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44.接吻
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泣きたくなるほどの温かさだった。
自分でも不思議なくらい自然に触れたアマネの唇に、しかしソウは痛くなるほど心臓が鼓動を刻んで我に帰った。
「あ……」
目を瞬いて至近距離の端整な顔を、呆然と見返したソウの頬が朱を刷く。何か言おうとしても自分のしたことに驚き言葉が出ない。目が見えないアマネにはその様子は見えないのだが、ソウの戸惑いは充分に気配で分かったようだ。喉の奥で小さく笑って、深緑の瞳を穏やかに笑みに変えた。
「柔らかいなぁ」
場違いなほどしみじみと言われて、ソウは一層頬を赤くした。そんな感想を言われるだなんて思ってもいなかった。
「アマネ様……あの……」
よく考えなくても、今の格好というか状況というか、恥ずかしいにも程があることを思い出した。アマネの上に乗り上げて、しかも唇を合わせるだなんて。耳まで赤くなりながらソウは身動ぎして離れようとしたが、それを男は楽しそうに阻んだ。
「ソウの顔に触れたい」
「え……?」
「どんな顔をしているのか、俺に教えてくれ」
言いながらアマネは、両手をソウの顔に持ち上げる。長い指がそっと薔薇色の頬に触れ、ゆっくりとソウの造作を確かめるように触れてくる。ソウは戸惑いつつもそれを受け入れた。両手を寝台の上につき、アマネの邪魔にならぬようじっとして瞼を下ろした。こうして触れられることは全く嫌ではない。むしろ心地いいくらいだった。
「髪の毛は亜麻色だと聞いた。目の色は?」
「……同じ、亜麻色です……」
「そうか。綺麗な色をしているのだろうな」
独り言のように言いながら、鼻に触れ唇に触れるアマネは楽しそうに微笑んでいる。さらりとしたソウの髪の中に手を差し込んで大きな獣の耳に触れると、一層笑みを増した。
「かわいいな」
「え?」
「この耳もかわいい。俺は好きだ」
屈託なく言ったアマネは、ソウの頭を抱きこんで耳に唇を寄せた。柔らかく暖かなアマネの唇がふわりと耳に触れ、髪や額にも軽い音を立ててキスを繰り返した。
「あ、アマネ様。あ、あの……」
劣情を煽る仕種ではなかったものの、どうしてもアマネが相手だとシュリとは違い恥ずかしい。だからといって払いのけることもできないで、ソウは困惑した眼差しをアマネに向けた。しかし顔を上げた途端啄ばむ程度ではあったが、再び唇に触れたそれに大きく息を呑んだ。
「アマネ様っ……あの、これ以上は……っ」
「シオリと呼んでくれ」
「え…………シオリ、様……?」
「そうだ。もうアマネではないのだから、シオリでいい。ソウに最初にシオリと呼んでほしくて、カグラにもまだ呼ばせていない」
愛しげに髪を撫でて、アマネはソウにもう一度キスをした。ソウが目を見開いて硬直するのにもかまわず、心地良さそうに重ねてくる。視界を覆うアマネの顔に、睫毛が長いなとか、肌が綺麗だとか、これは夢じゃないだろうかとか埒も明かないことを呆然と考えて、だが触れてくる体温が信じられないくらい気持ちがよかった。
ソウは次第にうっとりと目を閉じた。拒まないソウに、アマネは笑みを滲ませて少しだけ深く唇を合わせる。頭を撫でていた手を背中に回して、きゅっと宝物のように抱き締める仕種に愛情をこめると、ソウもおずおずと応えるようにアマネの装束を握り締めた。
無意識に互いの吐息がキスの合間に零れた。同時に、怖くて仕方がなかったこうした行為に、ソウはいつしか蕩けるような感覚を覚えていた。自分からは決して大胆にできないけれど、受け止めることは何とかできている自分を不思議に思う。
