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ドSな彼のイジワルな愛し方.33
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自分の思いを伝えられた事は良かったものの、思っていた以上に佐野君の琴乃に対する愛?束縛?は強く、それを解消するには様々な努力が必要なようだ。
一通り話が終わり、お互いに見つめあうと、今までとは違った感情が芽生えていた。
琴乃は、佐野君は自分をセフレの一人として抱いているだけだと思っていたし、佐野君は佐野君で、安藤君が彼氏だと勘違いして嫉妬しながら琴乃を抱いていた。
しかし、今はお互いの気持ちを確かめ合い、晴れて相思相愛となったのだ。
そんな二人はまるで、中学生の初めてのデートの時ように緊張していることに気づく。
「ここじゃなんだから、家行こうか。」
そう言って佐野君は立ち上がる。
「手つないでいい?」
「えっ、うっ…、うん。」
(何だかめちゃくちゃドキドキする…。)
琴乃は大声で叫びたいのをこらえ、幸せを噛みしめる。
つないだ手は緊張の余り、汗びっしょりだ。
自分が好きな人が、自分を好きでいてくれることがこんなにも心をときめかせるものだと二人とも初めて知った。
そして、琴乃はこれから彼の家で確かめ合う行為を想像しただけで、心臓の音が聞こえてしまうのではないかといいう位高鳴り、早くも体中が敏感になってきていた。
それは佐野君も同じようで、今まで無理やり奪っていたと思っていたものが、今日は琴乃がそれを望んでいると知って体を合わせるのだ。
普段興奮しすぎるため、あまり琴乃のことを見ないようにしていた佐野君だが、もう今日は隅から隅までこの目に焼き付けてしまいたい。
彼の欲望を止めるものはもう何も無かった。
三度目の訪問だが、今日も家には誰もいないと彼は言った。
懸命に隠そうとしてはいるものの、彼もとても平常心ではいられないようで、いつもより無口になっていた。
大きなお屋敷だけど、お父様もお母様もいつもお仕事で忙しいらしい。
食事や掃除は時間になると家政婦さんが来てやってくれるとのことだった。
「部屋、行こうか。」
「うん。」
交わされる言葉は少ない。
しかし、それは決して冷静だからではない。
お互いの気持ちが最高潮に高まるあまり、もう言葉にすることが出来ないのだ。
佐野君はカチャリと部屋のドアを開け、「どうぞ。」と琴乃を部屋に招き入れる。
「おっ、おじゃまします。」
ふたりとも喉がカラカラだった。
「何か飲み物もってくるから、そこに座ってちょっと待ってて。」
彼は、ソファーを指差して佐野君は部屋を出て行く。
「はい。」
琴乃は、はしたないとは思いながらも、佐野君とのあれこれを考えてもう体の芯がどうしようもない程熱くなっている。
(私ったら…。どれだけいやらしい身体になっちゃったんだろう…。)
「ふぅ~っ。」
琴乃は、深呼吸をして心を落ち着けようとした。
そんな琴乃の目に入るものはセンス良くまとめられた佐野君の部屋で、それらの全てが愛おしくさえ感じられる。
そして、目の前に横たわるダブルサイズのベッドが卑猥な想像をさらに掻き立てて…。
「お待たせ。」
そんな妄想をしていた琴乃は、急に声を掛けられて、ついビクッと飛び上がってしまった。
佐野君は氷をたっぷり入れたグラスに麦茶を入れて持って来てくれた。
「はい、どうぞ。」
琴乃の横に座って、グラスを渡す。
「あ、ありがとう。」
琴乃は緊張でカラカラだったのどを潤そうと一気に麦茶を飲み干した。
喉を鳴らして麦茶を飲む琴乃の唇と喉を佐野君は平常心で見ることが出来なかった。
彼の中では、彼女の全てが艶かしく、自分を煽っている行為にしか見えなくなっていた。
これまでは強引に奪ってきた琴乃の身体なのに、いざ両思いになると見ているだけでこんなにも恥しくなってしまうのかと、頭を抱える佐野君だった。
しかし、彼女を抱きたいという欲望の灯が消えた訳ではない。
「琴乃。」
勇気を出して呼びかける。
「佐野君…。」
恥らった様子で琴乃が答える。
「純也って呼んでほしい。」
「じゅっ、純也君。」
琴乃は真っ赤になりながらも思い切って呼んでみる。
「違う、純也って呼び捨てにして。」
「そっ、そんなこと…、急に出来ない。」
もういじめないでほしいと佐野君から少し離れようとした瞬間、ガッと両肩をつかまれ佐野君の方を向かされる。
