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第四章
95話 予期せぬプロトタイプ
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夢の支配者であるクロノ少年によってアルヴァ・グレイブラッドの心身は二つに分かれた。
もう一人のアルヴァの行動は迅速で展開についていけない俺を思い切り蹴り飛ばした。
そして馬乗りからの殴打。正直クロノが止めなければ殺されていたかもしれない。
殺されても仕方がない運命を彼に負わせた自覚はあった。
「夢みたいだぜ、こいつをぶん殴れるなんてよ!」
「止めてください、乱暴で考えなしな方のアルヴァさん!」
優しい方のアルヴァさんに暴力を振るわないでください。
表情を険しくしてクロノが彼に注意をする。
随分な特徴づけをされた方のアルヴァはそれに怒鳴り返した。
乱暴と考えなし、どちらに怒ったのかはわからない。両方かもしれない。
「うるせぇよ、お前だって邪魔な方の自分をぶっ殺したんじゃねぇか!」
「えっ……」
彼の口から発せられた言葉に思わずクロノの方を向く。
確かに先程本物の自分を閉じ込めろと言っていた気がする。
だが黒髪の少年は慌てたようにそれを否定した。
「まさか、あの子を殺すなんて、そんなことは絶対しません!」
「なら女の方のお前はどこにいるんだよ、一度も見かけてねぇぞ」
「それは……」
「それはァ?」
意地悪く問い質すアルヴァに男の体を持ったクロノは表情を暗くする。
「彼女は、別の部屋で眠っています」
「それは死体を放置しているってことか?」
「違います!どうしてアルヴァさんは酷いことばかり言うんですか!」
「そういう人間だからだよ」
クロノの抗議に対し赤毛の男は面倒そうに答える。
俺と同じ顔をした男の鋭い瞳はこちらを突き刺すように睨みつけていた。
「俺はそういう風に生きて死ぬしかない」
「アルヴァ……」
今は自分のものでもあるその名を呟く。しかしそれ以上は何を告げていいのかわからない。
謝罪して殴られる、それで終わる罪と償いではない。
俺は彼に作者として悲惨な運命を強制し続けたのだから。
悪役としての死ぬことを数え切れない程繰り返していたのは知らなかったがそれで許されるわけでもないだろう。
「つまり、悪いアルヴァさんは今までとは違う人生を送りたいってことですか?」
僕の夢の中で。
落ち着きを取り戻したクロノ少年が訊く。
それを即首肯すると思っていた赤毛の男は、少しの時間押し黙った後きっぱりと否定を口にした。
「いや、よく考えたらやっぱナシだわ」
「は?」
「え?」
クロノと俺は同時に疑問の声を上げる。
少し前に夢でもいいと血を吐くような叫びを口にしたのは一体誰だったのか。
俺たちの反応など意に介さずアルヴァ・グレイブラッドは平然と言葉を続ける。
「ここも結局、誰かの都合のいいコマとして操られることには変わらねぇからな」
あの朝飯作って俺たちを待ってるミアンとかかなり気持ち悪かったし。
団の仲間に対し酷いことを言いながらアルヴァはクロノを見据える。
「ここにいるってことはクソガキのお人形遊びに付き合わされるってことだ、なら俺は嫌だね」
「……でもこの世界なら貴方も金級冒険者になれるんです、よっ?!」
黒髪の少年の言葉は男の拳で止まる。驚いたもののクロノはそれを素早く手で止めていた。
俺は制止するどころか殴り掛かるモーションさえ遅れて認識する始末だ。
しかし流石悪役というか、本来のアルヴァは暴力をふるうことに対し躊躇いが無さすぎる。
「本当暴力的ですね」
「お前みたいな小賢しいガキに施される程落ちぶれちゃいないんだよ」
「そういう変なプライドの高さがなければ、長生きできたかもしれないですよ」
「うるせぇ、早死にが怖くて冒険者なんてやってねぇ」
