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旦那様、私をそんな目で見ないでください!25
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「パパ、おかえりなさい」
雛は嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねながら駆けてくると、響介に抱きついた。
「雛もおかえり」
響介はこうして普段通りに雛を迎え入れることができて、心からホッとしている。
「林間学校は楽しかったか?」
「うん、すっごく。でも、最初の日の夜はちょっと寂しくなって少し泣いちゃった」
「そうか」
響介は、雛の頭を優しく撫でた。
「でも、昨日は泣かなかったよ」
「そうか」
「もう、なんで、そうか、しか言わないの」
雛は口を尖らせている。
「パパも寂しかったから同じだ」
「パパも泣いたの?」
「う~ん、大人だから泣きはしなかったけどね」
「ふうん、大人は泣いちゃダメなの」
「そういう訳じゃないけど、やっぱり恥ずかしいかな」
「大人って可哀そうだね」
「ハハッ、そうだな。さあ、パパお腹ペコペコだ。夕ご飯食べよう」
「うん」
響介と静音は雛の林間学校の話を聞きながら、楽しい夕食の時間を過ごした。
雛はいつもより早くお風呂に入りベッドに入るとあっという間に眠ってしまった。楽しかった分、疲れも溜まっていたようだ。
また、二人っきりの時間がやって来た。だが、眠っているとはいえ、雛が家にいるということは常に頭の片隅に置いておかなければならない。
「コーヒー入れますね」
「ああ、頼むよ」
響介はいつもの様にリビングでスポーツ番組を見ていた。
静音はコーヒーを持って現れると、響介の横に腰をおろした。
えっと、どうすればいいのかな。
すでに身体を重ねてしまった二人の間には今までとは違った空気が流れているように感じられる。
「響介さん」
静音は響介の身体に自分の身体をピッタリとくっつけた。
わわっ、どうしよう。ここで、始まって、もし雛がトイレにでも起きてきたら…。
そんな響介の戸惑いに気づいたのか、静音はクスッと笑う。
「なんだか、私、いっつも響介さんのこと襲ってますね」
そうだね、とも言えず、響介は苦笑いをする。
静音が積極的にアプローチしてくるたびに響介は凛太朗の言葉を思い出してしまう。エロいなと。そして、それが本当にそうであるということを実感する。
「ねえ、響介さん。お風呂一緒に入りません?」
「え、ええっ!それはマズイんじゃないかな…」
「大丈夫ですよ。雛ちゃん疲れてぐっすり眠ってますし」
「そ、そうだけど」
「雛ちゃんが起きたらどうしようって、心配ですか?」
「あ、うん、まあ…」
「大丈夫です。雛ちゃんにはちゃんと話してありますから」
「えっ?な、何を話したんですか」
「私と響介さんは恋人同士になりましたって伝えました」
「・・・・雛は何て?」
響介は静音の行動の早さに驚かされる。しかし、それよりも雛の反応がどんなものだったかが非常に気になる。
「よかったって、そう言ってくれました」
「本当に?」
「はい。明日、雛ちゃんに聞いてみられたらどうですか?」
「そうだね。そうか…、雛がそんなことを…」
「だから、ね、お風呂、一緒に入りましょ」
「そ、それは、やっぱりまだ恥ずかしいよ」
「まだってことは、そのうちOKになるってことですか?」
「参ったな。そんなに積極的に来られると…。僕はそういうのに慣れてないんだ」
「響介さんって、見かけと違って可愛いんですね」
「可愛いって。そんなこと言うのは、静音さんと凛太朗くらいだな」
「あら、東さんは私の恋敵ですか?」
「いや、今は君の妹さんに夢中だから、そういう心配はないと思うよ」
「やだあ、冗談です」
「そ、そうか」
普段、凛太朗にからかわれている響介だが、今度は静音にまでからかわれる始末だ。どうも素の自分は間が抜けているらしい。
「もう、これ以上、私の気持ちをくすぐらないでください」
静音は見ているだけで大好きだった響介が、実はこんな可愛さも持ち合わせていたことを知って、胸がキュンキュンしすぎて死にそうなのだ。
「そ、そんなつもりはないんだが…、あっ…」
響介の唇は奪われていた。静音はもう我慢できなかったようだ。響介は息つぎも出来ない程の激しい口づけに、拒絶しようと思うのに身体が言うことをきかない。
