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初恋がこじれにこじれて困ってます.06
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「沙耶、沙耶。」
瞬ちゃんの声で沙耶は目を覚ます。自分はなぜ瞬ちゃんの部屋で眠っていたのだろう。
すっかり熟睡していた沙耶は、瞬時に状況を把握することができなかった。
「よく寝てたから、30分で起こすつもりが、結局2時間も寝かしちゃったよ。」
「えっ。」
沙耶はガバッっと起き上がり、机の上に置いてある勉強道具一式を見てやっと家庭教師の時間だったことに思い至る。
「ご、ゴメン、瞬ちゃん。すっかり寝過ごしちゃった。」
「一日くらいいいさ。でも、レッスンの方は一応しておこうか?よく寝たことだし。」
「あ、う、うん。」
レッスンには家庭教師以上に熱心な瞬ちゃんに、沙耶は少々気圧される。ソファに座ってまだ目が覚め切らない沙耶の横に瞬ちゃんは腰をおろした。瞬ちゃんは沙耶の髪にスッと指を入れると、耳朶に軽く舌を這わせる。
「ひっ!」
何度目かのこの行為にも、沙耶はまだ慣れることはできない。
そのまま首筋へと柔らかい唇が移動していく。
「ひぅっ!」
沙耶の口から出るのは、とても色っぽいとは言えない反応ばかりだ。甘い雰囲気もへったくれもない。しかし、次の瞬間、瞬ちゃんは沙耶が思ってもみない行動を起こした。瞬ちゃんの指が沙耶のシャツのボタンを外したのだ。
「えっ。」
驚く沙耶の反応など全く気にかけることなく、瞬ちゃんはプチッ、プチッとボタンを外し続ける。
「え、しゅっ、瞬ちゃん…。」
「大丈夫。安心して。」
(あ、安心って…。ボ、ボタン外されてるんですけど…。)
瞬ちゃんは首筋から胸元へと唇と移動させていく。
「あ、しゅっ、瞬ちゃん。ま、待って。」
沙耶の制止など全く無視して、瞬ちゃんはブラの上から沙耶の胸の膨らみを愛撫する。ブラの上からなのに、瞬ちゃんの与える刺激のせいで沙耶の小さな先端が硬くなっていくのが恥ずかしい。
「どう、感じる?」
ストレートに聞かれて、沙耶は恥ずかしさのあまり首を横に振ることしかできない。
「素直に感じて。そしたらもっと色っぽい声も自然に出せるようになるから。」
などと瞬ちゃんは恥ずかしげもなく言い放つ。確かに、直を落とすためのレッスンなのだけれど、中学生の沙耶にとっては恥ずかしすぎる行為の連続だ。沙耶の答えを待つことなく、瞬ちゃんは沙耶のブラをスルリとずらし、膨らみはじめたばかりの小さな胸をむき出しにする。
「やっ、瞬ちゃん…。」
どうしようもなく恥ずかしくて、沙耶は思わず両手で胸を隠した。
「こらっ、そんな態度じゃあ、色っぽさとは真逆だぞ。怖くないから、俺に任せとけば大丈夫だから。」
何が大丈夫なのか、もう沙耶には理解不能なのだが、カッコよくてモテモテの瞬ちゃんの言うことに逆らう理由などなかった。
「は、はい…。」
「とりあえず、ちゃんと目は開いてて。口は色っぽく半開きで。」
(その色っぽいっていうのが分からないんだけどなー。)
沙耶は、形だけでも言われた通りにしようと必死で目を開けて、口を少しだけ開いた。瞬ちゃんは沙耶の腕をほどき、胸を愛おしそうに眺めたあと、そっとその先端に触れる。
「あっ!」
