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エロ.08
しおりを挟む「お待たせ・・・」
セックスをすることが分かっているからなのか、普段からそうなのかは分からないけれど、美世はバスタオルを巻いただけで高広の前にやってきた。
「ベッド行こ」
高広は美世の手を引いて寝室に向かった。
美世をベッドに寝かすと、自分も裸になり美世の上に覆いかぶさった。
高広はキスをしたかったけれど、代わりに乳房に吸い付いた。
キスは相手の感情がストレートに伝わる。
自分はすっかり興奮していても、美世はそうでないことが一瞬で分かる。
それが怖かった。
だから他の場所を愛撫して、美世が少しでも興奮してきたらようやくキスができる。
そんな時は高広が舌で追いかけてもそれなりに応じてくれる。
しかし高広にはもうそんなに余裕が無い。
美世の秘部に移動すると、挿入に無理がないよう愛撫した。
「入れていい?」
「・・・うん」
まだ美世のことをイかせてやれてないが、もう限界だ。
高広は自分の欲望のままに美世のことを貫いた。
自分の息遣いと繋がった部分からの卑猥な音だけが部屋にこだまする。
美世は相変わらずあまり反応を示さない。
自分のように手練れでもない高校生が相手ではそうなるのも仕方ない。
ただ、自分だけが死ぬほど感じて、あっという間に達してしまうのが恥ずかしい。
裸になった美世を抱けることは、たとえそれが毎日のことであっても、高広にしてみれば血管が何本かブチ切れるほどの興奮をもたらしてくれる。
出来るだけポーカーフェイスでいたいと思っても、達する速度までは調節できない。
もちろんそれは恥ずかしいけれど、それよりも美世を抱ける嬉しさの方が勝っていて、とても我慢などできはしない。
「もう一回・・・」
「いいよ」
決して乱暴なことはしない高広に、美世はされるがままだ。
「バックでしたい」
「・・・うん」
美世は惜しげもなく白い尻を突き出した。
高広はゴクリと唾を飲み込むと、再び自身を挿入した。
「海、行くの?」
セックスのあと、服を着ながら高広は美世に尋ねた。
「元貴がよろこぶでしょ」
「そうだね」
美世は本当に弟思いのいい姉だ。
だけど、美世だってもう少し自分の人生を楽しんだらいいのにと思う。
美世があまりに自分のすべてを元貴に捧げているように見えるから。
「じゃあ帰るわ」
「気をつけて」
その言葉が本心なのか、いつも小さな引っ掛かりを覚えながら美世の部屋をあとにする。
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