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なりゆきで、君の体を調教中.07
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それからしばらくの間、真の忙しい毎日の空いている時間は、全て昨日の出来事の解決方を考える事に費やされた。
優菜はなぜあんなにも、寂しがり屋なのだろうか?その理由が、問題の核心ではないかという気がしている。
そして、それは彼女の、あの敏感過ぎる皮膚感覚と関係している様な気がしてならない。
そうやって、考えに考えた挙句、真はある結論に達した。
優菜が寂しがり屋なのは、あの敏感過ぎる皮膚感覚のせいで他人との密な触れ合いが出来ないせいだからではないか?
だから、まず一番に取り組まなければならないのは、やはり、優菜の敏感過ぎる皮膚感覚を治していくことなのだ。
こうして、真はようやく導き出した結論を、より効率的に実施するために、優菜と今すぐ一緒に暮らす決心をした。
どうせ、卒業したら一緒に暮らすのだ。
しばらくの間、優菜は学校に行くにも、バイトに行くにも時間がかかることになるが、毎日必ず会える。
そして、治療も毎日行うことが出来るのだ。真は、そう決めると、早速優菜に連絡をした。
「優菜ちゃん、折り入って話があるんだけど、今大丈夫?」
「うん、平気。」
時間は深夜12時を回ったところだ。
「僕ね、あれから色々と考えたんだけど、優菜ちゃん、卒業までの間、今の僕のマンションで一緒に暮らさない?」
「え、ど、どうしてですか?卒業してからじゃないんですか?」
「う、うん。ずっとそのつもりだったんだけど、この間みたいな事がまた起こる可能性がゼロとは言えない。というか、むしろ、起こる可能性の方が高いと思うんだ。」
「う~…。そう言われると、自信ないです。」
「だからね、春から二人で住むための場所はじっくり探すとして、ちょっと狭いし学校からは遠いけれど、毎日学校が終わったら僕の家に来て欲しいんだ。それなら、寂しくないだろ?」
「そ、そうですけど…。先生にそんな迷惑かけるの申し訳ないです…。」
「う~ん、だけど、これはむしろ僕の希望なんだ。この間のことがあって以来、君の事が心配でしょうがなくって。どうせ春からは一緒に住むんだし、君には少し不便をかけちゃうけど、すぐに一緒に住んだ方が僕が安心できるんだ。勝手ばかり言ってごめん。」
「そ、そんな、あやまったりしないでください。全部、私がちゃんとしてないからいけないんですから…。」
「それでね、その君がどうしてそんなにも寂しがり屋なのかっていう事も、必死になってかんがえてみたんだ。それで…。」
「それで?」
「それで出した答えなんだけど…。」
「はい…。」
「優菜ちゃんは、他の人より敏感過ぎるってことは自覚があるよね。」
「はい。」
「その敏感過ぎる感覚のせいで、自分から人に触れることは出来るけど、人から触れてもらうことは出来ないよね。」
「は、はい…。」
「だからね、他の人が触れ合う事で解消している、不安や寂しさを君は全く解消することが出来ないんだ。だから、いつもいつも寂しくてしょうがないんだよ。これが僕の出した結論。どう思う?」
「…。やっぱり自分ではよく分かりません。人に触れられるってそんなに重要なことなんでしょうか。」
「重要だよ。赤ちゃんだって、抱っこされないと泣かなくなって、食欲も無くなって、中には死んでしまう場合もあるって聞いたことがあるよ。そのくらい、人は触れ合う事が大切なんだよ。」
「そ、そうなんですか。私、このままじゃダメなんですね。」
「それについてもね、考えたんだけど、僕と毎日一緒にいれば、その訓練も毎日出来る訳でしょ?だったら、今までよりも、回数がかなり増えると思うんだ。そうすれば、君の症状が良くなる可能性も高くなるんじゃないかと期待してるんだよ。」
「は、はあ…。」
優菜は真の説明を受けるものの、イマイチ実感が湧かない。
「それで、僕の言いたいことはこれだけだけど、優菜ちゃんはどうしたい?」
「う~ん。自分じゃ分からないけど、先生がそこまで考えてくれたんなら、私も頑張ってみようかなと思います。」
「え、じゃあ、僕んちに来てくれるの?」
「はい。」
「あ~、よかった~。これしか考えられなかったから、嫌って言われたら、また心配し続ける日々が続くのかと思って、どうしようかと気が気じゃなかったんだ。」
「そ、そんなに心配してくれてたんですか。先生、私なんかのために、ありがとうございます。」
「何言ってるの、まだ、何も解決してないんだから、お礼は早いよ。」
「それはそうなんですけど、こんな悩み誰にも話せないし、誰も分かってくれないから…。先生がいてくれるだけで、私、とても幸せです。」
「ははっ、何だか照れるな。まあ、じゃあそういうことで、明日はバイトが終わったら、お泊りセットを持って僕のところに来てね。必要なものは、僕の方で揃えてもいいし、君のところから持って来れるものがあったら、来るときに少しずつもってきてくれたらいい。」
「はい、そうします。先生、ありがとう。何だか今日は、よく眠れそうです。」
「そう言ってもらえると、僕も嬉しい。明日会えるのが楽しみだな。今日は遅いから、もう寝ようね。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
優菜はなぜあんなにも、寂しがり屋なのだろうか?その理由が、問題の核心ではないかという気がしている。
そして、それは彼女の、あの敏感過ぎる皮膚感覚と関係している様な気がしてならない。
そうやって、考えに考えた挙句、真はある結論に達した。
優菜が寂しがり屋なのは、あの敏感過ぎる皮膚感覚のせいで他人との密な触れ合いが出来ないせいだからではないか?
