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まはうのことば
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ななちゃんのおかあさんは、うらないしです。ですが、おみせにはまったくおきゃくさんはおらず、うらないもはずれてばかりでした。しんじているのはおかあさんだけです。
あるひ、おかあさんがいいました。
「ななちゃん、あなたはあいどるのさいのうがあるとうらないででたから、あいどるになりなさい」
ですが、ななちゃんはそのときあいどるよりもおかしづくりがだいすきになっていて、おかあさんのいうことをききませんでした。
おかあさんはおかおをまっかにして、おにのようにおこると、ななちゃんをいえからおいだしてしまいました。
けれどもななちゃんはめげません。だいすきなことにむちゅうになると、それだけにしゅうちゅうしてしまうせいかくだったのです。
そして、なんと、ななちゃんのつくるおかしはだいひょうばん!
ごきんじょのおばあちゃんやおじいちゃんはもちろん、おいしいおいしいとにんきあいどるがかいものにやってくるほどのひょうばんでした。
「ななちゃん、あなたにはりょうりにんのさいのうがあるとうらないにでたから、りょうりにんになりなさい」
おかあさんが、こんどはりょうりにんになりなさいといいます。
ですが、ななちゃんはうらないとはかんけいなく、あいどるとなかよくなって、じぶんもあいどるになりたいとおもうようになっていました。
「おかしでたくさんのひとをえがおにできるけれど、あいどるはもっとたくさんのひとをえがおにできてすごいね! わたしにうたとだんすをおしえてよ!」
あいどるからうたとだんすのれっすんをうけたななちゃんは、もちまえのあかるさとどりょくで、あっというまににんきあいどるになりました。
「ほらね、まえにおかあさんがいったとおりでしょう。あなたはあいどるのさいのうがあるのよ。うらないがあたっておかあさんはまんぞくだわ。かえってらっしゃい」
ななちゃんがあいどるになっておかあさんもだいまんぞくでしたが、ななちゃんはおかあさんのいうことがちがうとけいけんしました。
「さいのうじゃないよ。たくさんれんしゅうしたからだよ。おかあさん」
ななちゃんはつぎにおかあさんみたいなうらないしになりたいとおもうようになりました。
「うらないしなんて、ぜったいになったらだめよ! なにしろ、おかあさんにはうらないしのさいのうがないんだから。ほんとうはおかあさんのうらないなんてはずれてばっかりだもの!」
「そんなことないよ、おかあさんがあいどるのさいのうがあるっていってくれたから、わたしはここまでがんばってこられたのだもの。おかあさんはすごいうらないしだよ」
ななちゃんはうらないしをはじめましたが、なかなかうらないはあたりません。ですが、なんと、おかあさんのほうがあたるとひょうばんのうらないしになったのでした。
「むすめのななちゃんに、すごいうらないしだよっていってもらってから、とってもうらないがあたるようになったの。なんでかしらね。ふしぎだわ」
「じゃあ、おかあさん。わたしもすごいうらないしになれるってうらなってよ。いいえ、いってよ!」
「ななちゃん、あなたはすごいうらないしになれるわ」
するとななちゃんのうらないもみるみるあたったのでした。たくさんのこまっているひとたちをうらないですくったななちゃんは、またあたらしいことにちょうせんするみたいです。
「おかあさん、わたし、つぎはどうぶつのおいしゃさんになりたいな。ひとだけではなくて、たくさんのこまっているどうぶつをたすけたいの」
おかあさんは、ななちゃんがなにをいいだしてもつぎはこういおうときめていました。
「あなたならすごいどうぶつのおいしゃさんになれるわよ!」
そのご、ななちゃんはまちいちばんのめいいになりました。
あるひ、おかあさんがいいました。
「ななちゃん、あなたはあいどるのさいのうがあるとうらないででたから、あいどるになりなさい」
ですが、ななちゃんはそのときあいどるよりもおかしづくりがだいすきになっていて、おかあさんのいうことをききませんでした。
おかあさんはおかおをまっかにして、おにのようにおこると、ななちゃんをいえからおいだしてしまいました。
けれどもななちゃんはめげません。だいすきなことにむちゅうになると、それだけにしゅうちゅうしてしまうせいかくだったのです。
そして、なんと、ななちゃんのつくるおかしはだいひょうばん!
ごきんじょのおばあちゃんやおじいちゃんはもちろん、おいしいおいしいとにんきあいどるがかいものにやってくるほどのひょうばんでした。
「ななちゃん、あなたにはりょうりにんのさいのうがあるとうらないにでたから、りょうりにんになりなさい」
おかあさんが、こんどはりょうりにんになりなさいといいます。
ですが、ななちゃんはうらないとはかんけいなく、あいどるとなかよくなって、じぶんもあいどるになりたいとおもうようになっていました。
「おかしでたくさんのひとをえがおにできるけれど、あいどるはもっとたくさんのひとをえがおにできてすごいね! わたしにうたとだんすをおしえてよ!」
あいどるからうたとだんすのれっすんをうけたななちゃんは、もちまえのあかるさとどりょくで、あっというまににんきあいどるになりました。
「ほらね、まえにおかあさんがいったとおりでしょう。あなたはあいどるのさいのうがあるのよ。うらないがあたっておかあさんはまんぞくだわ。かえってらっしゃい」
ななちゃんがあいどるになっておかあさんもだいまんぞくでしたが、ななちゃんはおかあさんのいうことがちがうとけいけんしました。
「さいのうじゃないよ。たくさんれんしゅうしたからだよ。おかあさん」
ななちゃんはつぎにおかあさんみたいなうらないしになりたいとおもうようになりました。
「うらないしなんて、ぜったいになったらだめよ! なにしろ、おかあさんにはうらないしのさいのうがないんだから。ほんとうはおかあさんのうらないなんてはずれてばっかりだもの!」
「そんなことないよ、おかあさんがあいどるのさいのうがあるっていってくれたから、わたしはここまでがんばってこられたのだもの。おかあさんはすごいうらないしだよ」
ななちゃんはうらないしをはじめましたが、なかなかうらないはあたりません。ですが、なんと、おかあさんのほうがあたるとひょうばんのうらないしになったのでした。
「むすめのななちゃんに、すごいうらないしだよっていってもらってから、とってもうらないがあたるようになったの。なんでかしらね。ふしぎだわ」
「じゃあ、おかあさん。わたしもすごいうらないしになれるってうらなってよ。いいえ、いってよ!」
「ななちゃん、あなたはすごいうらないしになれるわ」
するとななちゃんのうらないもみるみるあたったのでした。たくさんのこまっているひとたちをうらないですくったななちゃんは、またあたらしいことにちょうせんするみたいです。
「おかあさん、わたし、つぎはどうぶつのおいしゃさんになりたいな。ひとだけではなくて、たくさんのこまっているどうぶつをたすけたいの」
おかあさんは、ななちゃんがなにをいいだしてもつぎはこういおうときめていました。
「あなたならすごいどうぶつのおいしゃさんになれるわよ!」
そのご、ななちゃんはまちいちばんのめいいになりました。
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