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エロ.31
しおりを挟む「寒いから、早く入ろ」
美世に言われ、激しい羞恥に見舞われながら風呂に入った。
二人では狭い浴槽にぴったりと身体を密着させた。
「あ、あの・・・」
「分かってるけど、風邪ひくといけないから、温まってからね」
「・・・うん」
美世の身体を抱くような格好で湯船に入った高広は、寒さなんて感じている余裕はなかった。
とにかく身体が熱くて、その熱を今すぐ美世の中に放ちたくてしょうがなかった。
後ろから抱きしめて、首筋にキスをした。
「もう、我慢できない」
高広が言うと、美世は黙って立ち上がった。
「髪、乾かしてからね」
「分かった」
高広はせっついた恥ずかしさを気にする余裕もなく美世の身体をバスタオルで拭いて、髪をドライヤーで乾かした。
美世は高広にされるがままで、それがまた高広の気持ちを高揚させた。
美世のために寝室の暖房をつけた。
高広は熱に浮かされて暑くて仕方ないのだけれど、美世は普通に寒いのだろうから。
ここしばらく美世に触れていなかったこと、そして服部のこと、言葉に出来ない思いを全て、美世にぶつけた。
セックスでそんなものが解決できるはずもないのに、だけど高広がすがれるのはこれしかないのだ。
お湯につかった美世の肌はもっちりと手に吸い付いて、高広を興奮させた。
柔らかくなった乳房の先端をしつこいほどに舐めしゃぶった。
そして、足を押し広げ、美世の大切な部分を思う様愛撫した。
美世のことをイカせようと思ったのに、あっという間に自身がはち切れそうになり、あわてて挿入したけれど、案の定すぐに達してしまった。
「もう一回してもいい?」
もう今日はめちゃくちゃだ。
だけど、美世は「いいよ」と言った。
「上に乗ってくれる?」
「うん」
美世は高広にまたがると、騎乗位で体を揺らした。
白い乳房が揺れるのを黙って見ていられなくて、手が伸びた。
先端をキュッとつまむと、美世が少しだけ眉間にしわを寄せた。
ああ、たまらない・・・。
くびれたウエストから腰のラインを両手で撫でた。
我慢できなくて下からも突き上げた。
激しい挿入の音が静かな部屋にこだまする。
美世の呼吸も少し乱れてきた。
好きだ、好きだよ・・・。
高広は心の中でつぶやいた。
今の状況でそれを口にしたら、美世が何と言うか聞くのが怖い。
ほどなく高広は再び達した。
「無茶してごめん」
「今日は謝ってばかりだね。お年玉なんだから気にしなくていいよ」
「そっか、そうだね」
美世がそう言ってくれて少し気が楽になったのと同時に、やっぱり子ども扱いされてるんだと落ち込んだ。
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