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兄と妹のイケナイ関係.03
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(人の気も知らないで、私が好きなのは将兄だけなのに。他の誰かとキスなんてする訳ないじゃん。将兄の鈍感!)
みのりはぶつぶつと文句を言いながら、
「ちゃんと教えてよね。私このままだと志望校ヤバイんだから。」
「教えてもらうんだから、エラそうに言うなよ。まあ、俺様の言うことをちゃんと聞いてれば、楽勝、楽勝!」
確かに将兄はいつも成績は上位でうらやましいくらいだけど、自分と頭の中が同じだと思わないでほしい。
それに、将兄に教えてもらいたいのはやっぱり下心があるからで、正直、余計に勉強に身が入らなくなる可能性の方が高い。
しかし、将兄と一緒にいられる誘惑に逆らえるほどみのりは我慢強くなく、ずるずるとこの状態が続くことが簡単に予想できる。
「さてと、じゃあ、仕切り直しということで、はじめようか。」
将兄はみのりの横で説明を始める。
同じ問題集を見てるのだから仕方無いんだけど、自然と距離が縮まり将兄の腕とみのりの腕が触れる。
将兄は気にならない様子で、説明を続けるが、みのりはそれどころではなかった。
止めようにも止まらない心臓のドキドキ。自然と頬が赤くなる。
「お~い、またボーっとしてる。」
心ここにあらずという雰囲気を感じたのか、
将兄はみのりの目の前に手をかざして上下に振る。
「あっ、あれっ、え~っと、ちょっと暑いかも。」
みのりは立ち上がって、エアコンをつける。
「そうか~?まだ朝だから涼しいけど。お前熱でもあるんじゃねえの。」
そう言ってみのりの額にさっと手を当てる。
(うっ、うわっ、やめて、触っちゃ駄目~。)
「熱は無いみたいだな。よしっ。今度こそ、ちゃんと聞けよ。」
将貴はそう言って続きを始めようとするのだが、どうもみのりは半分からかわれている事に気づいた。
(くそ~っ、将兄~、私の反応を見て楽しんでるな~。)
でも、それってどういうことだろう?みのりは頼りない頭で考えてみたけど、残念ながら答えは出なかった。
「ねえ、将兄、私、塾とか行った方がいいかな?」
本気で心配になってきたみのりが尋ねる。
「なんでそうなるの。俺がついてるって言ってるじゃん。」
そう言って、今度は肩に手を回してくる。
(だめ、だめだってば、助けて~。)
「あっ、あのね、将兄、あんまり近づいたり、触ったりしないで教えてもらいたいんだけど。」
困り果てたみのりが訴える。
「はぁ、なんで?兄妹だろ、別にいいじゃん。」
そんなせりふを自然に言ってしまう将兄が恐ろしく思えてきた。
(だめだ、考え方が違いすぎる。)
みのりはもう、ひたすら自分が我慢強くなるしかないんだと決心した。
「分かったよ~。教えてもらうんだから、文句は言わないよ~。」
半泣きになりそうなみのりを見て笑いを堪える兄に、当のみのりは全く気付いていなかった。
お許しが出たとばかりに、将兄の行動はより大胆になる。
将貴はスキンシップが好きな人なんだから仕方がないんだとみのりは必死で理解しようと努力した。
暑いからと、いつも家ではキャミソールにショートパンツという露出の多い格好ばかりしているみのりは今日もあいかわらずそんな格好で白い素肌を晒している。
みのりの腕と将兄の腕は密着したままで、説明に熱が入ると将兄の手はみのりの太腿をなではじめる。
「ひぅっ!」
みのりは小さく叫ぶが、拒絶はしない。
説明の間中その行為は続けられたが、みのりは触られている部分の感覚を遮断するテクニックを必死で試みていた。
そのおかげで、将兄がその後あろうことか柔らかなみのりのおしりを撫で回し始めても、ぐっとこらえて説明を聞くことに成功した。
1時間ほど経っただろうか、みのりが分からないと言っていた問題はほぼ説明が終わったので、今度は違う科目をやりたいというみのりの申し出で、一旦部屋に戻ることになった。
将貴は、かなり大胆な行動に出てみのりの反応を見ようと試みたのだが、意外にもほとんど拒んでくることはなかった。
正直、平手でもくらう覚悟だっただけに、嬉しい誤算だった。
しかし、一連の行為を平気そうに見せるのには苦労を要した。
彼もまた、長い間押さえていたみのりへの思いが爆発しそうで、正直、彼女に近づけば、その香りだけで鼓動は早まり、ももに触れた時には下半身が危ないことになっていて、隠すのに苦労したのだった。
みのりはぶつぶつと文句を言いながら、
「ちゃんと教えてよね。私このままだと志望校ヤバイんだから。」
「教えてもらうんだから、エラそうに言うなよ。まあ、俺様の言うことをちゃんと聞いてれば、楽勝、楽勝!」
確かに将兄はいつも成績は上位でうらやましいくらいだけど、自分と頭の中が同じだと思わないでほしい。
それに、将兄に教えてもらいたいのはやっぱり下心があるからで、正直、余計に勉強に身が入らなくなる可能性の方が高い。
しかし、将兄と一緒にいられる誘惑に逆らえるほどみのりは我慢強くなく、ずるずるとこの状態が続くことが簡単に予想できる。
「さてと、じゃあ、仕切り直しということで、はじめようか。」
将兄はみのりの横で説明を始める。
同じ問題集を見てるのだから仕方無いんだけど、自然と距離が縮まり将兄の腕とみのりの腕が触れる。
将兄は気にならない様子で、説明を続けるが、みのりはそれどころではなかった。
止めようにも止まらない心臓のドキドキ。自然と頬が赤くなる。
「お~い、またボーっとしてる。」
心ここにあらずという雰囲気を感じたのか、
将兄はみのりの目の前に手をかざして上下に振る。
「あっ、あれっ、え~っと、ちょっと暑いかも。」
みのりは立ち上がって、エアコンをつける。
「そうか~?まだ朝だから涼しいけど。お前熱でもあるんじゃねえの。」
そう言ってみのりの額にさっと手を当てる。
(うっ、うわっ、やめて、触っちゃ駄目~。)
「熱は無いみたいだな。よしっ。今度こそ、ちゃんと聞けよ。」
将貴はそう言って続きを始めようとするのだが、どうもみのりは半分からかわれている事に気づいた。
(くそ~っ、将兄~、私の反応を見て楽しんでるな~。)
でも、それってどういうことだろう?みのりは頼りない頭で考えてみたけど、残念ながら答えは出なかった。
「ねえ、将兄、私、塾とか行った方がいいかな?」
本気で心配になってきたみのりが尋ねる。
「なんでそうなるの。俺がついてるって言ってるじゃん。」
そう言って、今度は肩に手を回してくる。
(だめ、だめだってば、助けて~。)
「あっ、あのね、将兄、あんまり近づいたり、触ったりしないで教えてもらいたいんだけど。」
困り果てたみのりが訴える。
「はぁ、なんで?兄妹だろ、別にいいじゃん。」
そんなせりふを自然に言ってしまう将兄が恐ろしく思えてきた。
(だめだ、考え方が違いすぎる。)
みのりはもう、ひたすら自分が我慢強くなるしかないんだと決心した。
「分かったよ~。教えてもらうんだから、文句は言わないよ~。」
半泣きになりそうなみのりを見て笑いを堪える兄に、当のみのりは全く気付いていなかった。
お許しが出たとばかりに、将兄の行動はより大胆になる。
将貴はスキンシップが好きな人なんだから仕方がないんだとみのりは必死で理解しようと努力した。
暑いからと、いつも家ではキャミソールにショートパンツという露出の多い格好ばかりしているみのりは今日もあいかわらずそんな格好で白い素肌を晒している。
みのりの腕と将兄の腕は密着したままで、説明に熱が入ると将兄の手はみのりの太腿をなではじめる。
「ひぅっ!」
みのりは小さく叫ぶが、拒絶はしない。
説明の間中その行為は続けられたが、みのりは触られている部分の感覚を遮断するテクニックを必死で試みていた。
そのおかげで、将兄がその後あろうことか柔らかなみのりのおしりを撫で回し始めても、ぐっとこらえて説明を聞くことに成功した。
1時間ほど経っただろうか、みのりが分からないと言っていた問題はほぼ説明が終わったので、今度は違う科目をやりたいというみのりの申し出で、一旦部屋に戻ることになった。
将貴は、かなり大胆な行動に出てみのりの反応を見ようと試みたのだが、意外にもほとんど拒んでくることはなかった。
正直、平手でもくらう覚悟だっただけに、嬉しい誤算だった。
しかし、一連の行為を平気そうに見せるのには苦労を要した。
彼もまた、長い間押さえていたみのりへの思いが爆発しそうで、正直、彼女に近づけば、その香りだけで鼓動は早まり、ももに触れた時には下半身が危ないことになっていて、隠すのに苦労したのだった。
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