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雲を得て
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夏が来ていた。
去年は昊がいて、この時期は、そう。
阿呂に出会った。
藍はアイスコーヒーを冷蔵庫に入れながら思い出す。
昊は仕事を手伝い始めたばかりでたくさん作りたがった。
初めて見る現代の生活に興味津々で。
コーヒーマシンの方を向いて、藍はひとり笑う。
藍の暮らしは相変わらず小さい。
家にいるとまだ昊が笑っているような気がする。
藍の生活の大部分に昊がいたんだって思った。
昊はどんな龍になったんだろう。
妙に忙しい1日を終えた。
真夏は売り上げが落ちるのに。
今日は平日にも関わらずいつもの倍は売れた。
イベントか何かあったんだっけ?
首をかしげながら就寝した。
昊に会った。
会ったというか、見かけた。
「ちょっと行ってくるだけだ」
誰かにそう言っている。
非難轟々だ。
「昊が望んだ龍の国ではないのか。
来たとたんに下りる気かっ」
どんぐり色の髪を引っ張って止めようとしているのは小法師さま。
「縄張りどうする気なんだ」
そう言ったのは、まさか吏王?
昊は一瞬動きを止めて、にやりと笑う。
「預ける」
あはは、と笑って部屋を飛び出した。
どどおん、と音が鳴った。
短く叫んで藍は飛び起きる。
ど真夜中だ。
雷が先に轟いた後で、雨粒が落ちてくる。
寝ていられないほどの音に藍はベッドを出た。
洪水にならないよねえ。
不安げに1階を確認する。
生豆を一番上の棚に上げた。
段ボールを探してきて窓に内側から貼る。
住居側の窓も塞ごうとして、藍ははたとなった。
真上に昊がいる気がする。
窓におでこをつけて見上げた。
雷雲がぐるぐると渦を巻いている。
それが雷製造機であるかのようにビカビカと光っていた。
昊か。
この雨は昊のせいか。
そう感じた途端、停電した。
庭に水が上がってきている。
2階に走っていって道路を見た。
川みたいになってる。
縁石が水に沈み、歩道が水の中に消えていった。
ドアの下を塞がなければ。
藍はもう一度下に行った。
雷が光って家の中が全部青白く光る。
家に落ちた?
藍は店の方から玄関の方を振り返った。
どんぐり色のたてがみが見えた。
角は二つに分かれている。
まだら模様ではなく、ちゃんとした青い鱗。
龍の体が一瞬浮かび上がった。
どおおん、と、雷鳴がした。
「昊ー‼︎」
玄関前のタイルの上に、よく知っている男の子が座り込んでいる。
そいつが何か言う前に藍は叱りつけた。
「雨を今すぐ止めなさい‼︎」
はいっ。
びくっと身を竦めた刹那、雨が止む。
風はまだ音を立てて吹いていた。
ぎっ、と睨むと必死で首を横に振る。
龍神は風神ではない。
肩で息を吐きながら、藍は昊の前にしゃがんだ。
膝をついて、顔をよく見る。
「変わらなすぎ」
呆然と言った。
「昨日の今日で変わるわけあるか」
新入りの龍から抗議される。
「もう3ヶ月くらい経ったよ。
どうしてるのか分からないからあっという間だった」
「急いで来たんだ」
昊は笑った。
「藍のそばがいい」
ほんとに龍になれたのか疑わしいくらい。
全開いっぱいで笑った。
「みんなで行けたの?」
藍が聞くと、昊は大きく肯定する。
「稔次も、小法師さまも着けた。
楼閣の住人もほとんど連れて行けた。
龍の国では端に住処を決めたから、きっと争わない」
「……この店と同じ?」
商店街の端の藍の家。
平和な一角。
「そうだ」
昊は楽しそう。
「吏王も来た」
付け加えるように昊が言った。
「あいつは有能だな。
この世の悪事を全て知っているみたいなやつだぞ」
「それ褒めてるの? 貶してるの?」
「今や最も尊い。
百戦を知る者が守備についてる」
吏王、従者になってちゃんとやっている。
「吏王さんの蜃気楼は?
どうなった?」
藍の問いに、昊は両手を見せた。
「あは」と言ってそれを押し出す。
「捨てた」
待て待て待て。
中の人たちは。
「あの中にいるのはほとんど亡霊だったろう。
あの楼閣は吏王のためにも良くない。
あいつはもう盗賊ではないから」
昊は意外とわかっている?
「吏王は踏ん切れなかったから、俺が壊した」
いや、鈍いだけか。
「じゃあ、姐さんはもういないんだ」
藍が安心したように言った。
「クソババアって、言ってみた」
にこにこしながら昊はとんでもない言葉を口にする。
藍は目を丸くした。
「あの人間が吏王を天に行けなくしたろう?
吏王はわかってるのにあれにだけは怒らないんだ。
変なやつだ」
昊は、やっぱり相変わらず。
「だから俺が代わりに言った。
吏王は笑っていた。
……あの嫌な笑い方じゃないぞ。
さっぱりした笑い方だった」
藍が優しい顔になったので、昊はそれ以上吏王のことを教えるのをやめた。
吏王はもう藍が知っている姿ではない。
小法師と一緒に自分の姿を探している。
藍の勧めた映画がもっと欲しそう。
「小法師さまは、先生として活躍している。
学校みたいに弟子がたくさん集まっている。
藍はもうしばらく教えてもらえないな」
「そうだね」
もともと見込みのないただの人間です。
「稔次は、伝令係として訓練中だ。
雷が鳴ってもちゃんと目的地に着けるように。
なかなか難しいんだ」
藍が知っている三人は龍の国でちゃんと生きている。
「よかった」
藍がほっとしたような息をついた時だ。
外に巨大な排水口が開いたような音がした。
「え?」
さっき塞いだ窓を開けてみる。
「お?」
後ろからのんびり昊が言った。
店の前の道路が陥没している。
あっという間に水は引いていっているが。
「あー……。
水の重さに耐えられなかったんだなー……」
犯人がのんき。
「昊っ」
また叱られている。
その日は店はお休みになった。
目の前の道路を直すため、通行止めになったから。
去年は昊がいて、この時期は、そう。
阿呂に出会った。
藍はアイスコーヒーを冷蔵庫に入れながら思い出す。
昊は仕事を手伝い始めたばかりでたくさん作りたがった。
初めて見る現代の生活に興味津々で。
コーヒーマシンの方を向いて、藍はひとり笑う。
藍の暮らしは相変わらず小さい。
家にいるとまだ昊が笑っているような気がする。
藍の生活の大部分に昊がいたんだって思った。
昊はどんな龍になったんだろう。
妙に忙しい1日を終えた。
真夏は売り上げが落ちるのに。
今日は平日にも関わらずいつもの倍は売れた。
イベントか何かあったんだっけ?
首をかしげながら就寝した。
昊に会った。
会ったというか、見かけた。
「ちょっと行ってくるだけだ」
誰かにそう言っている。
非難轟々だ。
「昊が望んだ龍の国ではないのか。
来たとたんに下りる気かっ」
どんぐり色の髪を引っ張って止めようとしているのは小法師さま。
「縄張りどうする気なんだ」
そう言ったのは、まさか吏王?
昊は一瞬動きを止めて、にやりと笑う。
「預ける」
あはは、と笑って部屋を飛び出した。
どどおん、と音が鳴った。
短く叫んで藍は飛び起きる。
ど真夜中だ。
雷が先に轟いた後で、雨粒が落ちてくる。
寝ていられないほどの音に藍はベッドを出た。
洪水にならないよねえ。
不安げに1階を確認する。
生豆を一番上の棚に上げた。
段ボールを探してきて窓に内側から貼る。
住居側の窓も塞ごうとして、藍ははたとなった。
真上に昊がいる気がする。
窓におでこをつけて見上げた。
雷雲がぐるぐると渦を巻いている。
それが雷製造機であるかのようにビカビカと光っていた。
昊か。
この雨は昊のせいか。
そう感じた途端、停電した。
庭に水が上がってきている。
2階に走っていって道路を見た。
川みたいになってる。
縁石が水に沈み、歩道が水の中に消えていった。
ドアの下を塞がなければ。
藍はもう一度下に行った。
雷が光って家の中が全部青白く光る。
家に落ちた?
