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は?コイツ何言ってんだ?
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「貴様との婚約は破棄する!そして俺はここにいる可憐で美しいジャスミンを王太子妃として迎えることをここに宣言しよう」
私が仕事の都合で遅れて会場入りした王家主催の舞踏会。
まぁ本来『王家主催』の催しに遅れることなど許されないのだが、今回はその『王家』に頼まれた仕事が原因なのだし何より主催者である国王から遅れての参加を許可されているから問題はない。問題はないのだが、入った途端にバk⋯第一王子殿下が荒げている声に出迎えられた。
この国には王子が3人、王女が1人、ぃゃつい先日2人めの姫が誕生したので2人いる。今壇上で下品にも声を張り上げているのは3人いるうちの王子の1人エミリオ第一王子殿下だ。
しかし『婚約破棄』などと言っているがいつの間にエミリオ殿下に婚約者なんて出来たんだ?そう思い指を指され婚約破棄を申し渡された令嬢の顔を見てみると⋯⋯⁉️
「シェリー⁉️一体どうしたんだ?」
「ぁ⋯旦那様⋯⋯」
こちらに向けた泣きそうな顔は間違いなく俺ラインハルト・オスヴァルトの妻であるシェリー・オスヴァルトだ。??どういうことだ??
「第一王子殿下にご挨拶⋯「オスヴァルト!今俺は大事な話をしている!いくら妹を可愛がっているとは言え甘やかしすぎだ!お前がその様に甘やかしてきたからそんな根性の捻くれた女に育ったのではないのか」」
バk⋯第一王子殿下は何か勘違いをなさっている様だ💢
「殿下⋯私には妹などおりませんが⋯⋯」
「ふん、あまりの不出来さにとうとう兄にまで見限られたか。シェリー!今のうちに泣いて謝るなら愛人ぐらいにはしてやってもいいぞ」
ブチッ⋯⋯⋯自分の中の何かが切れる音がした。
勿論その時には同じく遅くに入場した国王夫妻の姿も見えたが夫婦揃って『やっちゃまいな』という目をされていたので遠慮なくやっちまうことにした。
「殿下はいつの間に私の妻と婚約などされていたのですか?」
「は?」「え?」
壇上のバk⋯おふたりが同じ様なアホヅr⋯呆気に取られたような顔で短い音を発している。
「王子殿下に婚約者ができたことも存じませんでしたが、まさかその婚約者というのがつい半年ほど前に私の子を産んでくれた我が愛妻だったとは想像もしませんでしたよ。しかし妙ですなぁ?婚約の打診を受けた覚えはありませんが⋯⋯?一体いつの間に我が妻を婚約者にしていたんですか?妻への婚約打診はもしかして妻の実家であるロベルタ侯爵家の方に?そうだとして侯爵が私に相談すらせずに王家へと返事をするとも思えませんが⋯?一体いつ、誰に、婚約の打診をして誰から了承の返事をもらったんでしょうか?ぁ、因みに私がシェリーへの婚約を打診したのは彼女がまだ7歳の歳で政略でも何でもなく彼女と話をするのが楽しかったのととてつもなく彼女の魅力に惹かれてしまったからなので、むしろ周囲の人間には、自分の父母にまで引かれましたよ」
はっはっはっ⋯そう笑いながら話すと、当時の俺の必死さを覚えていた者たちがいたのだろう、プッと吹き出した様な音がそこかしこで聞こえてきた。
「一昨年彼女が結婚できる年になったので変な虫が付かないうちにと婚姻の書類も整え、教会への報告と王家への報告も済ませ、昨年の妻の妊娠を機に妻は暫く領地で療養をさせていたのですが?勿論妻の不在とその理由も国王陛下は勿論のことこの場にいる方々の殆どがご存知ではないでしょうか」
そう一息に話すとどこからともなく声が上がり始める。
「確かに、彼が7歳の子供に熱烈なアプローチをしたという話は当時かなり世間を賑わせましたからなぁ」
「何せ彼は男性としてはまだ婚約者がいなくてもおかしくない歳だったとは言え既に成人はしておりましたしねぇ」
うん、今更ながらに恥ずかしいが男女共に15歳で成人と認められる我が国。まぁ実際は女性は13歳になれば結婚自体は許されるし、逆に男性は20歳を超えても仕事である程度認められない限りは成人として扱われない。そして当時私は成人として認められる歳はとっくに過ぎていた。何なら周りには妻の弟と同い年の子を持つ友人もいたぐらいだ、そりゃ引かれる。
「それに彼女のウエディング姿は本当にお美しくて⋯」
「そうそう、まるでこの世の光を全て纏ったかの様に輝いていて、なのに少しも下品ではなくて⋯わたくし彼女が光を放っているのではないかと思ったほどでしたわ」
「えぇ、私もあんな結婚式を挙げたいと婚約者に言ったら彼が慌ててドレスショップへ向かってしまいましたわ」
「まぁ、ドレスだけでなく旦那様に愛されてこその輝きですのにね。ほほほほほ⋯」
男性からも女性からも当時の妻のウエディング姿の美しさが語られ妻が恥ずかしさに頬を染める。そんな姿もホント可愛い♡
「じゃ、じゃあ⋯俺の婚約者って誰なんだ⋯⋯?」
