兄と妹のイケナイ関係

兄と妹のイケナイ関係.14

「気持ちよかったよ、俺の方が危なかったから、止めようとして襲っちゃった。」

　将貴はそう言ってペロッと舌を出す。

　そして反り返るほどになった彼自信に避妊具をつけると、ベッドに横になる。

「みのり、俺の腹をまたいで。」

「えっ、えっと、それって…。」

「いいから、俺が教えてやるから、安心して。ほらっ。」

　躊躇するみのりにそう言うと、両腕を差し出して抱っこをするようにみのりの腰を支えた。

「そのまま、腰を降ろして。」

　みのりは言われるがままに、腰を降ろしていくと、将兄の熱いものに触れる。

「ほら、手で支えて入れてごらん。」

　みのりは、恐る恐る手を添えると自分の濡れそぼった蜜口に導く。

　将貴の熱く滾った彼自身が、みのりの体内にぐちゅっぐちゅっ、といういやらしい音を立てて入っていく。

「あっ、あぁっ…、おっきいっ…。」

「みのり、一緒になれたな。」

「うん…。将兄…。うれしいっ…。」

「じゃあ、腰を上下に動かして、自分の気持ちいいところを探すんだ。」

「そっ、そんなこと、できるかなっ？」

「俺、みのりのエッチなところ見てみたい。」

「もう、やだ…。」

　そう言いながらもみのりは慣れない様子で腰を動かし始める。

　お互いの愛液が混ざり合い、いやらしい水音を部屋中に響かせる。

「あっ、はぁっ、はあっ、んんっ、うんっ…。」

　みのりは白くて張りのある乳房を恥かし気もなく揺らしながら、腰を振る。

　そんな艶かしい姿を下から眺める将貴の興奮は高まるばかりだ。

　汗を浮かべるみのりに加勢するかのように、将貴は下から突き上げる。

「あぁっ！将兄っ！奥まで、いっちゃう。」

「お前は…、もっと奥がいいんだろう？」

　そういうと、さらに強く腰を突き上げ、スピードも速める。ピンクの乳首は触ってほしいと誘っているようで、思わず手が伸びる。

　乱れた黒髪も艶かしい。その尖った先端を指先でこねる。

「そっ、そんなにしちゃっ…、だっ、だめっ…。」

「だめって顔じゃ…、ないっ…、なっ…。もっと…、激しく…、してっ…、て、顔…、だっ…。」

「うそっ…、そんな…、顔してなっ…いっ。」

　強がってはみたものの、本当は将兄の言うとおりだ。もっと激しく、もっと強く貫いてほしいと願っているのだから。

「あぁっ、あぁんっ、いいっ…。」

「んんっ？気持ち…、いいのっ…？」

　上位になっているせいで、みのりへの刺激は普段より強いものになる。

　ただでさえ経験の浅いみのりにとって、それは過ぎた快感だった。

「あっ、将兄っ、もうっ、いっ、ちゃうっ…。」

　みのりはまた達してしまった。

　内壁がヒクヒクと痙攣し、将貴のものを締め付ける。

　溢れる愛液をからませ、将貴は更に貫き続ける。

「あっ、あっ、将兄っ！あぁんっ、あんっ。」

　いってしまった余韻が身体をより敏感にして、いやらしい声が漏れてしまう。

　将貴はいよいよ自分も登りつめそうになり、みのりの中で一段と大きさを増すと、そのままはじけた。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、みのりっ、すきだよっ…。」

　体を起こしてキスをすると、つながったまま抱き合った。

　将貴の心臓の鼓動がみのりに伝わる。

　みのりは昨日までの悲しみがうそのように、幸せな気分に包まれていた。

「私も、好き。将兄。」

　そう言うとみのりからも口づける。



　また、二人の甘い時間が戻ってきた。ただし、夏休み中だけという期間限定のものではあるのだが。

　休み明けには実力テスト、次は中間テストと次々と試験が待ち構えている。

　受験という試練を前にしながら、同じ屋根の下で誘惑に負けずに過ごすのは相当な忍耐が必要となる。

　両親がいない昼間はつい、甘い時間が多くなる。

　将貴ほど成績がよくないみのりは、出来るだけ将貴のペースに乗らないように自分をコントロールしなければならなかった。