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ドSな彼のイジワルな愛し方.13

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 「君にはホントに驚かされるよ。」

 佐野君は、このままでは自分もすぐに達してしまいそうだと判断したのか、手の動きを少しゆるめる。

 ひとしきり、乳房を刺激して愛液をたっぷりたくわえた事を確認すると、琴乃は再び蜜を取り秘部をなでる。

 そして、さっきは触れることが出来なかった中心にたっぷりと愛液をからめた指先をもっていく。

 そして出来る限りそっと触れてみた。

「はぁっ…。あぁん…。あっ…、あっ…、あぁんっ…。」

 鏡にはチロチロと赤い突起がぬるぬると光る愛液で刺激される様が淫らに映し出されている。

 それは、そのまま佐野君のスマホにも映し出されているのだ。

「素敵だよ。」佐野君がほめてくれた。

 彼の息遣いが少し荒い。

 彼も興奮してくれている。

 恥かしさよりも嬉しさが、琴乃の心を満たした。

「左手はそのままで、右手は人差し指と中指を蜜があふれている所に入れてみて。」

 琴乃は言われるまま右手を中に差し込む。

 くちゅっ…。

「あぁっ…、んんっ…。」

 自分の体内に指を入れるのももちろん初めてだ。

 蜜があふれてくるその中は熱く、ぷっくりと弾力をもっていた。

 左手は突起を刺激し続けているせいで、時折中が締まって指を締め付ける。

「ゆっくり動かして、君の気持ちいいところを探してごらん。」

 佐野君は自身が達するのを我慢強くこらえながら言う。

 携帯の画面に映る佐野くんの額にはうっすら汗が光り、眉間にしわが寄っていることから我慢していることが見て取れる。

(佐野君は私を教育しようとしてるの?教育というより調教に近いけど…。でも、何で私にそこまで…。)

 そんなことを考えながらも、徐々に巧みになってきた指の動きが自分自身を高めていく。

 右手を出し入れすると、くちゅくちゅといやらしい音が部屋に響く。

 そんな音も佐野君のところにに間違いなく届いている。

「あぁっ…。はあっ…。ああっ…。」

 琴乃の息が荒くなる。

「左手に愛液をたっぷりつけて、胸を刺激して。右手はそのまま、気持ちいいところを探すんだよ。」

 言われるまま、左手で溢れ出ている愛液を掬い取ると、胸に塗りつける。

 そして胸を揉みしだき、乳首を摘んで刺激する。

「あぁん…。何だか…、はぁ…、はぁ…、変な気持ちに…、はぁ、はあぁ…、なって、きちゃった…。」

 琴乃が喘ぎながらそう言うと、

「イキそうなんだね。はぁっ…、うれしいよ。俺も、はぁっ、もう我慢しないっ。」

 琴乃は右手と左手を同時に使った激しい刺激の中、波が押し寄せるような感覚に襲われ登りつめた。

「あぁっ…!。はぁっ…。はぁっ…、はぁっ…。」

 携帯の向こうからは、佐野君の乱れた吐息が聞こえてくる。

「はぁっ、んんっ…。」

 彼も同じく達したようだ。

「どうだった。こういうのは?」

 少し息を整えてから佐野君が言う。

「はっ、恥かしいんだけど…、気持ち、よかった。佐野君も…、その…、気持ちよさそうだったし…。」

 琴乃は少しはにかんだ様子で答える。

「ああ、すごくよかったよ。君の表情も喘ぎ声も全てね。」

「そっ、そうだね。全部見えちゃってるもんね。ははっ…。」

 自分は何を言ってるんだろうと思いながらも、琴乃は愛想笑いをする。

「今日は気持ちよく眠れそうだよ。明日も楽しみにしててね。じゃあお休み。」

「おやすみなさい。」

(明日も楽しみにしててねっていうのが気になるが、とにかく今日は一日いろいろありすぎた。もう寝よう。)

 まだ火照っている体を抱きしめながらパジャマを着るとベッドに横になる。 

 ベッドに入ると色んなことが頭の中をかけめぐった。

 もう一度鏡を見る。昨日までの自分とは違う自分がそこにいるようだった。

 自分が感じる場所を知ってしまった。

 そんな快楽があることを知ってしまった。

 もう後戻りは出来ないような不思議な感覚に襲われた。

 何だか怖いけれど、それは決して嫌なことではなかった。

 それはたぶん佐野君が優しく導いてくれたおかげだと思う。

(明日を楽しみにか。楽しみです。佐野君!)

 琴乃はにやけながら眠りについた。
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