呆けた声の方を見るとアホ面でブツブツ言っている第一王子。そしてその隣ではそのアホに可憐で美しいと言われていたはずの女が喚いていた。
「嘘よ!そいつは悪役令嬢で優秀だからってエミリオに劣等感を抱かせる原因になる女でしょう⁉️」
「妻が優秀なのは事実ですしそのせいで同い年のエミリオ殿下が劣等感を抱く事になったのかもしれませんが、だからと言って妻がエミリオ殿下の婚約者である事には繋がっていませんよね?何故私の妻がエミリオ殿下の婚約者だなどと思ったのです?」
「だってゲームでは「ここはリアルでゲームの世界なんかじゃないとそろそろ気付いたらどうだ?」‼️」
やっぱり、彼女も俺と同じ転生者なんだろう。ゲームを知ってるという事は同じ日本からの⋯⋯。
「ぁ⋯アンタがこの世界を壊したの?」
「壊したなんて人聞きの悪い⋯。私はただ前世の推しをいち早く囲い込んだだけですよ、お嬢さん」
そう、俺の記憶が目覚めたのは奇しくも成人の儀を受けていた時だった。
それから4年程した頃にまだ幼く父親に抱かれてベソをかいていた彼女と出会った。泣いていた原因は我が家の番犬に吠えられてしまったからだった。
「最近この子は好奇心が旺盛でねぇ、特に犬や猫などの生き物には飛びかからんばかりの勢いで近付いちゃって⋯⋯」
「あぁ、それでうちの犬に吠えられたんですね。すみません、お嬢さんを怖がらせてしまって。エマも攻撃するつもりはないんですが元々が怖がりな上に最近子を産んだばかりで少し警戒心が強くなってしまって⋯」
「子犬が?なるほど、それはこわかったでしょう。いや、この子が悪いのですからエマのことはあまり叱らないでやって下さい」
「有難うございます。シェリーちゃん、エマがごめんね。吠えられて怖かったよね。でもエマは子供を取られちゃうかもって思ってついつい吠えちゃっただけなんだ。だから許してあげてくれないかな?」
そう言って頭を撫でた時、うるうるした眼でこちらをチラッと見てコクンと頷いた姿は天使と形容する以外の何者でもなかった。しかもその後で「わんわ、めんちゃ⋯」なんて言ってエマに驚かせてごめんなさいって謝ってくれた優しさ。本当に天使でしかあり得ないと思ったね。それはもうそんな感想を持った自分の事を『俺ってロリコンだったか?』と危惧したほどだ。
それから仕事の話の時も侯爵が時々娘であるシェリーを連れてくる様になった。シェリーはあの後うちのエマともエマの子供達とも仲良くなったので侯爵と俺が話をしている時は目の届く範囲で犬と戯れていた。
そうして仕事の話が終わると暫しのティータイム。
可愛いシェリーの為に毎回令嬢方に人気のお菓子なんかもリサーチをしてシェリーの為に準備をするのも楽しく更にそんな日々を重ねていくとシェリーと話す事も増えそれが幼い言動もありつつ大人顔負けの持論を披露することもあって、いつの間にか『推し』が『愛おしい人』になっていた。
勿論年齢差で悩みはした⋯⋯⋯半日間も。
それでも将来、彼女が愛嬌があるだけの男爵家の庶子なんかのせいで悪役を押し付けられるなんて我慢できなかった。なのでドン引きされる事は承知の上で、更には侯爵に殴られる事もほんの少し覚悟の上で婚約を申し込んだ。
予想通り両親と侯爵夫妻にはドン引きされ、侯爵家の使用人達には変態を見る様な眼で監視され、侯爵夫妻からは幾つかの条件を出された。その中には『本人が希望すればどのような理由でも婚約を白紙に戻すことができる』というものだ。
婚約は破棄にしろ解消にしろ男性の有責だったとしても女性の瑕疵とされるのは必至。だからこその『白紙撤回』。これなら個人の経歴に傷は付かず、政略の必要がなくなったと捉えられるだけなので女性も男性も『自由になれた』とおめでとうと言われるぐらいだ。
勿論全ての条件を受け入れた。否、ひとつだけ改変を求めた。
『侯爵の許可無く触れ合わない』
それってエスコートさえ許可が?そう聞くとそうだと答えたため、せめて『婚約者としての触れ合いは節度を持って、婚姻までは過剰な接近はしない』という事で折り合いをつけてもらった。
そんなこんなで月日は流れ、彼女が成人の儀を迎えたと同時に正式にシェリーにプロポースをした。そしてシェリーからの了承も愛も貰い、義父となる侯爵には駄々をこねられ、義母となる侯爵夫人には新たな条件を出され、義弟となるジルベールには鼻で笑われた。しかも義父はあらゆる場所で『娘を若造に⋯いや、おっさんに?とにかく可愛い娘を取られたんだ』と愚痴りまくり、義母はプロポーズの話を面白おかしく茶会やら夜会やらで広めた為に一時俺もシェリーも色んな意味で社交界では有名にはなったんだけどなぁ⋯。まさかこの2人が知らないとは⋯⋯。
「キモっ!」
「お嬢さん、口調で素行がバレますよ」
「うっせぇジジイ、キメェんだよ!」
小娘め、なんとでも言え。と言うかギャルか?ヤンキーか?どちらにしろ乙女ゲームなんてしそうにない人種っぽい口調なんだけどな~?