アマネのキスを受け入れながら、ふと、シュリの言葉を思い出した。
「好きな人とこうすることは悪いことじゃないよ」
戯れにキスを繰り返しながら、シュリは口癖みたいに言ってたっけ。
思考までが蕩ける気持ちよさは、シュリとこうしたときはなかったと思い出し、アマネがいかに自分にとって特別なのかを知った気がした。
長いキスが解かれると、ソウはくたりと身体から力が抜けるのを感じて慌てて身を起こした。やはりどうしても恥ずかしさが先にたつ。先ほどの大胆さが嘘のように、ソウは顔を赤くしたままアマネから離れようと小さく身をもがかせた。
「どうして離れる?」
アマネがまた阻むようにソウを更に抱き寄せる。身体が更に密着して、ソウはびくりと強張った。
これ以上は本当に駄目だと思うが温かな腕から出ることにも躊躇いがある。どうしいいか分からなくて、混乱に情けなくて涙が出そうになった。シンキのときとは違うことはよく分かったが、だからといってどうすればいいかは全く分からないままだ。
「もうしわけ、ありません……」
「……謝ることはないが、俺の我慢を褒めてはくれないか?」
悪戯っぽく笑ってアマネは言うが、ソウは意味が分からずにキョトンとした。
「……何を我慢されているのですか?」
「それは、本気で言ってるのか?」
「は……? え!?」」
眉間に皺を刻んで困ったように言った男は、くるりと身体を反転させた。アマネの上に乗り上げていたソウは、腕の中に取り込まれたまま寝台の上に押さえつけられる格好になった。ひやりとした寝具に背中を押し付けられて大きく亜麻色の目を開いた。
両腕をアマネの手によって縫いとめられて、見上げると深い深緑が見えた。ソウを愛しく想う感情の燈るそれに、心を鷲掴みにされ身動きできなくなる。
センがソウに対して抱いてくれる愛情とは違うものがあった。大きく安らかな中に熱く激しく、強く求める気持ちがあり、さわりとソウの白い肌が粟立った。
「名を、呼んでくれないか……」
声が熱を孕んでいた。普段無邪気な笑みを滲ませるアマネなのに、ハッとするほど艶を含んでいる声は、沁み入るほどにソウを愛していると言外に伝えてくれている。それを感じて身体の中に何かが燈るのを感じた。
喜びと幸福感がソウを満たしていく。目頭が熱くなって視界に映る深緑が揺れた。ソウは震える声でそっと目の前の男に呼びかけた。
「シオリ様」
「もう一度」
「シオリ様……シオリ、様……好きです……」
「まだ足りない」
「あなたが、大好きです。シオリ様と、一緒にいたい……愛して、います……」
声が嗚咽に変わり、ソウの瞳から大粒の涙が零れた。
この想いをこれ以上の言葉で飾れないことが悔しい。溢れてくるのに、他に表現の仕様がなくて、ソウは壊れたように何度も同じ言葉を繰り返した。純粋にひたむきに繰り返すソウに、アマネは自らの中から溢れて止まらない想いのままに、ソウを抱き締めた。
ソウの頼りない腕も、それを受け止めようとアマネに回される。嗚咽で言葉が出なくなって、でもこの人に返したい。捧げてくれる想いに返したい一心で抱き締め返した。
それからまた互いの唇が触れ合った。壊れ物に触れるように優しかったキスも繰り返すうちに深くなる。アマネの唇が柔らかくソウのそこを食み感触を確かめる。想いを囁き、味わうように重ねられてくる唇に、ソウは背筋に甘いものが走るのを感じた。恥ずかしさも不安も消えないが、それよりもこの人を感じていたい方が大きかったから、鼓動が逸っても痛くても拒むことをしなかった。
そのうちに、自分の唇を割ってくる湿ったものに、亜麻色の瞳が大きく開かれた。驚き声を出そうをしたソウの歯列を割り込んで来たのがアマネの舌だと理解すると、縋りつくように背中に回していた手で装束を握った。脳裏にシンキのことが過ぎったが、しかしあのときほど不快ではなかった。不安だけは消えることなくあるけれど。
