あなたのサイコパス度が分かる話（短編まとめ）

森の奥の洋館

森の奥の洋館

　以下の文章を読んで、最後の選択肢に答えてください。

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　森の奥にある廃墟のような洋館。
　そこに足を踏み入れたのは、幼馴染の裕也、美智子、そして敬太の３人だった。
　幽霊が出るという噂があり、敬太が探検と称して肝試しに誘ったようだ。

「これ、本当にただの探検なの？」

　美智子は裕也の手を掴み、懐中電灯を握りながら不安そうに言う。

「心配するなよ、ただの廃屋だって。幽霊なんているわけないだろう？」

　裕也が笑って返す。

「でもさ……ここ、昔殺人事件があったって噂があるんだよね」

　敬太がおどろおどろしく呟く。

「は、ははっ、怖がらせるなよ敬太」

　裕也が肩を叩いて笑うが、その笑顔には少し余裕がなかった。

　３人が洋館の中に足を踏み入れると、古い木の匂いと湿気が鼻をついた。
　広間には壊れた家具や埃まみれのカーテンが散らばっており、薄暗い月明かりだけがかろうじて足元を照らしている。

「これ……誰か住んでた形跡あるよね？」

　美智子が壁にかけられた古びた絵画を見て言う。

「だから今は誰もいないって。こんなところに住めるはずない。だから安心しろよ」

　裕也が軽口を叩く。

　ギッ……ギギッ……

　そのとき、椅子がきしむような音が鳴る。
　広間の隅にある椅子がひとりでに動いたかのような。
　音が響き、３人は凍りつく。

「今、動いたよな？」

　敬太が震え声で言う。

「風だろ、風！　椅子が勝手に動くはずない！　それに、木が膨張して鳴っただけかもしれないし！」

　裕也は強がるが、その声にも焦りが滲んでいた。

「でも……窓、全部閉まってるよ？　膨張って、あんな大きな音が鳴るの？」

　美智子が指を指した先、確かにどの窓も閉じられている。

　そのとき、椅子が突然勢いよく倒れた。

　ガタン！

「きゃあああああっ！　帰ろう、早く！」

　美智子が叫び、３人は慌てて出口へ向かう。
　だが、扉はなぜか開かない。

「くそ、何でだ！」

　裕也が扉を叩くが、びくともしない。

　そのとき、また椅子が動く音が背後から聞こえた。

　ギギッ……ギィッ……

「逃げろ！」

　敬太が叫び、体ごとぶつかることでようやく扉が開いた。
　３人は別々の方向へと走り出す。

　次の日の朝、警察が洋館を調査したところ、発見されたのは裕也の遺体だけだった。
　首を絞められたような痕があり、顔は恐怖で歪んでいた。

　美智子と敬太は行方不明のままで、現場に残されていた椅子の上には、奇妙な血の手形が残っていた。

　警察は事故と判断したが、調査にあたった刑事はこう語ったという。

「最後に見たあの椅子が……どうしても目を離せなかった。気づくと、私の後ろにも椅子があったんだよ」

　その洋館には、いまだに椅子が動く音が響くという噂が絶えない。

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　以上を読んで、裕也を殺したのは誰だと思いますか？
　理由と犯人を考えてから下へスクロールして、選択肢から犯人を選んでください。


















　Ａ．敬太
　Ｂ．美智子
　Ｃ．幽霊
　Ｄ．野犬の群れ
　Ｅ．警察