「お前、ギャルか?それともヤンキーか?オタクには思えない口調だな」
「うっせぇジジイ。キモオタのクセに美少女ゲットとかほざいてんじゃねぇ💢」
⋯⋯元ヤンヒロインが妻を美少女と認めている。思わず顔がニヤける。
「ねぇ、ハル?随分と楽しそうね」
ゴゴゴゴゴ⋯と擬音が隣から聞こえてきそうだったので思わず慌てて説明を始めてしまった。
「たのっ⁉️ち、違う違う💦⋯あの小娘が俺と同じ前世持ちっぽいししかも前世では絶対俺が関わりたくない人種だったみたいなのに何で同じ知識を持ってるのかと思って探りを⋯」
「それよりアンタ!悪役令嬢になるのを回避したかったのかも知んないけどそんなオッサンと結婚とかホントにいいの⁉️そいつ今の見た目はそこそこ見られるオッサンだけど前世はきっとキモオタだよ?デブでメガネでダサくてキモいオッサンだよ⁉️」
このクソヒロインめ⋯全国のキモオタとデブとメガネに謝れ。ガリヒョロのキモオタやオタでもキモくもないファッショナブルなデブメガネもいるかもしんねぇだろうが。
「俺は別にオタクじゃねぇよ。妹がオタクで俺の部屋でゲームをしてたから知ってるだけだ。そして画面で見たシェリーを可愛いと思って、実際に出逢ってしまうと中身まで最高だと知ってしまっただけだ」
「⋯⋯キモっ」
キュッ⋯袖口を妻が引っ張る感覚がしたので無駄なお喋りはそろそろやめなければ。
「とにかくシェリーは俺の唯一で最愛の妻だし誰にも譲るつもりもないし妻を貶めようとするバカに容赦はしないから。じゃあ仕事も終わったし挨拶も⋯もう良さそうだし、アンタ達の茶番に付き合ってやる義理も暇も無いからここで失礼させてもらうよ」
そう言ってシェリーの腰を抱き寄せ会場を後にした。
*☆+:。..。:+☆*+:。..。:+*☆+:。..。:+☆*+:。..。:+*☆+:。..。:+☆*+:。..。:+*☆+:。..。:+☆*
後日、王家から正式に第一王子の非礼を詫びる書状とお詫びの品と称し第一王子が管理していた筈の鉱山の権利書が送られてきた。あのバカは再教育という名の無期限の幽閉が決まったそうだ。しかしあのバカ王子のやらかしは今回が初めてではない。きっとそう遠くない日にこっそりと病死と発表されるかもしれない。
そして男爵令嬢は、他にも高位貴族の子息達を誑かしていた事もあり戒律の厳しい修道院へと送られることとなった。
その修道院は現王妃が管理、運営しており、宗教施設というよりまるで軍隊の様な生活を強いられると噂される程に厳しい環境らしい。
と言うのも現王妃も前世持ち。しかも自衛官から警察官に転職し、抗争事件に駆り出された時に殉職しこの世界に転生したという経歴を持つバリバリの武闘派女子。
王妃曰く「もう警察官も辞めていっそ組関係のコンサルとかで稼ぎつつ国を裏から操るのとか面白そうと思ってた頃だったんだよね~。ほ~んとヘマやっちゃったわぁ」だそうだ。日本の平和の為にはこの人が殉職して良かったのかもしれない。
そんな人が鍛える女性達は更生後、女中としては勿論、女性のための護衛などの仕事に就く者もいて更生さえすれば将来安泰で嫁入り先も入婿探しも格段に楽になるとか。
しかもそこに送られる者の半分近くが前世持ちという程に前世持ちはこの世界では珍しくは無い。
まぁ、やらかす馬鹿に前世持ちが多いというだけとも言えるが⋯⋯。
そして不思議なことに前世持ちは女性に多く、男性では自分以外には噂や憶測程度で数人知る程度⋯⋯。やっぱりここが乙女ゲームの世界だからというのが関係しているんだろうか?