いちいち反応していてはきりがないのに、すべてが初めてで、つい過剰に反応してしまう。撫でられ、つままれ、転がされ、沙耶のその小さな乳首はいつの間にか硬く尖っていった。すると、今度は、硬くなった先端を瞬ちゃんの舌がペロリと舐める。
「あぁっ!」
散々いじられたせいだろうか、自分でも想像していなかった甘い声が出てしまい、それはそれでめちゃくちゃ恥ずかしかった。そんな沙耶の反応に瞬ちゃんんは少しニヤリとする。舌で先端をいじりながら、唇で乳房を吸い上げる。
「あ、ああっ!」
その間も、瞬ちゃんの手は休むことなく沙耶の身体を優しく撫でる。沙耶は、いつの間にか瞬ちゃんが与えてくれる刺激に夢中になっていった。
(わ、わたし、どうしちゃったんだろう。何だか、体の芯があつい。)
意識が朦朧とする中、瞬ちゃんは胸の愛撫を終えたようで、沙耶の半開きの口に、くちづけをする。
「んっ…。」
まだくちづけにも慣れてはいない。割り込んできた舌に応じるのもぎこちない。しかし、胸を愛撫された後の口づけは何だかいつもと違う感じがする。いきおいそれは濃厚なものになった。いつもよりかなり長いキスになる。
ようやく二人の唇が離れたときには、唇が腫れぼったくなっているように感じた。それほど濃厚なキスだった。
瞬ちゃんは、沙耶の服の乱れを優しく直してくれる。
「沙耶…。」
そう言うと、瞬ちゃんは沙耶の髪を無言で撫でる。沙耶もそのまま瞬ちゃんに身を任せているのが心地よかった。
ただ、体の芯は火照ったままだ。そんなことは恥ずかしくて言えないのだけれと。
「さて、レッスンはここまで。一瞬で寝ちゃうくらい疲れてるんだから、今日は早く寝るんだぞ。」
「は、はい…。」
まだ身体に熱を帯びたままの沙耶は、あんなことの後でも普段と変わらない瞬ちゃんは大人だなー、などと変なところに感心しながら瞬ちゃんの部屋を後にした。そんな沙耶の後姿を瞬がどんな思いで見つめているかなんて想像もしないで…。
瞬ちゃんの声で沙耶は目を覚ます。自分はなぜ瞬ちゃんの部屋で眠っていたのだろう。
すっかり熟睡していた沙耶は、瞬時に状況を把握することができなかった。
「よく寝てたから、30分で起こすつもりが、結局2時間も寝かしちゃったよ。」
「えっ。」
沙耶はガバッっと起き上がり、机の上に置いてある勉強道具一式を見てやっと家庭教師の時間だったことに思い至る。
「ご、ゴメン、瞬ちゃん。すっかり寝過ごしちゃった。」
「一日くらいいいさ。でも、レッスンの方は一応しておこうか?よく寝たことだし。」
「あ、う、うん。」
レッスンには家庭教師以上に熱心な瞬ちゃんに、沙耶は少々気圧される。ソファに座ってまだ目が覚め切らない沙耶の横に瞬ちゃんは腰をおろした。瞬ちゃんは沙耶の髪にスッと指を入れると、耳朶に軽く舌を這わせる。
「ひっ!」
何度目かのこの行為にも、沙耶はまだ慣れることはできない。
そのまま首筋へと柔らかい唇が移動していく。
「ひぅっ!」
沙耶の口から出るのは、とても色っぽいとは言えない反応ばかりだ。甘い雰囲気もへったくれもない。しかし、次の瞬間、瞬ちゃんは沙耶が思ってもみない行動を起こした。瞬ちゃんの指が沙耶のシャツのボタンを外したのだ。
「えっ。」
驚く沙耶の反応など全く気にかけることなく、瞬ちゃんはプチッ、プチッとボタンを外し続ける。
「え、しゅっ、瞬ちゃん…。」
「大丈夫。安心して。」
(あ、安心って…。ボ、ボタン外されてるんですけど…。)
瞬ちゃんは首筋から胸元へと唇と移動させていく。
「あ、しゅっ、瞬ちゃん。ま、待って。」
