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君に溺れてしまうのは僕だから.78

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 くちゅっという音とともに武彦の指が伊織の中から引き抜かれた。

「今日の伊織は感じやすいな」

 それはおじさまがエロすぎるからです…。

 などと人のせいにばかりしているけれど、実際今日の自分の身体はいつもに増して感じやすい。

 それだけ武彦を欲していたのだと思う。



 武彦は服を脱ぐと、四つん這いの伊織に後ろから侵入した。

「あっ、はあっ…」

 今いったばかりで、中はまだヒクヒクしている。

「伊織の中、やけに締め付けてくるな」

 武彦は欲情をたたえた瞳で伊織のことを見つめた。

「そ、そんな…」

 し、しらない…。

 おじさまがあんなに激しくするから、すぐいっちゃって…、そしたらおじさまのがすごく欲しくなっちゃっただけで…。



 武彦はいつもよりキツイ伊織の中で与えられる強い刺激に参っていた。

 いつものように後ろから突きながら、伊織の乳房をいじった。

 すると中の締め付けがさらに強くなった。

「んっ、くっ…」

 しかし武彦は挿入のとき乳房に触れるのが好きだった。

 乳房に触れ、伊織の中が締まることで、伊織がいかに感じているのかが実感できる。

 そんなくせのせいで今日は本当にあっという間に達してしまいそうだ。



 伊織の中は激しく収縮をくりかえし、武彦をどんどん追い込んでいく。

「あ、おじさま…、そんなにしたら、もう…、おかしくなっちゃう…」

「おかしくなればいい…。んっ、ぁっ…」

 伊織の中で武彦のものがドクッと脈打って、絶頂を迎えた。

「参ったな…」

 武彦は伊織を後ろから抱きしめたままベッドに寝転がった。

「伊織…、可愛かったよ…」

 武彦は伊織の髪を優しく撫でてくれた。

 伊織はもうこのまま離れたくなかった。

 家にも帰りたくない。

 もうずっとこのまま抱き合っていたかった。

 そんな非現実的なことを考えてしまうほど今日のセックスは幸せに満ちていた。

 ちょっとした一言がどれだけお互いの気持ちを高めるのかを知って驚かされた。

 これまではタブーを犯しているという罪悪感、そして武彦から嫌われてしまうことへの恐怖感からほとんど話すことはなかったから。



「おじさまもステキでした」

 伊織は顔を赤らめながら言った。

「何だか照れるな…」

 武彦も少し赤くなる。

 おじさまが赤くなってる!
 
 か、可愛い!可愛すぎる!!

「おじさま、好きです…。あっ…、こ、これは私が勝手に片思いしてるだけですから気にしないでください」

 強がってそう言ったものの、本当は武彦の気持ちが聞いてみたい。
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