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第五章
第141話 巨尻妹、お兄ちゃんと入浴する
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男二人の兄弟が、風呂に入っていた。兄の優一は二十五歳、弟の隆二は二十歳。歳の離れた兄弟であるが仲は良く、優一が実家を出る前はこうしてよく入浴を共にしていた。
今日は優一が実家に泊まりに来ていたので、久々に兄弟で同じ湯に浸かっているのである。
「なあ兄貴……」
隆二がそう言おうとした時だった。浴室の扉が開き、もう一人入ってきたのは茶髪のミディアムヘアーであどけない顔立ちをした美少女。末っ子の佐奈、十七歳の女子高生である。
「お待たせー、お兄ちゃんズ」
「おう佐奈」
「正月ぶりだっけ? 優一お兄ちゃんとお風呂一緒に入るの」
「そうなるな」
血の繋がった兄妹といえど一応なりにも異性が二人入った風呂に、何の恥じらいも無く素っ裸で突撃してきた佐奈。
そのプロポーションで何より目を引くのは、広い腰幅と肉付きの良いヒップである。アンダーヘアは毛量自体は多めだが中央付近の狭い範囲に整えており、さながら黒い長方形のよう。その周りにはぽつぽつと黒い点がまばらにあった。胸はそこそこある方で、乳首の色は茶色。そして実はこう見えて肩回りは結構がっちりしていて腹筋も割れている、水泳部員のスポーツ少女だ。
男兄弟の末っ子紅一点である佐奈は、美容師の母からお姫様のように扱われ大層可愛がられて育った。そんな母の影響で女の子らしさを強調したゆるふわ可愛いファッションを好んで着る彼女だが、その反面兄達の影響で変な所に男らしさも兼ね備えていたりするのである。
ちなみに佐奈が全く恥じらい無く裸を見せられる男性は実の兄だけであり、他の男性に対しては別である。
一人で入る時と全く同じように身体の手入れを始めた佐奈は、そのままの流れで脚をぱっくりと開き、兄二人の見ている前で堂々とアンダーヘアの手入れを始めた。
ぽつぽつと生えてきた毛を丁寧に剃り落とし、中央に残した毛も形を整える。愛用の競泳水着からはみ出ないようにはしつつ、完全につるつるにはしたくないという彼女なりの拘りである。
「はい、完璧ー」
そして立ち上がって腰に手を当て、綺麗な長方形に整えたアンダーヘアを兄達に見せつけた。
「お前マン毛濃いからなー。覚えてるか小六ん時思いっきり水着からハミ毛してたの」
「あー、お兄ちゃんまたその話するー。だから私はいつも手入れに気を遣ってるんですー」
佐奈がそう言って浴室に足を入れると、兄二人は端に寄って佐奈のためにスペースを作った。
それでも佐奈の大きなお尻が、よっこいしょと二人を更に端へと押し込む。
「ごめんねー二人とも」
「あー、この三人で入るクソ狭い風呂、実家って感じするわー」
「つーか佐奈お前またケツでかくなったろ」
「悪かったねー、お尻おっきくって」
隆二の方をお尻で小突き、ぷいとそっぽを向く。
「そういえばお父さんから聞いたよー。優一お兄ちゃん、来年愛梨さんと籍入れるんだって? おめでとー!」
「ああ、ありがとう」
本日優一が泊まりに来たのは、そのことについての報告と相談のためなのである。
「で、逆に隆二お兄ちゃんはまた彼女と別れたそうで」
「っせーなぁ」
「ほんと正反対だよねえ。片や小学生からお付き合い続けてる人といよいよめでたくゴールインで、もう片や一年以上彼女と続いたことが無し」
「そういうお前は彼氏できたこと一度もねーだろ」
「う……私は優一お兄ちゃんと愛梨さんみたいな関係になりたいから、気安くお付き合いしたりしないだけだもーん」
