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もう君を絶対に離さない.72
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守の顔が近づいてきて、唇が重なった。
初めてする守とのちゃんとしたキス・・・。
軽く重なっていた唇をこじ開ける様に、守の舌が瑠璃子の口内に入ってきた。
「ん・・・ふっ・・・」
守の舌はいつもの友人であるときのイメージとは違って、しっかりと色気を帯びた動きで瑠璃子の口内を蹂躙した。
ま、守・・・、キス上手い・・・。
守の女性関係なんて考えたことがなかったけれど、この容姿で、マメとくれば相手には事欠かなかっただろう。
予想以上に経験豊富な匂いを感じ、瑠璃子の体はゾクゾクした。
と、守の方から唇を離した。
「今日はここまで・・・」
「・・・なんかめちゃくちゃ恥ずかしい」
瑠璃子は今までの友人という関係から、一転して恋人という関係になったことが予想していた以上に恥ずかしくてたまらなかった。
「その反応、反則・・・。でも、今日はこれで帰るよ。また連絡するね」
今度は軽く重ねるだけのキスをして、守は帰っていった。
何度夢に見たか分からない瑠璃子との恋人同士のキス・・・。
もちろん守はその先に進みたかった。
しかし、瑠璃子への想いが溢れすぎて、あれ以上深く口づけたら、きっと途中で止めることなど出来なくなってしまうだろう。
瑠璃子の両親は自由業という仕事柄、休みは不定期で一日のいつ家に帰ってくるかも分からない。
実際に紗栄子とは昼間に何度も出くわしている。
いくら紗栄子に気に入られているとはいえ、エッチの真っ最中に帰って来られるのはマズい。
守は死ぬほどの自制心で自分から唇を離したのだった。
ヤバい!嬉しすぎてヤバい!!
まさか瑠璃子がOKするなんて!!
俺の筋書きでは、もう少し先の予定だったのに・・・。
不意打ち食らわすなんて、ほんと反則!!
守は帰り道、とても平常心でいられなかった。
変人と思われても構わないから、とにかくこの喜びをどうにか表現しなければ気が済まないと、家の近くの公園ですっかり怪しい人物になっていたのだった。
「耕太、今日は回鍋肉作ってみたんだ~」
「ふうん」
「何よ、その薄い反応!もう作ってあげないよ」
「別に飯ぐらい自分で作れる」
「自分で作ったら、同じものばっかりしか食べないでしょ」
「食い物なんてどうだっていい。早く腹がいっぱいになればいいんだ」
二人の交わす会話は、他人が聞けばもう完全に恋人同士のそれだった。
だが、野崎はあれからずっと美子の気持ちに対してハッキリした答えは出していなかった。
美子がそれでもいいと言うことばをそのまま真に受けていたのだ。
美子は自分のことを振り向かせることができれば、それに越したことはないと思ってはいた。
でも、野崎のことが好きすぎるあまり、もはや家政婦の様な扱いになっている。
野崎の方は美子の養成所仲間を紹介してもらい、作品作りを着々と進めていた。
もちろん美子には感謝の気持ちはあるものの、野崎の気持ちは作品作りにそのほとんどが注ぎ込まれており、美子のことをそういう目で見ることなど皆無だった。
初めてする守とのちゃんとしたキス・・・。
軽く重なっていた唇をこじ開ける様に、守の舌が瑠璃子の口内に入ってきた。
「ん・・・ふっ・・・」
守の舌はいつもの友人であるときのイメージとは違って、しっかりと色気を帯びた動きで瑠璃子の口内を蹂躙した。
ま、守・・・、キス上手い・・・。
守の女性関係なんて考えたことがなかったけれど、この容姿で、マメとくれば相手には事欠かなかっただろう。
予想以上に経験豊富な匂いを感じ、瑠璃子の体はゾクゾクした。
と、守の方から唇を離した。
「今日はここまで・・・」
「・・・なんかめちゃくちゃ恥ずかしい」
瑠璃子は今までの友人という関係から、一転して恋人という関係になったことが予想していた以上に恥ずかしくてたまらなかった。
「その反応、反則・・・。でも、今日はこれで帰るよ。また連絡するね」
今度は軽く重ねるだけのキスをして、守は帰っていった。
何度夢に見たか分からない瑠璃子との恋人同士のキス・・・。
もちろん守はその先に進みたかった。
しかし、瑠璃子への想いが溢れすぎて、あれ以上深く口づけたら、きっと途中で止めることなど出来なくなってしまうだろう。
瑠璃子の両親は自由業という仕事柄、休みは不定期で一日のいつ家に帰ってくるかも分からない。
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いくら紗栄子に気に入られているとはいえ、エッチの真っ最中に帰って来られるのはマズい。
守は死ぬほどの自制心で自分から唇を離したのだった。
ヤバい!嬉しすぎてヤバい!!
まさか瑠璃子がOKするなんて!!
俺の筋書きでは、もう少し先の予定だったのに・・・。
不意打ち食らわすなんて、ほんと反則!!
守は帰り道、とても平常心でいられなかった。
変人と思われても構わないから、とにかくこの喜びをどうにか表現しなければ気が済まないと、家の近くの公園ですっかり怪しい人物になっていたのだった。
「耕太、今日は回鍋肉作ってみたんだ~」
「ふうん」
「何よ、その薄い反応!もう作ってあげないよ」
「別に飯ぐらい自分で作れる」
「自分で作ったら、同じものばっかりしか食べないでしょ」
「食い物なんてどうだっていい。早く腹がいっぱいになればいいんだ」
二人の交わす会話は、他人が聞けばもう完全に恋人同士のそれだった。
だが、野崎はあれからずっと美子の気持ちに対してハッキリした答えは出していなかった。
美子がそれでもいいと言うことばをそのまま真に受けていたのだ。
美子は自分のことを振り向かせることができれば、それに越したことはないと思ってはいた。
でも、野崎のことが好きすぎるあまり、もはや家政婦の様な扱いになっている。
野崎の方は美子の養成所仲間を紹介してもらい、作品作りを着々と進めていた。
もちろん美子には感謝の気持ちはあるものの、野崎の気持ちは作品作りにそのほとんどが注ぎ込まれており、美子のことをそういう目で見ることなど皆無だった。
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