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第五章

第157話 ロリ巨乳幼馴染といちゃらぶえっち

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 長かった夏休みも、終わりが近づいていた。
 二年B組のオタク男子グループはこの日、琢己の家に集まってゲーム大会をしていた。

「よっしゃアイテムゲットー」

 伊藤琢己、好きなジャンルは二次元美少女。イラストレーター志望でありSNSで自作の美少女イラストを投稿して好評を博している。
 美術部の後輩で同じ美少女イラストを嗜む葉山好美と交際中。

「よし、今回も勝たせてもらうわ」

 木場流斗、好きなジャンルは少年漫画とロボットアニメ。三年生でコスプレイヤーの葉山千鶴と交際中。
 元ぼっちだが、彼女同士が姉妹なのをきっかけに琢己と交流を持ち現在はオタク男子グループと行動を共にすることが多くなった。

「木場君強すぎじゃない? このゲームやりこんでるでしょ」

 矢島信司、好きなジャンルは三次元アイドル。推しは元同級生の神崎彩夏。
 同じ彩夏推しの中学生、君島真世と交際中。

「また僕最下位なんだけど……」

 本宮茂、好きなジャンルはライトノベル等。いろんなコンテンツを広く浅く摂取するライトオタク。
 彼女は無し。名前が有名ゲームクリエイターに似ているからといって特にゲームが上手いわけでもない、特徴が無いのが特徴と言える平凡スペックの地味男子。

 オタク男子グループといういかにもなクラスの負け組集団イメージとは裏腹に、四人中三人が彼女持ちというリア充集団である。
 そんなことだから和気藹々とゲームをしていても、自然と話題はそっちの方向に向かっていった。

「そういえば木場君さあ、お姉さんとはどこまでいったの?」
「えっ? いや、まあ、それは……」

 流斗は言葉を濁すが、実際のところ最近めでたく彼女に筆下ろしされていた。

「……そういう君はどうなのさ?」
「僕? 僕はまあ、一緒に行ったよ? 同人イベント」

 そして訊き返された琢己はこの返答である。

「僕も彼女と一緒に彩夏ちゃんのライブ行ったよ」
「ああ、うん」

 実際のところ、琢己も信司もまだ彼女とキスもしていない段階である。
 意外にも流斗が、一番進んでいるのであった。

 どいつもこいつも彼女と夏を謳歌している中で、疎外感を覚えているのが唯一独り身の茂だ。
 そんな茂を気遣ってか、信司がこんな話題を振ってきた。

「本宮君は田村さんとはどうなの?」
「え? いや、響子とはただの幼馴染で……」

 するとそこに、琢己も乗ってきた。

「もういっそ付き合っちゃえばいいじゃん。ほら、二階堂君と高梨さんだってただの幼馴染だったのが今はカップルになったわけだし」
「あー……」

 歯切れの悪い茂に、他の三人は呆れ気味。

「あの二人といえばさ、ちゃんと入るのかな? あの二階堂君のデカいのが、あのちっちゃい高梨さんに」

 そこで流斗が急にそんなことを言うので、一同は思わず想像してしまった。



 そんなオタク男子達から心配されている二人はといえば。

 カレンダーが刻一刻とタイムリミットへのカウントダウンを刻む中、高梨比奈子は二階堂篤の家で夏休みの課題の最後の追い込みをしていた。
 篤に教わりながらこうして終わり際に纏めてやるのは、毎年の恒例行事である。
 だが今年がこれまでと違うのは、比奈子と篤がただの幼馴染から恋人関係に変わったということだ。

 八月三十日。夏休み最終日前日のこの日、比奈子はいつになく燃えていた。
 毎年泣き言を言いながら課題をやって最終日までもつれこむのが当たり前だったが、今回に関しては違った。何せこれが終わったらご褒美が待っているのである。
 比奈子に勉強を教えている篤も、このやる気ぶりには目を見張っていた。
 そうして爆速で進めていった昼過ぎ。

「終わったーーー!!!」

 比奈子が大きくバンザイして喜びを体で表すと、椅子の前足が浮いてひっくり返りそうになったので篤は慌てて支えた。
 すると比奈子は、申し訳なさそうでありつつも嬉しそうな笑みを篤に向ける。

「ありがとあっくん」

 こんな肝の冷える出来事は日常茶飯事だ。危なっかしくて目が離せないけど、可愛らしくて愛おしい彼女。
 篤がそっと頭を撫でてやると、比奈子はとても人様には見せられないくらいのとろけるような笑顔になった。

 守りたい、この笑顔。だけどもそれはそれとして、男の本能はふつふつと心の奥底から湧き上がってくるのである。
 見つめ合いながらそっと顔を近づけると、比奈子は求めに応じるように目を閉じ口を窄めた。
 唇を重ね彼女の味を堪能していると、ついつい心に魔が差して手先が比奈子の胸に向かっていた。決して傷付けぬよう服越しに優しく優しく触れると、比奈子はこそばゆそうに身をよじった。

 比奈子はクラスの中で一番背が低い。女子の平均身長比較的低めなこのクラスの中でも、一番にである。
 だが他の低身長女子――田村響子、野村菊花、恋咲凛々夢らはいずれもAカップ以下というある意味背丈に見合った幼児体型であるのに対し、比奈子は幼げなルックスとは裏腹に出るべきところは出たグラマラスなプロポーションの持ち主である。

