4 / 39
ドSな彼のイジワルな愛し方.04
しおりを挟む
でも、琴乃は言い訳することも出来ず、何も無かったかの様な顔つきで前に座っている佐野君を、恨めしい目で睨んでしまった。
(私、何も悪くないのに。あんな風にファーストキスを奪われて、しかも佐野君は私を目の敵みたいに扱って。憧れの佐野君があんな人だったなんて…。)
琴乃にとってこの出来事はすごくショックなことだった。
でもそんな気持ちとは関係なく、体は火照っている。
あんな風に唇を奪われながらも呼吸は激しくなり、より深く口付けられた時は体の奥から湧き上がる欲情に支配され、ついには立っていられなくなってしまうほど感じてしまったのだ。
(キスだけでこんなになってしまうなんて、私っておかしいのかな?)
でも、あこがれの佐野君の唇が琴乃の唇に触れた瞬間、もう通常の思考はどこかに吹っ飛んでしまっていた。
それにしても、どうしてあんなにバイトのことを隠したがるのだろうか。
聞きたいけれど、聞けない。
こんなにそばにいるのに、教室で話しかけることは出来ない。
話せることは、事務的な内容に限られるだろう。彼のファンはクラスの中にもたくさんいるのだ。
目を付けられたらたまらない。チャンスはやはり、バイトの時間だ。
はやる気持ちを抑え、バイトの時間を待つことにした。
琴乃のシフトが終わる頃、彼は入れ替わりでやってっ来る。
だから、言葉を交わせる時間はほとんど無い。
更衣室で着替えを済ましてから、コンビニの従業員専用出入り口付近で時間をつぶしていると、遠くから彼がやって来るのが見えた。
琴乃は自分で待っていると決めたくせに、今になって後悔しはじめる。
(やっぱり怖い。このまま帰っちゃおうかな。)
うだうだと考えているうちに、彼はもうすぐそこまで来てしまった。
「あのっ。」
琴乃が呼びかけると、佐野君はまるでそこに誰もいないかのように、足早で目の前を通り過ぎて行く。
「ちょっ、ちょっと待ってよ」
そう呼びかける琴乃をまたも無視して佐野君はコンビニの中に入ろうとする。
咄嗟に琴乃は彼の前にたちはだかり、両手を広げてとうせんぼをした。
そこには、むっとした彼の顔が…。
「どいてくれないかな。」
冷たく言い放たれる。
しかし、琴乃はひるむことなく言った。
「今朝のこと、ちゃんと説明してよ。」
彼の眼光が鋭くなり、琴乃を睨みつける。
「君は黙って俺の言うことをきいてればいいんだよ。」
そう言って、琴乃を押しのけようとした。
「なっ、なによそれ。ちゃんと説明してっ…、んんっ…。」
気が付けば、また彼に唇を奪われていた。
「だまって」
彼は口づけながらささやく。
言い返そうとするのに、身体が言うことをきかない。
彼のキスは角度を変えるごとに深くなり、歯の間から熱い舌が入ってきて、琴乃の舌を追いかけまわす。
はじめは何とかその動きから逃げようとしていたのに、いつの間にか自分から舌をからめ、彼の熱に応えていた。
琴乃が逆らわないと分かると彼の行為は更に激しさを増してくる。
セーラー服の隙間から彼の大きな手が滑り込み、下着の上から二つのふくらみを遠慮なくまさぐる。
「あっ、んんっ…、はぁっ…。」
思わず声が漏れる。
ひとしきりそのふくらみを撫で回した後、後ろのホックをはずし、彼の手が直に乳房をやんわりともみ上げる。
すでに汗ばんだ琴乃の肌に、彼の手が吸い付く。
「あ…、あぁん!!。」
またも淫らな声が出てしまう。
「感じるの?」
彼は薄らと笑みをたたえた瞳で琴乃を見つめながらつぶやく。
「ちっ、違う。」
「ふっ、これでも?」
そう言うと彼の指先が私の頂をキュッとつまんだ。
「あっ!、くぅっ…。」
余りの刺激に声を抑えることが出来ない。
「意外と可愛い声を出すんだね。」
佐野君は、激しい口づけのせいでびしょぬれになった琴乃の唾液を艶かしく舐め上げる。
しかし、濡れてしまっているのは唇だけではなかった。
(私、何も悪くないのに。あんな風にファーストキスを奪われて、しかも佐野君は私を目の敵みたいに扱って。憧れの佐野君があんな人だったなんて…。)
琴乃にとってこの出来事はすごくショックなことだった。
でもそんな気持ちとは関係なく、体は火照っている。
あんな風に唇を奪われながらも呼吸は激しくなり、より深く口付けられた時は体の奥から湧き上がる欲情に支配され、ついには立っていられなくなってしまうほど感じてしまったのだ。
(キスだけでこんなになってしまうなんて、私っておかしいのかな?)
