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第四章

第130話 クラスみんなで混浴H

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 一人一人の実技の腕を見せてもらった後も、授業は続いた。
 座学の授業においてリリムは実技ほどの優秀さはなく、こちらのトップはギルバートだ。

 一通り授業を終えた放課後、生徒達は寮へと戻る。生徒寮の人気スポットといえば、やはり大浴場である。
 せっかくなので生徒と親睦を深めようと、今日はルシファーもこちらに足を運んでいた。

「やあ生徒諸君。今日は俺もご一緒させてもらおう」

 腰にタオル一枚の姿に早着替えしたルシファーを見て、脱衣所の男子生徒一同はぽかんと目を丸くした。


 皆が一通り身体を洗って浴槽に足を入れると、どこからともなくきゃいきゃいと黄色い声が聞こえてきた。浴槽の奥側、衝立の途切れた場所から女子生徒四人がこちらにやってきたのである。
 生徒寮の大浴場は一応男湯と女湯に分かれているが、実は浴槽を区切る衝立が途中で無くなっておりそこから自由に行き来できるのである。

「来たよーみんなー、それに先生!」

 一糸纏わずすっぽんぽんのリリムが、悪戯な笑みを浮かべてルシファーの前に立ちはだかる。ツインテールを解いて長い髪を下ろした姿の彼女は、少し印象が違って見えた。
 腰に手を当てたポーズをとり、赤い髪と同じ色をした股間の逆三角形は包み隠さず丸見え。しかし胸の前には少し髪を束ねて垂らし申し訳程度に隠しており、ぺったんこの胸を見られることには少々の抵抗があるようだ。

 他三人の女子はといえば、ルーシャはルシファーと同じように腰にタオルを巻いた格好。クラスで一番の爆乳は自信満々に堂々と見せつけている。かなり大きめな濃ピンクの乳輪も、彼女の攻めの姿勢を現しているかのようだ。
 ヒルダとメイアは胸の前からタオルを垂らして胴体前面を胸から下腹部まで覆う形だ。ヒルダは左手でタオルを胸の上辺りに軽く当てて固定しつつ右手はフリーにする格好。一方でメイアは右手を胸にしっかり当てつつ左手は股間を押さえ、より強固なガードの姿勢をとっている。

「おらメイア、恥ずかしがってんじゃねーよ」

 ロイドがメイアのタオルを強引に引っ張って剥ぎ取ると。メイアは「やぁぁん」とか細い声を上げながらタオルを取り返そうと両手をロイドに伸ばした。当然、隠れていた部分を覆うものは無くなりふくよかな裸体が露にさせられる。
 お餅のような白い乳房にのったピンクの乳首に、大きめの乳輪。下半身に目を向ければ広い腰幅とむっちりした太腿。髪と同じピンク色をした楕円形のたわしは、意外に彼女が毛深い方であることを窺わせる。

「ヒルダちゃんとルーシャちゃんもタオル取ろっかー」

 リリムはそう言うと、二人のタオルをスカートのようにぺろんと捲り上げた。一瞬見えた、二人のアンダーヘア。

「ふふ、じゃあお言葉に甘えさせて貰おうかしら」

 ヒルダはそれに動じた様子もなく、上品にそれでいて艶めかしさも感じさせるしなやかな動きで自らタオルを外した。
 巨乳三人の中では胸のサイズ自体は一番控えめの彼女だが、胸の形に関しては一番整った美乳の持ち主。すらっと細い身体に出る所は出たプロポーションは、芸術的な絵画や彫像のようだとも感じさせる。胸のサイズに比例してやや小さめの乳輪は、ほんのり薄いピンク色。それがまた彼女の清純そうな雰囲気と実にマッチしていた。アンダーヘアは髪と同じ水色で、指一本分程度の細い長方形に整えられている。長さも短めに切り揃えられていた。

「っし、あたしのも見て下さいよ先生」

 ルーシャは胸を揺らしながら男らしく豪快にタオルを脱ぎ捨てる。やはり髪と同じ深緑色の陰毛は、意外にも狭い範囲に整えられていた。ハートのような形で土手にだけ残し、下部は綺麗に剃り落として割れ目を露出するスタイル。腹筋の割れた筋肉質で健康的な裸体とのギャップは、さぞかし男心を惑わせることだろう。

「ほらリリム、お前も乳出せー」

 胸の前に垂らしていた髪をルーシャによってどけられて、リリムの褐色の肌に乗ったピンクの乳首が露になる。ただでさえ可哀想な程平たい胸は、巨乳三人と並ぶと尚更に哀れに見えた。

「それで先生、この中で誰が一番えっち?」

 四人並んでルシファーの前に立ち、それぞれの裸体がよく見えるよう各々が手を後ろに回す。皆それぞれ個性があってとても魅力的な裸体で、人間の男から見たらさぞかし天国と言えるだろう。
 だがルシファーは「子供に興奮する趣味は無い」と言い放ち、腰に巻いたタオルの下はぴくりとも動かなかった。
 とはいえ今のルシファーは、たとえ大人の美女が全裸でこの場にいたとしても勃起していたかは疑わしかった。淫魔がEDなど命に関わる笑えない冗談だが、それほどにまで今のルシファーは精神を病んでいた。