「もう、やっぱり我慢できません」
静音は唇を離すと、響介の手を握ると、すごい力で自分の部屋に向かった。
そして、自分から服を脱いでしまう。
「し、静音さん」
響介は、嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちがせめぎ合って、自分から動くことができない。
「響介さん、来て」
静音に言われるがまま、響介はゆっくりと近づいた。
「可愛い」
静音はそう言うと、響介の来ているものを愛おしそうに脱がしていく。下着に手が伸びたとき、「あっ、それは」と思わず手で押さえたが、「ダメ」と優しく言われてしまい、そのまま従った。
そうして、二人は何も身につけないまま、静音のベッドで身体を重ねた。
静音はとても興奮しているようで、響介から静音に触れようとしても許してくれない。
静音はさっきはリビングだったため、音を気にする必要があったけれど、今はそんなことはおかまいなしといった様子で、いやらしく水音を立てながら濃厚なキスを繰り返す。
(ああっ、もう、なんてねちっこいキスなんだ。脳が溶けてしまいそうだよ、静音さん…)
「響介さん、好き。大好き」
静音は響介の耳元で囁くと、耳朶をペロリと舐めたり甘噛みをしてくる。
(そ、そんな声でささやかないで…)
静音はキスを繰り返す間、響介の足に自分の足をからませて上下に動かしていた。静音の腿が響介の大事な部分を時折かすめる。触れるようで触れないそのスリルがより興奮を誘う。
静音の愛撫は響介の想像を超えていた。全身をくまなく舐め回された経験などない響介は、自分の性感帯がこんなにもあるのかと確認させられたようなものだ。静音は体中を愛撫するのだが、肝心の触れて欲しい部分にはなかなか触れてこない。そこはもうすっかり勃ちあがり、先端からは滴がこぼれているというのに。
響介は、自分から求めるのは恥ずかしいけれど、もうこれ以上は我慢の限界だった。
「静音さん、あの、もう…」
苦しそうな表情でそう告げると、静音はすぐにその意図するところをくみ取ってくれたようだった。しかし、それでも静音は一向にそこに触れてはくれない。
「静音さん!僕、もう我慢が…」
「もう、仕方ないですね」
静音は微笑みながらも少し意地悪い表情でそう言うと、響介のそれをにぎると、ぴちゃぴちゃと音を立ててまるで猫のように舐め始めた。
「う、ああっ!」
全身の血液と神経がそこにだけ集中しているかと思うくらいに敏感になっていた。そのうえ、静音が舐めているその姿はとんでもなくいやらしい。女豹という言葉があるが、あれの顔だけ可愛いバージョンみたいな感じだ。ギャップがある分、余計に興奮してしまう。
舐めては咥えて強く吸われ、指では扱かれて、響介はあっけない程すぐに果ててしまった。
「ご、ごめん」
響介は静音の顔に飛び散った飛沫を、あわててティッシュで拭った。
一度達したはずなのに、響介のそれはまだ硬度を保ったままだ。
静音は隠すことができない響介の欲情を確認すると、胸からへその辺りまでを愛おしそうに撫でる。
「はぁっ…!」
そのの口から思いがけず甘い声が漏れると、響介は恥ずかしそうにうつむいた。
静音は仰向けの響介の身体にまたがると、そのうつむいた顔を口づけで上向きにした。
口づけながら静音は響介のそれをくわえこんで腰をおろす。
「んんっ!」
響介は重なった唇の隙間から声を漏らす。
静音はそのまま体を上下させた。
「ん、んんっ…!」
響介はいつの間にか静音の動きに合わせて自分からも腰を動かしていた。
舌から与えられる麻薬のような刺激と腰から与えられる直接的な刺激に、響介はさっき達したばかりだというのに、そう長くこらえられそうにないと悟る。
そんなペースでいってしまうのはまるで高校生の様で恥ずかしいのに、静音から与えられる快楽にいったいどう抗ったらいいのか響介には分からない。
静音は響介の髪に自分の指をすき入れては、描き抱いた。
ただでさえ朦朧としている頭をぐちゃぐちゃにかき回され、もう考えることもままならない。
響介は静音に与えられる快楽に溺れた。
「あっ、ああっ!しずね、さん…」
たまらず声をあげた響介を静音は幸福そうな表情で見つめると、上体を逸らしながらより激しく腰を動かした。
下から見上げる形になった響介は、静音のいやらしく濡れた唇、腰の動きに合わせて揺れ動く美しい乳房と乱れた髪を、薄っすらと開けた瞼の間から見つめた。