「純也って、呼んでほしいんだよ…。」
そう言って唇を合わせて来る。
「んっ、ふんぅんん…。」
琴乃は興奮の余り、熱い吐息が漏れる。
佐野君はもうためらわなかった。
角度を変えてゆっくりと琴乃の唇を味わいながら、琴乃の制服を慣れた手つきで脱がしていく。
「早く君の全てが見たい。」
そう耳元で囁かれ、琴乃はビクッと震えた。
「君はどうなの?俺の全部見たい?」
そんな意地悪なことを聞いて佐野君は楽しんでいる。
「…そっ、そんなこと…、知らないっ…。」
琴乃の制服は全て脱がされ、下着だけになる。そこで一旦手を止めると、佐野君は自分も制服を脱ぎ、下着だけになる。
彼の男性自身はすでにそそり立ち、下着の上からでもその形が分かるほどになっていた。
琴乃はといえば、ブラの中ではツンと立った二つの乳首が下着に触れるだけでも感じてしまい、ショーツはすでに触ったら分かるほどに愛液が染み込んでいた。
二人はしばし向かい合ったまま見つめ合っていたが、佐野君がその沈黙を破り琴乃をベッドに押し倒して、その上に覆いかぶさる。
「全部欲しい。」
そう耳元で囁くと、琴乃の体を覆っていた下着を取り去る。
二つの頂は、はち切れんばかりにツンと立ち、ショーツにはねっとりとした愛液が染み込み、糸を引いた。
「やっ…。はずかしいっ…。」
琴乃はとっさに体を隠そうとするが、佐野君によって阻まれる。
「隠さないで、全部見せて。」
そう言うと、頭のてっぺんから、足の先までありとあらゆる場所を舐め尽くす。
佐野君の舌から発せられる卑猥な水音が部屋にこだます。
「ずっとこうしたかった…。」
「はっ…、…あぁん…。あぁんっ…、あっ…、あっ…、はあぁっ…。」
琴乃は身体をよじって感じすぎるその刺激に耐えた。
その愛撫は、まだ絶頂を迎えてもらっては困るとばかりに、琴乃が最も触れて欲しい二つの頂と、蜜口には与えてもらえないままだった。
「…さっ、佐野くんっ…。」
「純也って呼んで。」
そう言われて、まだはずかしいのを我慢して呼んでみる。
「…じゅっ、…純也…。」
「なに?」
琴乃をじらして楽しんでいる佐野君はしらじらしく答える。
「…はっ、…早くっ…、欲しぃっ…。」
「んっ、なに?何が、欲しいって?」
知らばっくれた様子でいたずらっ子の様に答える佐野君に、
「…うぅっ…、いじわるぅ…。」
琴乃は涙目で訴える。
一通り話が終わり、お互いに見つめあうと、今までとは違った感情が芽生えていた。
琴乃は、佐野君は自分をセフレの一人として抱いているだけだと思っていたし、佐野君は佐野君で、安藤君が彼氏だと勘違いして嫉妬しながら琴乃を抱いていた。
しかし、今はお互いの気持ちを確かめ合い、晴れて相思相愛となったのだ。
そんな二人はまるで、中学生の初めてのデートの時ように緊張していることに気づく。
「ここじゃなんだから、家行こうか。」
そう言って佐野君は立ち上がる。
「手つないでいい?」
「えっ、うっ…、うん。」
(何だかめちゃくちゃドキドキする…。)
琴乃は大声で叫びたいのをこらえ、幸せを噛みしめる。
つないだ手は緊張の余り、汗びっしょりだ。
自分が好きな人が、自分を好きでいてくれることがこんなにも心をときめかせるものだと二人とも初めて知った。
そして、琴乃はこれから彼の家で確かめ合う行為を想像しただけで、心臓の音が聞こえてしまうのではないかといいう位高鳴り、早くも体中が敏感になってきていた。
それは佐野君も同じようで、今まで無理やり奪っていたと思っていたものが、今日は琴乃がそれを望んでいると知って体を合わせるのだ。
普段興奮しすぎるため、あまり琴乃のことを見ないようにしていた佐野君だが、もう今日は隅から隅までこの目に焼き付けてしまいたい。
彼の欲望を止めるものはもう何も無かった。
三度目の訪問だが、今日も家には誰もいないと彼は言った。
懸命に隠そうとしてはいるものの、彼もとても平常心ではいられないようで、いつもより無口になっていた。
大きなお屋敷だけど、お父様もお母様もいつもお仕事で忙しいらしい。
食事や掃除は時間になると家政婦さんが来てやってくれるとのことだった。
「部屋、行こうか。」
「うん。」
交わされる言葉は少ない。
しかし、それは決して冷静だからではない。
お互いの気持ちが最高潮に高まるあまり、もう言葉にすることが出来ないのだ。
佐野君はカチャリと部屋のドアを開け、「どうぞ。」と琴乃を部屋に招き入れる。
