22 / 39
兄と妹のイケナイ関係.22
しおりを挟む ……
時は流れ……俺は幸村さんの支援によって、遂に念願の、学童保育指導員の仕事に就ける事が決まる。それも新規採用で有る!
場所は勿論、稀子実家が有る市町村で有るが、稀子の住んでいる地区には小学校が既に無い為、稀子の地区から言えば、下の集落に有る小学校に併設されている学童保育所と成る。
学童保育所への通勤に関してはコミュニティバスが有るが、自家用車が有れば非常に便利で有る。
自家用車に関しても、俺は幸村さんのコネで格安かつ、程度の良い自家用車を現在探して貰っている。
理想としては、稀子の大学卒業まで待つのが理想で有ったが、俺がほぼ一発で保育士試験に合格出来た為予定は早まり、稀子が大学三年生と成る年。俺と稀子は稀子実家が有る地域へ移り住む。
学童保育所での勤務開始日は4月1日からで有るが、それまでに引っ越しや住民票異動なども、済ませて置かなければ成らない。
そして、今日は羽津音市に有る山本さんの家から、稀子実家が有る地域への引っ越し日で有る。
昨夜は山本さんの家でお別れパーティが開かれ、別れを惜しみつつ宴を楽しむ。
稀子が悲しむ事は特に無く、鈴音さん達と楽しんでいた。
……
…
・
『ブロロ~~♪』
俺と稀子の荷物積み込みも、順調良く終わる。
荷物を積んだ引っ越しトラックが一足早く、稀子実家が有る地域へ向かって行く。
引っ越し業者は勿論、山本さんの知り合いで有る。
荷物の受け取りは今日では無く、明日の午前中と成る。
そして、明日から稀子との同棲生活が始まる。
住処に関しては、稀子実家の近くに空き家が有るので、其処が俺と稀子の愛の巣と成る!
白物家電に関しては、幸村さんが用意してくれた。
幸村さんも俺が金を無い事を知っているし、娘で有る稀子に不便な生活をさせたく無かったのだろう?
その為。この引っ越しでの出費と言えば、引っ越し代と俺の使っていた白物家電の廃棄処分費ぐらいで有る。
このお金に関しては、俺のお金で処理した。
後は、俺と稀子が移動するので有るが、今回は幸村さん達が迎えに来てくれる!
稀子は山本さんの家を下宿にしていたので、そのお礼の言葉を言うためと迎えも兼ねて来る。
俺と稀子は山本さんの家リビングで、最後の談笑をお茶を飲みながら“みんな”としていると、幸村さん達が家に到着する。
いよいよ、最後の別れ時間がやって来た。
幸村さん達は、山本さんのおばさんや山本さんと話をしている中、稀子は鈴音さんと別れの挨拶をしている。
「稀子さん!」
「あちらに行かれても、比叡さんと楽しい生活をしてくださいね♪」
「ありがとう。鈴ちゃん!」
「これで、鈴ちゃんとは大学以外では会いにくく成るけど、私は比叡君と幸せに成るよ!」
「でも、今でも十分に幸せだけどね!♪」
稀子と鈴音さんは笑顔で、別れの挨拶をしている。
稀子の事だから、きっと“わんわん”泣く者だと感じていたが全く違った。
鈴音さんの方も、稀子とは離れるから寂しく成るかも知れないが、稀子に振り回される事は減るので、却って気楽かもしれない?
幸村さん達との会話を終えた山本さんが、俺の方に近付き、穏やかな表情で話し始める。
「…比叡君!」
「向こうに行っても、元気でやってくれよ!」
『ポン!』
山本さんは言葉の後。俺の右肩を叩く。
俺も穏やかな表情で、山本さんに話し始める。
「山本さん…!」
「長い間。本当にお世話に成りました!」
『ぺこり』
俺は言葉の後。山本さんに頭を下げる。
山本さんはそれを見ながら、俺に陽気な口調で話し始める。
「お世話は確かにしたが、比叡君が無事に成長してくれて僕も嬉しいよ!」
「比叡君と稀子ちゃんとの結婚式。楽しみにしているよ!!」
……
別れの挨拶も終わり、俺と稀子は幸村さんの車に乗り込む。
鈴音さん。山本さん親子は外まで出て来てくれて、最後の見送りをしてくれる。
稀子は後部座席の窓を開けて、そこから顔を少し出しながら、笑顔で鈴音さん達向けて話し始める。
「みんな~~。見送りありがとう~~!」
「私は、比叡君と幸せに成るよ~~♪」
「~~~♪」
稀子の言葉を、車内で嬉しそうな表情で聞いている楓さん。
楓さんも自分が嫁いだ時の事を、思い出しているのだろうか?
