サラの真っ白な地図

雪猫

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本編

閑話空間~サラとユリウス~

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─こちらは本編を離れた裏空間のお話(?)です─



「皆様お久しぶりです!…元気だったかい?サラ」

「あ…うん。というか…なんかテンション高いね、ユリウス」

「そりゃそうだよ。いきなり倒れてそのまま寝込んで…起きたらサラがいなくなってるし」

「う、うん…ごめんね」

「なんでサラが謝るのさ。髪を切ったのはびっくりしたけど…学院に入ったのは僕の為なんでしょ?」

「……え?!」

「え?何でそこで驚いてるの?」

「いや…なんでもない、うん。大丈夫」

「今日のサラはなんか歯切れ悪い気がする…」

「そんなことないよ。ユリウスの方こそいつもと大分雰囲気が違うね」

「テンションも上がるさ。だってこの作品に感想もらったんだよ!」

「え…?」

「か・ん・そ・う。読んでくれてる人がいるんだって一気にテンション上がったらしいよ」

「…誰が?」

「作者が」

「へ、へぇ………」

「また続き書くって。最初は暗くて重い話でどうなることかと思ったけどさ」

「ユリウスなんか病気で倒れちゃうしね」

「双子でどっちか死ぬとかありがちじゃない?」

「ないない!そんなことないって!」

「サラは男装して男同士で仲良くなっていくしさ…」

「そ、それは友情だよ」

「手とか繋いでたし」

「それはダンスでペアになったから…」

「そのあと倒れてお姫様抱っこ…」

「わーーっ!それ言うの無し!!」

「僕なんかもう随分とサラに触れてないし…」

「…手、つなぐ?」

「うん」

「ユリウス、少し手が大きくなったんじゃない?」

「そうかな」

「しばらく会ってないうちにユリウスが成長してる」

「サラだってどんどん外の世界で成長してるじゃないか」

「環境に慣れるのに精いっぱいなだけだよ。それにユリウスの方が先にファーストキス…」

「ちょっと待った!あれはファーストキスと言わないから!」

「だってユリウスに叔父様の唇が…」

「サラ!」

「あはは。冗談だから怒らないで。ちょっと衝撃的だったけど」

「この話はこのままお笑い路線に進むのかな…」

「それはそれで楽しいかも」

「サラは魔法がどうとか言い出すし…魔女っ子でも目指すの?」

「ダメ…?」

「そんな目で見たら本気にしちゃうじゃないか」

「魔法…憧れるなぁ……」

「それ、ラストのサラそのままだよね。タイトルまた変えて魔女っ子サラちゃんにする?」

「やだ」

「学園ラブだったら僕は許さないけど」

「ははっ、姑感が半端ないねユリウス」

「笑うところじゃないでしょ」

「でも、人生って何が起こるか分からないから楽しいよね」

「どうしたの?急に」

「結果が分かってる道を進むのはつまらないというか…」

「そうかな。僕なら失敗する道は避けたいし、結果に向かって進むだけの方が楽だな」

「そこにドキドキわくわくがあってもいいのかなって」

「僕はサラと二人のハッピーエンドが決まっててもドキドキ出来るし幸せだけど」

「…叔父様が外の世界を知れっていった気持ちが分かるかも…」

「え?何?叔父様の話はもういいってば」

「うーん…。私たち、少しの間離ればなれになったけどユリウスは今どんな気持ち?」

「会えて嬉しい」

「前よりも?」

「前よりもずっと、サラが好きだ」

「うん、そういうことだよ」

「え?なにが?どういうことで頷いたの?今」

「私もユリウスが好きだよ」

「……………それ、いつもの分かってないやつでしょ」

「分かってるよ。分かってないのはユリウスの方だよ」

「そうかな…。まあ、好きって聞けたからいいか」

「うん、じゃあ締めのコメントお願いします」

「自分で言いなよサラ…。というわけで、これからも少しずつ物語は続いていくかと思いますが程よい暇つぶしというかストレス解消というか、そこはこうだろう的なツッコミなんかも各自でしていただきつつ」

「創作をされてる方はさらに意欲も湧かせ合ったりしながら」

「たまにでいいです、毎日はまず更新しないので」

「ユリウス、直球だね」

「僕としては学園ラブ失恋してスウォルトに戻って農業ライフを送るラストを期待しつつ」

「それは誰も望んでないラストだね」

「………最悪レオ以外でお願いします(ぼそり)」

「人の幸せを邪魔すると馬に蹴られるらしいよ、ユリウス」

「……………サラが幸せなラストでお願いします」

「よく出来ました!(ぎゅ)」

「サラ……」

「人生山あり谷あり。辛い時もあれば楽しい時も必ずやってきます。小さな幸せを大切にしながらお体を大切にお過ごしくださいね!」

「またお会い出来る日を楽しみにまってます!切実に!」

 






      ───閑話終了───

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