「もうっ、また何か考え事してる」
可愛らしい声のする方を見るとこれまた可愛く頬をぷっくり膨らませた最愛の妻♡
「なんだシェリー、子リスの真似か?可愛すぎるぞ♡」
⋯⋯なるほど、こんなこと言っちゃうからか?小娘にキメェと言われるはずだ。
「私といるのに他の人の事を考えていたでしょう?もうっ、そんなに他の人が気になるならそちらに行っちゃえば?」
「そんなわけないだろ💦 ぃゃ、あのバカ王子がシェリーを自分の婚約者だと思い込んだのはただただ自分がバカであの小娘に余分な知識があったからだけど、これからもこんなに可愛くて綺麗なシェリーは色んな男に目をつけられるかもしれないからね、どうやったら一目で俺の妻だと判るかなと考えていたんだよ」
「そんなの簡単でしょ!」
妻が『何言ってんの?』みたいな呆れた目を向けてくる。そんな表情まで可愛すぎる。
「ぇ?」
「夜会では常にあなたが私の隣にいればいいだけじゃない。そもそも今日だってどうせ王妃様のせいで遅れたんでしょ」
そう言ってむくれるのは、今までも国王陛下かからの呼び出しと聞いて行ってみると実際は王妃からの話で、その殆どが前世の知識、技術をこの世界でなんとかできないかという話だった為予定以上に話が長引く事も多々あったからだ。そして今日も例に漏れず⋯だった。
「王妃様がこんな日に呼び出さなきゃいいの。そうだわ!これからは夜会などがある日に呼び出しちゃダメっていう条件を陛下に言っておきましょう♡あと呼び出す時は私もついていきますってね♡」
下手をすれば不敬と取られかねないけど⋯⋯可愛いんだし大丈夫か♡
「そうだな!」
後日、国王陛下に呼び出しの際は夫婦揃って登城する旨、夜会などある日には呼び出し不可とする旨を国王陛下に提出、陛下にはただただ謝られ、宰相には睨まれ、王妃には大笑いされたものの2つの条件は受け入れられた。
「ついでに息子ちゃんも連れてきなさいよ。私も会ってみたいしふたつほどお姉さんになるけどうちにもチビちゃんがいるから寂しくはさせないわよ」
との事で息子も連れて行くことに。
確かに王女に弟の様に可愛がられるようになれば色々と息子の将来にとってはいい事なんだろう。そう思い嬉々として家族3人で登城する様になった。
まさか数年後に息子が王女を婚約者にするなどと言い出すとは思いもせずに⋯⋯。
☆*゚.˳⁺⁎˚ ꒰ఎ Fin ໒꒱ ˚⁎⁺˳ .゚*✩
私が仕事の都合で遅れて会場入りした王家主催の舞踏会。
まぁ本来『王家主催』の催しに遅れることなど許されないのだが、今回はその『王家』に頼まれた仕事が原因なのだし何より主催者である国王から遅れての参加を許可されているから問題はない。問題はないのだが、入った途端にバk⋯第一王子殿下が荒げている声に出迎えられた。
この国には王子が3人、王女が1人、ぃゃつい先日2人めの姫が誕生したので2人いる。今壇上で下品にも声を張り上げているのは3人いるうちの王子の1人エミリオ第一王子殿下だ。
しかし『婚約破棄』などと言っているがいつの間にエミリオ殿下に婚約者なんて出来たんだ?そう思い指を指され婚約破棄を申し渡された令嬢の顔を見てみると⋯⋯⁉️
「シェリー⁉️一体どうしたんだ?」
「ぁ⋯旦那様⋯⋯」
こちらに向けた泣きそうな顔は間違いなく俺ラインハルト・オスヴァルトの妻であるシェリー・オスヴァルトだ。??どういうことだ??