「えーっ、こんなにカワイくてえっちな美少女達に囲まれて勃たないなんておかしいよー! よーしこうなったら……」

 リリムはルシファーに背を向けると、お尻を突き出した姿勢で体を屈め両手でお尻を左右に開いた。

「さ、みんなもボクと同じポーズ!」
「ええー……」

 メイアが抵抗を見せるも、ルーシャは躊躇いなくやり、ヒルダも照れ笑いしつつ従った。メイアもやむなくそれに合わせて、同じポーズをとる。
 うら若き美少女四人が揃って恥ずかしい穴二つ丸出しにして見せつけてくる姿は壮観。ちなみにヒルダとルーシャは上付き、リリムとメイアは下付きである。
 リリムは短く赤い毛を肛門周りから割れ目周りまで、毛量自体は少なめだが自然な感じで生やしている。
 メイアは最低限ショーツからはみ出ない程度には処理しているようだが、陰毛のみならずケツ毛に至るまでかなり濃いめ。しかし毛の色自体が鮮やかなピンクのため、あまり汚い印象はない。
 ヒルダとルーシャはVにはある程度残しつつIとOは綺麗さっぱり剃り落としたスタイルだ。

「せーんせ、誰のにちんちん挿れたい?」
「誰にも」

 ルシファーの冷めた反応に、リリムは頬を膨らませる。
 そうしていると、メイアが「恥ずかしいよぉ」と声を漏らした。
 その途端だった。ルシファーの前にロイドがやってきて、四人の中で一番大きなメイアのお尻を掌で引っぱたいた。

「ひあぁぁぁん!」

 甘美な悲鳴と共にスパーンと心地良い音が浴室の天井に響く。メイアが涙目になりながらお尻を押さえて上体を起こすと、ロイドはお尻をさする手を取り引っ張った。

「おいメイア、お前はこっち来いよ。先生の代わりに俺がぶち込んでやる」

 ロイドに連れられるがまま浴槽の縁まで移動したメイアは、足を湯に浸けたまま浴槽を掴んで屈みお尻を突き出した格好に。ロイドがその白く大きなお尻をリズミカルに叩く度、メイアは甘い声を出して身を震わせ、胸とお尻を揺らしていった。

「やぁん……ロイド君、私の恥ずかしいとこ見ないでぇ……」

 お尻を叩かれながら毛深い陰部をまじまじと見られるのは羞恥心でどうにかなりそうなものであるが、不思議とそれによってメイアの割れ目からは粘性の液体が漏れ出ていた。
 お尻の穴をひくひくと動かしながら腰を左右に振り、恥じらう台詞とは相反するようにロイドを誘うような仕草。それに乗せられるようにロイドは口角を上げ、今お望み通りぶち込んでやるとばかりに手で竿をしごきながら割れ目の辺りに押し当てた。
 だがその挿れかかったところで、ふとロイドは手を止める。あれっと思ってメイアが振り返ると、ロイドは一旦竿を離して指先を軽く肛門に挿入した。メイアの静かな喘ぎ声が響く。

「今日はもう少し遊んでやるぜ」

 いつもならここで本番を始めるところだが、今朝ルシファーに言われたことを気にしてか前戯を継続した。
 ロイドがノリノリなのは勿論のこと、メイアにも今朝のようなマグロぶりは全く見られず、そればかりか上手くロイドを誘って乗せている様子さえ見られる。

「あれが劣等生か? あの誘い受けの技術は一級品じゃないか。リリム、メイアはロイドとする時だけはああなのか?」
「メイアちゃんはMだから。ロイド君とする時は普通に上手いんだよねー。ていうかロイド君のお尻ペンペンに本気でついてけるのメイアちゃんだけだし」
「サディストとマゾヒスト、最高の相性で互いの素質を最大限に引き出し合える関係か。尤も淫魔同士でそれができたところで人間界に行って役立つわけではないが……」


 ルシファーがふと周りを見てみれば、いつの間にかギルバートとルーシャが湯から上がって行為をおっぱじめており、ジークとヒルダは姿が見当たらない。
 ルーシャが仰向けに寝転がったギルバートの顔に跨った上で覆い被るように身を伏せた、所謂シックスナインの体位。ルーシャがとても大きな胸で竿を挟む一方で、ギルバートは丁度顔の真上にある割れ目に舌を入れ刺激している。

「ほらギル、これがいいんだろー? 今朝のヒルダより早く出させてやるからなー」

 柔らかい胸を駆使してしごきながら、笑顔で楽しそうに行為に及ぶルーシャ。程なくして、ルーシャは胸の谷間から先端が少しでた亀頭をぺろっと舌で軽く舐めた。途端に噴き出す白い液体。顔にかかったルーシャだが嫌がる様子は見られず、むしろ得意げだ。
 だがその直後、ギルバートに強く吸い付かれてびくびくっと痙攣するように腰を上下させた。

