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ホストと女医は診察室で.41

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 慶子はビクビクっと体を震わせ登りつめた。

 嘘…。

 無理やりされたのに…。

 どうして…。

 私の体…いやらしい…。



 慶子は信じたくなかった。

 自分が望んでもいないのに、自分の体が勝手に反応して、ついにはイッてしまうなんて。

 だけど、それは疑いようのない事実なのだ。



 呆然とベッドに横たわる慶子の足に手をかけると、和希はすでに勃ち上がった自身をぐっと押し入れた。

「あ、いや、やめて!お願い和希さん!」

「それはないよ慶子さん。自分だけこんなに感じておいて、今さらダメなんて」

 本当なら、そんな理屈は通るはずがない。

 しかし、朦朧とした頭で考えることも出来ず、慶子は和希を受け入れた。



 ぐちゅぐちゅといやらしい音が耳を刺激する。

 信じたくない…。

 こんなセックス…。

 和希さん…、どうして…。

 慶子は泣きながら天井を眺めていた。

 早くこの時間が過ぎて欲しい…。



「慶子さん…、慶子さん…、僕は…好きだ。あなたが好きなんです。兄さんになんて渡さない…絶対に…」

 和希は快楽と苦悶の入り混じった表情で慶子のことを見つめた。

「聖夜さんは…関係ない…」

 慶子は自分の気持ちも定かではないのに、なぜか聖夜が自分のことを好きだと思っている和希の気持ちが分からなかった。



「嘘はやめてよ…。慶子さんはいつも僕と兄さんを間違えるんだ。そしてそのときは必ず兄さんの名前を呼ぶ。」

「そ、それはただ間違えただけで…。聖夜さんのことは何とも思ってないわ…」

「じゃあ、僕は慶子さんと寝たって兄さんに言っていいんだね?僕らは見合いもしてるんだし、兄さんはきっと僕たちが結婚するって誤解するよ。それでもいいの?」

 激しく腰を動かしながらも、和希の言葉は止まらなかった。



「そ、それは…」

 こんなセックスを今の二人がうまくいっている証拠として使われることはやっぱり間違っている。

「兄さんに思い知らせてやるんだ。慶子さんを絶対に渡さないって」

 どうしてそういう考えになるのだろう…。

 和希の挿入で身体を揺らしながら、慶子は空しくて悲しくて泣くことしかできなかった。



「兄さんが抱いた慶子さんを今こうして僕が抱いていると思うだけで、すごく興奮するよ。ねえ、僕のものになってよ、慶子さん」

 和希は一層激しく腰を動かすと慶子の中で達した。

「い、いやっ、和希さん…、中で出したら…妊娠しちゃう…」

 そう言ったときにはもう遅かった。

 慶子の中にドクドクと和希の精子が入ってきていた。



「嘘…、どうして避妊してくれなかったの…」

 気づかなかった自分も愚かだが、無理やりの行為を避妊もしないなんて、今日の和希は本当にどうかしているとしか思えない。

 それでもまだ和希は慶子の中から出ていこうとしなかった。

「和希さん!どうしちゃたの」

 慶子は和希の体を揺さぶった。
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