「第一王子殿下にご挨拶⋯「オスヴァルト!今俺は大事な話をしている!いくら妹を可愛がっているとは言え甘やかしすぎだ!お前がその様に甘やかしてきたからそんな根性の捻くれた女に育ったのではないのか」」
バk⋯第一王子殿下は何か勘違いをなさっている様だ💢
「殿下⋯私には妹などおりませんが⋯⋯」
「ふん、あまりの不出来さにとうとう兄にまで見限られたか。シェリー!今のうちに泣いて謝るなら愛人ぐらいにはしてやってもいいぞ」
ブチッ⋯⋯⋯自分の中の何かが切れる音がした。
勿論その時には同じく遅くに入場した国王夫妻の姿も見えたが夫婦揃って『やっちゃまいな』という目をされていたので遠慮なくやっちまうことにした。
「殿下はいつの間に私の妻と婚約などされていたのですか?」
「は?」「え?」
壇上のバk⋯おふたりが同じ様なアホヅr⋯呆気に取られたような顔で短い音を発している。
「王子殿下に婚約者ができたことも存じませんでしたが、まさかその婚約者というのがつい半年ほど前に私の子を産んでくれた我が愛妻だったとは想像もしませんでしたよ。しかし妙ですなぁ?婚約の打診を受けた覚えはありませんが⋯⋯?一体いつの間に我が妻を婚約者にしていたんですか?妻への婚約打診はもしかして妻の実家であるロベルタ侯爵家の方に?そうだとして侯爵が私に相談すらせずに王家へと返事をするとも思えませんが⋯?一体いつ、誰に、婚約の打診をして誰から了承の返事をもらったんでしょうか?ぁ、因みに私がシェリーへの婚約を打診したのは彼女がまだ7歳の歳で政略でも何でもなく彼女と話をするのが楽しかったのととてつもなく彼女の魅力に惹かれてしまったからなので、むしろ周囲の人間には、自分の父母にまで引かれましたよ」
はっはっはっ⋯そう笑いながら話すと、当時の俺の必死さを覚えていた者たちがいたのだろう、プッと吹き出した様な音がそこかしこで聞こえてきた。
「一昨年彼女が結婚できる年になったので変な虫が付かないうちにと婚姻の書類も整え、教会への報告と王家への報告も済ませ、昨年の妻の妊娠を機に妻は暫く領地で療養をさせていたのですが?勿論妻の不在とその理由も国王陛下は勿論のことこの場にいる方々の殆どがご存知ではないでしょうか」
そう一息に話すとどこからともなく声が上がり始める。
「確かに、彼が7歳の子供に熱烈なアプローチをしたという話は当時かなり世間を賑わせましたからなぁ」
「何せ彼は男性としてはまだ婚約者がいなくてもおかしくない歳だったとは言え既に成人はしておりましたしねぇ」
うん、今更ながらに恥ずかしいが男女共に15歳で成人と認められる我が国。まぁ実際は女性は13歳になれば結婚自体は許されるし、逆に男性は20歳を超えても仕事である程度認められない限りは成人として扱われない。そして当時私は成人として認められる歳はとっくに過ぎていた。何なら周りには妻の弟と同い年の子を持つ友人もいたぐらいだ、そりゃ引かれる。
「それに彼女のウエディング姿は本当にお美しくて⋯」
「そうそう、まるでこの世の光を全て纏ったかの様に輝いていて、なのに少しも下品ではなくて⋯わたくし彼女が光を放っているのではないかと思ったほどでしたわ」
「えぇ、私もあんな結婚式を挙げたいと婚約者に言ったら彼が慌ててドレスショップへ向かってしまいましたわ」
「まぁ、ドレスだけでなく旦那様に愛されてこその輝きですのにね。ほほほほほ⋯」
男性からも女性からも当時の妻のウエディング姿の美しさが語られ妻が恥ずかしさに頬を染める。そんな姿もホント可愛い♡
「じゃ、じゃあ⋯俺の婚約者って誰なんだ⋯⋯?」
呆けた声の方を見るとアホ面でブツブツ言っている第一王子。そしてその隣ではそのアホに可憐で美しいと言われていたはずの女が喚いていた。
「嘘よ!そいつは悪役令嬢で優秀だからってエミリオに劣等感を抱かせる原因になる女でしょう⁉️」
「妻が優秀なのは事実ですしそのせいで同い年のエミリオ殿下が劣等感を抱く事になったのかもしれませんが、だからと言って妻がエミリオ殿下の婚約者である事には繋がっていませんよね?何故私の妻がエミリオ殿下の婚約者だなどと思ったのです?」
「だってゲームでは「ここはリアルでゲームの世界なんかじゃないとそろそろ気付いたらどうだ?」‼️」