「んっ……あたしもイった……」

 が、ギルバートはそこで止めることなく激しく舌を動かして敏感な所を刺激する。その度メイアは大きな胸を揺らして身を悶えさせた。

「ちょっ、ギルぅ、もうイってるってばぁ!」

 先に絶頂することは淫魔の恥。だがそれで屈することなく泥臭く反撃に転じ主導権を奪い返すのは、プライドが高くテクニックで屈服させることに拘るギルバートならではの強みだ。


 ルシファーは魔力の反応を頼りに、残りの一組であるジークとヒルダを探しに行く。二人は衝立の向こう、女湯に行って二人きりで行為に及んでいたようだ。
 抱き合いながら甘くとろけるような言葉をささやき合い、まるでこの場が花畑のようにも感じられる独特の雰囲気を醸し出す。
 ジークは今朝ルーシャにやったのと同じように、美しい顔で見つめながら優しく繊細な愛撫でヒルダの心と体を幸せにしていく。ヒルダはヒルダで、隙を見てジークの唇を奪い舌を絡め合った。

 やがて腰を下ろしたジークの上にヒルダが乗って向き合い、位置を合わせてジークが挿入。対面座位での本番セックスが始まった。
 優しくねっとりと腰を動かすジークに、ヒルダも心地良さそうに声を漏らす。抱き合い唇を重ね合いながらのラブラブH。二人とも相手の恋人のように振舞い幸福感に訴えて相手の興奮を誘うスタイルを得意としており、その二人の濡れ場はさながら少女漫画のベッドシーンのような耽美な印象を感じさせた。
 ルシファーがその様子を覗いていても気付かず二人の世界に入り込んでいたジークとヒルダだが、ふと視線を感じたジークが視線をそちらに向けた。

「あ、先生」
「やあジーク、そういう腰の動かし方もできるんじゃないか」
「本当はこういう感じの方が得意なんですけどね、ボルテックス先生からのウケが悪くて。授業では今朝のように激しくするようにしてるんです」
「そうか。では今後は授業でもお前の得意なやり方でするように」

 ルシファーはそう言うと、二人に背を向け足早に男湯の方へ戻っていった。ジークとヒルダのプレイスタイルは、邪魔者がいない方が効果が高いことは重々に理解していたのだ。


「せーんせ」

 男湯に戻ったルシファーが肩まで湯に浸かって一息つくと、一人余っていたリリムがあざといポーズで話しかけてきた。

「みんながえっちしてるとこ見てたらボクもしたくなってきちゃった。ねえ先生、ボクとやらない? ボクってばチョー名器だよ?」
「興味無い」

 いともたやすくスルーされて、リリムはむすっと頬を膨らます。むきになってルシファーの膝の上に乗っかるが、ルシファーに男の反応は無かった。

「ねえ先生、今やってる三組がさ、一番体の相性いいんだよ。ボクは誰とでも相性いいけど、みんなにとっての二番目なの。だからこういう時余っちゃいがちなんだよねー」
「それは気の毒だな」

 ルシファー自身、この組み合わせが一番相性が良いことを一目見た時点で理解していた。だからこそ、相性抜きでの実力を見たくて授業ではこの組み合わせを避けたのだ。

「あーあ、ここにもう一人男子がいたらなー」
「他の女子が終わったら代わってもらえ」

 チラチラ見てくるリリムを華麗にスルーし、ルシファーはそう言い放った。

「んもー……」

 リリムはルーシャ達が丁度終わったのを見て、ルシファーから離れてそちらに行った。

「ルーシャちゃん終わったー? ボクと代わってよー」
「んー、じゃあ」
「やったー」

 二回射精してすっかり下を向いていたギルバートの竿は、リリムが舐め始めるとすぐにまた元気になった。リリムのフェラテクは、やはり本人が自負するだけのことはあるのだ。

「くっ、お前のような貧乳に……」
「だったらあたしのおっぱい揉む?」

 ルーシャが胸を差し出すと、ギルバートは頷く。リリムにフェラされながらルーシャの胸を揉む3Pの開始である。


 ルシファーの受け持った生徒達は、皆磨けば光るポテンシャルを秘めている。この大浴場での性行為を見ていればそれは明らかだ。
 この子達を自分が鍛え上げて最高の淫魔にしてあげたいと、ルシファーは思った。
 だがこの子達がルシファーも認めるほどの優れた淫魔となって人間界に赴くことは、それだけ多くの人間が被害に遭うということ。

 あくまでも自分のため、ほんの自己満足のつもりで始めた淫魔学校教師。子供達と接した上で淫魔という種は存在自体が悪だと認定したら、彼らを含め淫魔族を滅ぼすことも考えていた。
 だけども、たった一日触れ合ってみればこの子達に心惹かれ、この子達を死なせたくないと思ってしまった。

(難儀なものだな。魔界に戻っても、結局俺は人間への加害者であり続けるわけか)
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