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それでも俺が好きだと言ってみろ.91

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「・・・あっ、・・・バカッ!お前がそんなこと言うから・・・、本当に・・・、あっ・・・、イクッ・・・」

 ブルブルっと身体を震わせて、桜庭は二度目の絶頂を迎えた。



「ああっ・・・、宗理さんの・・・、感じる!嬉しい!宗理さんが・・・、私の中に・・・」

 和香は枕に顔を埋めて幸せをかみしめた。



 そんな和香の背中に桜庭の身体が重なる。

 そのまま抱き合い、キスをした。

 興奮のあとの静寂が、お互いの頭を少しだけ冷やすと、急に恥ずかしさが襲ってくる。



「ねえ・・・、宗理さん。本当に私のこと好き?」

「二度と言わないってさっき言っただろ」

 そう言っている桜庭も落ち着かない様子で目を合わせようとしない。

 信じられないけど、本当らしい・・・。



「私は、宗理さんのことが好き。大好き・・・、死ぬほど好き」

「うるさい!もう分かったから、そう何度も言うな」

「いや!もっと言いたい。だって、ずっと言いたくても言えなかったんだもん。好き・・・、宗理さんが大好き」

 和香はあいかわらず目を逸らそうとする桜庭の頬を両手で捕まえた。

 そしてその目をじっと見つめては、愛の言葉を囁き続けた。



「や、やめろ!やめてくれ・・・、もう分かったから!」

「どうして?もっと言いたい。好き、宗理さん。好きだよ」

「お前が俺のこと好きなんて・・・、思ってもみなかったから・・・。だから、頭がパンクしそうなんだ。だから、もう言うな」

 桜庭は顔を真っ赤にしながら訴えた。



「だったらパンクすればいいじゃない?そしたら、宗理さんはどうなるの?パンクした宗理さんが見てみたい」

「お前は・・・、本当に・・・。こんな困った女だったのか?」

 桜庭は起き上がると和香のことを自分の膝の上にまたがらせた。



「私のことこんな風にしたのは宗理さんだよ?」

「そうだな・・・」

「そうだよ・・・」



「それでも俺が好きなのか?」

「好き、大好き」

 二人の唇が再び重なる。

 そのまま和香の身体が持ち上げられ、桜庭のそれを飲み込んだ腰が下から突き上げられる。



「んんっ!・・・んっ、・・・んんっ」

 何度交わっても、二人の熱は冷めるどころか、増々その熱さを増した。

「ああっ・・・、いいっ・・・」

 桜庭が思わず声を漏らした。

「はぁっ・・・、宗理さん・・・、宗理さん!」

 和香は桜庭の背中を掻き抱き、指で髪をぐしゃぐしゃにした。

「可愛い・・・、和香・・・」

 そんな言葉が桜庭の口から飛び出すことなど、どうやったら想像できただろう・・・。

「ああっ・・・、宗理さん・・・。嬉しい!」

 和香の身体はその言葉に素直に反応し、中にある桜庭のことを締め付けた。
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