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それでも俺が好きだと言ってみろ.61

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 目を閉じても、さっきまでの桜庭の欲情した顔が浮かんで、とても眠れそうにない。

 でも、明日は土曜日だ。

 眠れなくても別にかまわない。

 和香は目を閉じて、その脳裏に、思う存分桜庭の潤んだ瞳や上気した頬、乱れた髪、汗ばんだ白い肌にくっきりと立ち上がった乳首、そしてきれいなピンク色をしているくせに硬く反り返って蜜を滴らせている彼自身を映し出した。



「おい、あいかわらず役に立たない女だな」

 いつ眠りに就いたのか記憶が無いが、どうやら眠っていた様だ。

 桜庭とセックスをすると必ずこのパターンになってしまう。



「す、すみません」

 和香は慌ててベットから飛び起きた。

「早く飯を食え」

「・・・はい」

 桜庭は前回と同じく簡単な朝食を用意してくれていた。

「いただきます」



 和香はありがたくそれをいただいた。

 セックスの最中と違い、食事中の会話はない。

 それでも和香にとっては十分すぎる贅沢な時間だ。

 食事を終え、帰り支度をしようとする和香を桜庭が引き留めた。



「なっ・・・、何ですか・・・」

 セックス以外、自分に用などあるのだろうか・・・。

 しかし、その疑問はすぐに解決した。

 桜庭は和香の腕を掴むとさっきまで眠っていた寝室へと連れて行ったのだ。



「えっ・・・」

 また?と、思わず言いそうになった。

 だけど、驚いてみせたものの、正直一分一秒でも桜庭と一緒にいられるなら何の文句があるだろう。

 しかも、またセックスという濃厚な交わりが与えられるのだ。

 嫌がっている演技をしなければならないのが、もはや苦痛になるくらい、和香は桜庭のすべてを受け入れていた。



「脱がせてやる」

「えっ!」

 桜庭の手が和香のTシャツを剥ぎ取った。



「あっ・・・」

 ブラジャーを着けていない状態でいきなり着ているものを剥ぎ取られ、和香は思わず胸を隠した。



「何だよ、何かくしてるんだよ。どうせいつも見せてるだろうが」

「そ、そうですけど・・・」

 こんな風に予想していない状況だと、急に恥ずかしく感じるのだ。



「ハッ!まあいい・・・、そういうプレイも嫌いじゃない」

 そう言って、桜庭はハーフパンツとショーツも一気に脱がせた。

「あぁっ・・・」

 和香は前かがみになり、胸と大事な部分を手で隠した。



「おかしなやつ!いつも、脱げって言えば平気な顔して脱ぐくせに」

 桜庭はこの状況を随分楽しんでいるようで、薄っすら笑顔を浮かべている。



「ベッドに寝て、足を開け!」

「・・・はい」

「彼氏がいなくなったお前には、どうせやる相手なんかいないだろう。放っておいたらますます締まりがなくなる」
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