「そう憧れてもらえると光栄だな。あ、そうだ佐奈。髪の毛やってやるよ」
「やったー」
佐奈と優一は湯船から上がり、椅子に腰を下ろした佐奈に優一がシャンプーを始めた。
「同じ優一お兄ちゃんにシャンプーしてもらうのでも、お風呂でやるのとお店でやるのとじゃちょっと感じ違うんだよねー。ていうか本物の美容師さんにタダでシャンプーしてもらえるなんて、兄妹さまさまだよねー」
ちなみに優一はこの家の一階でやっている美容室の従業員であり、実家近くのマンションから通っている。そのため実家を出たといっても佐奈や隆二とは殆ど毎日顔を合わせている。
「あ、そういえば隆二お兄ちゃん。隆二お兄ちゃんの彼女さんっていっつも年上のお姉さんばっかだけどさ、たまには年下の子と付き合ってみるのとか、どう? もしかしたら長く付き合える相手が見つかるかもしんないよ?」
丁寧に髪を洗われながら、佐奈は隆二に話しかける。
「え? 何だよ、お前の友達でも紹介してくれるってのか? つってもJKなんてガキもいいとこだからなー。期待できねーっつーか」
「そういうとこだよー、隆二お兄ちゃん。あ、そういえば愛梨さんが、隆二お兄ちゃんが出たら一緒にお風呂入りたいって言ってたよ」
今日は結婚に関しての相談に来ているのだから、当然優一と同棲中の恋人、志摩愛梨も一緒に泊まりに来ているのである。
「……おう、じゃあ俺上がるわ」
隆二は一瞬の注目の後、声のトーンが下がってそう言いながら立ち上がり、そのまま浴室を出ていった。
佐奈の髪の手入れが丁度終わる頃に、長いストレートの茶髪の美女が一人、浴室に入ってきた。
スラッと細く締まったプロポーションだが胸はそこそこあり、乳輪はやや大きめ。アンダーヘアは佐奈と全く同じ形に整えている、というよりは佐奈が愛梨を真似てこの形にしているのである。
「お待たせー優くん、佐奈ちゃんも」
「愛梨さーん」
「おう愛梨、丁度今佐奈のが終わったところだ」
「じゃ交代するねー」
佐奈が濡れた髪にタオルを巻いて湯船に戻ると、愛梨は軽くシャワーを浴びて椅子に腰を下ろした。
「じゃあ優くん、いつものお願い」
「よしきた」
優一は愛梨の長い髪を手に取り、佐奈にやったのと同じように鮮やかな手つきでシャンプーを始める。その様子を、佐奈は湯船からニマニマしながら見つめていた。
「ラブだねぇ。優一お兄ちゃんが愛梨さんの髪の毛やってる時って、私やお客さんにしてる時とは明らかに違う雰囲気あるよね」
「いやいや、俺は誰の髪を扱う時も魂籠ってるぞ」
「えー? でも愛梨さんの時はラブが籠ってる感じじゃーん。ちょっと手つきがエッチな感じっていうの?」
「何だそれ。まあはっきりと否定はできんが」
「いいよねー、こういうの。いつか私も彼氏と同棲して、毎日一緒にお風呂に入るんだー」
佐奈の理想のカップル像は、ごく身近な所にいる。佐奈の思考に愛梨の与えた影響は、限りなく大きいのである。
優一と愛梨は小一の時に水泳教室で出会い、小五の時に愛梨から告白して男女交際を開始。そこから一度も途切れることなく現在まで関係を続けている。
中学からは学校も同じになってますます仲が深まり、高校卒業を機に実家を出て同棲を開始。そしてこの度正式に婚約を交わし、来年予定している入籍に向けて色々と準備をしている所なのである。
少しして、愛梨と優一は寄り添いながら湯に入った。二人の熱気にあてられた佐奈は、湯から出て涼みながら二人と会話を続ける。
他愛のない世間話をしている中で、ふと愛梨が一つの話題を出した。
「そういえば覚えてる? 私と優くんと佐奈ちゃんが初めて一緒にお風呂入った時のこと」
