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もう君を絶対に離さない.16
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いつもの自信に溢れた雰囲気はどこかへ行ってしまって、うつむき加減で少し顔を赤らめている。
うわっ、マズイよ・・・。
この狭い空間で・・・これは・・・。
瑠璃子の身体からは、湯気とともにシャンプーの残り香が立ち昇り、野崎の鼻をくすぐる。
ああっ・・・、ダメだ・・・、反応したら・・・。
だけど、笠原さんの色気が凄すぎて・・・。
「少しは温まった?」
野崎は、混乱しまくっている内心を悟られないよう、至って平静を装った。
「お、おかげさまで・・・」
だ、だけど、この格好は・・・どうすれば・・・。
びしょ濡れで押しかけておいて、文句なんか言える筋合いじゃないけど・・・。
Tシャツ一枚じゃ、いくらメンズの大き目なのだって、下はお尻が見えそうだし、だからと言ってあまり引っ張ると胸の形がまるわかりになっちゃうし・・・。
女の子の下着なんてないんだから仕方ないんだけど・・・。
二人の間におかしな空気が流れる。
「そ、その、そっちは見ないようにするから。洋服ももうすぐ乾くだろうからさ。それまで我慢してね」
「う、ううん。私がどんくさいからこんなことになっちゃったんだもん。本当に迷惑だよね」
「い、いや、迷惑じゃないけど・・・、やっぱり・・・その・・・」
笠原さんがセクシー過ぎるから困るとは、とても言えない。
そういう目で見てるんだと思ったら、きっと軽蔑されるだろう。
何しろ、巨乳に興味なんてないと公言したのだから。
しかし、やはり生で、しかも間近で見る瑠璃子の形の良い美乳は、想像していたただ大きいだけの巨乳とは違って、完全に野崎の性欲のスイッチを押してしまった。
さっきから、下半身がヤバい感じになっている・・・。
というか、もう完全にヤバい・・・。
野崎は野崎で、今の自分の股間を見られたらマズイ状態だ。
いくら生理的な反応だからと言っても、そんなこと結果がそうであれば理由など言い訳にすぎない。
お願いだ・・・、乾燥機よ、早くその服を乾燥させてくれ。
野崎は心の中で叫んだ。
「野崎君・・・、あの・・・、お手洗い借りていい?」
瑠璃子は身体が冷えて、実はトイレも我慢していたのだった。
しかし、それももう我慢の限界を迎えていた。
「ど、どうぞ。玄関入ったすぐのところにあるから」
「ありがとう・・・」
野崎はそちらを一切見ないで場所だけを告げた。
トイレを済ませて出てきた瑠璃子は大きなくしゃみをした。
どうやら、シャワーで一瞬は温まったものの、かなり長い時間冷たい雨に打たれていたため、身体の芯がまだ冷えているようだ。
「大丈夫?やっぱり風邪ひいちゃったかな」
野崎は相変わらず視線を逸らしたまま問いかける。
「う~ん、もうこれ以上迷惑はかけたくなくて言えなかったんだけど、実は少し寒気がするんだ」
「駄目だよ、ちゃんと言わなくちゃ」
そう言ったものの、いったいどうやって彼女のことを温めればいいのだろうか。
野崎はもう見栄えなどにはこだわっていられないと、タオルケットを持ち出した。
そして、瑠璃子を直視しないようにしながら、彼女の背中からタオルケットをかけ、全身を覆った。
うわっ、マズイよ・・・。
この狭い空間で・・・これは・・・。
瑠璃子の身体からは、湯気とともにシャンプーの残り香が立ち昇り、野崎の鼻をくすぐる。
ああっ・・・、ダメだ・・・、反応したら・・・。
だけど、笠原さんの色気が凄すぎて・・・。
「少しは温まった?」
野崎は、混乱しまくっている内心を悟られないよう、至って平静を装った。
「お、おかげさまで・・・」
だ、だけど、この格好は・・・どうすれば・・・。
びしょ濡れで押しかけておいて、文句なんか言える筋合いじゃないけど・・・。
Tシャツ一枚じゃ、いくらメンズの大き目なのだって、下はお尻が見えそうだし、だからと言ってあまり引っ張ると胸の形がまるわかりになっちゃうし・・・。
女の子の下着なんてないんだから仕方ないんだけど・・・。
二人の間におかしな空気が流れる。
「そ、その、そっちは見ないようにするから。洋服ももうすぐ乾くだろうからさ。それまで我慢してね」
「う、ううん。私がどんくさいからこんなことになっちゃったんだもん。本当に迷惑だよね」
「い、いや、迷惑じゃないけど・・・、やっぱり・・・その・・・」
笠原さんがセクシー過ぎるから困るとは、とても言えない。
そういう目で見てるんだと思ったら、きっと軽蔑されるだろう。
何しろ、巨乳に興味なんてないと公言したのだから。
しかし、やはり生で、しかも間近で見る瑠璃子の形の良い美乳は、想像していたただ大きいだけの巨乳とは違って、完全に野崎の性欲のスイッチを押してしまった。
さっきから、下半身がヤバい感じになっている・・・。
というか、もう完全にヤバい・・・。
野崎は野崎で、今の自分の股間を見られたらマズイ状態だ。
いくら生理的な反応だからと言っても、そんなこと結果がそうであれば理由など言い訳にすぎない。
お願いだ・・・、乾燥機よ、早くその服を乾燥させてくれ。
野崎は心の中で叫んだ。
「野崎君・・・、あの・・・、お手洗い借りていい?」
瑠璃子は身体が冷えて、実はトイレも我慢していたのだった。
しかし、それももう我慢の限界を迎えていた。
「ど、どうぞ。玄関入ったすぐのところにあるから」
「ありがとう・・・」
野崎はそちらを一切見ないで場所だけを告げた。
トイレを済ませて出てきた瑠璃子は大きなくしゃみをした。
どうやら、シャワーで一瞬は温まったものの、かなり長い時間冷たい雨に打たれていたため、身体の芯がまだ冷えているようだ。
「大丈夫?やっぱり風邪ひいちゃったかな」
野崎は相変わらず視線を逸らしたまま問いかける。
「う~ん、もうこれ以上迷惑はかけたくなくて言えなかったんだけど、実は少し寒気がするんだ」
「駄目だよ、ちゃんと言わなくちゃ」
そう言ったものの、いったいどうやって彼女のことを温めればいいのだろうか。
野崎はもう見栄えなどにはこだわっていられないと、タオルケットを持ち出した。
そして、瑠璃子を直視しないようにしながら、彼女の背中からタオルケットをかけ、全身を覆った。
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