だから、まず一番に取り組まなければならないのは、やはり、優菜の敏感過ぎる皮膚感覚を治していくことなのだ。
こうして、真はようやく導き出した結論を、より効率的に実施するために、優菜と今すぐ一緒に暮らす決心をした。
どうせ、卒業したら一緒に暮らすのだ。
しばらくの間、優菜は学校に行くにも、バイトに行くにも時間がかかることになるが、毎日必ず会える。
そして、治療も毎日行うことが出来るのだ。真は、そう決めると、早速優菜に連絡をした。
「優菜ちゃん、折り入って話があるんだけど、今大丈夫?」
「うん、平気。」
時間は深夜12時を回ったところだ。
「僕ね、あれから色々と考えたんだけど、優菜ちゃん、卒業までの間、今の僕のマンションで一緒に暮らさない?」
「え、ど、どうしてですか?卒業してからじゃないんですか?」
「う、うん。ずっとそのつもりだったんだけど、この間みたいな事がまた起こる可能性がゼロとは言えない。というか、むしろ、起こる可能性の方が高いと思うんだ。」
「う~…。そう言われると、自信ないです。」
「だからね、春から二人で住むための場所はじっくり探すとして、ちょっと狭いし学校からは遠いけれど、毎日学校が終わったら僕の家に来て欲しいんだ。それなら、寂しくないだろ?」
「そ、そうですけど…。先生にそんな迷惑かけるの申し訳ないです…。」
「う~ん、だけど、これはむしろ僕の希望なんだ。この間のことがあって以来、君の事が心配でしょうがなくって。どうせ春からは一緒に住むんだし、君には少し不便をかけちゃうけど、すぐに一緒に住んだ方が僕が安心できるんだ。勝手ばかり言ってごめん。」
「そ、そんな、あやまったりしないでください。全部、私がちゃんとしてないからいけないんですから…。」
「それでね、その君がどうしてそんなにも寂しがり屋なのかっていう事も、必死になってかんがえてみたんだ。それで…。」
「それで?」
「それで出した答えなんだけど…。」
「はい…。」
「優菜ちゃんは、他の人より敏感過ぎるってことは自覚があるよね。」
「はい。」
「その敏感過ぎる感覚のせいで、自分から人に触れることは出来るけど、人から触れてもらうことは出来ないよね。」
「は、はい…。」
「だからね、他の人が触れ合う事で解消している、不安や寂しさを君は全く解消することが出来ないんだ。だから、いつもいつも寂しくてしょうがないんだよ。これが僕の出した結論。どう思う?」
「…。やっぱり自分ではよく分かりません。人に触れられるってそんなに重要なことなんでしょうか。」
「重要だよ。赤ちゃんだって、抱っこされないと泣かなくなって、食欲も無くなって、中には死んでしまう場合もあるって聞いたことがあるよ。そのくらい、人は触れ合う事が大切なんだよ。」
「そ、そうなんですか。私、このままじゃダメなんですね。」
「それについてもね、考えたんだけど、僕と毎日一緒にいれば、その訓練も毎日出来る訳でしょ?だったら、今までよりも、回数がかなり増えると思うんだ。そうすれば、君の症状が良くなる可能性も高くなるんじゃないかと期待してるんだよ。」
「は、はあ…。」
優菜は真の説明を受けるものの、イマイチ実感が湧かない。
「それで、僕の言いたいことはこれだけだけど、優菜ちゃんはどうしたい?」
「う~ん。自分じゃ分からないけど、先生がそこまで考えてくれたんなら、私も頑張ってみようかなと思います。」
「え、じゃあ、僕んちに来てくれるの?」
「はい。」
「あ~、よかった~。これしか考えられなかったから、嫌って言われたら、また心配し続ける日々が続くのかと思って、どうしようかと気が気じゃなかったんだ。」
「そ、そんなに心配してくれてたんですか。先生、私なんかのために、ありがとうございます。」
「何言ってるの、まだ、何も解決してないんだから、お礼は早いよ。」
「それはそうなんですけど、こんな悩み誰にも話せないし、誰も分かってくれないから…。先生がいてくれるだけで、私、とても幸せです。」
「ははっ、何だか照れるな。まあ、じゃあそういうことで、明日はバイトが終わったら、お泊りセットを持って僕のところに来てね。必要なものは、僕の方で揃えてもいいし、君のところから持って来れるものがあったら、来るときに少しずつもってきてくれたらいい。」
「はい、そうします。先生、ありがとう。何だか今日は、よく眠れそうです。」
「そう言ってもらえると、僕も嬉しい。明日会えるのが楽しみだな。今日は遅いから、もう寝ようね。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
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