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君に溺れてしまうのは僕だから.44
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「ちょ、ちょっと…、坂口君…」
「あ、あれ、俺、ヤバッ、恥ずかしい…」
坂口は必死で涙を拭ったけれど、涙は後から後からあふれ出て一向に止まらない。
喜怒哀楽が激しいにも程があるが、それが坂口のいいところでもあるわけで…。
伊織はお情けでセックスをするなんて許されるのだろうかと自問自答した。
だけど、こんなところまでのこのこついて来ておいて、いざとなったらお預けなんて自分の方が酷いことをしているような気持ちになってくる。
伊織はだんだん許容範囲が広くなっているのが、果たしていいことなのかどうかも、もう分からないけれど、坂口をこんな目に合わせているのは自分のせいであることは確かなのだ。
伊織はこんなことは今日だけだと自分に言い聞かせた。
そしてやるなら本気で、とも思った。
「坂口君、セックスしてもいいよ」
「え、だって、さっき無理って…」
「坂口君は最初からそのつもりだったんでしょ?男の子が泊まりで誘ってるのに、私が鈍すぎたんだなって反省した」
「だけど、無理やりじゃ、やっぱ俺も嫌だよ」
「もう、ごちゃごちゃ言ってると、私の決意がゆらぐでしょ」
伊織は坂口をベッドに押し倒すと、激しく口づけた。
「んっ、んんっー!」
と同時に、勃ち上がったままの彼自身を激しく扱く。
「んんんっー!」
本気で拒絶しようとすれば出来る。
それをしないのは、やはり伊織が施すそれがあまりに気持ちいいからだ。
「んん、んんんっー!」
巧みな舌使い、そしていきり立った彼自身を扱く滑らかな指遣い。
たわわな胸の膨らみが坂口の筋肉質の胸板に押しつけられる感触、絡みついて上下する太ももの柔らかな感触。
それをしてくれているのが憧れの伊織という事実。
全てが坂口を簡単に登りつめさせる要素になって襲いかかる。
「あっ、もう…、だ、だめ…、い、いく…」
坂口はまたしても伊織の手の中に白濁を放ってしまった。
ハアハアと荒い息遣いをしているのは坂口だけだ。
3回もいったというのに、ビクビクと震えながらも、彼自身はまだ硬度を保ったままだ。
俺どうなってるの?
やばくない?
坂口は確かに気持ちイイけれど、だんだん複雑な気持ちになってきた。
「どうしたの?」
「なんか、俺ばっかしてもらってる」
そんなこと当たり前だ。
伊織は自分とは違って手慣れているのだから。
分かっているのに我慢できない。
「俺ばっか気持ちよくて、村井は気持ちよくないじゃん」
「…」
確かにその通りだけど、これ以上どうしろと言うのだろう。
「俺もしていい?」
伊織の脳裏に武彦のことがよぎる。
よぎるというより、武彦でいっぱいになる。
さっきはああ言ったけれど、武彦以外の男性を体内に受け入れることはやはり抵抗がある。
「あ、あれ、俺、ヤバッ、恥ずかしい…」
坂口は必死で涙を拭ったけれど、涙は後から後からあふれ出て一向に止まらない。
喜怒哀楽が激しいにも程があるが、それが坂口のいいところでもあるわけで…。
伊織はお情けでセックスをするなんて許されるのだろうかと自問自答した。
だけど、こんなところまでのこのこついて来ておいて、いざとなったらお預けなんて自分の方が酷いことをしているような気持ちになってくる。
伊織はだんだん許容範囲が広くなっているのが、果たしていいことなのかどうかも、もう分からないけれど、坂口をこんな目に合わせているのは自分のせいであることは確かなのだ。
伊織はこんなことは今日だけだと自分に言い聞かせた。
そしてやるなら本気で、とも思った。
「坂口君、セックスしてもいいよ」
「え、だって、さっき無理って…」
「坂口君は最初からそのつもりだったんでしょ?男の子が泊まりで誘ってるのに、私が鈍すぎたんだなって反省した」
「だけど、無理やりじゃ、やっぱ俺も嫌だよ」
「もう、ごちゃごちゃ言ってると、私の決意がゆらぐでしょ」
伊織は坂口をベッドに押し倒すと、激しく口づけた。
「んっ、んんっー!」
と同時に、勃ち上がったままの彼自身を激しく扱く。
「んんんっー!」
本気で拒絶しようとすれば出来る。
それをしないのは、やはり伊織が施すそれがあまりに気持ちいいからだ。
「んん、んんんっー!」
巧みな舌使い、そしていきり立った彼自身を扱く滑らかな指遣い。
たわわな胸の膨らみが坂口の筋肉質の胸板に押しつけられる感触、絡みついて上下する太ももの柔らかな感触。
それをしてくれているのが憧れの伊織という事実。
全てが坂口を簡単に登りつめさせる要素になって襲いかかる。
「あっ、もう…、だ、だめ…、い、いく…」
坂口はまたしても伊織の手の中に白濁を放ってしまった。
ハアハアと荒い息遣いをしているのは坂口だけだ。
3回もいったというのに、ビクビクと震えながらも、彼自身はまだ硬度を保ったままだ。
俺どうなってるの?
やばくない?
坂口は確かに気持ちイイけれど、だんだん複雑な気持ちになってきた。
「どうしたの?」
「なんか、俺ばっかしてもらってる」
そんなこと当たり前だ。
伊織は自分とは違って手慣れているのだから。
分かっているのに我慢できない。
「俺ばっか気持ちよくて、村井は気持ちよくないじゃん」
「…」
確かにその通りだけど、これ以上どうしろと言うのだろう。
「俺もしていい?」
伊織の脳裏に武彦のことがよぎる。
よぎるというより、武彦でいっぱいになる。
さっきはああ言ったけれど、武彦以外の男性を体内に受け入れることはやはり抵抗がある。
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