今までのアルヴァ・グレイブラッドの記憶を知識として持っている俺は死に際の彼の言葉も知っている。
彼の後悔と生への執着に満ちた断末魔がその命とともに暗闇に溶けていった。
けれど彼はそんな事実はないような顔をして振る舞う。クロノの言う通りプライドの高い男だ。
いやクロノが相手だからこそ、絶対に弱音は吐かないのかもしれない。
「大体ミアンだって、あれが本物なら絶対おまえのことを燃やしに来るだろ」
「それは……嫌ですね。でも魔女キルケーの夢の支配よりはマシだと思うんですけど」
「待ってくれ、ダイニングにいたのって……さまか本物のミアンたちなのか?!」
驚き会話に割って入る俺にクロノはそうですと答えた。
「肉体は伴っていないですけどね、それに保護しているのは良くて精神の半分程度です」
「保護?」
無意識にクロノの言葉を繰り返すと、彼は苦笑いを浮かべる。
「確かに保護という言い方は正しくないかもしれませんね。」
この夢を維持する為に都合のいい役割を押し付け利用しているのは確かですから。
別に責めるつもりではない。俺はその台詞に慌てて首を振った。
「そうじゃなくて、そんなことまで出来るのかって意味で」
「ありがとうございます、やっぱりこっちのクロノさんは優しいですね」
まるでクロノさんじゃないみたいだ。その台詞が皮肉なのかそうでないのかを聞き返す度胸はない。
「保護しているのは、ミアンや団のメンバーたちだけなのか?」
「一応湖に沈められている人たち全員にリンクを繋いで精神防御はかけています」
「精神防御?」
「魔力を使った洗脳への耐性を高めているって感じです。ただ完璧ではないです」
なので悪夢を夢だと認識しながら見続けている状態ですね。
クロノの説明にもう一人のアルヴァが使えねぇと悪口を叩く。
「でも、一応夢の内容も多少はマイルドになっている筈ですよ」
「あれで?!」
口が悪い方のアルヴァへの説明につい声が出てしまう。
冒険者に取り囲まれた挙句首をへし折られた感触を思い出し突っ込みを入れてしまったのだ。
それに対しクロノはアルヴァさんは別ですと平然と返してきた。
「なんだよ、散々こき使ったことへの憂さ晴らしかよ」
「違いますよ、それに責めたいのはどちらかというと別の理由ですね」
別にわざと見殺しにした訳じゃない。クロノ少年は俺に視線を戻し言った。
「分析したところ他の人たちの悪夢の内容は男女別なだけでほぼ同じだったんです。でも貴方だけは微妙に違っていて……」
まさかあの女魔族が自分をヒロインとして登場させるとは思いませんでした。
黒髪少年の言葉に俺はキルケーの姿を思い浮かべる。わざわざ俺にだけそんなことをする理由は思いつかなかった。
「単純に好みだったんだろ、俺の顔はいいからな」
得意げな様子も無く赤毛の青年が言う。そういえばそんなことをあの魔女も言っていたかもしれない。
「そうでしょうね。女魔族自身もわざわざ精神の一部を貴方の入り込ませて遊んでいましたから」
「キルケーがそんなことを?」
「ええ、ですからこちらも干渉してバッティングするわけにはいかなかった」
危険視されて現実の肉体を破壊されたら終わりですし。
そう指摘するクロノ少年の腕が透ける。
「夢を支配しているといってもこんな風に不安定な存在なんです、あの女魔族程度でも今の僕では太刀打ちできない」
「女魔族程度って……」
その女魔族に力では叶わなかった上にあっさりと篭絡し夢で主従ごっこをやっていた俺には耳の痛い話だ。
だがクロノの言葉は決して傲慢でも強がりでもない。あっさりとしすぎて居る。
当たり前のようにこのクロノはキルケーを本来なら自分より格下だと認識しているのだ。
そして今までの会話の応酬で覚えた違和感。それを統合すれば一つの答えが出た。
「クロノお前……女の子のクロノから二つに分かれた訳じゃなくて、最初から男だったんじゃないのか?」