びくりと身を跳ねさせたソウに、アマネは一度口づけを解く。空気を取り込めるようになった口から大きく息を吸い込んだソウに、アマネはかすれた声で言った。ぞくりとするほど低められて艶を纏った声だった。
「このまま抱きたいがかまわないか……?」
直球な表現に、ソウは目が落ちそうなほど見張る。かまわないかと言われて、かまわないと答えられるほどの余裕がソウにあるわけもない。息を呑んだまま自分の顔を見返している気配を感じたアマネは、ソウの髪を撫でながら困ったように眉根を下げた。
「ソウを大切にしたい気持ちには変わりはない。それだけは誤解してほしくないから言っておくが……俺も男だし、こうした状況で我慢できるほど出来た人間ではない。できればこのままソウを抱きたいのだけれど……いいか?」
「あ、あの……」
アマネの言葉を分からないはずはない。だけどなんと答えていいのか、ソウはいい言葉が思いつかなかった。愛情を交わす行為としてソウが今まで否定的に考えていたことを、アマネは求めている。シュリの言葉を何度も思い出し長い間黙り込んでいたソウだったが、深く息を吸い込むと背中に回していた腕に力をこめた。アマネを引き寄せるように、自ら胸に抱かれるように抱き締めたソウに、アマネが光を宿さない瞳を瞬いた。
「あなたの、望むようになさってください……この身も心も、全て、あなたのものですから」
自分の知らない世界がこの先にあると考えると、今までの経験や考え方からでは不安で仕方がない。だけどこの人から与えられるものは全て受け入れたい。この人の望むもので、自分が差し出せるものならば、それに対して拒否することは考えられない。怖さも不安もあるけど、相手がアマネなら後悔することはない。
震える腕に力をこめて、ソウは初めて自分からアマネの形のいい唇にキスをした。
自分でも不思議なくらい自然に触れたアマネの唇に、しかしソウは痛くなるほど心臓が鼓動を刻んで我に帰った。
「あ……」
目を瞬いて至近距離の端整な顔を、呆然と見返したソウの頬が朱を刷く。何か言おうとしても自分のしたことに驚き言葉が出ない。目が見えないアマネにはその様子は見えないのだが、ソウの戸惑いは充分に気配で分かったようだ。喉の奥で小さく笑って、深緑の瞳を穏やかに笑みに変えた。
「柔らかいなぁ」
場違いなほどしみじみと言われて、ソウは一層頬を赤くした。そんな感想を言われるだなんて思ってもいなかった。
「アマネ様……あの……」
よく考えなくても、今の格好というか状況というか、恥ずかしいにも程があることを思い出した。アマネの上に乗り上げて、しかも唇を合わせるだなんて。耳まで赤くなりながらソウは身動ぎして離れようとしたが、それを男は楽しそうに阻んだ。
「ソウの顔に触れたい」
「え……?」
「どんな顔をしているのか、俺に教えてくれ」
言いながらアマネは、両手をソウの顔に持ち上げる。長い指がそっと薔薇色の頬に触れ、ゆっくりとソウの造作を確かめるように触れてくる。ソウは戸惑いつつもそれを受け入れた。両手を寝台の上につき、アマネの邪魔にならぬようじっとして瞼を下ろした。こうして触れられることは全く嫌ではない。むしろ心地いいくらいだった。
「髪の毛は亜麻色だと聞いた。目の色は?」
「……同じ、亜麻色です……」
「そうか。綺麗な色をしているのだろうな」
独り言のように言いながら、鼻に触れ唇に触れるアマネは楽しそうに微笑んでいる。さらりとしたソウの髪の中に手を差し込んで大きな獣の耳に触れると、一層笑みを増した。
「かわいいな」
「え?」
「この耳もかわいい。俺は好きだ」