「覚えてるよー。私が四歳の時だったよね。お兄ちゃんのちんちんが上向いてるの初めて見てびっくりしたっけ」
「つーかあれ、俺と愛梨が羽目外しすぎないようにお袋が佐奈突撃させたんだろ?」
「そだっけ。ていうか凄いよねぇ、小六で彼女と一緒にお風呂って」
小学生カップルのお風呂セックスは阻止するが、それでもお泊りで一緒に入浴するまでは許すのが三鷹家である。
「それ言ったら二十五にもなってJKの妹と風呂入ってる方が凄いけどな。しかも彼女も一緒に」
「それは確かに」
「佐奈ちゃんだから有りなんだよー。優くん佐奈ちゃんのことそういう目で見てる感じ全く無いし。佐奈ちゃんは私にとっても可愛い妹だから」
「つーか妹を性的に見るとかありえんわ。気色悪ぃ」
事実、優一も隆二も佐奈に対してそういった感情は皆無である。目の前で佐奈が裸になっても男兄弟の裸同然に見ていると言って差し支えない。
「隆二お兄ちゃんが年下の女の子に全然興味無いのもそういう感覚なのかなー?」
「いやそれはただの性癖だろ」
「私の部活の先輩にね、隆二お兄ちゃんのこと好きだって人がいるんだよね。隆二お兄ちゃん今丁度フリーだし、どうにかくっつけてあげたいなーって思うんだけど、厳しいかなぁ?」
「うーん……よし、今度その子店に連れて来いよ。俺が隆二好みの大人っぽい感じに仕上げてやる」
「ていうかその人フツーにうちのお店の常連さんだよ? 清水千佳先輩」
「清水さんって、確かあの小柄で黒髪ショートボブの……こう言っちゃ何だが、隆二のタイプとは外れてる感じだよな?」
「そうなんだよねー……」
「まあ、とりあえず連れて来いよ。できる限りのことはするからさ」
「おっけー」
そろそろ頃合いと感じた佐奈は、ひょいと軽やかな動きで立ち上がり浴室の扉を開けた。
「じゃ、私はそろそろこの辺りで。あとは存分にイチャイチャしてねー」
「実家じゃそこまでイチャつかねーよ。もうサルみたいに性欲旺盛なガキでもねーんだから」
とか言いつつ、既に腕で愛梨を抱き寄せて指先は胸の先っぽに触れている優一であった。
今日は優一が実家に泊まりに来ていたので、久々に兄弟で同じ湯に浸かっているのである。
「なあ兄貴……」
隆二がそう言おうとした時だった。浴室の扉が開き、もう一人入ってきたのは茶髪のミディアムヘアーであどけない顔立ちをした美少女。末っ子の佐奈、十七歳の女子高生である。
「お待たせー、お兄ちゃんズ」
「おう佐奈」
「正月ぶりだっけ? 優一お兄ちゃんとお風呂一緒に入るの」
「そうなるな」
血の繋がった兄妹といえど一応なりにも異性が二人入った風呂に、何の恥じらいも無く素っ裸で突撃してきた佐奈。
そのプロポーションで何より目を引くのは、広い腰幅と肉付きの良いヒップである。アンダーヘアは毛量自体は多めだが中央付近の狭い範囲に整えており、さながら黒い長方形のよう。その周りにはぽつぽつと黒い点がまばらにあった。胸はそこそこある方で、乳首の色は茶色。そして実はこう見えて肩回りは結構がっちりしていて腹筋も割れている、水泳部員のスポーツ少女だ。
男兄弟の末っ子紅一点である佐奈は、美容師の母からお姫様のように扱われ大層可愛がられて育った。そんな母の影響で女の子らしさを強調したゆるふわ可愛いファッションを好んで着る彼女だが、その反面兄達の影響で変な所に男らしさも兼ね備えていたりするのである。
ちなみに佐奈が全く恥じらい無く裸を見せられる男性は実の兄だけであり、他の男性に対しては別である。
一人で入る時と全く同じように身体の手入れを始めた佐奈は、そのままの流れで脚をぱっくりと開き、兄二人の見ている前で堂々とアンダーヘアの手入れを始めた。