でも、あこがれの佐野君の唇が琴乃の唇に触れた瞬間、もう通常の思考はどこかに吹っ飛んでしまっていた。
それにしても、どうしてあんなにバイトのことを隠したがるのだろうか。
聞きたいけれど、聞けない。
こんなにそばにいるのに、教室で話しかけることは出来ない。
話せることは、事務的な内容に限られるだろう。彼のファンはクラスの中にもたくさんいるのだ。
目を付けられたらたまらない。チャンスはやはり、バイトの時間だ。
はやる気持ちを抑え、バイトの時間を待つことにした。
琴乃のシフトが終わる頃、彼は入れ替わりでやってっ来る。
だから、言葉を交わせる時間はほとんど無い。
更衣室で着替えを済ましてから、コンビニの従業員専用出入り口付近で時間をつぶしていると、遠くから彼がやって来るのが見えた。
琴乃は自分で待っていると決めたくせに、今になって後悔しはじめる。
(やっぱり怖い。このまま帰っちゃおうかな。)
うだうだと考えているうちに、彼はもうすぐそこまで来てしまった。
「あのっ。」
琴乃が呼びかけると、佐野君はまるでそこに誰もいないかのように、足早で目の前を通り過ぎて行く。
「ちょっ、ちょっと待ってよ」
そう呼びかける琴乃をまたも無視して佐野君はコンビニの中に入ろうとする。
咄嗟に琴乃は彼の前にたちはだかり、両手を広げてとうせんぼをした。
そこには、むっとした彼の顔が…。
「どいてくれないかな。」
冷たく言い放たれる。
しかし、琴乃はひるむことなく言った。
「今朝のこと、ちゃんと説明してよ。」
彼の眼光が鋭くなり、琴乃を睨みつける。
「君は黙って俺の言うことをきいてればいいんだよ。」
そう言って、琴乃を押しのけようとした。
「なっ、なによそれ。ちゃんと説明してっ…、んんっ…。」
気が付けば、また彼に唇を奪われていた。
「だまって」
彼は口づけながらささやく。
言い返そうとするのに、身体が言うことをきかない。
彼のキスは角度を変えるごとに深くなり、歯の間から熱い舌が入ってきて、琴乃の舌を追いかけまわす。
はじめは何とかその動きから逃げようとしていたのに、いつの間にか自分から舌をからめ、彼の熱に応えていた。
琴乃が逆らわないと分かると彼の行為は更に激しさを増してくる。
セーラー服の隙間から彼の大きな手が滑り込み、下着の上から二つのふくらみを遠慮なくまさぐる。
「あっ、んんっ…、はぁっ…。」
思わず声が漏れる。
ひとしきりそのふくらみを撫で回した後、後ろのホックをはずし、彼の手が直に乳房をやんわりともみ上げる。
すでに汗ばんだ琴乃の肌に、彼の手が吸い付く。
「あ…、あぁん!!。」
またも淫らな声が出てしまう。
「感じるの?」
彼は薄らと笑みをたたえた瞳で琴乃を見つめながらつぶやく。
「ちっ、違う。」
「ふっ、これでも?」
そう言うと彼の指先が私の頂をキュッとつまんだ。
「あっ!、くぅっ…。」
余りの刺激に声を抑えることが出来ない。
「意外と可愛い声を出すんだね。」
佐野君は、激しい口づけのせいでびしょぬれになった琴乃の唾液を艶かしく舐め上げる。
しかし、濡れてしまっているのは唇だけではなかった。
0
お気に入りに追加
291
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる