の口からは浅い喘ぎばかりが零れていく。
「あ、土岐ぃ」
手を伸ばした。俺の下腹にかかっている、綺麗な濃茶色の髪に。普段、誰かが触れてるのを見たことがないその髪に躊躇いなく指を通し、くっと引き寄せながら最後の懇願をする。
「……っ。土、岐ぃ」
もう、本当に限界なんだ。
「も、俺……駄目、だからっ……はな、れてっ?」
「尚のこと、無理だ。お前の、その『駄目な表情』をこそ、俺が見たいんだから」
「あっ! やっ、やだっ……あんっ」
脳髄を蕩かすような官能に必死で耐えていたのに、俺を追い立てる舌の動きがさらに活発に、淫らになった。
長い指が胸元に伸び上がってきて、ぐにゅっと乳首が押しつぶされ、グリグリと捏ねられる。駄目押しのように。
「ふぁ、っ……やん……あぁっ」
「ほら、もう限界だろ? 何も気にせずに可愛い声あげて、良い表情を見せてくれ」
すっぽりと覆われた灼熱の中で、大好きな甘いテノールが俺の性器を揺らして濡らす。
甘く響くその振動に、神経が焼き切れそうになる。
あ、もぉ、本当に駄目。どこもかしこも火照りまくって痺れて、溶けそうなほどに熱い。
「あ、あぁ……っぁ……はんっ」
強引に高められていく熱に耐えきれずに、顎を反らし、ひくんっと身をのけぞらせた瞬間。先端でうごめいていた舌が窪みをれろっと舐めおろし、直後、そこをきつくきつく、引き絞るように吸い上げられた。
「んぁっ! やっ、あぁっ……土岐ぃ、っ」
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