君にキュンして恋をした

今宵恋世

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約束

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【綾斗side】


「え!行くっ!行きたいっ!」

昨日姉ちゃんから今週末に
【ハピラブ】‪展があると聞いて、
今日は絶対に片瀬さんをそれに
誘おうと決めていた。

「やった、じゃあ決まりね」

思った以上に食いついてきてくれて、
思わず‪”‬やった‪”‬なんて口から出てしまった。

うわぁー…でも、よかったぁ~……。
断られたらどうしようかと……。
ホッ、として、手を洗いに行こうと
腕をまくったその時だった。

「うわぁ!腕!見せてっ!」
「えっ?」

背後から片瀬さんが満面の笑みで
俺に駆け寄ってきた。
そして俺の腕をジー、と見つめている……。

え……なんだ?

「片瀬…さん?」

ニコニコしながら
見つめ続けている片瀬さん。
呼びかけてもビクともしない。

「こらー。乃愛、落ち着きなさいー」

そんな片瀬さんを
友達の安藤さんが無理矢理俺から遠ざけた。

「ごめんねー、乃愛、
男の人の腕の血管フェチなの」

腕の…っ、血管フェチ……?!

「えっ!そうなの!?
じゃあ俺のも見るー!?」

翔太がそう言って、腕をまくった。
そして片瀬さんに見せる。

「……」

一瞬、翔太を腕をジー、と見たはしたが…
すぐに
「こっちの方がすき!」
ぷいっ、としてまた俺の腕に視線を戻した。

そして今度は
俺の腕の血管を……
ぷにぷにしはじめた。

かっ、、、、、、、、、、、、、
かわいいっ、、、!!!!!!!!!
なんだよこれ!!!!!この生命体!!!
かわいすぎんだろ!!!!

ニコニコして、ぷにぷにする片瀬さんに
俺はもはや、放心状態だった。

腕……っ、、
まくってよかったぁああああああ!!!
神様!!
ありがとうございます!!!!!!!
本当に
ありがとうございます!!!!!!!!
し、し、し、し、しかも!!!

‪”‬こっちの方がすき!‪”‬

って言ったぁあああああああああ!!!!!
やべぇって!
さすがにこれはやべぇって!!
しかし、やがてハッとしたように
片瀬さんが「うわぁ!ごっ、ごめん!」
と謝ってきた。

「あっ、いや……っ」

ずっと、ぷにぷにしててもいいのに……!
てか……っ、今の時間!……もう…
かわいすぎて!やばすぎて……。
またうれしすぎたからか涙腺が緩み、
涙を見られないように
片瀬さんから視線を外した。

「おい、綾斗。お前顔真っ赤だぞ」
「うっ、うるせぇ……!」

♡♡♡

数時間後。
無事ハンバーグが出来上がり、
みんなで食べた。
口いっぱいにハンバーグを頬張った
片瀬さんはほっぺたをふくらませて、
「んん~っ!」と言っていた。

「おいしぃ~……!ねぇ、ハンバーグってさ!こんなに美味しかったんだね!」

俺は今、片瀬さんと
向かいあって座っていた。
ここからだとモグモグしている片瀬さんがよく見える。

めちゃくちゃ美味しそうに食ってる……。
ほんっと…かわいいなぁ…………。
てか、
エプロン姿もちょーかわいいし……。

調理実習マジ神。
調理実習を考えた人に
是非とも直接会って礼を言いたい。

「このソース、俺が作ったんだぜ!」

翔太が自慢げにハンバーグを頬張る。

「そうだった!頑張って作ってたもんね」

片瀬さんがそう言って、
翔太を見たその時。

ズキッ……

‪”‬頑張って作ってたもんね‪”‬ 
‪”‬頑張って作ってたもんね‪”‬
‪”‬頑張って作ってたもんね‪”‬

やべぇ……。これ……俺…
嫉妬じゃん……。
片瀬さんに天使のような
微笑みを向けられた翔太が……
片瀬さんに褒められた翔太が……
死ぬほど羨ましくて俺はハンバーグの
そばにちょこんと乗ったにんじんを指さした。

「こっ、これ…!は、俺が切った、んだぜ」

「……」

ポカンとする片瀬さんと安藤さん。
そして翔太の視線がにんじんへと向く。

しかし……このにんじんは……
自分で言うのもなんだが、
とても自慢げに切った、
と言える出来ではない。
普通なら形が綺麗にそろっているはずなのに、見事にバラバラ。見事にギザギザ。

これのどこに褒める要素があるんだよ!