屈託なく言ったアマネは、ソウの頭を抱きこんで耳に唇を寄せた。柔らかく暖かなアマネの唇がふわりと耳に触れ、髪や額にも軽い音を立ててキスを繰り返した。
「あ、アマネ様。あ、あの……」
劣情を煽る仕種ではなかったものの、どうしてもアマネが相手だとシュリとは違い恥ずかしい。だからといって払いのけることもできないで、ソウは困惑した眼差しをアマネに向けた。しかし顔を上げた途端啄ばむ程度ではあったが、再び唇に触れたそれに大きく息を呑んだ。
「アマネ様っ……あの、これ以上は……っ」
「シオリと呼んでくれ」
「え…………シオリ、様……?」
「そうだ。もうアマネではないのだから、シオリでいい。ソウに最初にシオリと呼んでほしくて、カグラにもまだ呼ばせていない」
愛しげに髪を撫でて、アマネはソウにもう一度キスをした。ソウが目を見開いて硬直するのにもかまわず、心地良さそうに重ねてくる。視界を覆うアマネの顔に、睫毛が長いなとか、肌が綺麗だとか、これは夢じゃないだろうかとか埒も明かないことを呆然と考えて、だが触れてくる体温が信じられないくらい気持ちがよかった。
ソウは次第にうっとりと目を閉じた。拒まないソウに、アマネは笑みを滲ませて少しだけ深く唇を合わせる。頭を撫でていた手を背中に回して、きゅっと宝物のように抱き締める仕種に愛情をこめると、ソウもおずおずと応えるようにアマネの装束を握り締めた。
無意識に互いの吐息がキスの合間に零れた。同時に、怖くて仕方がなかったこうした行為に、ソウはいつしか蕩けるような感覚を覚えていた。自分からは決して大胆にできないけれど、受け止めることは何とかできている自分を不思議に思う。
アマネのキスを受け入れながら、ふと、シュリの言葉を思い出した。
「好きな人とこうすることは悪いことじゃないよ」
戯れにキスを繰り返しながら、シュリは口癖みたいに言ってたっけ。
思考までが蕩ける気持ちよさは、シュリとこうしたときはなかったと思い出し、アマネがいかに自分にとって特別なのかを知った気がした。
長いキスが解かれると、ソウはくたりと身体から力が抜けるのを感じて慌てて身を起こした。やはりどうしても恥ずかしさが先にたつ。先ほどの大胆さが嘘のように、ソウは顔を赤くしたままアマネから離れようと小さく身をもがかせた。
「どうして離れる?」
アマネがまた阻むようにソウを更に抱き寄せる。身体が更に密着して、ソウはびくりと強張った。
これ以上は本当に駄目だと思うが温かな腕から出ることにも躊躇いがある。どうしいいか分からなくて、混乱に情けなくて涙が出そうになった。シンキのときとは違うことはよく分かったが、だからといってどうすればいいかは全く分からないままだ。
「もうしわけ、ありません……」
「……謝ることはないが、俺の我慢を褒めてはくれないか?」
悪戯っぽく笑ってアマネは言うが、ソウは意味が分からずにキョトンとした。
「……何を我慢されているのですか?」
「それは、本気で言ってるのか?」
「は……? え!?」」
眉間に皺を刻んで困ったように言った男は、くるりと身体を反転させた。アマネの上に乗り上げていたソウは、腕の中に取り込まれたまま寝台の上に押さえつけられる格好になった。ひやりとした寝具に背中を押し付けられて大きく亜麻色の目を開いた。
両腕をアマネの手によって縫いとめられて、見上げると深い深緑が見えた。ソウを愛しく想う感情の燈るそれに、心を鷲掴みにされ身動きできなくなる。
センがソウに対して抱いてくれる愛情とは違うものがあった。大きく安らかな中に熱く激しく、強く求める気持ちがあり、さわりとソウの白い肌が粟立った。
「名を、呼んでくれないか……」