(も、もうダメ…)
響介のそれは一層容量を増すと二度目の絶頂を迎えた。
雛は嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねながら駆けてくると、響介に抱きついた。
「雛もおかえり」
響介はこうして普段通りに雛を迎え入れることができて、心からホッとしている。
「林間学校は楽しかったか?」
「うん、すっごく。でも、最初の日の夜はちょっと寂しくなって少し泣いちゃった」
「そうか」
響介は、雛の頭を優しく撫でた。
「でも、昨日は泣かなかったよ」
「そうか」
「もう、なんで、そうか、しか言わないの」
雛は口を尖らせている。
「パパも寂しかったから同じだ」
「パパも泣いたの?」
「う~ん、大人だから泣きはしなかったけどね」
「ふうん、大人は泣いちゃダメなの」
「そういう訳じゃないけど、やっぱり恥ずかしいかな」
「大人って可哀そうだね」
「ハハッ、そうだな。さあ、パパお腹ペコペコだ。夕ご飯食べよう」
「うん」
響介と静音は雛の林間学校の話を聞きながら、楽しい夕食の時間を過ごした。
雛はいつもより早くお風呂に入りベッドに入るとあっという間に眠ってしまった。楽しかった分、疲れも溜まっていたようだ。
また、二人っきりの時間がやって来た。だが、眠っているとはいえ、雛が家にいるということは常に頭の片隅に置いておかなければならない。
「コーヒー入れますね」
「ああ、頼むよ」
響介はいつもの様にリビングでスポーツ番組を見ていた。
静音はコーヒーを持って現れると、響介の横に腰をおろした。
えっと、どうすればいいのかな。
すでに身体を重ねてしまった二人の間には今までとは違った空気が流れているように感じられる。
「響介さん」
静音は響介の身体に自分の身体をピッタリとくっつけた。
わわっ、どうしよう。ここで、始まって、もし雛がトイレにでも起きてきたら…。
そんな響介の戸惑いに気づいたのか、静音はクスッと笑う。
「なんだか、私、いっつも響介さんのこと襲ってますね」
そうだね、とも言えず、響介は苦笑いをする。
静音が積極的にアプローチしてくるたびに響介は凛太朗の言葉を思い出してしまう。エロいなと。そして、それが本当にそうであるということを実感する。
「ねえ、響介さん。お風呂一緒に入りません?」
「え、ええっ!それはマズイんじゃないかな…」
「大丈夫ですよ。雛ちゃん疲れてぐっすり眠ってますし」
「そ、そうだけど」
「雛ちゃんが起きたらどうしようって、心配ですか?」
「あ、うん、まあ…」
「大丈夫です。雛ちゃんにはちゃんと話してありますから」
「えっ?な、何を話したんですか」
「私と響介さんは恋人同士になりましたって伝えました」
「・・・・雛は何て?」
響介は静音の行動の早さに驚かされる。しかし、それよりも雛の反応がどんなものだったかが非常に気になる。
「よかったって、そう言ってくれました」
「本当に?」
「はい。明日、雛ちゃんに聞いてみられたらどうですか?」
「そうだね。そうか…、雛がそんなことを…」
「だから、ね、お風呂、一緒に入りましょ」
「そ、それは、やっぱりまだ恥ずかしいよ」
「まだってことは、そのうちOKになるってことですか?」
「参ったな。そんなに積極的に来られると…。僕はそういうのに慣れてないんだ」
「響介さんって、見かけと違って可愛いんですね」
「可愛いって。そんなこと言うのは、静音さんと凛太朗くらいだな」
「あら、東さんは私の恋敵ですか?」
「いや、今は君の妹さんに夢中だから、そういう心配はないと思うよ」
「やだあ、冗談です」
「そ、そうか」
普段、凛太朗にからかわれている響介だが、今度は静音にまでからかわれる始末だ。どうも素の自分は間が抜けているらしい。
「もう、これ以上、私の気持ちをくすぐらないでください」
静音は見ているだけで大好きだった響介が、実はこんな可愛さも持ち合わせていたことを知って、胸がキュンキュンしすぎて死にそうなのだ。
「そ、そんなつもりはないんだが…、あっ…」
響介の唇は奪われていた。静音はもう我慢できなかったようだ。響介は息つぎも出来ない程の激しい口づけに、拒絶しようと思うのに身体が言うことをきかない。
「もう、やっぱり我慢できません」
静音は唇を離すと、響介の手を握ると、すごい力で自分の部屋に向かった。
そして、自分から服を脱いでしまう。
「し、静音さん」