やっぱり、彼女も俺と同じ転生者なんだろう。ゲームを知ってるという事は同じ日本からの⋯⋯。
「ぁ⋯アンタがこの世界を壊したの?」
「壊したなんて人聞きの悪い⋯。私はただ前世の推しをいち早く囲い込んだだけですよ、お嬢さん」
そう、俺の記憶が目覚めたのは奇しくも成人の儀を受けていた時だった。
それから4年程した頃にまだ幼く父親に抱かれてベソをかいていた彼女と出会った。泣いていた原因は我が家の番犬に吠えられてしまったからだった。
「最近この子は好奇心が旺盛でねぇ、特に犬や猫などの生き物には飛びかからんばかりの勢いで近付いちゃって⋯⋯」
「あぁ、それでうちの犬に吠えられたんですね。すみません、お嬢さんを怖がらせてしまって。エマも攻撃するつもりはないんですが元々が怖がりな上に最近子を産んだばかりで少し警戒心が強くなってしまって⋯」
「子犬が?なるほど、それはこわかったでしょう。いや、この子が悪いのですからエマのことはあまり叱らないでやって下さい」
「有難うございます。シェリーちゃん、エマがごめんね。吠えられて怖かったよね。でもエマは子供を取られちゃうかもって思ってついつい吠えちゃっただけなんだ。だから許してあげてくれないかな?」
そう言って頭を撫でた時、うるうるした眼でこちらをチラッと見てコクンと頷いた姿は天使と形容する以外の何者でもなかった。しかもその後で「わんわ、めんちゃ⋯」なんて言ってエマに驚かせてごめんなさいって謝ってくれた優しさ。本当に天使でしかあり得ないと思ったね。それはもうそんな感想を持った自分の事を『俺ってロリコンだったか?』と危惧したほどだ。
それから仕事の話の時も侯爵が時々娘であるシェリーを連れてくる様になった。シェリーはあの後うちのエマともエマの子供達とも仲良くなったので侯爵と俺が話をしている時は目の届く範囲で犬と戯れていた。
そうして仕事の話が終わると暫しのティータイム。
可愛いシェリーの為に毎回令嬢方に人気のお菓子なんかもリサーチをしてシェリーの為に準備をするのも楽しく更にそんな日々を重ねていくとシェリーと話す事も増えそれが幼い言動もありつつ大人顔負けの持論を披露することもあって、いつの間にか『推し』が『愛おしい人』になっていた。
勿論年齢差で悩みはした⋯⋯⋯半日間も。
それでも将来、彼女が愛嬌があるだけの男爵家の庶子なんかのせいで悪役を押し付けられるなんて我慢できなかった。なのでドン引きされる事は承知の上で、更には侯爵に殴られる事もほんの少し覚悟の上で婚約を申し込んだ。
予想通り両親と侯爵夫妻にはドン引きされ、侯爵家の使用人達には変態を見る様な眼で監視され、侯爵夫妻からは幾つかの条件を出された。その中には『本人が希望すればどのような理由でも婚約を白紙に戻すことができる』というものだ。
婚約は破棄にしろ解消にしろ男性の有責だったとしても女性の瑕疵とされるのは必至。だからこその『白紙撤回』。これなら個人の経歴に傷は付かず、政略の必要がなくなったと捉えられるだけなので女性も男性も『自由になれた』とおめでとうと言われるぐらいだ。
勿論全ての条件を受け入れた。否、ひとつだけ改変を求めた。
『侯爵の許可無く触れ合わない』
それってエスコートさえ許可が?そう聞くとそうだと答えたため、せめて『婚約者としての触れ合いは節度を持って、婚姻までは過剰な接近はしない』という事で折り合いをつけてもらった。
そんなこんなで月日は流れ、彼女が成人の儀を迎えたと同時に正式にシェリーにプロポースをした。そしてシェリーからの了承も愛も貰い、義父となる侯爵には駄々をこねられ、義母となる侯爵夫人には新たな条件を出され、義弟となるジルベールには鼻で笑われた。しかも義父はあらゆる場所で『娘を若造に⋯いや、おっさんに?とにかく可愛い娘を取られたんだ』と愚痴りまくり、義母はプロポーズの話を面白おかしく茶会やら夜会やらで広めた為に一時俺もシェリーも色んな意味で社交界では有名にはなったんだけどなぁ⋯。まさかこの2人が知らないとは⋯⋯。
「キモっ!」
「お嬢さん、口調で素行がバレますよ」
「うっせぇジジイ、キメェんだよ!」
小娘め、なんとでも言え。と言うかギャルか?ヤンキーか?どちらにしろ乙女ゲームなんてしそうにない人種っぽい口調なんだけどな~?