稀子の言葉の後。俺達を乗せた車は、幸村さんの運転で山本さんの家から離れ、稀子実家へ向かって行った。
時は流れ……俺は幸村さんの支援によって、遂に念願の、学童保育指導員の仕事に就ける事が決まる。それも新規採用で有る!
場所は勿論、稀子実家が有る市町村で有るが、稀子の住んでいる地区には小学校が既に無い為、稀子の地区から言えば、下の集落に有る小学校に併設されている学童保育所と成る。
学童保育所への通勤に関してはコミュニティバスが有るが、自家用車が有れば非常に便利で有る。
自家用車に関しても、俺は幸村さんのコネで格安かつ、程度の良い自家用車を現在探して貰っている。
理想としては、稀子の大学卒業まで待つのが理想で有ったが、俺がほぼ一発で保育士試験に合格出来た為予定は早まり、稀子が大学三年生と成る年。俺と稀子は稀子実家が有る地域へ移り住む。
学童保育所での勤務開始日は4月1日からで有るが、それまでに引っ越しや住民票異動なども、済ませて置かなければ成らない。
そして、今日は羽津音市に有る山本さんの家から、稀子実家が有る地域への引っ越し日で有る。
昨夜は山本さんの家でお別れパーティが開かれ、別れを惜しみつつ宴を楽しむ。
稀子が悲しむ事は特に無く、鈴音さん達と楽しんでいた。
……
…
・
『ブロロ~~♪』
俺と稀子の荷物積み込みも、順調良く終わる。
荷物を積んだ引っ越しトラックが一足早く、稀子実家が有る地域へ向かって行く。
引っ越し業者は勿論、山本さんの知り合いで有る。
荷物の受け取りは今日では無く、明日の午前中と成る。
そして、明日から稀子との同棲生活が始まる。
住処に関しては、稀子実家の近くに空き家が有るので、其処が俺と稀子の愛の巣と成る!
白物家電に関しては、幸村さんが用意してくれた。
幸村さんも俺が金を無い事を知っているし、娘で有る稀子に不便な生活をさせたく無かったのだろう?
その為。この引っ越しでの出費と言えば、引っ越し代と俺の使っていた白物家電の廃棄処分費ぐらいで有る。
このお金に関しては、俺のお金で処理した。
後は、俺と稀子が移動するので有るが、今回は幸村さん達が迎えに来てくれる!
稀子は山本さんの家を下宿にしていたので、そのお礼の言葉を言うためと迎えも兼ねて来る。
俺と稀子は山本さんの家リビングで、最後の談笑をお茶を飲みながら“みんな”としていると、幸村さん達が家に到着する。
いよいよ、最後の別れ時間がやって来た。
幸村さん達は、山本さんのおばさんや山本さんと話をしている中、稀子は鈴音さんと別れの挨拶をしている。
「稀子さん!」
「あちらに行かれても、比叡さんと楽しい生活をしてくださいね♪」
「ありがとう。鈴ちゃん!」
「これで、鈴ちゃんとは大学以外では会いにくく成るけど、私は比叡君と幸せに成るよ!」
「でも、今でも十分に幸せだけどね!♪」
稀子と鈴音さんは笑顔で、別れの挨拶をしている。
稀子の事だから、きっと“わんわん”泣く者だと感じていたが全く違った。
鈴音さんの方も、稀子とは離れるから寂しく成るかも知れないが、稀子に振り回される事は減るので、却って気楽かもしれない?
幸村さん達との会話を終えた山本さんが、俺の方に近付き、穏やかな表情で話し始める。
「…比叡君!」
「向こうに行っても、元気でやってくれよ!」
『ポン!』
山本さんは言葉の後。俺の右肩を叩く。
俺も穏やかな表情で、山本さんに話し始める。
「山本さん…!」
「長い間。本当にお世話に成りました!」
『ぺこり』
俺は言葉の後。山本さんに頭を下げる。
山本さんはそれを見ながら、俺に陽気な口調で話し始める。
「お世話は確かにしたが、比叡君が無事に成長してくれて僕も嬉しいよ!」
「比叡君と稀子ちゃんとの結婚式。楽しみにしているよ!!」
……
別れの挨拶も終わり、俺と稀子は幸村さんの車に乗り込む。
鈴音さん。山本さん親子は外まで出て来てくれて、最後の見送りをしてくれる。
稀子は後部座席の窓を開けて、そこから顔を少し出しながら、笑顔で鈴音さん達向けて話し始める。
「みんな~~。見送りありがとう~~!」
「私は、比叡君と幸せに成るよ~~♪」
「~~~♪」
稀子の言葉を、車内で嬉しそうな表情で聞いている楓さん。
楓さんも自分が嫁いだ時の事を、思い出しているのだろうか?
稀子の言葉の後。俺達を乗せた車は、幸村さんの運転で山本さんの家から離れ、稀子実家へ向かって行った。
0
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】


私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる