84 / 180
第三章
第84話 えっちなリアクションクイズ・3
しおりを挟む
ゲームは両ペアの女子がブラとショーツだけとなり、後半戦へと差し掛かった。
今回は共に下着の色は白であるがその印象は大きく異なり、ファッションに対する意識の差が現れている。
綾芽はいくらデートといえどそれを人に見せる事態になることを全く想定していない、普段使いの質素な白無地の下着。
一方で桃果はそれを見せるつもりがあるかは別として、デートだからと気合いを入れて可憐な勝負下着をきっちり身に着けてきた。とはいえうっかりしていて思わぬ所に隙を作ってしまったのは御愛嬌である。
「では第四問、始めましょう」
全員が所定の席に着いたら、ルシファーがゲームを進行。
(この移動がなあ……)
男子二人の気持ちは共通していた。座りっぱなしなら勃起を隠すのも楽なのに、一回毎にいちいち立って移動させられるのである。
「吉田、お前の必勝法、上手くいったな」
綾芽とすれ違う際、誠はそう呟く。
二問目が終わった際に綾芽が教えた必勝法とは、こうだ。
「これから私と藤林君は、本当のリアクションしかしないの。甘い物を食べたら甘い、辛いものを食べたら辛い。痛い時は痛がって、何もされてない時は何もしない。どんな問題で何が正解かを問わず、必ず本当のリアクションだけするんです。そうすれば私達のペアは、自分のパートナーは嘘をついていないと判るから。つまり二人とも同じリアクションをしていたら相手の側が嘘をついていることが確定するし、二人が別々のリアクションをしているなら正解のリアクションをしている方を選べば勝てる」
「なるほど、凄いな吉田は」
そもそもこのゲームは、リアクションが本当か嘘かを見極めるゲームだ。それでいて相手を騙しつつパートナーには真実を伝えるというのはなかなか難しい。なのでこうして事前にパートナーと約束を決めておくことが、何よりの必勝法なのである。
そうして見事その作戦は成功。誠&綾芽の得点となったわけだ。
移動を終えた両ペア。今回は偶数回なので女子がリアクション側で男子が回答側。ステージ上の綾芽と桃果の前に現れたのは、八分目辺りまで水で満たされた透明の水槽――否、湯船と言った方が適切か。
「こちらの二つのお風呂。片方は丁度いい湯加減ですが、もう片方は冷水となっています。男子二人には、どちらが冷たいお風呂かを当てて頂きます。では女子のお二人、お風呂に入って下さい」
「わー、よかったー。これ洗いたいと思ってたんだよねー」
胸に付着した溶けたアイスに視線を向けながら、桃果が言う。こんな場所に白い液体が付いているのは男子にとって目の毒なので、小次郎としても願ったり叶ったりだ。
意気揚々と湯船に浸かった桃果は、ほっこりとした気持ちの良さそうな表情。
(えぇ……これ明らかにこっちが冷たいやつ……)
桃果のリアクションから自分の待ち受ける運命を察した綾芽は、腕でできるだけ体を隠しながら恐る恐る湯船に足を入れた。
「冷たっ!」
足先が水に触れた瞬間綾芽はそう口に出す。
「早く入ってよー。私だって冷たいんだからー」
そこで桃果が、思い出したようにそう言う。綾芽はびくびくしながら足を入れ、全身を入れて肩まで浸かった。両掌でぎゅっと二の腕を掴んで、体を縮める。せめてもの救いは、今が夏だということである。
「では男子のお二人、回答をどうぞ」
(今回は簡単だな)
(必勝法通りだが……こうも判りやすいと相手も正解の可能性が高いな)
二人の回答は、揃ってA。今回は実に判りやすいリアクションであった。
「正解は~Aでした! 二人とも正解です!」
正解が出るや否や、綾芽は水風呂から上がる。
「あのっ、こちらのお風呂入ってもいいですか!?」
「どうぞー」
桃果は承諾すると同時に隅に寄って、綾芽が入るスペースを作った。
(今、何か見え……)
下着姿で湯船から湯船に移動する綾芽に、誠は一瞬違和感を覚えた。
丁度いい湯加減のお風呂に入れてもらって温まった綾芽は、つい表情が緩む。
下着姿で入浴する女子二人、それも湯船は水槽のように透明のため中の様子は丸見え。男子二人は、そわそわして仕方が無い。
「えー、お風呂を楽しんでおられる所申し訳ありませんが、そろそろゲームを進行しても宜しいでしょうか」
「えっ、あっ、もう少し……」
脱ぐまでの時間を少しでも引き延ばそうとした綾芽であったが、すっと湯船がお湯ごと消えたので、桃果と二人揃って床に尻餅をついた。
「ささっ、立ち上がって!」
リリムに体を起こされる綾芽と、自分で立ち上がる桃果。その二人の様子を見た途端、男子二人に衝撃が走った。
(す、透けっ……!)