「お前、ギャルか?それともヤンキーか?オタクには思えない口調だな」
「うっせぇジジイ。キモオタのクセに美少女ゲットとかほざいてんじゃねぇ💢」
⋯⋯元ヤンヒロインが妻を美少女と認めている。思わず顔がニヤける。
「ねぇ、ハル?随分と楽しそうね」
ゴゴゴゴゴ⋯と擬音が隣から聞こえてきそうだったので思わず慌てて説明を始めてしまった。
「たのっ⁉️ち、違う違う💦⋯あの小娘が俺と同じ前世持ちっぽいししかも前世では絶対俺が関わりたくない人種だったみたいなのに何で同じ知識を持ってるのかと思って探りを⋯」
「それよりアンタ!悪役令嬢になるのを回避したかったのかも知んないけどそんなオッサンと結婚とかホントにいいの⁉️そいつ今の見た目はそこそこ見られるオッサンだけど前世はきっとキモオタだよ?デブでメガネでダサくてキモいオッサンだよ⁉️」
このクソヒロインめ⋯全国のキモオタとデブとメガネに謝れ。ガリヒョロのキモオタやオタでもキモくもないファッショナブルなデブメガネもいるかもしんねぇだろうが。
「俺は別にオタクじゃねぇよ。妹がオタクで俺の部屋でゲームをしてたから知ってるだけだ。そして画面で見たシェリーを可愛いと思って、実際に出逢ってしまうと中身まで最高だと知ってしまっただけだ」
「⋯⋯キモっ」
キュッ⋯袖口を妻が引っ張る感覚がしたので無駄なお喋りはそろそろやめなければ。
「とにかくシェリーは俺の唯一で最愛の妻だし誰にも譲るつもりもないし妻を貶めようとするバカに容赦はしないから。じゃあ仕事も終わったし挨拶も⋯もう良さそうだし、アンタ達の茶番に付き合ってやる義理も暇も無いからここで失礼させてもらうよ」
そう言ってシェリーの腰を抱き寄せ会場を後にした。
*☆+:。..。:+☆*+:。..。:+*☆+:。..。:+☆*+:。..。:+*☆+:。..。:+☆*+:。..。:+*☆+:。..。:+☆*
後日、王家から正式に第一王子の非礼を詫びる書状とお詫びの品と称し第一王子が管理していた筈の鉱山の権利書が送られてきた。あのバカは再教育という名の無期限の幽閉が決まったそうだ。しかしあのバカ王子のやらかしは今回が初めてではない。きっとそう遠くない日にこっそりと病死と発表されるかもしれない。
そして男爵令嬢は、他にも高位貴族の子息達を誑かしていた事もあり戒律の厳しい修道院へと送られることとなった。
その修道院は現王妃が管理、運営しており、宗教施設というよりまるで軍隊の様な生活を強いられると噂される程に厳しい環境らしい。
と言うのも現王妃も前世持ち。しかも自衛官から警察官に転職し、抗争事件に駆り出された時に殉職しこの世界に転生したという経歴を持つバリバリの武闘派女子。
王妃曰く「もう警察官も辞めていっそ組関係のコンサルとかで稼ぎつつ国を裏から操るのとか面白そうと思ってた頃だったんだよね~。ほ~んとヘマやっちゃったわぁ」だそうだ。日本の平和の為にはこの人が殉職して良かったのかもしれない。
そんな人が鍛える女性達は更生後、女中としては勿論、女性のための護衛などの仕事に就く者もいて更生さえすれば将来安泰で嫁入り先も入婿探しも格段に楽になるとか。
しかもそこに送られる者の半分近くが前世持ちという程に前世持ちはこの世界では珍しくは無い。
まぁ、やらかす馬鹿に前世持ちが多いというだけとも言えるが⋯⋯。
そして不思議なことに前世持ちは女性に多く、男性では自分以外には噂や憶測程度で数人知る程度⋯⋯。やっぱりここが乙女ゲームの世界だからというのが関係しているんだろうか?
「もうっ、また何か考え事してる」
可愛らしい声のする方を見るとこれまた可愛く頬をぷっくり膨らませた最愛の妻♡
「なんだシェリー、子リスの真似か?可愛すぎるぞ♡」
⋯⋯なるほど、こんなこと言っちゃうからか?小娘にキメェと言われるはずだ。
「私といるのに他の人の事を考えていたでしょう?もうっ、そんなに他の人が気になるならそちらに行っちゃえば?」
「そんなわけないだろ💦 ぃゃ、あのバカ王子がシェリーを自分の婚約者だと思い込んだのはただただ自分がバカであの小娘に余分な知識があったからだけど、これからもこんなに可愛くて綺麗なシェリーは色んな男に目をつけられるかもしれないからね、どうやったら一目で俺の妻だと判るかなと考えていたんだよ」
「そんなの簡単でしょ!」
妻が『何言ってんの?』みたいな呆れた目を向けてくる。そんな表情まで可愛すぎる。
「ぇ?」
「夜会では常にあなたが私の隣にいればいいだけじゃない。そもそも今日だってどうせ王妃様のせいで遅れたんでしょ」
そう言ってむくれるのは、今までも国王陛下かからの呼び出しと聞いて行ってみると実際は王妃からの話で、その殆どが前世の知識、技術をこの世界でなんとかできないかという話だった為予定以上に話が長引く事も多々あったからだ。そして今日も例に漏れず⋯だった。
「王妃様がこんな日に呼び出さなきゃいいの。そうだわ!これからは夜会などがある日に呼び出しちゃダメっていう条件を陛下に言っておきましょう♡あと呼び出す時は私もついていきますってね♡」
下手をすれば不敬と取られかねないけど⋯⋯可愛いんだし大丈夫か♡
「そうだな!」
後日、国王陛下に呼び出しの際は夫婦揃って登城する旨、夜会などある日には呼び出し不可とする旨を国王陛下に提出、陛下にはただただ謝られ、宰相には睨まれ、王妃には大笑いされたものの2つの条件は受け入れられた。
「ついでに息子ちゃんも連れてきなさいよ。私も会ってみたいしふたつほどお姉さんになるけどうちにもチビちゃんがいるから寂しくはさせないわよ」
との事で息子も連れて行くことに。
確かに王女に弟の様に可愛がられるようになれば色々と息子の将来にとってはいい事なんだろう。そう思い嬉々として家族3人で登城する様になった。
まさか数年後に息子が王女を婚約者にするなどと言い出すとは思いもせずに⋯⋯。
☆*゚.˳⁺⁎˚ ꒰ఎ Fin ໒꒱ ˚⁎⁺˳ .゚*✩
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学園の食堂で俺は婚約者シャロン・リバンナに婚約を解消すると言った。
シャロンは、困り俺に許しを請うだろうと思っての発言だった。
まさか了承するなんて…!!
