ドM王子が婚約破棄してくれないのですが!
戦争で武勲を立て、いつしか王国の剣と呼ばれるようになったベルベット公爵家。
その三女として生まれたアイネの夢もまた、剣の道を極めることだった。
ある日、アシュレイ・ガルランド王子がアイネの剣を見学することになった。
「素晴らしい剣技だなアイネ嬢! 一度、私にもその剣を振らせてはもらえないか?」
王子が近づき、手を差し出す。
「邪魔ですわ! お怪我をなされたいのですか!」
アイネは声を張り上げ、王子を𠮟りつける。
やってしまった。
そう思ったアイネであったが、一方王子視点では……
アイネの怒声が響いたとき。
あの鋭い目つき。まるでレイピアを心臓に突き刺されたかのようだ。
何だろうこの気持ち……ゾクゾクする。
あぁ、アイネ嬢……君が好きだ……。
恐怖すら感じるほどのすれ違いが生まれていた。
その三女として生まれたアイネの夢もまた、剣の道を極めることだった。
ある日、アシュレイ・ガルランド王子がアイネの剣を見学することになった。
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やってしまった。
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