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なりゆきで、君の体を調教中.02

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 教育実習は順調に進み、無事最終日を迎え、今日は先生方による送別会が近くの居酒屋で行われた。

 真はあまり酒が強い方ではない。

 しかし、以前から聞かされていたとおり先生という職業はかなりストレスが溜まるらしく、喫煙率と酒豪率が異常に高い。

 先生方に酒を注いでまわっているうちに、随分と飲まされてしまい、かなり酔っぱらってしまった。
 
 飲み会がお開きになり、ほかの実習生と分かれて駅へ向かう途中、例のメイドカフェの前にさしかかった。

 もう店は閉まっているのだが、酔っぱらっている真はそれに気づかず、扉をドンドンと叩き「ご主人様のお帰りだぞー、開けてくれー」などと大声で叫んでいた。

「先生、どうしたんですか?お店はもう終わってますよ。」

 中から着替えを済ませた優菜が出てきた。

「なにー?俺様が来てやったのに、中に入れないつもりかー?」

 真は更に大声で叫びながら暴れ出した。突然、真は頬に強烈な痛みを感じた。なんと、優菜が真の頬を思い切り張り倒したのだ。激しい痛みに真の酔いは一気に醒める。

「あ、あれ?ここは、どこだ?」

「先生、かなり酔っぱらってますね。私のアパートここからすぐですから、少し休んでいってください。」

「え、そ、そんな、いいよ。俺、ちゃんと帰れるから。」

「先生のくせに、こんなだらしない状態で歩き回らないでください。」

「す、すみません。」
 
 真は優菜にしかられながら、彼女について行った。案内されたのは、かなりひなびたアパートの一室だった。

「え、ここが君ん家?家族の人はいないの?」

「…。私、一人暮らしなんです。」

 何だか事情がありそうだが、あまりプライベートなことまで聞いては失礼だと思い、彼女の言葉を待った。

「お水飲んでください。」

「あ、ああ。ありがとう。」

「よかったら、家に泊まってもいいですよ。先生だから、何にも変な事しないでしょ?」

「あ、当たり前だ。でも、生徒のアパートに泊まるっていうのは、ちょっと…。」

 しかし、終電の時間はすでに過ぎている。タクシーで帰るには真の家は遠すぎる。真は優菜の言葉に甘えることにした。

 どうせ、実習は今日で終わったのだ。教師と教え子という関係はもう成立しない。いや、その前に何もしないし。

 メイドカフェで働いているだけあって、優菜の部屋は女の子らしいグッズで溢れている。

 風呂から上がって来た優菜はフリフリのネグリジェ姿で水を飲んでいる。

 それを真がどんな目で見ているのかなど考えてもいないだろう。
 
 真はこれまで優菜に対して特別な気持ちなど抱いたことは無かったのに、こんなシチュエーションになったせいだろうか、妙に意識してしまう。

 意識なんかしたら駄目だと思えば思うほど、余計に意識してしまう。

「お布団一組しかなくて…、狭くて申し訳ないんですけど。」

「え、ぼ、僕は、この辺で転がって寝るからいいよ。」

「だめです。風邪ひいたらどうするんですか。ほら、ダダこねないで。」

 意外に力が強い優菜にヒョロヒョロの真はズルズルと引っ張られて、布団に転がされてしまう。

「ほら、寝ますよ。」

 そう言うと、フワッと布団が掛けられ、優菜と一つの布団で寝ることになってしまった。

 これは夢だろうか…。真は下半身がやけにスース―するのを感じた。

 そして、柔らかな手で彼自身がゆっくりと扱かれている。

 あ、ああっ、き、気持ちいいい…。なんていい夢なんだ…。あ、もう、ああっ、い、イクッ…。

 彼は柔らかくてあたたかな手の中に全てを放った。しかし、余りの眠気で目を開けることが出来ない。

 真はそのまま、再び深い眠りに落ちて行った。
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