「えへへー、あっくんてばえっちなんだからー」
「ひなが可愛すぎるんだよ」

 人前ではとても言えない甘い台詞を吐きながら篤は右手を比奈子の背中に回し左手は太腿の下に入れると、ひょいと持ち上げて立ち上がり優しく抱っこ。
 元々クラスで一番背の高い篤なので、ちっちゃな比奈子を抱えるのは容易いことだ。逞しい腕に抱かれた比奈子は安心して身を預け、篤に頬擦りをした。
 可愛くて愛しくてたまらなくなる篤だが、比奈子に痛い思いをさせないよう感情を必死に抑えて、優しく手を添える力加減をキープ。
 ベッドに運んで比奈子を下ろして寝かせ、そっと頭を撫でる。まるで子供を寝かしつけるような仕草だが、これからするのは大人の愉しみだ。


 夏休みが始まったばかりの頃、篤と比奈子は初めて一つになった。
 それから何度も身体を重ね、この夏の終わりにはもう、それが日常の一部になっていた。
 家が隣同士でいつでも気軽に会いに行けて、お互いのことを知り尽くした二人。当然、それぞれの家族が家を空けるタイミングも。


 比奈子が暑そうにしているので、篤はエアコンの設定を一度下げる。
 篤は紳士的に、まずは自分から上半身の衣服を脱いだ。男の色気に溢れる逞しい裸体に、比奈子の目は釘付けとなる。
 脱がされ待ちでうずうずしている比奈子は、左右の膝をくっつけて擦り合わせていた。

「ひな、脱がせるよ」

 比奈子が握った両手を顎に当てながら小さく頷くと、篤はまずワンピースのスカートを捲り上げる。フリルとリボンの付いたクリーム色のショーツが篤の目に晒されると、比奈子は照れ笑いした。
 少しお尻を浮かせて脱がしやすくしてもらったところで、篤はワンピースを上半身までたくし上げた。比奈子がお尻をつけて上体を少し浮かせると篤は胸まで上げる。
 クリーム色のブラに包まれた柔らかそうな胸は、もっと篤に触れて欲しそうにその存在感をアピールしていた。
 ショーツとセットになったデザインの可愛らしく清純な雰囲気をした下着は、比奈子のイメージにぴったりだ。

 バンザイした比奈子から脱がせたワンピースは、綺麗に畳んでベッド脇に置いておく。
 天使のような下着姿をまずは目で堪能したら、もう服の上からでも場所がわかるくらい知り尽くした胸の先っぽを指先で擦りながらブラを捲り上げた。
 白い肌に乗った色素の薄いピンクの乳首が幼げな魅力を放ちながらも、立派に実った乳房とのギャップが男心を惑わせる。

 ホックを外してブラを脱がせてやったら、篤の大きな掌は独りでに動くかのように大きな二つの果実へと吸い付いた。
 慣れない内はついがっついて力が籠ってしまい比奈子を痛がらせてしまうこともあったが、今では程よい力加減も身に付いた。
 左右から親指とそれ以外の指とで挟みこむようにして揉んだり、上下に揺らしてみたり、その柔らかさと大きさを心行くまで楽しむ。
 薄ピンクの蕾に口で吸い付けば、比奈子は小鳥がさえずるような声を漏らした。

「あっくんてばおっぱい好きなんだからー」
「……男は皆好きだっての」

 甲斐甲斐しく世話を焼く様子から比奈子の母親のようだと同級生から揶揄されがちな篤であるが、夢中で乳を吸う自分の姿はまるで逆に自分が子供のようではないかと思ってしまった。
 一通りひなこっぱいを堪能したら、乳首への愛撫は続けつつショーツの中へと手を入れる。しっとりと濡れた割れ目に指先を挿れれば、比奈子は甘い吐息を漏らした。

「パンツ脱がすぞ」

 逸る気持ちを抑えて確認だけはとると、ショーツに手を掛けて一気に下ろす。
 比奈子の陰毛はこれといって手入れせずとも元から薄くて細い。普通にしていても割れ目が見えてしまうほどだ。
 篤はベッド脇に置いておいた大きいサイズ用の避妊具を手に取ると、ズボンのファスナーを下ろし、全部は脱がずに雄々しい巨砲だけを露出させた格好に。
 比奈子から熱い視線を注がれながらしっかりと不備なく避妊具を身に付けて、準備は万端。

「挿れるよ」

 篤の確認に比奈子は黙って頷く。こちらも受け入れ準備は万端であった。
 ただひたすらに、とろけるように甘い時間は続く。二人の愛は、照りつける夏の太陽よりも熱い。


 誰よりも大切に、互いに深く想い合う篤と比奈子は、幼馴染の男女として最も理想的な関係だと言えるだろう。
 だが忘れてはいけない。男女の幼馴染が皆、こんな風になれるわけではないのだということを。



 ルシファーとリリムは明日、夏休み最終日に行う脱衣ゲームについての打ち合わせを行っていた。
 テーブルの上には、今回の参加者四名のプロフィールが書かれた紙。リリムはそれを「ふむふむ」と言いながら読んでいた。

「へぇー、次のゲームはずっと一緒にいた幼馴染のペアと、小学校以来に再会した幼馴染のペアかぁ。面白そうじゃん。この子達もひなちゃんと二階堂君みたいになれるといいねー!」

 無邪気に言うリリムであったが、それに対するルシファーの返答を聞いた途端に目を丸くした。

「え……先生それどゆこと!?」
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