言った後に自分でツッコミを入れ
うつむいたその時……

「あっ!そうだっ!さっき気づいたんだけど、見てこれ!うさぎさんみたいで、
なんかかわいい形してない!?」

顔を上げると片瀬さんが自分の
お皿に盛り付けられたにんじんを
ひと切れ、フォークで刺して持ち上げた。

「あっ、ほんとだ!かわいい!
えーいいなぁー」

そして安藤さんが羨ましそうにその……
片瀬さんいわく、うさぎ?に
見えると言われたにんじんを見つめた。

「いいでしょー」

パクッ……

そして、口の中に放り込んだ片瀬さん。
「おいしぃー、さすがだねっ!松村くん!」

‪”‬さすがだねっ!松村くん!‪”‬
”‬さすがだねっ!松村くん!‪”‪
”‬さすがだねっ!松村くん!‪”

「……っ」

「おい、綾斗。お前顔真っ赤だぞ」
「うっ、うるせぇ……!」

♡♡♡


「お前は、ほんっと分かりやすい奴だなぁ」

調理実習が終わった休み時間。
翔太がニヤニヤとしながら俺に近付いてきた。

「何がだよ」

「好きなんだろ?乃愛ちゃんのこと」

「……っ、」

「はっ、はぁ!?」

な、な、な、な、な、
なんでこいつが知ってんだよ!!!

「バレバレだわ」

うわぁー……。まじか……。
こいつにバレたら厄介だ。
言いふらしそう。
そしてろくでもないことを考えそう。

「お前、否定しない時点で
もう認めてるのと同じだからな」

「あ」

気づいた時にはもう遅かった。
確かにこれじゃ認めているようなものだ。

「綾斗、時々抜けてるとこあるよなぁー」

抜けてる……とこ…
そう言われれば……
最近俺おかしいんだよなぁ……。
あの時も……

((マジかわいい……))

なんて言うつもりなかったのに……
つい、出ちまったしーーー……。
だって、だって……!!!
あんな至近距離で見つめたら…っ!!!!

誰だってかわいい、の
一言ぐらい出るに決まってる!!
逆に、逆にだ!!
一言で抑えた俺を
誰か褒めて欲しいぐらいだ!!

……

((片瀬さんって、
こういう男が好きなのか…?))

……って!!!

二言目出ちゃってたーーーー!!!!!
俺…やっちゃってたぁあああ……!!!!
だって……かわいすぎてつい…
あんなことを………………。

今…
茶ノ宮に向いてるその‪”‬キュン‪”‬ を……
茶ノ宮に向けられてるその
‪”‬かっこいい‪”‬ を……
全部…俺に向けて欲しい……って…。
片瀬さんの……
あこがれるような男になりたい、って、
なんか……、思っ……ちゃって………。

って……あ‪”‬ぁ‪”‬ぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!

なんか俺おかしくね!?

あ‪”‬ぁ‪”‬ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!! 
もう……っ、今俺、絶対おかしいわ!!
やべぇ、俺!
まじで気をつけねぇとユルユルだぞ!!!
でもバレたのなら仕方ない。
こいつには厳重に口止めを!!

「……絶対バラすなよ!」

小声で。だけど強くそう言うと

「安心しろ!サポートしてやる!」
「さっ、サポート?」

翔太は自信ありげな顔で
俺に親指を立てた。

「いやっ!まて!お前またろくでもないこと……っ」

そうだ。こいつは前にも
こういうことがあった。
塾のテストをこいつはカンニングしたんだ!

しかも!俺のを!
案の定、2人で回答が全く一緒になり!
先生にどっちがどっちをカンニングしたのか
問いただされたんだ!

しかも!そんな土壇場でこいつは……!!!!こいつという人間は!!

「俺じゃないっす」

って!すかした顔で言いやがったんだ!!
しかもその顔が!
あまりにも汚れのない瞳で!
疑いの目が全部俺に向いたんだ!
忘れたとは言わせねぇぞ!

あの時の恨み……!

って……!あっ!!!
さっきまで隣にいたはずの翔太がいねぇ!!!
いつの間に!どこ行きやがった!!

「なぁなぁ。乃愛ちゃーん」

いたーーーーーーーーーーー!!
しかも片瀬さんに話しかけてやがる!!

「どうしたの?宮坂くん」

キョトン、と片瀬さんが
翔太に向ける眼差しに俺はまた
嫉妬しそうになる。
でも今は嫉妬している場合じゃねぇ!!
俺は急いで2人の方に向かった。

(おい!お前!何しようとしてるんだよ!)

片瀬さんに聞こえないよう小声で翔太に言う。

(まぁまぁ!うまくやってやるから!)