濡れた下着から上はピンク、下は黒が透けて見えるのだ。
「ひゃあっ!」
それに気付いた綾芽は、慌てて隠しながらしゃがみ込む。レースに飾られた桃果の下着はまだ多少隠すものがあるが、質素な白無地の綾芽はそれはもうくっきりと透けているのである。胸が大きい分ピンクの円も相応に大きく、想像力を働かせて大変股間に宜しくない。
「もー、こういうえっちぃことになるとわかっててお風呂出したでしょー」
桃果も右手は下腹部に当ててショーツからはみ出た毛を隠しながら、左腕を胸に当てる。
「ではお二人、ここで服を脱いで頂きましょう」
「えぇ……」
眼鏡の奥の瞳を潤ませて抵抗を主張する綾芽であったが、勿論ルシファーがそれを許してくれるはずもなく。
「待ってくれ!」
そこで声を上げたのは、誠である。
「吉田はこういうのが本当に苦手なんだ。頼むからここで止めにしてくれないか」
「藤林君……」
「駄目です」
ルシファーに立ち向かう誠に綾芽が頬を染めたのも束の間、ルシファーがきっぱりと拒否。
すると桃果が、両手を後ろに回して自らのブラのホックを外したのである。
「しょーがない、脱ぐか」
もうハミ毛も透け毛も透け乳首も見られたのだから、今更恥ずかしがってもいられないとばかりに包み隠さず堂々と脱ぎ始めた。
ブラの下から濃いピンク色の輪っかが見えた途端、小次郎の頭が爆発しそうになる。
(あああっ、駄目だ駄目だ! 射精するな俺! 我慢しろ!)
バストを完全に露出すると、ブラジャーはすっと消える。綾芽ほどの極端な爆乳ではないものの、なかなか大きくて柔らかそうなおっぱい。何とも男心をくすぐるそれを、遂に小次郎は目にすることとなったのだ。
「あはは、恥ずかしすぎー!」
堂々とした脱ぎっぷりから一転、桃果は顔を真っ赤にしながら両掌で胸を隠した。それに伴って下を隠せなくなってしまったのは仕方のないことである。つい笑ってしまったのは、あまりの恥ずかしさ故にか。
(桃果の乳首……桃果の乳首っ……!)
「もー、コジロー必死すぎー」
歯を食いしばって血眼になりながら見つめてくる小次郎を笑ってからかうその表情は、照れの中にどこか喜びも垣間見えた。
対する綾芽は、変わらず脱ぐのを躊躇っている。
「脱がない場合は、わかっていますね?」
「うぅ……わかりました」
だがルシファーが軽く脅しをかけると、あっさりと折れた。
片方の腕でカップを押さえながらもう片方の腕を一本ずつ慎重に肩紐から抜く。後はブラを胸の前から退けるだけという所になって脱ぐ手が止まるが、一度間を置いた後意識を集中させ、胸の先っぽを隠した左腕がずれないよう気を配りながらブラを右手で引っ張り下げた。
どうにか一番恥ずかしい所を隠しきったままブラジャーを脱ぐことに成功した綾芽。しかし既に乳輪の色とサイズは、先程ブラから透けていた際に知られてしまっていた。
あぅあぅと声を出しながら泣きそうになっている綾芽を、誠は拳を握って見ていることしかできない。それでいて下半身はしっかりと反応してしまっているのだから、自分の悲しき男の性を憎んだ。
細腕二本ではとても全体を隠しきれぬ爆乳は、腕に押さえつけられてむにゅんと凹む様子がその柔らかさを見せつけている。ピンクの先っぽは見えそうでいて、ギリギリ見えない。先程は間接的にだけ見えていたこともあって、なかなかはっきりと見えるようにならないことにはもどかしさを感じざるを得ない。
胸を隠すのに両腕を使ってしまってそちらに手を当てられない黒い逆三角形は、濡れた薄手の白いショーツからくっきりと透けていた。これだけよく見えるということは、なかなか濃い方であまり普段から処理はしていないであろうことを窺わせる。綾芽は腰を引いて両腿を窄めて申し訳程度に股間を隠そうとはしているようだが、微塵も隠せてはいなかった。
見ないであげよう見ないであげようと誠の心は紳士的な態度を取ろうとするも、身体はそれに反して綾芽の裸体から目が離せない。
「では第五問へと参りましょう。皆さん場所を入れ替わって下さい」
そうして訪れる、移動タイム。男子も女子も、恥ずかしい部分を隠しながら無言でそそくさと動く。
男子達にとって、今度はステージ上から上半身裸の女子二人を見下ろす形となった。丁度谷間のよく見える位置なので、二人は唾を呑む。
「ではリリム、問題を」
「はーい。それではここで……ぶんしーん!」
リリムが忍者のように両手を重ねて人差し指を立て印を結ぶと、その隣にもう一人のリリムがドロンと現れた。なお、リリムが自分で出したかのように見えるが実際はルシファーの魔法によって生成されたものである。
「これからボクとボクの分身ちゃんが、男子二人にプロレス技をかけまーす。片方はがっちり極めていて、もう片方はかけるふりするだけで実際はゆるゆるです。がっちり極めてられてるのは一体どちらでしょーか!」
(今度は痛いやつかよ!)
毎度肉体的にキツいことをしてくるルシファーとリリムに、小次郎はうんざりした様子。
「あっ、あの」
と、そこで綾芽が手を胸に当てたまま小さく挙げる。胸から少し手が離れたことで、ピンクの部分が僅かに見えた。
「ここで二人とも正解したら、二人とも、その……全裸、にされてしまうのですが、その場合勝った側の報酬は……」
「良い質問です。ではここでルール変更について説明致しましょう。今回以降、両ペアが同時に正解した場合どちらも服を脱がず現状維持、ゲームは続行となります。両方不正解の場合は変わらず。片方だけが正解になった時点で決着がつき、ゲームは終了です。また、ここからは挙げた本人以外に回答札は見えない仕様となります。二人の回答が同じだった場合、正解不正解が出る前に今回はどちらも脱がないことが確定してしまい、面白くありませんからね」
ルシファーが説明すると、リリムが実際に回答札を参加者達に見せる。A面とB面、その両方が黒地に白の?マークが書かれたものである。
「では説明ここまで。男子のお二人、リアクションをどうぞ」
明かされたルール変更に対して参加者がコメントをする前に、ルシファーはリリムに指示を出す。翼を広げて飛び上がった二人のリリムは、男子それぞれの頭上へと向かった。見上げた男子二人の視界にはスカートの中の黒いショーツが見えたので、二人は慌てて顔を下げる。が、すると今度は綾芽と桃果の裸体が目に入るのである。
男子二人の頭上から下降したリリムは、それぞれに肩車した。そして右脚を相手の首に掛けて左脚の下に通し、首四の字固めの体勢を取る。
誠は一瞬ピクっと反応したものの、これといって何かリアクションを取る様子は見られない。一方で小次郎は。
「いたたたたたた!!!」
目をつぶってそう叫び出した。リリムの脚を手で掴んだりしないのは、一応なりにも女の子の脚に触れることへの躊躇い故にか。
「では女子のお二人、回答をどうぞ」
二人は即座に回答札を挙げた。しかし本人以外には?マークに見えてしまい、どちらを選んだのかは判らなくなっている。
(この必勝法がある限り、私が負けることはない……でも相手も正解だったら、いつまでもこのゲームが続く……一体どうしたらいいの?)
「まずは正解から発表致しましょう。正解は~Aの藤林君でした!」
「えっ!?」
同時に声を上げたのは三人。女子二人と、まさかの誠本人である。
「そしてここで回答札もオープン!」
女子二人の回答は、どちらもB。綾芽のみならず桃果もリアクション通り小次郎が正解だと見ていたのだ。
「待ってくれ、俺、絞められてたのか!?」
「うん、そのはずなんだけど……」
誰よりも驚いていた誠がルシファーの顔を見て言うと、技をかけていたリリムが答えた。
「す、すまん吉田! 技が掛かってるのかどうか微妙だったから……」
何せ誠は空手の有段者。首もしっかりと鍛えているため、いくらリリムが運動神経抜群といえど殆どノーダメージだったのである。
「今回は二人とも不正解。よって脱衣はありません。では次の問題に行きましょう。皆さん移動をして下さい」
(くそっ、これは俺のミスだ。俺がちゃんと痛がっていれば、ここで俺達の勝ちになってたかもしれないのに……)
握った拳に悔しさを籠めながら、誠は回答席へと移動。途中胸を隠して縮こまりながらそそくさと移動する綾芽とすれ違い、申し訳なさで死にそうになった。
「では、第六問と参りましょう」
全員が席に着いてルシファーがそう言うと、ステージ上の席に座る女子二人の両腕が勝手に動き出した。
「えっ? 何!?」
隠していた胸を突然無理矢理曝け出されて、女子二人に焦りと困惑が走る。
そしてこれまで頑なに隠され続けていた綾芽の胸の先っぽがあまりにあっさりと拝めてしまったので、誠の頭の中はグルグルとかき混ぜられたように混乱したのである。
「ひゃああああっ!!!」
一切胸を隠すことのできないバンザイの姿勢にさせられて、綾芽は悲鳴を上げる。Hカップの爆乳に順じて乳輪も相応に大きく、そして乳首は陥没していた。
「なっ、何で何で何で!?」
「それはねー、これから説明する問題に関係することだからー」
目を回して慌てふためく綾芽に対し、リリムと先程から残ったままの分身リリムが声をハモらせて応えた。
「これからボク達二人が透明になって片方は腋の下を、もう片方は乳首をくすぐりまーす。問題はどっちが乳首をくすぐられてるか、です!」
「え、えぇ……」
これまで以上に性的な内容を説明されて、女子二人の顔が引きつった。
「じゃ、リアクション始めー」
二人のリリムがすっと消えたかと思うと、女子二人はピクッと身体を揺らす。
「ひゃっ!?」
「んんっ……」
早速くすぐられ始めたようで、二人は声を上げる。だが二人のリアクションは、対照的であった。
「あはははははっ! ちょっ、やめてー!」
「ひっ……ひぁぁ……」
大声を上げて笑う桃果と、声を殺して喘ぐ綾芽。両腕は魔法により頭上に固定され、二人に抵抗の手段は無い。桃果は激しく身体を震わせる度、そして綾芽はくすぐる手から逃れようと身をよじる度、丸出しの大きな胸がぷるぷるとその柔らかさを示すように揺れた。
初めは脚を閉じて座っていた桃果もくすぐったさに耐えかねて次第に脚と脚の間隔が開いていき、遂にはがばっと股間を見せつけるような大股開きになって脚をじたばたさせる。
対する綾芽は逆に身を縮める悶えるような動作をするが、そのしおらしい仕草と上擦った声がたまらぬ色気を醸し出している。
男子二人は唾を呑み、この正気を疑う光景に目を見開いた。
(一体何を見せられてるんだ俺は……いや、どっちが正解か考えねば)
どうにか正気を保ちつつ、申し訳ないと思いながらも二人のリアクションを比較。だがどちらも実際にくすぐられてくすぐったがっているのは確かであり、どちらも嘘をつけず本当のリアクションを取らざるを得ない難しい問題だ。
(吉田の必勝法に露骨な対策してきやがったな……)
とりあえずどちらの女子がどの部位をくすぐられているのかを見分けることに着目しようと思うのだが、その場合どうしても視線を乳首に集中させざるを得ない。自分の好きな人のそれを見るのも気まずいのに、隣にいる男の好きな人のそれを見るのは罪悪感が大きかった。
そう考えていると、誠は不意に隣から聞こえてきた裏返った叫び声に仰天した。
「すみませんっ! ティッシュありますか!?」
「どうぞ」
ルシファーの返事と共に小次郎の膝の上にポンと出現したボックスティッシュ。小次郎はそれを手にして即座に席を立ち、ステージに背を向け椅子の裏へと隠れた。
(堪えきれなかったんだな……)
同じ男として、誠は同情。自分は割と堪えられるタイプであるのは幸いだった。
ほどなくして、小次郎は悟ったような真顔で席に戻った。
「では男子のお二人、回答をどうぞ」
そのタイミングで、ルシファーがそう告げる。同時にくすぐりも止んだようで、解放された女子二人は息を切らして両腕を下げた。たっぷりくすぐられて疲れ切った二人は、息を整えるのに必死で胸を隠そうという所まで意識が向かない。
男子がもっと女子を眺めていたい本能に抗って回答札を上げると、ルシファーはフッと笑った。
「正解は~A! 吉田綾芽さんでした!」
(やはりそうか)
誠にはその答えが判っていた。何せ陥没していた綾芽の乳首が、くすぐられている間にだんだんと出てきたからである。
「そして男子二人の回答は……二人ともA! 今回も脱衣はありません!」
(くっ……)
悔しい思いをしたのは誠である。小次郎も自分と同じく気付いていたことに関してもそうだが、小次郎に綾芽をオカズに使われたことにはたまらぬ不快感を覚えた。しかし自分も桃果の乳首を見ているので、小次郎を責める筋合いが無いというのがまた苛立ちを募らせるのである。
そしてもう一つ、二人とも同じ回答が二回続いたこともまた誠を焦らせた。
(吉田はこんなにも嫌がってるというのに……このままじゃいつまで経ってもこのゲームが終わらない! 早く……早く吉田を解放してやりたいのに!)
今回は共に下着の色は白であるがその印象は大きく異なり、ファッションに対する意識の差が現れている。
綾芽はいくらデートといえどそれを人に見せる事態になることを全く想定していない、普段使いの質素な白無地の下着。
一方で桃果はそれを見せるつもりがあるかは別として、デートだからと気合いを入れて可憐な勝負下着をきっちり身に着けてきた。とはいえうっかりしていて思わぬ所に隙を作ってしまったのは御愛嬌である。
「では第四問、始めましょう」
全員が所定の席に着いたら、ルシファーがゲームを進行。
(この移動がなあ……)
男子二人の気持ちは共通していた。座りっぱなしなら勃起を隠すのも楽なのに、一回毎にいちいち立って移動させられるのである。
「吉田、お前の必勝法、上手くいったな」
綾芽とすれ違う際、誠はそう呟く。
二問目が終わった際に綾芽が教えた必勝法とは、こうだ。
「これから私と藤林君は、本当のリアクションしかしないの。甘い物を食べたら甘い、辛いものを食べたら辛い。痛い時は痛がって、何もされてない時は何もしない。どんな問題で何が正解かを問わず、必ず本当のリアクションだけするんです。そうすれば私達のペアは、自分のパートナーは嘘をついていないと判るから。つまり二人とも同じリアクションをしていたら相手の側が嘘をついていることが確定するし、二人が別々のリアクションをしているなら正解のリアクションをしている方を選べば勝てる」
「なるほど、凄いな吉田は」
そもそもこのゲームは、リアクションが本当か嘘かを見極めるゲームだ。それでいて相手を騙しつつパートナーには真実を伝えるというのはなかなか難しい。なのでこうして事前にパートナーと約束を決めておくことが、何よりの必勝法なのである。
そうして見事その作戦は成功。誠&綾芽の得点となったわけだ。
移動を終えた両ペア。今回は偶数回なので女子がリアクション側で男子が回答側。ステージ上の綾芽と桃果の前に現れたのは、八分目辺りまで水で満たされた透明の水槽――否、湯船と言った方が適切か。
「こちらの二つのお風呂。片方は丁度いい湯加減ですが、もう片方は冷水となっています。男子二人には、どちらが冷たいお風呂かを当てて頂きます。では女子のお二人、お風呂に入って下さい」
「わー、よかったー。これ洗いたいと思ってたんだよねー」
胸に付着した溶けたアイスに視線を向けながら、桃果が言う。こんな場所に白い液体が付いているのは男子にとって目の毒なので、小次郎としても願ったり叶ったりだ。
意気揚々と湯船に浸かった桃果は、ほっこりとした気持ちの良さそうな表情。
(えぇ……これ明らかにこっちが冷たいやつ……)
桃果のリアクションから自分の待ち受ける運命を察した綾芽は、腕でできるだけ体を隠しながら恐る恐る湯船に足を入れた。
「冷たっ!」
足先が水に触れた瞬間綾芽はそう口に出す。
「早く入ってよー。私だって冷たいんだからー」
そこで桃果が、思い出したようにそう言う。綾芽はびくびくしながら足を入れ、全身を入れて肩まで浸かった。両掌でぎゅっと二の腕を掴んで、体を縮める。せめてもの救いは、今が夏だということである。
「では男子のお二人、回答をどうぞ」
(今回は簡単だな)
(必勝法通りだが……こうも判りやすいと相手も正解の可能性が高いな)
二人の回答は、揃ってA。今回は実に判りやすいリアクションであった。
「正解は~Aでした! 二人とも正解です!」
正解が出るや否や、綾芽は水風呂から上がる。
「あのっ、こちらのお風呂入ってもいいですか!?」
「どうぞー」
桃果は承諾すると同時に隅に寄って、綾芽が入るスペースを作った。
(今、何か見え……)
下着姿で湯船から湯船に移動する綾芽に、誠は一瞬違和感を覚えた。
丁度いい湯加減のお風呂に入れてもらって温まった綾芽は、つい表情が緩む。
下着姿で入浴する女子二人、それも湯船は水槽のように透明のため中の様子は丸見え。男子二人は、そわそわして仕方が無い。
「えー、お風呂を楽しんでおられる所申し訳ありませんが、そろそろゲームを進行しても宜しいでしょうか」
「えっ、あっ、もう少し……」
脱ぐまでの時間を少しでも引き延ばそうとした綾芽であったが、すっと湯船がお湯ごと消えたので、桃果と二人揃って床に尻餅をついた。
「ささっ、立ち上がって!」
リリムに体を起こされる綾芽と、自分で立ち上がる桃果。その二人の様子を見た途端、男子二人に衝撃が走った。
(す、透けっ……!)