「おっ、おじゃまします。」
ふたりとも喉がカラカラだった。
「何か飲み物もってくるから、そこに座ってちょっと待ってて。」
彼は、ソファーを指差して佐野君は部屋を出て行く。
「はい。」
琴乃は、はしたないとは思いながらも、佐野君とのあれこれを考えてもう体の芯がどうしようもない程熱くなっている。
(私ったら…。どれだけいやらしい身体になっちゃったんだろう…。)
「ふぅ~っ。」
琴乃は、深呼吸をして心を落ち着けようとした。
そんな琴乃の目に入るものはセンス良くまとめられた佐野君の部屋で、それらの全てが愛おしくさえ感じられる。
そして、目の前に横たわるダブルサイズのベッドが卑猥な想像をさらに掻き立てて…。
「お待たせ。」
そんな妄想をしていた琴乃は、急に声を掛けられて、ついビクッと飛び上がってしまった。
佐野君は氷をたっぷり入れたグラスに麦茶を入れて持って来てくれた。
「はい、どうぞ。」
琴乃の横に座って、グラスを渡す。
「あ、ありがとう。」
琴乃は緊張でカラカラだったのどを潤そうと一気に麦茶を飲み干した。
喉を鳴らして麦茶を飲む琴乃の唇と喉を佐野君は平常心で見ることが出来なかった。
彼の中では、彼女の全てが艶かしく、自分を煽っている行為にしか見えなくなっていた。
これまでは強引に奪ってきた琴乃の身体なのに、いざ両思いになると見ているだけでこんなにも恥しくなってしまうのかと、頭を抱える佐野君だった。
しかし、彼女を抱きたいという欲望の灯が消えた訳ではない。
「琴乃。」
勇気を出して呼びかける。
「佐野君…。」
恥らった様子で琴乃が答える。
「純也って呼んでほしい。」
「じゅっ、純也君。」
琴乃は真っ赤になりながらも思い切って呼んでみる。
「違う、純也って呼び捨てにして。」
「そっ、そんなこと…、急に出来ない。」
もういじめないでほしいと佐野君から少し離れようとした瞬間、ガッと両肩をつかまれ佐野君の方を向かされる。
「純也って、呼んでほしいんだよ…。」
そう言って唇を合わせて来る。
「んっ、ふんぅんん…。」
琴乃は興奮の余り、熱い吐息が漏れる。
佐野君はもうためらわなかった。
角度を変えてゆっくりと琴乃の唇を味わいながら、琴乃の制服を慣れた手つきで脱がしていく。
「早く君の全てが見たい。」
そう耳元で囁かれ、琴乃はビクッと震えた。
「君はどうなの?俺の全部見たい?」
そんな意地悪なことを聞いて佐野君は楽しんでいる。
「…そっ、そんなこと…、知らないっ…。」
琴乃の制服は全て脱がされ、下着だけになる。そこで一旦手を止めると、佐野君は自分も制服を脱ぎ、下着だけになる。
彼の男性自身はすでにそそり立ち、下着の上からでもその形が分かるほどになっていた。
琴乃はといえば、ブラの中ではツンと立った二つの乳首が下着に触れるだけでも感じてしまい、ショーツはすでに触ったら分かるほどに愛液が染み込んでいた。
二人はしばし向かい合ったまま見つめ合っていたが、佐野君がその沈黙を破り琴乃をベッドに押し倒して、その上に覆いかぶさる。
「全部欲しい。」
そう耳元で囁くと、琴乃の体を覆っていた下着を取り去る。
二つの頂は、はち切れんばかりにツンと立ち、ショーツにはねっとりとした愛液が染み込み、糸を引いた。
「やっ…。はずかしいっ…。」
琴乃はとっさに体を隠そうとするが、佐野君によって阻まれる。
「隠さないで、全部見せて。」
そう言うと、頭のてっぺんから、足の先までありとあらゆる場所を舐め尽くす。
佐野君の舌から発せられる卑猥な水音が部屋にこだます。
「ずっとこうしたかった…。」
「はっ…、…あぁん…。あぁんっ…、あっ…、あっ…、はあぁっ…。」
琴乃は身体をよじって感じすぎるその刺激に耐えた。
その愛撫は、まだ絶頂を迎えてもらっては困るとばかりに、琴乃が最も触れて欲しい二つの頂と、蜜口には与えてもらえないままだった。
「…さっ、佐野くんっ…。」
「純也って呼んで。」
そう言われて、まだはずかしいのを我慢して呼んでみる。
「…じゅっ、…純也…。」
「なに?」
琴乃をじらして楽しんでいる佐野君はしらじらしく答える。
「…はっ、…早くっ…、欲しぃっ…。」
「んっ、なに?何が、欲しいって?」
知らばっくれた様子でいたずらっ子の様に答える佐野君に、
「…うぅっ…、いじわるぅ…。」
琴乃は涙目で訴える。
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