ぽつぽつと生えてきた毛を丁寧に剃り落とし、中央に残した毛も形を整える。愛用の競泳水着からはみ出ないようにはしつつ、完全につるつるにはしたくないという彼女なりの拘りである。
「はい、完璧ー」
そして立ち上がって腰に手を当て、綺麗な長方形に整えたアンダーヘアを兄達に見せつけた。
「お前マン毛濃いからなー。覚えてるか小六ん時思いっきり水着からハミ毛してたの」
「あー、お兄ちゃんまたその話するー。だから私はいつも手入れに気を遣ってるんですー」
佐奈がそう言って浴室に足を入れると、兄二人は端に寄って佐奈のためにスペースを作った。
それでも佐奈の大きなお尻が、よっこいしょと二人を更に端へと押し込む。
「ごめんねー二人とも」
「あー、この三人で入るクソ狭い風呂、実家って感じするわー」
「つーか佐奈お前またケツでかくなったろ」
「悪かったねー、お尻おっきくって」
隆二の方をお尻で小突き、ぷいとそっぽを向く。
「そういえばお父さんから聞いたよー。優一お兄ちゃん、来年愛梨さんと籍入れるんだって? おめでとー!」
「ああ、ありがとう」
本日優一が泊まりに来たのは、そのことについての報告と相談のためなのである。
「で、逆に隆二お兄ちゃんはまた彼女と別れたそうで」
「っせーなぁ」
「ほんと正反対だよねえ。片や小学生からお付き合い続けてる人といよいよめでたくゴールインで、もう片や一年以上彼女と続いたことが無し」
「そういうお前は彼氏できたこと一度もねーだろ」
「う……私は優一お兄ちゃんと愛梨さんみたいな関係になりたいから、気安くお付き合いしたりしないだけだもーん」
「そう憧れてもらえると光栄だな。あ、そうだ佐奈。髪の毛やってやるよ」
「やったー」
佐奈と優一は湯船から上がり、椅子に腰を下ろした佐奈に優一がシャンプーを始めた。
「同じ優一お兄ちゃんにシャンプーしてもらうのでも、お風呂でやるのとお店でやるのとじゃちょっと感じ違うんだよねー。ていうか本物の美容師さんにタダでシャンプーしてもらえるなんて、兄妹さまさまだよねー」
ちなみに優一はこの家の一階でやっている美容室の従業員であり、実家近くのマンションから通っている。そのため実家を出たといっても佐奈や隆二とは殆ど毎日顔を合わせている。
「あ、そういえば隆二お兄ちゃん。隆二お兄ちゃんの彼女さんっていっつも年上のお姉さんばっかだけどさ、たまには年下の子と付き合ってみるのとか、どう? もしかしたら長く付き合える相手が見つかるかもしんないよ?」
丁寧に髪を洗われながら、佐奈は隆二に話しかける。
「え? 何だよ、お前の友達でも紹介してくれるってのか? つってもJKなんてガキもいいとこだからなー。期待できねーっつーか」
「そういうとこだよー、隆二お兄ちゃん。あ、そういえば愛梨さんが、隆二お兄ちゃんが出たら一緒にお風呂入りたいって言ってたよ」
今日は結婚に関しての相談に来ているのだから、当然優一と同棲中の恋人、志摩愛梨も一緒に泊まりに来ているのである。
「……おう、じゃあ俺上がるわ」
隆二は一瞬の注目の後、声のトーンが下がってそう言いながら立ち上がり、そのまま浴室を出ていった。
佐奈の髪の手入れが丁度終わる頃に、長いストレートの茶髪の美女が一人、浴室に入ってきた。
スラッと細く締まったプロポーションだが胸はそこそこあり、乳輪はやや大きめ。アンダーヘアは佐奈と全く同じ形に整えている、というよりは佐奈が愛梨を真似てこの形にしているのである。
「お待たせー優くん、佐奈ちゃんも」
「愛梨さーん」
「おう愛梨、丁度今佐奈のが終わったところだ」
「じゃ交代するねー」
佐奈が濡れた髪にタオルを巻いて湯船に戻ると、愛梨は軽くシャワーを浴びて椅子に腰を下ろした。
「じゃあ優くん、いつものお願い」