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私に姉など居ませんが?
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「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
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書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
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すずまるさんだー!読みました!おもしろかった〜!ありがとうございました、痛快でよかったですー。
今まで数多いる先生方の作品へのアホコメントを晒していたおいらが少しずつ皆様に認知されてきた(๑꒪ㅿ꒪๑)
とは言え拙作もアホ展開にアホ思考が満載なのが隠しきれてないのは否めませんがにゃ(; ̄ㅿ ̄)
これからもたま〜に思い付きを投稿するので良かったら見つけてやって下さい(; ̄∀ ̄)←途中のモノがチラホラ…
すずまるさん、見つけた!お邪魔します、一気に読みましたぁ
楽しく、笑いながら拝読しました!確かに設定はユルユルかも?ですが、肩ひじ張らない感じが私は好きです! むしろ、ライトタッチで私は好きです♡
不器用な私は時間に余裕も無く、脳の疲労度 MAX の日が多い中、とてもありがたい!
昨夜は拝読後、リラックス効果バッチリの中 ベッドに入りました 先生、またお邪魔させて下さいね!
いらっしゃいませ〜(*´ ∀ `)
せせせセンセーなんてお恥ずかしい( ˶艸˶)キャッ
このゆるゆるが思いの外お役に立てたようで何より(๑ơᴗ<๑)-☆
わかる…わかるょ〜(;´꒪д꒪`)
脳の疲労度MAXの時って穴だらけで頭がしっかりした時に読むと違和感があるものでも、短くて何となく話がちゃんと繋がって見えるものなら逆に読みやすかったりするょね〜(꒪⌓꒪)←経験者は語るw
因みにおいらは疲労度が溜まってくると目についたものを声に出して読んだり名前を言ったりヤベェおばさんに変身します(; ̄д ̄)チ、チッサイコエダョ💦
疲労が溜まりすぎて軽く鬱になった時は「待ちなさい!」程度のセリフが頭にとどまらず何度もその行を読み直して結果断念するという事に…(꒪⌓꒪)
おいらの稚拙な作品でもちょびっと役に立てれば幸いです(* ̄∀ ̄)ノ
番外編も書く予定ではあるので宜しければ気長にお待ちください〜(* ̄∀ ̄)ノシ
すずまるさんが、すずまる先生だったとは😆👍🏻
初感想失礼します( *ᴗˬᴗ)⁾⁾
なるほどφ(-Ò。Ó-”)メモメモ
前世持ち多数で話しが思いっきり変わっちゃってるのに、元ヤンヒロインは原作通りに進めようとして大失敗ꉂ(,,ー́ 艸 ー̀,,)
主人公が悪役令嬢予定の子を嫁にしていたとは(*>ω<)b
しかも第一王子も元ヤンヒロインも知らなかっただなんてꉂꉂ(ノ∀≦。)σ爆笑
人妻を捕まえて婚約破棄だなんてへそで茶を沸かすわ・:*ゞ(∇≦* )ぎゃはは
めっちゃ楽しかったです❤️💕ありがとうございました(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾
笑ってもらえて嬉しいです(*ˊᗜˋ)
真実の愛に目覚めてアホの子になったり、魅了にかかってアホの子になったり、劣等感まみれのアホの子だったりとそれぞれ婚約破棄を言い渡しちゃうアホの子はきっかけがあったりしますがウチのはどうやらアホの子教育の賜物、純粋培養なアホの子みたいですね(; ̄∀ ̄)
出来るだけ早く『アホの子製造物語』も書き上げたくは思ってますので気長にのほほんと待っていただければと思います(꒪ㅂ꒪)バンガイヘン