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エロ.53
しおりを挟む「嬉しい!俺も大好き!!」
ベッドの中で美世に抱きしめ、その気持ちよい肌を思う存分堪能した。
「駄目、離れられなくなる・・・」
「美世さんがそんなこと言うなんて・・・信じられない」
「言わなかっただけで、いつも思ってたよ?」
「じゃあ俺と一緒だ」
「嬉しい・・・」
「俺も・・・」
また抱き合ってキスをした。
求める気持ちが止まらない。
「買い出し行かなくて大丈夫?」
離れがたい気持ちはあれど、美世は今日も仕事があるのだ。
高広は美世が自分の店を大切に思っていることも知っている。
「そうね、そろそろ出かけなきゃね」
そう言ってから、美世はまた高広にキスをした。
「駄目だって、美世さん。俺、また襲っちゃうよ?」
「襲って・・・」
「わぁ~、やめてくれ~!そういうの反則!!」
高広は頭から布団をかぶった。
美世は笑いながらベッドを出ると、シャワーを浴びて身支度を整えた。
「ご飯つくっておくから、高広君はゆっくりしていって」
美世はテーブルの上に合鍵を置いた。
「今日もお店行っていい?」
「もちろん」
「夜も来ていい?」
「うん・・・」
美世の頬が少し赤くなる。
「あ~、もう!!美世さん早く仕事行って」
「何でよ」
「俺の理性がもう持たないから」
「理性なんて壊れちゃえばいい」
そう言うと美世はまた高広にキスをした。
美世から舌をからめられて、高広は悪魔のささやきに溺れてしまいそうになる。
「駄目だろ、俺、ちゃんと夜まで我慢するから、美世さんも我慢して仕事行くの!」
「はぁ~い」
すっかり素直になった美世は意外と高広よりも情熱的なのかもしれない。
美世が出ていった部屋で高広はもう一度ベッドに身体を横たえた。
そして心ゆくまで美世の香りを堪能するのだった。
昼近くに自宅に帰った。
朝帰りを通り越して昼の帰宅だというのに、両親からは何の連絡もなかった。
そんな高広のことをひよりは冷ややかな眼差しで見つめている。
美世との甘い一夜を思い出しながら、リビングでダラダラしていると『いつものファミレスでこれから会えないか?』と元貴から連絡が入った。
さっきまで美世とあんなことをしていた手前、元貴に会うのは気恥しいが、二人の仲を修復してくれたのは誰でもない、元貴なのだ。
『すぐ行く』と返して、高広は家を出た。
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