恐らくこのクロノ・ナイトレイは俺が最初に生み出した彼。
オリジナルファンタジー小説『漆黒のナイトレイ』の主人公だ。
もう一人のアルヴァの行動は迅速で展開についていけない俺を思い切り蹴り飛ばした。
そして馬乗りからの殴打。正直クロノが止めなければ殺されていたかもしれない。
殺されても仕方がない運命を彼に負わせた自覚はあった。
「夢みたいだぜ、こいつをぶん殴れるなんてよ!」
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優しい方のアルヴァさんに暴力を振るわないでください。
表情を険しくしてクロノが彼に注意をする。
随分な特徴づけをされた方のアルヴァはそれに怒鳴り返した。
乱暴と考えなし、どちらに怒ったのかはわからない。両方かもしれない。
「うるせぇよ、お前だって邪魔な方の自分をぶっ殺したんじゃねぇか!」
「えっ……」
彼の口から発せられた言葉に思わずクロノの方を向く。
確かに先程本物の自分を閉じ込めろと言っていた気がする。
だが黒髪の少年は慌てたようにそれを否定した。
「まさか、あの子を殺すなんて、そんなことは絶対しません!」
「なら女の方のお前はどこにいるんだよ、一度も見かけてねぇぞ」
「それは……」
「それはァ?」
意地悪く問い質すアルヴァに男の体を持ったクロノは表情を暗くする。
「彼女は、別の部屋で眠っています」
「それは死体を放置しているってことか?」
「違います!どうしてアルヴァさんは酷いことばかり言うんですか!」
「そういう人間だからだよ」
クロノの抗議に対し赤毛の男は面倒そうに答える。
俺と同じ顔をした男の鋭い瞳はこちらを突き刺すように睨みつけていた。
「俺はそういう風に生きて死ぬしかない」
「アルヴァ……」
今は自分のものでもあるその名を呟く。しかしそれ以上は何を告げていいのかわからない。
謝罪して殴られる、それで終わる罪と償いではない。
俺は彼に作者として悲惨な運命を強制し続けたのだから。
悪役としての死ぬことを数え切れない程繰り返していたのは知らなかったがそれで許されるわけでもないだろう。
「つまり、悪いアルヴァさんは今までとは違う人生を送りたいってことですか?」
僕の夢の中で。
落ち着きを取り戻したクロノ少年が訊く。
それを即首肯すると思っていた赤毛の男は、少しの時間押し黙った後きっぱりと否定を口にした。
「いや、よく考えたらやっぱナシだわ」
「は?」
「え?」
クロノと俺は同時に疑問の声を上げる。
少し前に夢でもいいと血を吐くような叫びを口にしたのは一体誰だったのか。
俺たちの反応など意に介さずアルヴァ・グレイブラッドは平然と言葉を続ける。
「ここも結局、誰かの都合のいいコマとして操られることには変わらねぇからな」
あの朝飯作って俺たちを待ってるミアンとかかなり気持ち悪かったし。
団の仲間に対し酷いことを言いながらアルヴァはクロノを見据える。
「ここにいるってことはクソガキのお人形遊びに付き合わされるってことだ、なら俺は嫌だね」
「……でもこの世界なら貴方も金級冒険者になれるんです、よっ?!」
黒髪の少年の言葉は男の拳で止まる。驚いたもののクロノはそれを素早く手で止めていた。
俺は制止するどころか殴り掛かるモーションさえ遅れて認識する始末だ。
しかし流石悪役というか、本来のアルヴァは暴力をふるうことに対し躊躇いが無さすぎる。
「本当暴力的ですね」
「お前みたいな小賢しいガキに施される程落ちぶれちゃいないんだよ」
「そういう変なプライドの高さがなければ、長生きできたかもしれないですよ」
「うるせぇ、早死にが怖くて冒険者なんてやってねぇ」
今までのアルヴァ・グレイブラッドの記憶を知識として持っている俺は死に際の彼の言葉も知っている。
彼の後悔と生への執着に満ちた断末魔がその命とともに暗闇に溶けていった。
