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40話 閉ざされた口
しおりを挟む異世界転移3日目。
今日も宿が出してくれた朝食も、とてもおいしゅうございました。
さて、今の私のステータスはーーーー
名前:ディアレンシア・ソウル
LV32
性別:女
年齢:16
種族:人族
称号:世界を渡りし者、神に見守られし者
HP:2400/2400
MP:2150/2150
スキル(一部隠蔽中)
言語理解、空間収納、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、隠蔽、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、全属性魔法、詠唱破棄、武器作成、思考加速、剣術、体術、転移
ユニークスキル
創造魔法
はい、私の目標にしていたレベル30を超えました!
レイピアもすでに強化済みなの。
それが、これーーーー
レイピア
レア度:《特殊》
機能:破壊不可、所有者制限、HP自動回復、MP自動回復、状態異常付与
製作者:ディアレンシア・ソウル
「むふふ、」
今の私、なかなか強いでしょう?
しかも自分の武器が破壊不可なんて、まさにチートすぎるし!
「はぁ、この新しい武器の切れ味とかを早く試したい所だけど・・。」
今日からは、この世界についての情報を集め始めようと思う。
私がこの世界について知っている事と言えば、リグラルドセル大陸って名前と、この国がルーベルンって事だけだし。
そして、ほかに大国と呼ばれる国が3つ。
「・・・それだけなのよね、私が知っている事って。はぁ、全くこの世界の事を知らなすぎる。」
知識は、武器だ。
て、事で、さっそく知識の宝庫である図書館へ向かいたい所だけど。
「その前に、まずは冒険者ギルドに行って、私の冒険者登録をしなくちゃね!」
身分証がないのは、この先で困る。
もしかしたら、図書館へ入るにも身分証の提示が必要かも知れないし。
「さくさく面倒な冒険者登録を終わらせますか!」
今日の予定としては、始めに冒険者ギルドに行って冒険者登録の後、夕方まで図書館でこの世界についての情報集め。
うん、決まりだね!
狩ったモンスターや薬草も、冒険者ギルドで全て売ってしまいたいし。
今、私の空間収納の中身はーーーー
ホーンラビット×29
ワーウルフ×22
ゴブリン×36
コボルト×28
スライム×14
「そして、薬草はーーーー」
回復草×28
毒消し草×16
麻痺消し草×16
の物を、モンスターを倒す合間にこつこつと集めました!!
頑張ったよ!
回復草
ポーションを作る為の薬草。
毒消し草
毒消しを作る為の薬草。
麻痺消し草
麻痺消しを作る為の薬草。
「ふふ、私には鑑定があるから、薬草集めも捗ったし。」
鑑定の恩恵は凄まじい。
「将来は自分でポーション作りもしてみたいな。」
夢が広がる。
が、今は優先すべき事から1つずつ片付けねば。
「ーーーー冒険者ランクも、今回のこれで上がると良いんだけど・・・。」
どうなんだろう?
冒険者ギルド
依頼を斡旋する役割がある。
大規模な討伐依頼は、国や領主などが依頼し、店、職人が素材の依頼を行う。
「ーーかな?」
と、私のファンタジー小説で得た知識の中の冒険者ギルドとは、こんなものだ。
ファンタジー小説でも、そんな感じの説明しかされていなかったし。
が、それよりもーー
「・・まだ結構、人がいるのね。」
冒険者ギルドに足を踏み入れれば、私に向けられる視線。
少し遅めに来れば、あまり人に会わなくて良いと思ったんだけどね。
どうやら、考えが甘かったようだ。
「・・・はぁ、」
値踏み、そして不愉快なまでに下卑た視線に顔を顰めそうになる。
「煩わしい。」
纏わりつく視線に小さく呟く。
「レベルが上がったから、大抵の事は自分で対処出来ると思ってフードを取ったのが間違いだったわね。」
フードを被らなかった事への弊害が出てしまった。
ーーーーさっさと、終わらせよう。
決意を胸に、比較的に空いているカウンターへ並ぶ事にした。
並んで待つ事、数十分。
「ーーーーこんにちは、ようこそ冒険者ギルドへ。本日のご用件はなんでしょうか?」
「っっ、」
受け付けのお姉さんの頭に生えたケモノ耳を見て、私は目を大きく見開いた。
・・・さ、触りたい!
とても手触りの良さそうなケモノ耳に、私の目が釘付けになる。
「・・・・。」
「・・・・。」
「・・・あの?」
「す、すいません。不躾にじろじろと見てしまって。」
無言で見つめ合う事数秒。
困惑した表情で首を傾げる受け付けのお姉さんに、慌てて謝った。
はぁ、失敗したよ。
あんなにじろじろ見られたら、不愉快になるよね。
「・・いえ、大丈夫ですよ?お客様は、獣人族を見るのは初めてなんですね?ようこそ、ルーベルン国の冒険者ギルドへ。」
「獣人族・・・。初めて会いました。嬉しいです!」
街の中にもいたのかも。
お店ばかり目がいっていたから気がつかなかったよ。
「ふふ、ありがとうございます。本日は冒険者ギルドに何の御用でしょうか?」
ピコピコと嬉しそうに揺る受け付けのお姉さんのケモノ耳。
はう、胸を撃ち抜かれました!
ーービバ、異世界。
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