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エロ.51
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「ねえ、好きって言ってよ?」
「言わない」
「言って?」
「言わないって言ってるでしょ」
「好きだよ、美世さん。すっごく好き」
「・・・」
「好きだ、好きだよ・・・」
「好きじゃない、高広君のことなんて、好きじゃない」
美世は高広の腕の中でもがいた。
「でも俺は好きだよ」
「わ、私なんかのこと本気で好きになるはずない」
「分かった。じゃあ俺も服部さんに会ってくるよ」
「やめて!もう、これ以上服部さんに迷惑かけられない」
「それはどういう意味?」
高広は美世の身体を解放すると、その手を握って話の先を促した。
「高広君に告白したとき、私何も考えてなかったの。自分の立場も年のことも。そのくらい自分の気持ちが抑えきれなかった。だけど、つきあっていくうちに高広君がOKしたのはやっぱりただの興味本位だったんじゃないかって思い始めた。だって、高広君の周りには私なんかよりうんと若くてキラキラ輝いてる女の子がいっぱいいる。だから、私は年上っていう意味で高校生の男の子にしてみたら、性の対象としては興味があったのかなって。きっとそのくらいの気持ちでつきあうことをOKしてくれたんだろうなって。だけど、私の方はいい年してバカみたいなんだけど、高広君にどんどん本気になって、高広君を誰にもとられたくないなんて思うようになって。だから、高広君のことは諦めないといけないんだって決めたの。でも、元貴のこともあるから受験が終わるまでは別れを切り出せない。それでも、高広君が毎日のように家にやってきて、私のことを求めてくれることが、やっぱり私は嬉しくて、つい自分のいい様に考えてしまうこともあった。だけど、性欲のはけ口として便利な女だっていう可能性がいつも私を苦しめた。だからやっぱり高広君とは別れないといけないって。それで、服部さんにお願いして不倫相手のふりをしてもらったの。本命が別にいて、しかもそれが不倫だなんて知ったら、高校生の高広君はきっと面倒に巻き込まれたくなくて自然と私から離れていくだろうと思ったから」
美世が服部と繰り広げた不可解な行動の全貌が明らかにされた。
「美世さん本当に馬鹿だね」
「失礼ね、どうせ高広君みたいに頭よくないわよ」
「そういう意味じゃないって分かってるでしょ?」
「し、知らない・・・」
高広はもう一度美世のことを抱き寄せるとキスをした。
「俺の事すごく好きなんだよね?」
「もういいでしょその話は。オバサンのくせに未練がましくてもう最悪でしょ」
「ううん、すっごく嬉しい」
「何言ってんの」
「だって、俺のことが好きすぎて誰にもとられたくないって思ってくれたんでしょ?俺も同じだよ。服部さんにはまんまと騙されちゃったけど、絶対美世さんを渡さないって思ってたもん」
「・・・」
「じゃなきゃ寒い中、真夜中にアパートの近くで美世さんの帰りを待ってたりしないよ。それにどっちが大事かって決めるのは難しいけど、元貴っていう親友を失うかもしれないっていうリスクがあってもやっぱり美世さんを選んだ。そのくらい好きなんだよ」
「高広君・・・」
「もう、我慢できない・・・していい?美世さん」
「え、ダメだよ、ここお店だよ?何言ってんの?」
「すぐ終わるから」
高広はずっと我慢を強いられていたその欲求をこらえることなど不可能だった。
美世の気持ちが分かった今はなおさらだ。
「言わない」
「言って?」
「言わないって言ってるでしょ」
「好きだよ、美世さん。すっごく好き」
「・・・」
「好きだ、好きだよ・・・」
「好きじゃない、高広君のことなんて、好きじゃない」
美世は高広の腕の中でもがいた。
「でも俺は好きだよ」
「わ、私なんかのこと本気で好きになるはずない」
「分かった。じゃあ俺も服部さんに会ってくるよ」
「やめて!もう、これ以上服部さんに迷惑かけられない」
「それはどういう意味?」
高広は美世の身体を解放すると、その手を握って話の先を促した。
「高広君に告白したとき、私何も考えてなかったの。自分の立場も年のことも。そのくらい自分の気持ちが抑えきれなかった。だけど、つきあっていくうちに高広君がOKしたのはやっぱりただの興味本位だったんじゃないかって思い始めた。だって、高広君の周りには私なんかよりうんと若くてキラキラ輝いてる女の子がいっぱいいる。だから、私は年上っていう意味で高校生の男の子にしてみたら、性の対象としては興味があったのかなって。きっとそのくらいの気持ちでつきあうことをOKしてくれたんだろうなって。だけど、私の方はいい年してバカみたいなんだけど、高広君にどんどん本気になって、高広君を誰にもとられたくないなんて思うようになって。だから、高広君のことは諦めないといけないんだって決めたの。でも、元貴のこともあるから受験が終わるまでは別れを切り出せない。それでも、高広君が毎日のように家にやってきて、私のことを求めてくれることが、やっぱり私は嬉しくて、つい自分のいい様に考えてしまうこともあった。だけど、性欲のはけ口として便利な女だっていう可能性がいつも私を苦しめた。だからやっぱり高広君とは別れないといけないって。それで、服部さんにお願いして不倫相手のふりをしてもらったの。本命が別にいて、しかもそれが不倫だなんて知ったら、高校生の高広君はきっと面倒に巻き込まれたくなくて自然と私から離れていくだろうと思ったから」
美世が服部と繰り広げた不可解な行動の全貌が明らかにされた。
「美世さん本当に馬鹿だね」
「失礼ね、どうせ高広君みたいに頭よくないわよ」
「そういう意味じゃないって分かってるでしょ?」
「し、知らない・・・」
高広はもう一度美世のことを抱き寄せるとキスをした。
「俺の事すごく好きなんだよね?」
「もういいでしょその話は。オバサンのくせに未練がましくてもう最悪でしょ」
「ううん、すっごく嬉しい」
「何言ってんの」
「だって、俺のことが好きすぎて誰にもとられたくないって思ってくれたんでしょ?俺も同じだよ。服部さんにはまんまと騙されちゃったけど、絶対美世さんを渡さないって思ってたもん」
「・・・」
「じゃなきゃ寒い中、真夜中にアパートの近くで美世さんの帰りを待ってたりしないよ。それにどっちが大事かって決めるのは難しいけど、元貴っていう親友を失うかもしれないっていうリスクがあってもやっぱり美世さんを選んだ。そのくらい好きなんだよ」
「高広君・・・」
「もう、我慢できない・・・していい?美世さん」
「え、ダメだよ、ここお店だよ?何言ってんの?」
「すぐ終わるから」
高広はずっと我慢を強いられていたその欲求をこらえることなど不可能だった。
美世の気持ちが分かった今はなおさらだ。
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