濡れた下着から上はピンク、下は黒が透けて見えるのだ。
「ひゃあっ!」
それに気付いた綾芽は、慌てて隠しながらしゃがみ込む。レースに飾られた桃果の下着はまだ多少隠すものがあるが、質素な白無地の綾芽はそれはもうくっきりと透けているのである。胸が大きい分ピンクの円も相応に大きく、想像力を働かせて大変股間に宜しくない。
「もー、こういうえっちぃことになるとわかっててお風呂出したでしょー」
桃果も右手は下腹部に当ててショーツからはみ出た毛を隠しながら、左腕を胸に当てる。
「ではお二人、ここで服を脱いで頂きましょう」
「えぇ……」
眼鏡の奥の瞳を潤ませて抵抗を主張する綾芽であったが、勿論ルシファーがそれを許してくれるはずもなく。
「待ってくれ!」
そこで声を上げたのは、誠である。
「吉田はこういうのが本当に苦手なんだ。頼むからここで止めにしてくれないか」
「藤林君……」
「駄目です」
ルシファーに立ち向かう誠に綾芽が頬を染めたのも束の間、ルシファーがきっぱりと拒否。
すると桃果が、両手を後ろに回して自らのブラのホックを外したのである。
「しょーがない、脱ぐか」
もうハミ毛も透け毛も透け乳首も見られたのだから、今更恥ずかしがってもいられないとばかりに包み隠さず堂々と脱ぎ始めた。
ブラの下から濃いピンク色の輪っかが見えた途端、小次郎の頭が爆発しそうになる。
(あああっ、駄目だ駄目だ! 射精するな俺! 我慢しろ!)
バストを完全に露出すると、ブラジャーはすっと消える。綾芽ほどの極端な爆乳ではないものの、なかなか大きくて柔らかそうなおっぱい。何とも男心をくすぐるそれを、遂に小次郎は目にすることとなったのだ。
「あはは、恥ずかしすぎー!」
堂々とした脱ぎっぷりから一転、桃果は顔を真っ赤にしながら両掌で胸を隠した。それに伴って下を隠せなくなってしまったのは仕方のないことである。つい笑ってしまったのは、あまりの恥ずかしさ故にか。
(桃果の乳首……桃果の乳首っ……!)
「もー、コジロー必死すぎー」
歯を食いしばって血眼になりながら見つめてくる小次郎を笑ってからかうその表情は、照れの中にどこか喜びも垣間見えた。
対する綾芽は、変わらず脱ぐのを躊躇っている。
「脱がない場合は、わかっていますね?」
「うぅ……わかりました」
だがルシファーが軽く脅しをかけると、あっさりと折れた。
片方の腕でカップを押さえながらもう片方の腕を一本ずつ慎重に肩紐から抜く。後はブラを胸の前から退けるだけという所になって脱ぐ手が止まるが、一度間を置いた後意識を集中させ、胸の先っぽを隠した左腕がずれないよう気を配りながらブラを右手で引っ張り下げた。
どうにか一番恥ずかしい所を隠しきったままブラジャーを脱ぐことに成功した綾芽。しかし既に乳輪の色とサイズは、先程ブラから透けていた際に知られてしまっていた。
あぅあぅと声を出しながら泣きそうになっている綾芽を、誠は拳を握って見ていることしかできない。それでいて下半身はしっかりと反応してしまっているのだから、自分の悲しき男の性を憎んだ。
細腕二本ではとても全体を隠しきれぬ爆乳は、腕に押さえつけられてむにゅんと凹む様子がその柔らかさを見せつけている。ピンクの先っぽは見えそうでいて、ギリギリ見えない。先程は間接的にだけ見えていたこともあって、なかなかはっきりと見えるようにならないことにはもどかしさを感じざるを得ない。
胸を隠すのに両腕を使ってしまってそちらに手を当てられない黒い逆三角形は、濡れた薄手の白いショーツからくっきりと透けていた。これだけよく見えるということは、なかなか濃い方であまり普段から処理はしていないであろうことを窺わせる。綾芽は腰を引いて両腿を窄めて申し訳程度に股間を隠そうとはしているようだが、微塵も隠せてはいなかった。
見ないであげよう見ないであげようと誠の心は紳士的な態度を取ろうとするも、身体はそれに反して綾芽の裸体から目が離せない。
「では第五問へと参りましょう。皆さん場所を入れ替わって下さい」
そうして訪れる、移動タイム。男子も女子も、恥ずかしい部分を隠しながら無言でそそくさと動く。
男子達にとって、今度はステージ上から上半身裸の女子二人を見下ろす形となった。丁度谷間のよく見える位置なので、二人は唾を呑む。
「ではリリム、問題を」
「はーい。それではここで……ぶんしーん!」
リリムが忍者のように両手を重ねて人差し指を立て印を結ぶと、その隣にもう一人のリリムがドロンと現れた。なお、リリムが自分で出したかのように見えるが実際はルシファーの魔法によって生成されたものである。
「これからボクとボクの分身ちゃんが、男子二人にプロレス技をかけまーす。片方はがっちり極めていて、もう片方はかけるふりするだけで実際はゆるゆるです。がっちり極めてられてるのは一体どちらでしょーか!」
(今度は痛いやつかよ!)