響介は、嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちがせめぎ合って、自分から動くことができない。
「響介さん、来て」
静音に言われるがまま、響介はゆっくりと近づいた。
「可愛い」
静音はそう言うと、響介の来ているものを愛おしそうに脱がしていく。下着に手が伸びたとき、「あっ、それは」と思わず手で押さえたが、「ダメ」と優しく言われてしまい、そのまま従った。
そうして、二人は何も身につけないまま、静音のベッドで身体を重ねた。
静音はとても興奮しているようで、響介から静音に触れようとしても許してくれない。
静音はさっきはリビングだったため、音を気にする必要があったけれど、今はそんなことはおかまいなしといった様子で、いやらしく水音を立てながら濃厚なキスを繰り返す。
(ああっ、もう、なんてねちっこいキスなんだ。脳が溶けてしまいそうだよ、静音さん…)
「響介さん、好き。大好き」
静音は響介の耳元で囁くと、耳朶をペロリと舐めたり甘噛みをしてくる。
(そ、そんな声でささやかないで…)
静音はキスを繰り返す間、響介の足に自分の足をからませて上下に動かしていた。静音の腿が響介の大事な部分を時折かすめる。触れるようで触れないそのスリルがより興奮を誘う。
静音の愛撫は響介の想像を超えていた。全身をくまなく舐め回された経験などない響介は、自分の性感帯がこんなにもあるのかと確認させられたようなものだ。静音は体中を愛撫するのだが、肝心の触れて欲しい部分にはなかなか触れてこない。そこはもうすっかり勃ちあがり、先端からは滴がこぼれているというのに。
響介は、自分から求めるのは恥ずかしいけれど、もうこれ以上は我慢の限界だった。
「静音さん、あの、もう…」
苦しそうな表情でそう告げると、静音はすぐにその意図するところをくみ取ってくれたようだった。しかし、それでも静音は一向にそこに触れてはくれない。
「静音さん!僕、もう我慢が…」
「もう、仕方ないですね」
静音は微笑みながらも少し意地悪い表情でそう言うと、響介のそれをにぎると、ぴちゃぴちゃと音を立ててまるで猫のように舐め始めた。
「う、ああっ!」
全身の血液と神経がそこにだけ集中しているかと思うくらいに敏感になっていた。そのうえ、静音が舐めているその姿はとんでもなくいやらしい。女豹という言葉があるが、あれの顔だけ可愛いバージョンみたいな感じだ。ギャップがある分、余計に興奮してしまう。
舐めては咥えて強く吸われ、指では扱かれて、響介はあっけない程すぐに果ててしまった。
「ご、ごめん」
響介は静音の顔に飛び散った飛沫を、あわててティッシュで拭った。
一度達したはずなのに、響介のそれはまだ硬度を保ったままだ。
静音は隠すことができない響介の欲情を確認すると、胸からへその辺りまでを愛おしそうに撫でる。
「はぁっ…!」
そのの口から思いがけず甘い声が漏れると、響介は恥ずかしそうにうつむいた。
静音は仰向けの響介の身体にまたがると、そのうつむいた顔を口づけで上向きにした。
口づけながら静音は響介のそれをくわえこんで腰をおろす。
「んんっ!」
響介は重なった唇の隙間から声を漏らす。
静音はそのまま体を上下させた。
「ん、んんっ…!」
響介はいつの間にか静音の動きに合わせて自分からも腰を動かしていた。
舌から与えられる麻薬のような刺激と腰から与えられる直接的な刺激に、響介はさっき達したばかりだというのに、そう長くこらえられそうにないと悟る。
そんなペースでいってしまうのはまるで高校生の様で恥ずかしいのに、静音から与えられる快楽にいったいどう抗ったらいいのか響介には分からない。
静音は響介の髪に自分の指をすき入れては、描き抱いた。
ただでさえ朦朧としている頭をぐちゃぐちゃにかき回され、もう考えることもままならない。
響介は静音に与えられる快楽に溺れた。
「あっ、ああっ!しずね、さん…」
たまらず声をあげた響介を静音は幸福そうな表情で見つめると、上体を逸らしながらより激しく腰を動かした。
下から見上げる形になった響介は、静音のいやらしく濡れた唇、腰の動きに合わせて揺れ動く美しい乳房と乱れた髪を、薄っすらと開けた瞼の間から見つめた。
(も、もうダメ…)
響介のそれは一層容量を増すと二度目の絶頂を迎えた。
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