沙耶の制止など全く無視して、瞬ちゃんはブラの上から沙耶の胸の膨らみを愛撫する。ブラの上からなのに、瞬ちゃんの与える刺激のせいで沙耶の小さな先端が硬くなっていくのが恥ずかしい。
「どう、感じる?」
ストレートに聞かれて、沙耶は恥ずかしさのあまり首を横に振ることしかできない。
「素直に感じて。そしたらもっと色っぽい声も自然に出せるようになるから。」
などと瞬ちゃんは恥ずかしげもなく言い放つ。確かに、直を落とすためのレッスンなのだけれど、中学生の沙耶にとっては恥ずかしすぎる行為の連続だ。沙耶の答えを待つことなく、瞬ちゃんは沙耶のブラをスルリとずらし、膨らみはじめたばかりの小さな胸をむき出しにする。
「やっ、瞬ちゃん…。」
どうしようもなく恥ずかしくて、沙耶は思わず両手で胸を隠した。
「こらっ、そんな態度じゃあ、色っぽさとは真逆だぞ。怖くないから、俺に任せとけば大丈夫だから。」
何が大丈夫なのか、もう沙耶には理解不能なのだが、カッコよくてモテモテの瞬ちゃんの言うことに逆らう理由などなかった。
「は、はい…。」
「とりあえず、ちゃんと目は開いてて。口は色っぽく半開きで。」
(その色っぽいっていうのが分からないんだけどなー。)
沙耶は、形だけでも言われた通りにしようと必死で目を開けて、口を少しだけ開いた。瞬ちゃんは沙耶の腕をほどき、胸を愛おしそうに眺めたあと、そっとその先端に触れる。
「あっ!」
いちいち反応していてはきりがないのに、すべてが初めてで、つい過剰に反応してしまう。撫でられ、つままれ、転がされ、沙耶のその小さな乳首はいつの間にか硬く尖っていった。すると、今度は、硬くなった先端を瞬ちゃんの舌がペロリと舐める。
「あぁっ!」
散々いじられたせいだろうか、自分でも想像していなかった甘い声が出てしまい、それはそれでめちゃくちゃ恥ずかしかった。そんな沙耶の反応に瞬ちゃんんは少しニヤリとする。舌で先端をいじりながら、唇で乳房を吸い上げる。
「あ、ああっ!」
その間も、瞬ちゃんの手は休むことなく沙耶の身体を優しく撫でる。沙耶は、いつの間にか瞬ちゃんが与えてくれる刺激に夢中になっていった。
(わ、わたし、どうしちゃったんだろう。何だか、体の芯があつい。)
意識が朦朧とする中、瞬ちゃんは胸の愛撫を終えたようで、沙耶の半開きの口に、くちづけをする。
「んっ…。」
まだくちづけにも慣れてはいない。割り込んできた舌に応じるのもぎこちない。しかし、胸を愛撫された後の口づけは何だかいつもと違う感じがする。いきおいそれは濃厚なものになった。いつもよりかなり長いキスになる。
ようやく二人の唇が離れたときには、唇が腫れぼったくなっているように感じた。それほど濃厚なキスだった。
瞬ちゃんは、沙耶の服の乱れを優しく直してくれる。
「沙耶…。」
そう言うと、瞬ちゃんは沙耶の髪を無言で撫でる。沙耶もそのまま瞬ちゃんに身を任せているのが心地よかった。
ただ、体の芯は火照ったままだ。そんなことは恥ずかしくて言えないのだけれと。
「さて、レッスンはここまで。一瞬で寝ちゃうくらい疲れてるんだから、今日は早く寝るんだぞ。」
「は、はい…。」
まだ身体に熱を帯びたままの沙耶は、あんなことの後でも普段と変わらない瞬ちゃんは大人だなー、などと変なところに感心しながら瞬ちゃんの部屋を後にした。そんな沙耶の後姿を瞬がどんな思いで見つめているかなんて想像もしないで…。
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