「よしきた」
優一は愛梨の長い髪を手に取り、佐奈にやったのと同じように鮮やかな手つきでシャンプーを始める。その様子を、佐奈は湯船からニマニマしながら見つめていた。
「ラブだねぇ。優一お兄ちゃんが愛梨さんの髪の毛やってる時って、私やお客さんにしてる時とは明らかに違う雰囲気あるよね」
「いやいや、俺は誰の髪を扱う時も魂籠ってるぞ」
「えー? でも愛梨さんの時はラブが籠ってる感じじゃーん。ちょっと手つきがエッチな感じっていうの?」
「何だそれ。まあはっきりと否定はできんが」
「いいよねー、こういうの。いつか私も彼氏と同棲して、毎日一緒にお風呂に入るんだー」
佐奈の理想のカップル像は、ごく身近な所にいる。佐奈の思考に愛梨の与えた影響は、限りなく大きいのである。
優一と愛梨は小一の時に水泳教室で出会い、小五の時に愛梨から告白して男女交際を開始。そこから一度も途切れることなく現在まで関係を続けている。
中学からは学校も同じになってますます仲が深まり、高校卒業を機に実家を出て同棲を開始。そしてこの度正式に婚約を交わし、来年予定している入籍に向けて色々と準備をしている所なのである。
少しして、愛梨と優一は寄り添いながら湯に入った。二人の熱気にあてられた佐奈は、湯から出て涼みながら二人と会話を続ける。
他愛のない世間話をしている中で、ふと愛梨が一つの話題を出した。
「そういえば覚えてる? 私と優くんと佐奈ちゃんが初めて一緒にお風呂入った時のこと」
「覚えてるよー。私が四歳の時だったよね。お兄ちゃんのちんちんが上向いてるの初めて見てびっくりしたっけ」
「つーかあれ、俺と愛梨が羽目外しすぎないようにお袋が佐奈突撃させたんだろ?」
「そだっけ。ていうか凄いよねぇ、小六で彼女と一緒にお風呂って」
小学生カップルのお風呂セックスは阻止するが、それでもお泊りで一緒に入浴するまでは許すのが三鷹家である。
「それ言ったら二十五にもなってJKの妹と風呂入ってる方が凄いけどな。しかも彼女も一緒に」
「それは確かに」
「佐奈ちゃんだから有りなんだよー。優くん佐奈ちゃんのことそういう目で見てる感じ全く無いし。佐奈ちゃんは私にとっても可愛い妹だから」
「つーか妹を性的に見るとかありえんわ。気色悪ぃ」
事実、優一も隆二も佐奈に対してそういった感情は皆無である。目の前で佐奈が裸になっても男兄弟の裸同然に見ていると言って差し支えない。
「隆二お兄ちゃんが年下の女の子に全然興味無いのもそういう感覚なのかなー?」
「いやそれはただの性癖だろ」
「私の部活の先輩にね、隆二お兄ちゃんのこと好きだって人がいるんだよね。隆二お兄ちゃん今丁度フリーだし、どうにかくっつけてあげたいなーって思うんだけど、厳しいかなぁ?」
「うーん……よし、今度その子店に連れて来いよ。俺が隆二好みの大人っぽい感じに仕上げてやる」
「ていうかその人フツーにうちのお店の常連さんだよ? 清水千佳先輩」
「清水さんって、確かあの小柄で黒髪ショートボブの……こう言っちゃ何だが、隆二のタイプとは外れてる感じだよな?」
「そうなんだよねー……」
「まあ、とりあえず連れて来いよ。できる限りのことはするからさ」
「おっけー」
そろそろ頃合いと感じた佐奈は、ひょいと軽やかな動きで立ち上がり浴室の扉を開けた。
「じゃ、私はそろそろこの辺りで。あとは存分にイチャイチャしてねー」
「実家じゃそこまでイチャつかねーよ。もうサルみたいに性欲旺盛なガキでもねーんだから」
とか言いつつ、既に腕で愛梨を抱き寄せて指先は胸の先っぽに触れている優一であった。
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