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ドSな彼のイジワルな愛し方.03
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1年の夏休みから始めたコンビニのバイト。
3人姉妹の長女で妹たち2人のことを考えて、少しでも家計の足しになるようにと始めたんだけど、なんだかんだいいながらけっこう続いている。
琴乃がもうそろそろあがる時間という時、店長が皆を集めた。
「今日から一緒に働くことになった佐野くんです。みんないろいろ教えてやってね。」
「佐野といいます、これからよろしくお願いします。」
彼はみんなの方を見つめながら礼儀正しく挨拶をした。
一瞬琴乃を見つめたその視線は何故だか睨みつけられているように感じられ、一言も発することができなかった。
(うっ、うそ~っ!!佐野君と一緒のバイト!クラスが一緒なだけでも奇跡なのに、バイトまで!夢じゃないよね。)
でも、何だか学校の佐野君とは雰囲気が違う気がする。
「あのっ」と言いかけたとたん、店長が「じゃ、早速色々と覚えてもらいたいことがあるから」と佐野君を連れて行ってしまった。
琴乃があがる夜8時からなんて、部活もやってるのに大変じゃないのかなと、勝手な心配をしながらその日はそのまま家に帰った。
次の日の朝教室に入ると、もう佐野君が席についている。
夜遅くまで働いて、朝も早くて体は大丈夫なのかな、なんて考えながら自分の席に着こうとすると、突然佐野君が立ち上がり、周りに聞こえないような小さな声で琴乃に言った。
「ちょっと来て」
「え、どこに?」
琴乃が尋ねると、不機嫌そうな様子で更に続ける。
「いいから、もうしゃべらないで、ついて来て。」
琴乃は有無を言わさぬその雰囲気に気圧され、黙って後について行った。
校舎から出てしばらく歩いたところで、琴乃は我慢しきれなくなって聞いてしまった。
「ねえ、佐野君。どこ行くの?教えてよ。」
そんな琴乃を無視したまま、佐野君はどんどん先に行ってしまう。
「ま、待って。」
琴乃はしかたなく後を追った。
体育館の裏に着いた時ようやく彼の足が止まった。
「な、なに?」
おびえながら尋ねる琴乃の目を睨み付けながら佐野君は口を開いた。
「誰にも言うなよ。」
「えっ?」
琴乃は驚いて答える。
「えっ、じゃないよ、バイトのこと、誰にも言うなよ」
いつもの佐野君とはまるで別人のようなその口調に怖さを感じながらも琴乃は尋ねた。
「な、何で。ただのコンビニのバイトだよ?」
すると彼は更に鋭い視線で琴乃を睨み付ける。
「理由は聞くな。そして絶対誰にも言うな。もし言ったら…。」
そこで、彼は言葉をいったん途切る。
「もし言ったら?」
琴乃は恐る恐る尋ねる。
「君を犯す。」
言うのと同時に、琴乃の唇に彼の唇が重なった。
「んんっ」
琴乃が何か言おうとすると、更に深く唇を重ねてくる。
硬く閉じている琴乃の唇の間に彼の舌が割り入って、怯える舌に絡みつく。
更に彼の舌は琴乃の口腔内を撫で回し続ける。
(うそ、うそでしょ。)
琴乃はもうパニック状態で彼にされるがままだった。
やっとのことで唇が離された頃には、頭は真っ白で足はガクガクと震え、彼にしがみつくことでやっと立っていられる状態だった。
そんな琴乃の手を無理やり引き離し、佐野君は言った。
「分かった?絶対だよ。」
琴乃は、もうろうとしながらも「はい。」とだけ答えその場に座り込んでしまった。
琴乃の答えを聞くと佐野君は一人で教室へ帰っていった。
琴乃はやっとの思いで教室に戻ると、もうホームルームが始まっていて担任に叱られてしまった。
3人姉妹の長女で妹たち2人のことを考えて、少しでも家計の足しになるようにと始めたんだけど、なんだかんだいいながらけっこう続いている。
琴乃がもうそろそろあがる時間という時、店長が皆を集めた。
「今日から一緒に働くことになった佐野くんです。みんないろいろ教えてやってね。」
「佐野といいます、これからよろしくお願いします。」
彼はみんなの方を見つめながら礼儀正しく挨拶をした。
一瞬琴乃を見つめたその視線は何故だか睨みつけられているように感じられ、一言も発することができなかった。
(うっ、うそ~っ!!佐野君と一緒のバイト!クラスが一緒なだけでも奇跡なのに、バイトまで!夢じゃないよね。)
でも、何だか学校の佐野君とは雰囲気が違う気がする。
「あのっ」と言いかけたとたん、店長が「じゃ、早速色々と覚えてもらいたいことがあるから」と佐野君を連れて行ってしまった。
琴乃があがる夜8時からなんて、部活もやってるのに大変じゃないのかなと、勝手な心配をしながらその日はそのまま家に帰った。
次の日の朝教室に入ると、もう佐野君が席についている。
夜遅くまで働いて、朝も早くて体は大丈夫なのかな、なんて考えながら自分の席に着こうとすると、突然佐野君が立ち上がり、周りに聞こえないような小さな声で琴乃に言った。
「ちょっと来て」
「え、どこに?」
琴乃が尋ねると、不機嫌そうな様子で更に続ける。
「いいから、もうしゃべらないで、ついて来て。」
琴乃は有無を言わさぬその雰囲気に気圧され、黙って後について行った。
校舎から出てしばらく歩いたところで、琴乃は我慢しきれなくなって聞いてしまった。
「ねえ、佐野君。どこ行くの?教えてよ。」
そんな琴乃を無視したまま、佐野君はどんどん先に行ってしまう。
「ま、待って。」
琴乃はしかたなく後を追った。
体育館の裏に着いた時ようやく彼の足が止まった。
「な、なに?」
おびえながら尋ねる琴乃の目を睨み付けながら佐野君は口を開いた。
「誰にも言うなよ。」
「えっ?」
琴乃は驚いて答える。
「えっ、じゃないよ、バイトのこと、誰にも言うなよ」
いつもの佐野君とはまるで別人のようなその口調に怖さを感じながらも琴乃は尋ねた。
「な、何で。ただのコンビニのバイトだよ?」
すると彼は更に鋭い視線で琴乃を睨み付ける。
「理由は聞くな。そして絶対誰にも言うな。もし言ったら…。」
そこで、彼は言葉をいったん途切る。
「もし言ったら?」
琴乃は恐る恐る尋ねる。
「君を犯す。」
言うのと同時に、琴乃の唇に彼の唇が重なった。
「んんっ」
琴乃が何か言おうとすると、更に深く唇を重ねてくる。
硬く閉じている琴乃の唇の間に彼の舌が割り入って、怯える舌に絡みつく。
更に彼の舌は琴乃の口腔内を撫で回し続ける。
(うそ、うそでしょ。)
琴乃はもうパニック状態で彼にされるがままだった。
やっとのことで唇が離された頃には、頭は真っ白で足はガクガクと震え、彼にしがみつくことでやっと立っていられる状態だった。
そんな琴乃の手を無理やり引き離し、佐野君は言った。
「分かった?絶対だよ。」
琴乃は、もうろうとしながらも「はい。」とだけ答えその場に座り込んでしまった。
琴乃の答えを聞くと佐野君は一人で教室へ帰っていった。
琴乃はやっとの思いで教室に戻ると、もうホームルームが始まっていて担任に叱られてしまった。
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