藍は店の方から玄関の方を振り返った。
どんぐり色のたてがみが見えた。
角は二つに分かれている。
まだら模様ではなく、ちゃんとした青い鱗。
龍の体が一瞬浮かび上がった。
どおおん、と、雷鳴がした。
「昊ー‼︎」
玄関前のタイルの上に、よく知っている男の子が座り込んでいる。
そいつが何か言う前に藍は叱りつけた。
「雨を今すぐ止めなさい‼︎」
はいっ。
びくっと身を竦めた刹那、雨が止む。
風はまだ音を立てて吹いていた。
ぎっ、と睨むと必死で首を横に振る。
龍神は風神ではない。
肩で息を吐きながら、藍は昊の前にしゃがんだ。
膝をついて、顔をよく見る。
「変わらなすぎ」
呆然と言った。
「昨日の今日で変わるわけあるか」
新入りの龍から抗議される。
「もう3ヶ月くらい経ったよ。
どうしてるのか分からないからあっという間だった」
「急いで来たんだ」
昊は笑った。
「藍のそばがいい」
ほんとに龍になれたのか疑わしいくらい。
全開いっぱいで笑った。
「みんなで行けたの?」
藍が聞くと、昊は大きく肯定する。
「稔次も、小法師さまも着けた。
楼閣の住人もほとんど連れて行けた。
龍の国では端に住処を決めたから、きっと争わない」
「……この店と同じ?」
商店街の端の藍の家。
平和な一角。
「そうだ」
昊は楽しそう。
「吏王も来た」
付け加えるように昊が言った。
「あいつは有能だな。
この世の悪事を全て知っているみたいなやつだぞ」
「それ褒めてるの? 貶してるの?」
「今や最も尊い。
百戦を知る者が守備についてる」
吏王、従者になってちゃんとやっている。
「吏王さんの蜃気楼は?
どうなった?」
藍の問いに、昊は両手を見せた。
「あは」と言ってそれを押し出す。
「捨てた」
待て待て待て。
中の人たちは。
「あの中にいるのはほとんど亡霊だったろう。
あの楼閣は吏王のためにも良くない。
あいつはもう盗賊ではないから」
昊は意外とわかっている?
「吏王は踏ん切れなかったから、俺が壊した」
いや、鈍いだけか。
「じゃあ、姐さんはもういないんだ」
藍が安心したように言った。
「クソババアって、言ってみた」
にこにこしながら昊はとんでもない言葉を口にする。
藍は目を丸くした。
「あの人間が吏王を天に行けなくしたろう?
吏王はわかってるのにあれにだけは怒らないんだ。
変なやつだ」
昊は、やっぱり相変わらず。
「だから俺が代わりに言った。
吏王は笑っていた。
……あの嫌な笑い方じゃないぞ。
さっぱりした笑い方だった」
藍が優しい顔になったので、昊はそれ以上吏王のことを教えるのをやめた。
吏王はもう藍が知っている姿ではない。
小法師と一緒に自分の姿を探している。
藍の勧めた映画がもっと欲しそう。
「小法師さまは、先生として活躍している。
学校みたいに弟子がたくさん集まっている。
藍はもうしばらく教えてもらえないな」
「そうだね」
もともと見込みのないただの人間です。
「稔次は、伝令係として訓練中だ。
雷が鳴ってもちゃんと目的地に着けるように。
なかなか難しいんだ」
藍が知っている三人は龍の国でちゃんと生きている。
「よかった」
藍がほっとしたような息をついた時だ。
外に巨大な排水口が開いたような音がした。
「え?」
さっき塞いだ窓を開けてみる。
「お?」
後ろからのんびり昊が言った。
店の前の道路が陥没している。
あっという間に水は引いていっているが。
「あー……。
水の重さに耐えられなかったんだなー……」
犯人がのんき。
「昊っ」
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