まるで新しいおもちゃを買ってもらった時のような喜びに満ち溢れた顔をしてやがる。

そして次の瞬間。
翔太がとんでもないことを言った。

「綾斗って、かっこいいよな!」

「あっ、ちょっ……、お前…っ!!」

(協力してやる、まかせとけ)

口パクで翔太が多分そう伝えてきた。
翔太の人差し指は俺に向いていた。
片瀬さんがゆっくりと視線を動かし
俺を見つめた。

「……え?」

困ってる……。めっちゃ困ってる。

「綾斗って、かっこいいよな!」

そしてもう1度翔太は同じことを繰り返した。
こいつは……、ほんっとにもう……!!

「ほら、翔太!行くぞ!ごめんな、気にしないで」

翔太を連れてその場から
立ち去ろうとした時だった。
片瀬さんが口を開いたのは。

「え?うん、かっこいいと思うけど…」

少し戸惑いながらではあったが
そう言って俺を見た片瀬さん。

「……っ」

え……。

「おぉ!具体的にさ!どの辺が好き!?」
「すっ…!」

翔太がまたしてもとんでもないことを言った。

(おい、好きなんて
一言も言ってなかっただろ!)

(バカ!かっこいい=好き、なんだよ女子は!)

「え~…、う~ん」

俺らが小声で話し合っている間に片瀬さんは思いのほか真剣に考えてくれていたみたいだ。

しかし……っ、
こんな質問、俺が耐えられねぇ!

「真面目に考えなくていいから!ごめんな!」

ほんっと翔太のやつ…!
翔太の腕を引っ張って強引にその場を去ろうとした時だ。

「あっ、乃愛ー!って、あんた達!
寄ってたかって何、乃愛のこといじめてんのよ!」

安藤さんが乃亜を庇うように立った。

「いじめてねぇよ!」

心配そうに眉を下げて片瀬さんを見つめる安藤さんに翔太が怪訝な顔をしている。

「大丈夫?変なこと、されてない?」
「大丈夫だよ!かっこいいか聞かれてただけ!」

元気よくそう答えた片瀬さんに安藤さんが
眉間に一気にシワを寄せた。

「はぁ!?あんたらなんちゅうこと聞いてんのよ!」

そして俺達にギラリと光る目が向いた。
そんなおかしな質問をしたのは
俺じゃなくて、翔太だっつうのに!!

「あっ、奈子ちゃんにも聞いてみたら?」
「へ?」

よかれと思って言ったであろう
片瀬さんの提案に翔太がふぬけた顔をした。

「奈子ちゃんは翔太くんのこと
かっこいいって思うー?」

「思わない!」

即答だ。

「ガーン」

「くだらないこと言ってないで行くよ!
次、音楽!」

「うわぁ!そうだっけ!?」

そのまま安藤さんが片瀬さんの手を
引っ張って行ってしまった。
そして取り残された俺たち。
翔太が隣でボソッと言った。

「おい、綾斗。お前顔真っ赤だぞ」
「うっ、うるせぇ……っ!」

‪”‬え?うん、かっこいいと思うけど…‪”‬

嘘でも思わせぶりでもなんでもいい。
好きな女の子にあんなこと言われたら…
そりゃ……
赤くなるだろ……。

♡♡♡

やべぇ……。

俺はスマホの画面を見つめて
ニヤニヤとしていた。
なぜなら今日……!俺は…!
片瀬さんと連絡先を交換したんだ!!!

やばくね……?俺!よくやった!
画面に表示された
【片瀬 乃愛】の文字を何度も見つめてしまう。

「…片瀬さん、あの……
連絡先、交換しない?」

この言葉を発するのにどれだけ
勇気がいったか!!
しかも片瀬さん……

「あっ、うんっ!しよしよーっ
日曜日のことも決めなきゃだしね!」

断られたらどうしようと思っていた俺にとってその反応は……、、、、、、、
もう、その場でガッツポーズして
よっしゃぁ、と叫びたいぐらい
うれしい反応だった。

‪”‬しよしよーっ‪”‬って……!!!
‪”‬しよしよーっ‪”‬って……!!!

かわいすぎだろ!!!
しかも!
‪”‬しよしよーっ‪”‬ って言いながら!
スマホ持って俺に……俺に…っ、
ちょこちょこって…
駆け寄ってきてくれたんだぞ!!!