声が熱を孕んでいた。普段無邪気な笑みを滲ませるアマネなのに、ハッとするほど艶を含んでいる声は、沁み入るほどにソウを愛していると言外に伝えてくれている。それを感じて身体の中に何かが燈るのを感じた。
喜びと幸福感がソウを満たしていく。目頭が熱くなって視界に映る深緑が揺れた。ソウは震える声でそっと目の前の男に呼びかけた。
「シオリ様」
「もう一度」
「シオリ様……シオリ、様……好きです……」
「まだ足りない」
「あなたが、大好きです。シオリ様と、一緒にいたい……愛して、います……」
声が嗚咽に変わり、ソウの瞳から大粒の涙が零れた。
この想いをこれ以上の言葉で飾れないことが悔しい。溢れてくるのに、他に表現の仕様がなくて、ソウは壊れたように何度も同じ言葉を繰り返した。純粋にひたむきに繰り返すソウに、アマネは自らの中から溢れて止まらない想いのままに、ソウを抱き締めた。
ソウの頼りない腕も、それを受け止めようとアマネに回される。嗚咽で言葉が出なくなって、でもこの人に返したい。捧げてくれる想いに返したい一心で抱き締め返した。
それからまた互いの唇が触れ合った。壊れ物に触れるように優しかったキスも繰り返すうちに深くなる。アマネの唇が柔らかくソウのそこを食み感触を確かめる。想いを囁き、味わうように重ねられてくる唇に、ソウは背筋に甘いものが走るのを感じた。恥ずかしさも不安も消えないが、それよりもこの人を感じていたい方が大きかったから、鼓動が逸っても痛くても拒むことをしなかった。
そのうちに、自分の唇を割ってくる湿ったものに、亜麻色の瞳が大きく開かれた。驚き声を出そうをしたソウの歯列を割り込んで来たのがアマネの舌だと理解すると、縋りつくように背中に回していた手で装束を握った。脳裏にシンキのことが過ぎったが、しかしあのときほど不快ではなかった。不安だけは消えることなくあるけれど。
びくりと身を跳ねさせたソウに、アマネは一度口づけを解く。空気を取り込めるようになった口から大きく息を吸い込んだソウに、アマネはかすれた声で言った。ぞくりとするほど低められて艶を纏った声だった。
「このまま抱きたいがかまわないか……?」
直球な表現に、ソウは目が落ちそうなほど見張る。かまわないかと言われて、かまわないと答えられるほどの余裕がソウにあるわけもない。息を呑んだまま自分の顔を見返している気配を感じたアマネは、ソウの髪を撫でながら困ったように眉根を下げた。
「ソウを大切にしたい気持ちには変わりはない。それだけは誤解してほしくないから言っておくが……俺も男だし、こうした状況で我慢できるほど出来た人間ではない。できればこのままソウを抱きたいのだけれど……いいか?」
「あ、あの……」
アマネの言葉を分からないはずはない。だけどなんと答えていいのか、ソウはいい言葉が思いつかなかった。愛情を交わす行為としてソウが今まで否定的に考えていたことを、アマネは求めている。シュリの言葉を何度も思い出し長い間黙り込んでいたソウだったが、深く息を吸い込むと背中に回していた腕に力をこめた。アマネを引き寄せるように、自ら胸に抱かれるように抱き締めたソウに、アマネが光を宿さない瞳を瞬いた。
「あなたの、望むようになさってください……この身も心も、全て、あなたのものですから」
自分の知らない世界がこの先にあると考えると、今までの経験や考え方からでは不安で仕方がない。だけどこの人から与えられるものは全て受け入れたい。この人の望むもので、自分が差し出せるものならば、それに対して拒否することは考えられない。怖さも不安もあるけど、相手がアマネなら後悔することはない。
震える腕に力をこめて、ソウは初めて自分からアマネの形のいい唇にキスをした。
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