けれど彼はそんな事実はないような顔をして振る舞う。クロノの言う通りプライドの高い男だ。
いやクロノが相手だからこそ、絶対に弱音は吐かないのかもしれない。
「大体ミアンだって、あれが本物なら絶対おまえのことを燃やしに来るだろ」
「それは……嫌ですね。でも魔女キルケーの夢の支配よりはマシだと思うんですけど」
「待ってくれ、ダイニングにいたのって……さまか本物のミアンたちなのか?!」
驚き会話に割って入る俺にクロノはそうですと答えた。
「肉体は伴っていないですけどね、それに保護しているのは良くて精神の半分程度です」
「保護?」
無意識にクロノの言葉を繰り返すと、彼は苦笑いを浮かべる。
「確かに保護という言い方は正しくないかもしれませんね。」
この夢を維持する為に都合のいい役割を押し付け利用しているのは確かですから。
別に責めるつもりではない。俺はその台詞に慌てて首を振った。
「そうじゃなくて、そんなことまで出来るのかって意味で」
「ありがとうございます、やっぱりこっちのクロノさんは優しいですね」
まるでクロノさんじゃないみたいだ。その台詞が皮肉なのかそうでないのかを聞き返す度胸はない。
「保護しているのは、ミアンや団のメンバーたちだけなのか?」
「一応湖に沈められている人たち全員にリンクを繋いで精神防御はかけています」
「精神防御?」
「魔力を使った洗脳への耐性を高めているって感じです。ただ完璧ではないです」
なので悪夢を夢だと認識しながら見続けている状態ですね。
クロノの説明にもう一人のアルヴァが使えねぇと悪口を叩く。
「でも、一応夢の内容も多少はマイルドになっている筈ですよ」
「あれで?!」
口が悪い方のアルヴァへの説明につい声が出てしまう。
冒険者に取り囲まれた挙句首をへし折られた感触を思い出し突っ込みを入れてしまったのだ。
それに対しクロノはアルヴァさんは別ですと平然と返してきた。
「なんだよ、散々こき使ったことへの憂さ晴らしかよ」
「違いますよ、それに責めたいのはどちらかというと別の理由ですね」
別にわざと見殺しにした訳じゃない。クロノ少年は俺に視線を戻し言った。
「分析したところ他の人たちの悪夢の内容は男女別なだけでほぼ同じだったんです。でも貴方だけは微妙に違っていて……」
まさかあの女魔族が自分をヒロインとして登場させるとは思いませんでした。
黒髪少年の言葉に俺はキルケーの姿を思い浮かべる。わざわざ俺にだけそんなことをする理由は思いつかなかった。
「単純に好みだったんだろ、俺の顔はいいからな」
得意げな様子も無く赤毛の青年が言う。そういえばそんなことをあの魔女も言っていたかもしれない。
「そうでしょうね。女魔族自身もわざわざ精神の一部を貴方の入り込ませて遊んでいましたから」
「キルケーがそんなことを?」
「ええ、ですからこちらも干渉してバッティングするわけにはいかなかった」
危険視されて現実の肉体を破壊されたら終わりですし。
そう指摘するクロノ少年の腕が透ける。
「夢を支配しているといってもこんな風に不安定な存在なんです、あの女魔族程度でも今の僕では太刀打ちできない」
「女魔族程度って……」
その女魔族に力では叶わなかった上にあっさりと篭絡し夢で主従ごっこをやっていた俺には耳の痛い話だ。
だがクロノの言葉は決して傲慢でも強がりでもない。あっさりとしすぎて居る。
当たり前のようにこのクロノはキルケーを本来なら自分より格下だと認識しているのだ。
そして今までの会話の応酬で覚えた違和感。それを統合すれば一つの答えが出た。
「クロノお前……女の子のクロノから二つに分かれた訳じゃなくて、最初から男だったんじゃないのか?」
恐らくこのクロノ・ナイトレイは俺が最初に生み出した彼。
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