どんだけかわいいかったか!!
その後の部活は
‪”‬しよしよーっ‪”‬で頭がいっぱいだった。

あ、ちなみに
‪”‬日曜日のこと‪”‬というのは
今日一緒に行こうと約束した
【ハピラブ】展のことだ。

あさってだ……。
うわーーー……、、、、、、!!
やべぇ!緊張する!!
どういう服着てきゃいいんだ!?

分かんねぇーーー!!
デートとか、したことねぇし……
……って!!付き合ってねぇのに
‪”‬デート‪”‬っていうのはおかしい…か……。

「……」

そういえば……
片瀬さんは……好きな奴とか……
いんのかな…。

「……っ」

もし。
いるなら…………

「ぜってぇやだ!!!!」

「ちょっとー、綾斗!
さっきからなにガタガタ騒いでんのよ!
うるさいわねぇ!」

部屋の外で姉ちゃんの
怒声が飛んできたその時だった。

ピコン……ッ

スマホが鳴った。
誰かからメッセージが届いたみたいだ。

「うわ……っっっっっ!!!」

思わず叫んだ。
そして椅子から転がり落ちて
ちゃぶ台に頭をぶつけ、頭をさすった。

だって…だって……!!!

‪”‬【片瀬 乃愛】から新着メッセージ1件‪”‬

って……!!

「ちょっとー、うるさいってばー」

姉ちゃんの怒声はもう
俺の頭に1ミリ足りとも入ってこない。

うわ……、、か、か、か、片瀬さんから!
メッセージ……っ、だと!!!?

俺は震える手で、
片瀬さんからのメッセージを開く。

【片瀬 乃愛】
‪日曜日楽しみだね!どんな服着てこう♡

「はっ……、」

俺は何度もそのメッセージを見返した。

「はっ……、はっ、ハートがついてる!!」

見返す中で視線が張り付くのは
1番最後の「♡」これ!!!!

♡……。ハート……。

かっ……、、かわいぃ……、、
あっ!もしかしてこれ……
俺に、好意があったりするのか……?
よくよく考えれば今日だって、

‪”‬え?うん、かっこいいと思うけど…‪”‬

あんなの……何とも思ってない男に言うか!?

あ、いや。八方美人の可能性も…。
えー…。でも誰にでもあぁいうこと言うのか!?片瀬さん……っ。

ズキッ……

むっ、胸が痛む……!
かっこいいとか!全部好き、とか!
俺だけに……思ってほしい…、、、。
……って!俺またそんなキモイことを!!
でも……

‪”‬なぁなぁ、
ちなみに俺って、かっこいい?‪”‬ 

結局あの時。
安藤さんが来たから片瀬さんが
翔太をかっこいい、と思っているかどうかは
分からずじまいだったけど……。
もし……あそこで…
翔太が聞いたあの質問で……、
‪”‬うん!かっこいいと思うよ!‪”‬

なんて片瀬さんが言ってたら俺……っ、

うわぁああああああああ!!!
絶対嫉妬しておかしくなってたーっ!!

「……どんな服着てこう……ハート…」

そして、また、メッセージを見返す俺。

♡……。

でも……、なんか……。
女の子の使うハートって、
特に意味はない、って最近姉ちゃんが
ボヤいてたんだよなぁ……。

この♡に……

「意味が……あるもんだったらいいのに…」

……って!俺は恋を知らない
男子中学生か!!!!
……って!!がっつりそうじゃねぇか!!
やべぇ……。恋、ってこういうもんなのかよ…。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「綾斗!うるさい!!!!!」

やべぇ。また、
気付かぬ間に叫んでいたらしい。
いい加減にしねぇと、
とうとう姉ちゃんが部屋に
飛び込んでくるかもしれない!

「ふぅー……」

一旦落ち着け。俺。
……って!なんて返したらいいんだ!?
女の子と連絡先交換したのだって、
片瀬さんがはじめてだ。
つまり、女の子にメッセージを送るのも……
これがはじめ………て……。

うわぁ、、、、、、、、!!
なんて返したらいいんだ!?
なんて返したらいいんだ!?
……っていうか…

【片瀬 乃愛】……。

「のあ……」

翔太は……
乃愛っち、とか
奈子っち、とか
呼んでるけど……、
俺……、片瀬さん、だ。 

「……」

はっ!俺、今!
名前で呼びたいな、とか考えてなかったか!?
ふと我に返った俺は叫ぶ。

「考えてたーーーーっっっ!!」

がっつり考えてたーーーー!!!
ガチャ……!!!
その時、部屋のドアがものすごいスピードで
開け放たれ姉ちゃんが、
ズカズカと入ってきた。

「綾斗……!!うるさい!」

「はい。すいません」

食らった説教は1時間にも及んだ。
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