毎度肉体的にキツいことをしてくるルシファーとリリムに、小次郎はうんざりした様子。
「あっ、あの」
と、そこで綾芽が手を胸に当てたまま小さく挙げる。胸から少し手が離れたことで、ピンクの部分が僅かに見えた。
「ここで二人とも正解したら、二人とも、その……全裸、にされてしまうのですが、その場合勝った側の報酬は……」
「良い質問です。ではここでルール変更について説明致しましょう。今回以降、両ペアが同時に正解した場合どちらも服を脱がず現状維持、ゲームは続行となります。両方不正解の場合は変わらず。片方だけが正解になった時点で決着がつき、ゲームは終了です。また、ここからは挙げた本人以外に回答札は見えない仕様となります。二人の回答が同じだった場合、正解不正解が出る前に今回はどちらも脱がないことが確定してしまい、面白くありませんからね」
ルシファーが説明すると、リリムが実際に回答札を参加者達に見せる。A面とB面、その両方が黒地に白の?マークが書かれたものである。
「では説明ここまで。男子のお二人、リアクションをどうぞ」
明かされたルール変更に対して参加者がコメントをする前に、ルシファーはリリムに指示を出す。翼を広げて飛び上がった二人のリリムは、男子それぞれの頭上へと向かった。見上げた男子二人の視界にはスカートの中の黒いショーツが見えたので、二人は慌てて顔を下げる。が、すると今度は綾芽と桃果の裸体が目に入るのである。
男子二人の頭上から下降したリリムは、それぞれに肩車した。そして右脚を相手の首に掛けて左脚の下に通し、首四の字固めの体勢を取る。
誠は一瞬ピクっと反応したものの、これといって何かリアクションを取る様子は見られない。一方で小次郎は。
「いたたたたたた!!!」
目をつぶってそう叫び出した。リリムの脚を手で掴んだりしないのは、一応なりにも女の子の脚に触れることへの躊躇い故にか。
「では女子のお二人、回答をどうぞ」
二人は即座に回答札を挙げた。しかし本人以外には?マークに見えてしまい、どちらを選んだのかは判らなくなっている。
(この必勝法がある限り、私が負けることはない……でも相手も正解だったら、いつまでもこのゲームが続く……一体どうしたらいいの?)
「まずは正解から発表致しましょう。正解は~Aの藤林君でした!」
「えっ!?」
同時に声を上げたのは三人。女子二人と、まさかの誠本人である。
「そしてここで回答札もオープン!」
女子二人の回答は、どちらもB。綾芽のみならず桃果もリアクション通り小次郎が正解だと見ていたのだ。
「待ってくれ、俺、絞められてたのか!?」
「うん、そのはずなんだけど……」
誰よりも驚いていた誠がルシファーの顔を見て言うと、技をかけていたリリムが答えた。
「す、すまん吉田! 技が掛かってるのかどうか微妙だったから……」
何せ誠は空手の有段者。首もしっかりと鍛えているため、いくらリリムが運動神経抜群といえど殆どノーダメージだったのである。
「今回は二人とも不正解。よって脱衣はありません。では次の問題に行きましょう。皆さん移動をして下さい」
(くそっ、これは俺のミスだ。俺がちゃんと痛がっていれば、ここで俺達の勝ちになってたかもしれないのに……)
握った拳に悔しさを籠めながら、誠は回答席へと移動。途中胸を隠して縮こまりながらそそくさと移動する綾芽とすれ違い、申し訳なさで死にそうになった。
「では、第六問と参りましょう」
全員が席に着いてルシファーがそう言うと、ステージ上の席に座る女子二人の両腕が勝手に動き出した。
「えっ? 何!?」
隠していた胸を突然無理矢理曝け出されて、女子二人に焦りと困惑が走る。
そしてこれまで頑なに隠され続けていた綾芽の胸の先っぽがあまりにあっさりと拝めてしまったので、誠の頭の中はグルグルとかき混ぜられたように混乱したのである。
「ひゃああああっ!!!」
一切胸を隠すことのできないバンザイの姿勢にさせられて、綾芽は悲鳴を上げる。Hカップの爆乳に順じて乳輪も相応に大きく、そして乳首は陥没していた。
「なっ、何で何で何で!?」
「それはねー、これから説明する問題に関係することだからー」
目を回して慌てふためく綾芽に対し、リリムと先程から残ったままの分身リリムが声をハモらせて応えた。
「これからボク達二人が透明になって片方は腋の下を、もう片方は乳首をくすぐりまーす。問題はどっちが乳首をくすぐられてるか、です!」
「え、えぇ……」
これまで以上に性的な内容を説明されて、女子二人の顔が引きつった。
「じゃ、リアクション始めー」
二人のリリムがすっと消えたかと思うと、女子二人はピクッと身体を揺らす。
「ひゃっ!?」
「んんっ……」
早速くすぐられ始めたようで、二人は声を上げる。だが二人のリアクションは、対照的であった。
「あはははははっ! ちょっ、やめてー!」
「ひっ……ひぁぁ……」
大声を上げて笑う桃果と、声を殺して喘ぐ綾芽。両腕は魔法により頭上に固定され、二人に抵抗の手段は無い。桃果は激しく身体を震わせる度、そして綾芽はくすぐる手から逃れようと身をよじる度、丸出しの大きな胸がぷるぷるとその柔らかさを示すように揺れた。
初めは脚を閉じて座っていた桃果もくすぐったさに耐えかねて次第に脚と脚の間隔が開いていき、遂にはがばっと股間を見せつけるような大股開きになって脚をじたばたさせる。
対する綾芽は逆に身を縮める悶えるような動作をするが、そのしおらしい仕草と上擦った声がたまらぬ色気を醸し出している。
男子二人は唾を呑み、この正気を疑う光景に目を見開いた。
(一体何を見せられてるんだ俺は……いや、どっちが正解か考えねば)
どうにか正気を保ちつつ、申し訳ないと思いながらも二人のリアクションを比較。だがどちらも実際にくすぐられてくすぐったがっているのは確かであり、どちらも嘘をつけず本当のリアクションを取らざるを得ない難しい問題だ。
(吉田の必勝法に露骨な対策してきやがったな……)
とりあえずどちらの女子がどの部位をくすぐられているのかを見分けることに着目しようと思うのだが、その場合どうしても視線を乳首に集中させざるを得ない。自分の好きな人のそれを見るのも気まずいのに、隣にいる男の好きな人のそれを見るのは罪悪感が大きかった。
そう考えていると、誠は不意に隣から聞こえてきた裏返った叫び声に仰天した。
「すみませんっ! ティッシュありますか!?」
「どうぞ」
ルシファーの返事と共に小次郎の膝の上にポンと出現したボックスティッシュ。小次郎はそれを手にして即座に席を立ち、ステージに背を向け椅子の裏へと隠れた。
(堪えきれなかったんだな……)
同じ男として、誠は同情。自分は割と堪えられるタイプであるのは幸いだった。
ほどなくして、小次郎は悟ったような真顔で席に戻った。
「では男子のお二人、回答をどうぞ」
そのタイミングで、ルシファーがそう告げる。同時にくすぐりも止んだようで、解放された女子二人は息を切らして両腕を下げた。たっぷりくすぐられて疲れ切った二人は、息を整えるのに必死で胸を隠そうという所まで意識が向かない。
男子がもっと女子を眺めていたい本能に抗って回答札を上げると、ルシファーはフッと笑った。
「正解は~A! 吉田綾芽さんでした!」
(やはりそうか)
誠にはその答えが判っていた。何せ陥没していた綾芽の乳首が、くすぐられている間にだんだんと出てきたからである。
「そして男子二人の回答は……二人ともA! 今回も脱衣はありません!」
(くっ……)
悔しい思いをしたのは誠である。小次郎も自分と同じく気付いていたことに関してもそうだが、小次郎に綾芽をオカズに使われたことにはたまらぬ不快感を覚えた。しかし自分も桃果の乳首を見ているので、小次郎を責める筋合いが無いというのがまた苛立ちを募らせるのである。
そしてもう一つ、二人とも同じ回答が二回続いたこともまた誠を焦らせた。
(吉田はこんなにも嫌がってるというのに……このままじゃいつまで経ってもこのゲームが終わらない! 早く……早く吉田を解放してやりたいのに!)
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。
イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。
きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。
そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……?
※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる